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ホント最近辟易させられる。

昨日も『「ラブ波」「ダークマター」「ヤング率」実在するヘンな科学用語たち』なるネット記事を見た。正直、ヘンだと思うのはアナタ(のような理系リテラシのない人間)だけで、理系の人間にとっては至って普通の用語である。最近、何かというと理系の分野が槍玉にあげられる。特にネット記事で。例えば表題のように、「数学とか物理とかって、社会に出てから使ってる?役立ってる?」みたいな感じで。でも、これは単なる想像力の欠如だよね。

例えばあなたが病気やけがをしたら病院へ行って医者の診察を受ける。医者は勿論、6年間医学部に通い国家試験も通った人である。一方あなたは多分、医学部卒ではない。けれど、医学があなたの役に立つ(病気やけがを治してくれる)ことは知っている。つまり、自分で医学を学んでいなくてもその恩恵は受けているのである。まぁ当たり前だよね。

この「医学」を「数学」や「物理」にしたって同じこと。あなたは数学が苦手で三流文系私大にしか受からなかったかもしれない。でもあなたが今これを見ているPCやスマホの技術は、数学や物理なくしてはあり得ない。つまり、あなたにとってはチンプンカンプンの数学ですら、あなたの生活を便利にしているのである。他にも、あなたが安全で快適な家に住めるのは建築学のおかげだし、電車や車を使えば機械工学や電気工学に足を向けて眠れない。食の安全だって農学やバイオ科学のおかげだ。どれひとつあなたが学んでないとしても、あなたにとって不要なんてことはあり得ない。恩恵は十分すぎるほど受けているはずだ。

ではここで視点を変えてみよう。文系の学問は、ホントに社会の役に立っているのか?私なりの揶揄を込めた検証をしてみよう。

まずは歴史。これは中高でみんな学ぶ。そして、人間は歴史から学ばなければならない、という。全くその通りだと私も思う。でも、歴史から一番学ばなければならない「戦争をなくす」ということは、一体いつになったら実現するのだろうか?有史以来人間は互いに殺し合ってばかりで、今日だって殺し合っている。つまり歴史を学んでも平和になんかならない。故に歴史を学ぶのは意味がない。

経済学はどうだろう。経済学部は大学の学部の中で最多の数を誇る。それだけ多くの人間が経済学を学んでいながら、この学問は未だに不景気の治療法ひとつ開発できていない。経済学は経済をよくすることはできない。よって、経済学を学ぶ意味はない。

最後に法学。法律は(国民のためでなく)議員が自らの利益のために作り、そしてそれすらも自ら破るという代物である。「法の下の平等」、何それ?単なるお題目だよね?実際、私たちは法の下に平等じゃないもの。だったら法学はおろか法律自体要らないんじゃない?

最初に断ったようにこれらは「揶揄」として書いたものである。私だって本気で歴史や経済や法学に意味がないなんて思っていない。でも、書こうと思えば書けるし、全く真実を突いてないわけではない。でも何故か、槍玉にあがるのはいつも「理系」の分野である。まぁこれは世の中文系のほうが多数派、という単なる「多数決の原理」が働いているからで、プラスして「少数派ってやっぱりちょっとどこかおかしいよね」という偏見が混じっているせいでもある。少なくとも私はそう思う。

で、結論として何が言いたいかというと…こういうのって、数学が得意だから/苦手だからとかには関係なくて、単に「想像力」が働くかどうかの問題だと思う。上記の医学の例を読んでもらえれば誰もが納得するはずである。でもその想像力という、誰にでも備わっているはずのものを働かすことすらせず、「数学ってワケ判んねぇ。数学なんてやってる奴はみんな変人だ」みたいにしか思えないとしたら、その人は数学ができないこと以上に、何か人間として基本的なことを欠いていると思う。そして最近、そういう人間が多い。

だから私は憂いているのだよ。





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Last updated  2019.09.08 07:57:42


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