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主な出演者は以下の通り↓数学者アラン・チューリング・・・ベネディクト・カンバーバッチ。今勢いに乗っている、イギリスの若手人気俳優だ。ジョーン・クラーク・・キーラ・ナイトレイネットフリックス(netflix)という有料動画サイトを契約してから、名作からB級扱いまでえらい沢山の映画を見ている。ツタヤディスカスでレンタルする時は、本当にずっと見たいと思っていたものを借りるからブログに感想を書こうと思うけど、ネットフリックスでは低料金で全て見放題なので、ナチスドイツから恐怖の館、エアポート〇〇まで、特にジャンルを問わずあらすじを見て気になったものを片っ端から見ている状態。だからブログに書く程ではないと思っていた。しかしこの「 イミテーション・ゲーム 」は書かずにはいられなかった。だから書く。ちなみに・・数ある有料動画サイトでも、ネットフリックスはオススメ。特にパソコンで動画を見る人には。パソコンにアプリをダウンロードすれば、気になる映画をダウンロード出来るので、容量を節約できる。(アプリをダウンロードする条件を要参照。取り敢えずwindows10なら問題ない)ダウンロードはスマホでしか出来ないサイトがほとんどなので貴重だ。で、そんなに画質に拘りが無く、1つの媒体でしか動画を見ないのであれば一番低料金のプラン(ベーシックプラン月額:税込702円)がオススメ。スマホとパソコンなど、2つ以上の媒体で観たい人や、高画質の画面で見たい人はこれより高いプランになる。私は通勤途中や昼休み、外出先でネットを見ることはあっても、映画などの動画を見ることは無い。だから家のノートパソコンで鑑賞出来れば十分だ。画質もはっきり言ってノートパソコン程度であれば、ベーシックプランで十分だ。気を付けないといけないのは、ベーシックプランを選択していても、契約後、まず最初に画面右上のプルダウン一覧にある「アカウント情報」より、マイプロフィールの再生設定を「低」に変えないと、自動画質設定されるので容量を食ってしまうから要注意!この設定さえ最初に行えば、通常2時間物の映画で2.5~3GB消費する所を、2時間越えでせいぜい650MB前後の容量消費で済む。更に容量節約するには、この後、PCにネットフリックスのアプリをDLし、アプリにログイン後の画面右上「・・・」より設定を選択、ダウンロードする時の画質を「スタンダード」にする。気になる映画やドラマをまず最初に少ない容量でダウンロードさえすれば、その後ダウンロード済一覧より同じ映画を何度鑑賞しても容量は食わないので、インターネットのプランに容量制限がある人(7GBとか5GBなど)には便利だ。それにしても、心なしかネットフリックスは第二次世界大戦の時代が舞台の映画が多い気がする。勿論B級と呼ばれるものも沢山あるが、考えさせられる人間ドラマが多いというか。有料動画の契約をしていなかったら出会わなかったものばかり。映画のレビューに戻る。舞台は第二次世界大戦中のロンドン。ナチスドイツがヨーロッパで猛威を振るっていた時代。イギリスにも毎日ナチスによる空襲が続き、人々の日常を脅かしていた。そんな時代に、ナチスドイツが使用していたエニグマ暗号を解読し、戦争を2年早く終わらせ多大な命を救った、イギリスの数学者アラン・チューリングの半生を追った映画。この人は現代のパソコンの産みの親でもあるそうだ。私たちがパソコンを使って便利な生活やビジネスをすることが出来るのはこの人のお陰。映画は、第二次大戦中の1939年、戦後の1951年、いじめられっ子だった学生時代の1928年の3つの時代を行き来する。好きな世界観じゃないはずなんだけど、気持ち的には☆5にしたい。でも☆4.9で抑えとくか。他の国ではこういう映画は作れない。アメリカ人にも、フランス人にも、勿論日本人にも。