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くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
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masashi25 @ コメント失礼します☆ ブログ覗かせてもらいましたm(__)m もし…
Tessera @ どうもありがとうございます。 カモメ7440さん 激励を頂き本当にありが…
カモメ7440 @ うまい! おそらく散文詩だと思います。 ショート…

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Jul 3, 2011
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カテゴリ: 柔らかい思念
若かったからだろう、シュロッサー家の娘はとどめをささないと気が済まなかった。

それが魚であったか、カラスであったか、ナウマン像であったか、日によって異なるが、ある生命体がバラのとげのようなシュロッサー家の娘に毎夜殺害された。
シュロッサー家の娘は日記をつけていて、そこには、今日もひとつ、明日もひとつ命が奪われるだろうと書いている。

さらに、死骸は透明であると、彼女は述べている。
殺害されたものが人間の時は、彼女はその死体を水の中に放り込んでいる。
透明といえども、水とは屈折率が異なるので、その輪郭が浮きあがる。
それがゆっくりと流れていく、終焉の海を目指して。

ベッドに横たわるとシュロッサー家の娘はよくそんな夢想をした。
それから落ち着いて眠りにはいっていくのが習慣だった。


寝ているのかもしれないし、寝ている振りをしているだけかもしれない。
シュロッサー家の娘は深夜の暗闇の中で眼を開けていた。
眼を閉じると川を流れてくる透明な人影が誰であるか、彼女は既に知っていた。







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Last updated  Jul 10, 2011 09:22:37 PM
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