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カテゴリ: Book Review
「RPGスクール」(早坂吝、講談社ノベルス)を読む。

主人公はかつて剣道で全国ベスト4になったが、大切な人を守れなかったことから剣を捨てた高校生。そんな彼の高校にある日超能力体験学習のために超能力者イマワ一行がやってくるが、彼女は足跡のない運動場の真ん中で死んでいるのが発見される。すると学校は外部から遮断され、スピーカーからは「脱出するには私を倒せ」という「魔王」の声が。そしてモンスターが校内に出現。主人公はイマワ一行の超能力者ミラを守るため、モンスターと戦い、魔王を探す。魔王の正体、そしてイマワを殺した犯人は、というミステリ。

超能力とRPGと学園とミステリという要素の組み合わせはキャッチ―で面白いが、学園はともかく、超能力とRPGがミステリに入り込むと、「何でもあり」になってしまうという気もするが、その辺は例えば「超能力は視認できる物体にしか効かない」などの(ある意味、都合のいい)制約があり、そのおかげで犯人や犯行の手口が絞り込めたり、あるいは裏をかかれる場合もある。というわけで、一見荒唐無稽な設定ながらミステリの部分はやはり本格的。締めも「二段落ち」になっているし。

そういえば早坂作品って全体的にそういう傾向が多い気がする。ちょっと無理があるというか、ふつう思いつかないような設定で敢えて自分の首を絞めておいて、でもそれを逆手にとって読者に対して「どうだ!」と言ってる感じ。まぁ本作については私がRPGも超能力モノ(というか、スーパーナチュラル系)も好きだから、というのもあるが。

勿論ゲームを題材にした作品らしく、例えば主人公が守る少女の名前が「水鏡ミラ」(DQの水鏡の盾と、ときメモの鏡美羅?)だったり、「スカウター」を使うと「名前の横に毒って表示されて」いたり、と細部にもこだわりを見せている。

最後に1箇所だけ引用。物理教師の台詞から。

「どうも理系の人間は見世物みたいなところがある……。そうは思わないかい?」





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Last updated  2019.07.20 11:03:55
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