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MATU

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2026.08.01
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朱野さんは、能天気のキラキラ世代と就職氷河期の現実に疲れたんでしょうね。
スランプの抜け方もそれぞれ。

朱野
営業部や宣伝部の方は、希望通りの配属じゃなかったって人も多いだろうから、
私の言っていることをわかってくれると思うんですけど、
編集者さんは・・・・・・。

――たしかに「本当は編集が嫌いなんです」という編集者はあまり会ったことがない………………
朱野 自分の好きなことを仕事にできている人たちとそうではない人たち。 同じ長時間労働をしたとしてもストレスはまるでちがう。でもその違いがいまいち伝わらないまま、小説家 になって十年がすぎて、ようやくその違いがわかってくれる編集者が現れて書けたのが『わたし、定時で帰ります。』だったんです。

でも大多数の編集者はそれが理解できない。理解 できないけど「ヒットしてるから」というだけで押しかけてきて、「書いてください!」と

朱野「自分の好きを仕事にしました!」のほうが小説家や編集者のメンタリティと合うから 作りやすいんだと思うんですよ。
でも大多数の人たちは、会社に入って配属されて与えられた仕事をやるわけですよね。
私と同じく会社員生活がそこそこ長かった
青木祐子さんが書かれた『これは経費で落ちません!』というお仕事小説も今、すごく売れているんですが、
経理に配属された主人公が「なぜ経理になったんですか?」って聞かれて
「配属されたから」って答えてたので感動しちゃったんですけど(笑)
それがふつうの会社員の精神性なんですよね。
好きじゃないけどやらなきゃからはじまって、
自分の心と折り合いをつけていくところ に、大人になるプロセスがある。
でも、そういう感覚が業界内では伝わりづらい
朱野 会社員は可処分所得がフリーランスより高いですし、能力開発への意欲も高いですから、自分の仕事に関係ある本となれば買いたくなりますよね。そして私にとって何より快適だったのは「売る」ことを悪だという空気がなかったことです。文芸の世界って「売る」ことを悪だと思ってるとこありませんか? 
本が売れなくても出版社の社員の給与は下がらな いし、作家だけ切り捨てればいいので、そんなふうに反資本主義的でいられるんだと思いま すけど。でも反資本主義的なのに、売れる著者には群がるというアンビバレンツがある。

――――そのダブルバインドは出版業界あるあるですね。


純文学=文章と組み立てを突き詰める
それ以外をエンタメ小説って分類なんですね、
多分。





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最終更新日  2026.08.01 20:07:22
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