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カテゴリ: Book Review
「リーシーの物語(下)」(スティーヴン・キング、文春文庫)を読む。

夫スコットが生前隠してきた秘密と直面し彼を救うために、彼がしばしば訪れていた異世界「ブーヤ・ムーン」に赴くリーシー。そして、一度は精神錯乱から自傷行為に至った姉の助けを借りて、スコットの遺作を狙う変質者と対決する。その結末は…はたまたスコットが最後にリーシーに残した、リーシー自身の「物語」とは…。ちなみに、キングの他の作品との関連でいうと、この下巻には短篇「ジョウント」のタイトルが登場する。

キングの自己ベストである本作、正直上巻を読み始めたときはそんなにいい話じゃないのではないかといぶかしんだが、読み終わってみるとちょっと感動してしまった自分がいた(まぁ私個人としては本作はキングのベストというわけではないが…)。

さて、例によって気に入った一節を以下に。



だからこそすばらしいのだ。


ちなみにこの作品はハードカバーを図書館で借りて読んでいたことにあとで気づいた。その時の感想は コチラ 。

これでようやく今年4冊目読了。嗚呼、キング作品はページ数が多いなぁ…。


リーシーの物語(上)/スティーヴン・キング


リーシーの物語(下)/スティーヴン・キング

キングの話ついでにちょっと思ったことをいろいろ書いておこう。本作は現時点での文庫化最新作だが、その前は「アンダー・ザ・ドーム」、長篇に限ればさらにその前は「ザ・スタンド」と「セル」まで遡る。合間に以前読んだ作品の再読(昨年は「タリスマン」と「ブラック・ハウス」)をしているが、キングの長篇を読むのはけっこう久し振りだなという感じがした。また他の作品の再読もしてみたくなったし、本書の訳者あとがきにあるように、現在文庫化待ち・翻訳待ちの新作も多々あるということなので、今後もキングからはもちろん目が離せない。またガッツリと読ませる作品が読めるのを楽しみにしたい。

もうひとつ。本作でも主人公のリーシーが変質者に切りつけられるシーンがあり、その後もリーシーは懸命に行動を続けるのだが、はたして実際の人間というのはどれくらいの怪我・痛み・出血ならば生きながらえ、意志を持って行動を続けることができるのだろうかと、小説の中のことながらちょっと心配になってしまう。この点に関してはキングはある短篇(たしか「生き延びるやつ」とかいうタイトル)で医学的見地に基づいて実証しているのだが…それが本当ならば本書でリーシーが受けた傷は大したことない部類に入ると思うが、正直読んでいてかなり痛々しかった。







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Last updated  2015.02.21 08:21:26
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