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子供が石を投げたくらいでは当たらないだろうが、ゴルフの打ちっぱなしの練習場の上空であれば、けっこうぼこぼこと球が当たるかもしれない。
そのミサイルはずいぶんと長距離を飛んできたから疲れていて、ときたま貧血を起こしたようにふらふらとする。
Y川は歩いても渡れるぐらいに浅くて、川幅も狭いのだが、そのミサイルのセンサーが壊れたのだろうか、それとも川に架かっている電車の鉄橋を越せないとあきらめたのか、ミサイルはつくんと頭を下げると、もう上昇することを試みず、すうっと川の中に突っ込んで行く。
ミサイルはここまで飛んでくることだけが仕事であると誤解したのか、そこから先は知らないとばかりに、川底に頭を突っ込んだ形で立ち尽くし、あとはびくとも動かない。そして、爆発もしない。
こうして平和が保たれたのである。
#141