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カテゴリ: Science
「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン、新潮文庫)を読む。

(xのn乗)+(yのn乗)=(zのn乗)、この方程式はnが2より大きい場合には整数解を持たないというフェルマーの最終定理。この定理の証明は3世紀にも渡って数学者たちの挑戦を退けてきたが、ついにアンドリュー・ワイルズによって証明される。本書はその証明に至る数学史を描いている大ベストセラーとなった1冊である。

といっても話はフェルマーの定理に限ったものではない。何故なら、その証明にはワイルズ以前に生きた多くの数学者たちの挑戦の成果が必要であったからだ。遡ればピュタゴラスやエウクレイデスの時代にまで至る様々な数学者の名前や定理の名前が本書のそこかしこに登場している。そうでありながら一般向けの本である本書は、難解な数学概念を判り易く(数式をほとんど使わず)解説しているのみならず、各時代を生きた数学者の姿・その人間ドラマがダイナミックに描かれている。その辺りに著者サイモン・シンの凄さがあるのではないかと思う。数学という最も厳密な論理を要求する学問の姿と、それに真摯に携わる数学者の姿を見事に描写していると思う。ベストセラーになったのも納得の、科学ドキュメントである。

これで今年19冊目読了。


フェルマーの最終定理/サイモン・シン





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Last updated  2015.03.13 16:58:48


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