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カテゴリ: Science
「宇宙創成(上・下)」(サイモン・シン、新潮文庫)を読む。

宇宙創成の理論「ビッグ・バン」について書かれたベストセラー。古くはエラトステネスによる地球の大きさの測定にまで遡り、新しくはCOBE衛星によるCMB放射のゆらぎの観測に至るまで、宇宙論・天文学の歴史的発展とその基礎となる物理について、数式を用いず非常に判り易く解説している。その記述は科学的内容にとどまらず、各時代の科学者が人間として何を考えどう振舞ったかという人間ドラマ的な部分を見事に描いており、ふだん科学に馴染みのない人にもとっつきやすく判り易く面白い作品だと思う。

さて例によって気に入った箇所を幾つか引用させてもらおう。




「あらゆる物理は、ありえないことか、当たり前が二つに一つだ。それを理解するまではありえないことだが、いったん理解すれば当たり前になる」(アーネスト・ラザフォード)

(準定常宇宙モデルは正しいと生涯信じたフレッド・ホイルを評して)こういう健全な反抗の精神は、本来的に科学が持っているはずのものであり、ゆめゆめ否定的に捉えてはならない。つまるところビッグバン・モデル自体も、主流派に対する反抗の結果として生まれたのだから。


これで今年21・22冊目読了。


宇宙創成(上)/サイモン・シン


宇宙創成(下)/サイモン・シン





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Last updated  2015.03.28 10:09:30


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