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Sep 21, 2006
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カテゴリ: 出来事
身の凍る思いとはこの事だ、という体験をした。

昼頃にタンゴといつもの公園へ散歩に出かけると(我が家から1ブロックの近さ。)、
お手洗い横の屋根付き休憩所で昼食をとっていると思われる男性達が見えた。
芝刈りの人達かな?と思うか思わないかの内に、普段は見かけないワゴン車と
作業車が並んで芝の上に停まっているのが目に入った。
その周りにも数人の男性達が居り、1人の灰色のフード付きトレーナーを
除いては皆、黄色い薄手の作業着(手術着みたいな二部式)に身を包んでいた。
その灰色のトレーナーの背中にはアルファベット4文字の何かの頭文字があり、
その下には、JAILと書かれていた。


トレーナーを着てる人が居るので、
「彼もそうなのだろう、JAILとはまた面白い。」と思いかけた瞬間、私の中で
何か冷たく尖ったものがそれを跳ね除けた。
横の黄色い作業服の背中にも大きく同じ文字が書かれていたのだ!
(何かの刑で社会奉仕中の人達だったのだ!)

瞬間、私の背筋は凍りつき、誰の何も見つめないように、
且つ口角には笑みを残しつつサーッとそこら(=彼ら)を見渡すと、
そこで昼食を取っていた団体も車の周りに居る男達も皆、同じ服っっ!
私の体は強張り、足早になりつつも、「和気藹々としてるからJAILの従業員だよな、
そうだよな…」と思い込もうとした。が、もうそれを打ち消す気持ちの方が
強く、「お願い、そうであって、神様!!!」と心の中で手を組むと同時に


が、私の恐怖など露も知らず、尻尾を振りつつ彼らの方へ寄っていくタンゴ。
”やめて~~~!”と心の中で再び叫びつつ
『躾中なんです。決して避けてるわけではありません!』と体全体で必死で
表現して(←そんなの通じる訳ない。)タンゴを正し、その場をやっとの思いで
通り過ぎた。


私の体は目玉オヤジと化した。

結局、何も起こらなかったが、やっぱり用心の為に帰り道は違う道を通った。
家に着く前にチラッと公園の方を見やると、未だ彼らの姿があった。

もう一度書くが、この公園は我が家から1ブロックの近さだ。ゾゾゾ~~。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

家に着いて一息入れていると、軽快にドアをノックする音が。
吠えてドアに駆け寄るタンゴをトレーニンググッズで正しつつ
玄関を開けると、そこにはオレンジのカラーシャツにチノパン姿の黒人の
痩せた兄ちゃんが立っていた。

私の顔を確認するなり、ニコニコと何かを大声で早口に喋り始めたのだが、
風も強くタンゴも吠え止まないので何を言っているのか分らない。
例えそれらの障害が無くても、兄ちゃんのおしゃべりはラップにしか
聞こえず、オマケに大げさな手振り付き。益々ラッパーに見えてきた。

”これは絶対に物売りか勧誘に違いない”と、私の勘が訴えている。

兄ちゃんは身分証明書を私の顔の前に突き出し、
「オレは○○の何とかだぜぇ~。聞いたことあるか~い?イエーイ!」
って感じで淀みなく刻み続けている。(イヤ、本当はもうちょっと丁寧なハズ。)
唯一聞き取れたのは、「隣の家にも行って来たよ。」と
「僕はXXって言うんだけどあなたの名前は?」くらい。
彼には名前を教えたくなかったので、それすら聞き取れない振りをした。
が、それでも諦めず訴え続ける兄ちゃん。さすがラッパーだぜ。

困った私が吠え続けるタンゴの方に意識を集中させつつチラッと兄ちゃんを見て
「I'm not interested.」と言いかけた途端、兄ちゃんはラップの電源も
照明も切り、「Men!」って言ったか言わなかったか知らないが、
もう隣の玄関へ足を向けていた。

そのあまりの変わり身の早さと明暗の大差に、私はまた背筋がゾッとし、
普段は掛けない網戸の鍵もしっかり閉めたのだった。
タンゴはきっと異常を感じ取っていたのだと思う。
その吠え方は普段と全く異なっていた。

このコミュニティーは常日頃は全く持って安全な界隈なのだが、だからと言って
油断してはいけないという事を思い出させてもらった一日だった。

そうそう、流石に黄色い作業服の記念撮影は出来なかったのでコレを。
中でもツルッツルに頭を剃り上げた白人男性の後姿が忘れられない。
夢に出てきません様に・・・。
jail.JPG





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最終更新日  Sep 22, 2006 10:15:18 AM
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