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カテゴリ: Book Review
「幸運の25セント硬貨」(スティーヴン・キング、新潮文庫)を再読。

キングの短篇を再読しよう!の第2弾は、第1弾​ 「第四解剖室」 ​と元々は1冊だった(文庫化に際し2分冊)本書。どちらかというと本書のほうが面白く印象的なホラーらしい作品が多かった気がする。以下、気に入った作品を簡単に紹介。

「道路ウイルスは北へ向かう」は、主人公の作家がガレージセールで購入した不思議な絵(描かれているものが動く!)が登場。しかも、単に絵が動くだけでなく、主人公にその絵の通りの結末が訪れるという話。

「ゴーサム・カフェで昼食を」は、弁護士を交えて離婚への話し合いをする主人公たちに、サイコな給仕頭が襲い掛かるという殺戮モノ。この給仕頭は名前を「ギイ」といい、「きいいいいいいっ」と何度も何度も叫びながら包丁を振り回す。巻末解説の風間賢二氏は、 「給仕頭のサイコぶりがステキな一篇である」 と述べているが、私も同感である。

「1408号室」は、とある伝統あるホテルの呪われた部屋を舞台にしている。その部屋では自殺や自然死によって死ぬ人間が絶えず、ホテルはその部屋を使わないことにする。しかし、そこに興味を持ったオカルトライターが宿泊を希望。彼が部屋の中で見たものとは? という正統派なホラー。

以下はいつものように気に入ったところの引用。

「アップルの皮をむくのはだれでもできる。芯を食うのが筋金入りの男さ」
(「なにもかもが究極的」より)

あなたは、いつでも私のとろけるほど甘いチェリーパイです。
(「L・Tのペットに関する御高説」より)

せっかく悪習を断ち切っても、べつの悪習で穴埋めをしてしまうのは、どうやら避けられないことのようだ。
彼の経験によれば、復帰変異は物の本性である。
(「1408号室」より)





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Last updated  2018.12.18 08:47:18
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