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カテゴリ: Book Review
「いまさら翼といわれても」(米澤穂信、角川書店)を読む。

私もあっという間に虜になった学園ミステリ「古典部シリーズ」の第6作。6篇の中篇を収録。私が特に気に入ったのは「わたしたちの伝説の一冊」と表題作の「いまさら翼といわれても」の2篇

「わたしたちの~」は、漫画研究部内で発生した「読むだけ派」と「書きたい派」の対立が徐々に激化して、遂には完全に分裂するのかという一大事になるという事件と、その中で盗まれてしまった同人誌用の作品ノートの謎を解くという話。本書の中で一番ボリューム的にも長く、話の展開としても次々といろんなことが起きる。その分、先が気になって一気に読んでしまった。

「いまさら~」は、合唱祭でソロを担当することになった古典部部長・千反田の行方不明(逃走?)事件を描いたもの。逃げ出したのは単にソロのプレッシャーからというわけではない、複雑で細かな事情があってのことで、それがまた高校生らしくて(彼女には失礼だが)何だかいいなぁ、と思ってしまった。

以下、印象的だった箇所の引用。上記の2作品から。

手を抜くためには手を抜かないということだろうか。そんな気持ちわかる?

「あんた、謙遜はいいけど自覚もしなよ」
(「わたしたちの伝説の一冊」より)

「言い過ぎがちょっとだけっていうのも言い過ぎ、ってところか」
(「いまさら翼といわれても」より)





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Last updated  2019.04.29 14:14:10
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