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このブログをチェックしてくださっている世界で一番奇特な方ならばご承知の通り、私はスティーヴン・キングのホラーが大好きである。

ところが、理系出身の私がホラー好きだと言うと怪訝な顔をされることがしばしばある。「科学的(合理的)であることを重んじる理系の人が、ゾンビや吸血鬼の話を読んで面白いのか?」と。別に悪意はない。純粋に好奇心からである。まぁ私もその質問に対する「銀の弾丸」のような回答は持っていないのであるが、強いて言えば「面白いから」。そしてもう一言突っ込んだことを言えば、「ホラーは怖がらせるだけが主眼ではなく、人間や世界の本質を描き出すための手段・ツールのひとつにすぎない」と思う。だからその意味では、純文学もホラーもこの世界の真理や本質に迫る人間の営みとしては何も違いはないと思っている。

そしてホラーに似て非なるものに「オカルト」がある。折しも台風の夜にオカルトのドラマを見ていた私であるが(何て悪趣味!)、あれは確かに怖い話ではあったが、切れ味はイマイチだった。で、ドラマの内容はともかく、ホラーとオカルトの違いって何だろうか?これはもう明確に違う。私が思うに…

オカルト:その人は(幽霊なり何なりを)見たと主張しているが、同じ状況にいた他の人には見えなかったり、同じ状況を再現しても確認できなかったりする現象。すなわち、再現性を欠いているので実験などの科学的手法による客観的な検証が(少なくとも今の科学力では)できない。よって科学的な考察の対象にはほとんどならないし、「理工学部オカルト科学科」は存在しない。

ホラー:こちらは初めからフィクション(作り話)であると銘打って作られた作品(小説にしろ映画にしろ)である。フィクションであるからには勿論そもそも科学的な検証など必要としていない。寧ろ「文学的」な観点から評価されるべきものであるが、表現の下劣さや悪趣味性によって長らく正当に評価されてこなかった。ようやく20世紀の終盤にスティーヴン・キングが登場し、世界的人気を博したことから文学的な考察や論評が行われるようになった。キングに影響を受けた作家やロックバンドは米国内外を問わず多い(日本で言えば、例えば直木賞作家の辻村深月がそうである)。






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Last updated  2019.10.17 09:29:27


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