2005年02月16日
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俺が大好きな小説。

小学校に入ってからずっと「1日1冊」で本を読んでいた俺が
中学に入ってからオヤジの蔵書の中に「老人と海」を
発見してから、俺のものにしてしまった。

ページ数にして200ページにも満たないので、2時間程度の時間で
全部読める。
そんな訳で結構繰り返し繰り返し読んでいた。

いろんな国で、この小説を原作に映画化されたり
映像化されたりしているのだが、俺はその一切を観ていない。

仕上がってしまっているので、そのイメージを崩されてしまう
ことが本当に恐ろしいのだ。

実家を離れてから、しばらく読むこともなかったのだが
ひょんなことから知人に借りて、再び読んだ。


老人のひたすら「自分の力でやり抜こう」という姿勢が素晴らしい。
「頑固な老人」とみられるかもしれないが、それは他人に向けての
強要ではなく、あくまで自分の信念に対する真摯さだ。


ざっとあらすじ

 老人は魚を獲って暮らす漁師。
 かつては玄人としての手腕も発揮していたし
 長年の漁師経験から腕っ節も強かった。


 毎日海に出るが、売り物になるような魚なぞ殆ど獲れない。
 まともに相手してくれるのは、少年サンチャゴ1人。
 世間の嘲笑を耳の外で聴きつつ、今日も1人で海に漕ぎ出す。

 かつてない手ごたえを感じた老人は、それから3日3晩の死闘を
 マカジキと繰り広げる。お互いに命の掛かった死闘を演じたあとに

 だが、船の横に括りつけられたマカジキの匂いにつられて鮫がやってくる。
 マカジキは頭と骨と尻尾を残して鮫に食べられてしまう。

 死闘を終えた老人は帰ってくる。
 帰ってきた老人はぐっすり眠る。ライオンの夢を見ながら。



老人は、誰かをあてにしない。

自分の力で、やり遂げようとする。
逃げない。
諦めない。
自分を見失わない。
その時できる最高の手を尽くす。
失敗も自分のせい。
とにかくストイック。自分に厳しい。

魚相手としてではなく、お互いに命をかけて必死に戦う相手として見ている。
人間対魚ではなく、魂対魂のぶつかりあい。
それ以上でもなく、それ以下でもない。


(小説より)
 「鼻の先から尻尾まで18フィート(約5.5メートル)ある。」
 魚の長さをはかっていた漁師がいった。
 「あたりまえさ。」少年はいった。

ここで少年が、何の感情も自慢も交えずに吐いた台詞が
俺の心を激しくゆさぶった。

少年は老人を信じていた。
かつては凄い人だったってことを。
今も凄い人だったってことを。

そして少年は老人を慕う。
今だに慕っている。
最初からずっと少年は老人を慕っている。
彼にとっての師匠は、老人でしかありえないのだ。


極めてハードボイルドなこの小説は、今だに俺の根幹を成す部分に
大きな影響を与えているのだ。

こんなに「魂を揺さぶる」小説に出会えたことは
俺にとっての幸せであるように思う。





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最終更新日  2005年02月16日 23時17分45秒
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