アラン・チューリングのような人物はイギリスにしか生まれないだろう。イギリスは凄い作品を作るし、すごい人物を産む国だ。観賞している間、常に頭を柔軟体操しているというか、頭をこねくり回している感じだった。勿論イギリスもほとんどの人は感情で動く人達だと思うが、ほんの一握りの人間がちょっと他の国にはいない、優秀な人材が昔からいる気がする。通常、人々から偉大な人物であると思われる人は、「神様」のような血の通った人間ばかりだが、「ナチスの暗号解読」のような仕事は、一般的にもてはやされるタイプの「ヒーロー・ヒロイン」には出来ない仕事だ。肝心なところで人道的であっては務まらないからだ。暗号解読が出来たとなると、人情としては、「まずは救える命を救おう」となるが、それではだめなのだ。暗号解読のため、共に協力してきた仲間の家族が、ナチスの潜水艦が包囲している船に乗っていると聞かされても助けてはいけないのだ。何故か?せっかく暗号が解けたことで、今教えてあげれば多くの危険が回避できるのに・・教えたことで、多くの危機を回避したとしたら、ナチスはどう思うか?暗号を解読されたと気付き、次の作戦に出るだろう。莫大な費用をかけて2年間費やしてやっと暗号を解読したのに全てが無駄になる。ナチスに「暗号を解読した」と気付かれないようにしなくてはいけないのだ。それはどういうことか?ナチスに気が付かれないよう、連合軍側も、一部の人が「分かっていて」ある程度の多大な犠牲を見過ごさなければいけないということだ。ある程度の大きな犠牲を払いながら「別の理由」に見せかけてこっそり勝ちを積み上げ、ジワジワとナチスを倒さなければならない。「目立つ功績」を見せてしまったら勝てないのだ。一筋縄では行かない仕事だ。些細なことでは「仲間との協調」が不可欠でも、大事な所はロボットにならないといけない。この仕事をすることは、ある程度の「人間関係の破壊」の犠牲を払わなければいけない。目に見えて意味のある仕事に見えてはいけないのだ。この時代、現地で戦っている兵隊から見ると、彼らは莫大な金ばかり使って何をしているのか分からない、成果が見えない連中に映ったことだろう。今、目の前にいる数千人を救うよりも、その先の数万人を救うことが大事なのだ。映画は暗号解読だけにとどまらず、内部にいる「ソ連のスパイ」や主人公の同性愛の話も絡んできて盛りだくさんだ。こんな高度な映画イギリスにしか作れないだろう。エニグマ解読は、アラン・チューリングと、キーラ・ナイトレイ演じるジョーン・クラークがいないと達成しえなかった。自閉症ゆえの言動で、人を不愉快にしてしまう彼だけでは優秀な仲間の協力が得られなかった。解読には、ある程度の仲間の協力が不可欠だ。ジョーンがアランの良さを理解し、彼が仲間と協力するための橋渡しになった。アランの欠点を補う存在であったからこそ成し得た。ここまで人情切り捨てと秘密が要求される仕事をしていると、「私の存在価値は一体何なのだ?友人も愛する人もなく、世の中で認められることもない」と思うだろう。晩年の(と言ってもたったの40歳前後)アランも例外ではなかった。しかしジョーンはアランが同性愛者であることに気付いており、婚約を破棄されながらも苦しみを理解し、彼に己の素晴らしい存在価値を認識させるのだ。世の中こういう人が沢山いればもっと平和で幸せになれるのだが。しかしほんの50年位前までは同性愛が有罪だったとは。確かに同性愛は想像すると気持ち悪いが。一般的な「普通の」感覚がそうさせたのだろうが、かなりどうでもいい罪だと思う。世界を救うのに、同性愛者かどうかは、さほど重要な事ではないから。主演したベネディクト・カンバーバッチは「自閉症」の特徴をしっかり把握した演技だった。すごい調べて研究したんだろうな。
2018.05.16
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