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カテゴリ: Book Review
「ドローン探偵と世界の終わりの館」(早坂吝、文藝春秋)を読む。

とある富豪が山村に築いた館「ヴァルハラ」は北欧神話をモチーフとしており、「最終戦争(ラグナロク)」すなわち核戦争に耐えうるシェルターとして建設したものであるが、今はその主も他界し廃墟となっている。その館を北神大学探検部のメンバーが訪れることに。そこで彼らは嵐に遭遇、館に閉じ込められてしまう。巨大な迷路状の密室と化した館の中で発生する連続殺人事件。

その謎に迫るのは、世間から「ドローン探偵」と言われている男。何故か体の成長が止まる病に侵された彼はそれを逆手に取り、ドローンにぶら下がって犯人を追い詰めるという方法で幾つもの事件を解決してきた。彼は北神大学の学生ではないが、彼らが持っているドローンに興味を持ったことから探検部の一員となった。しかし、ヴァルハラ行きの直前に足を骨折。当日は館近くに停めた車で待機し、そこからドローンを飛ばして館の探索に参加。やがて殺人事件の発生を知り、解決のために力を尽くす。

この話、それだけにとどまらない。同じ早坂作品の「〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件」のように、読者が当然成り立っていると考えてしまう前提条件が実は成り立っていないというのが謎解きの鍵になっている。私も全く思いつかなかった。だけどそれは北欧神話をモチーフとした館ならではと言えることなので、「反則」という感じはしない。寧ろ「やられた!」という感じだ。






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Last updated  2019.06.03 09:03:21
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