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くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
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masashi25 @ コメント失礼します☆ ブログ覗かせてもらいましたm(__)m もし…
Tessera @ どうもありがとうございます。 カモメ7440さん 激励を頂き本当にありが…
カモメ7440 @ うまい! おそらく散文詩だと思います。 ショート…

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Sep 11, 2011
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テーマ: 小説日記(233)
カテゴリ: 柔らかい思念
 炎天下で汗をだらだら流しているというのに、わたしは草むしりをしているときは無心になれた。

 畑の中の通路に生えている雑草を抜こうとしたときに、そいつはわたしの二の腕を掴んできたのである。わたしは恐怖感に囚われ、そいつに地の底に引き釣りこまれるのかと思った。そいつは思いのほか非力で、わたしはそいつを白日の下に引きづり出すことができたのである。

 そいつは飢えた子供のように骨ががりがりしていて、今までに地中に潜んでいたことを証明するかのように全身に泥が付着している。わたしの前に呆然と立ちすくんでいて、そこには周囲を威圧するほどの覇気はなく、ばつが悪そうに今どうすればいいのか悩んでいるように見える。

 熱射がやはり体に堪えるのだろう。再び土の中に戻りたいのか、わたしの存在に気づかぬように腰をかがめて素手で土をほじくりだす。いくら体が細いからといって、体全体がそんな早く地中にはいっていくとは思えないのだが、確かにやつは土の中に帰っていったのである。

 わたしは再び草を抜き始める。
 そうすることが自分の心の平和を保つ唯一の手段であるかのように、草むしりに集中する。
わたしは再発したことを医師から宣告された。一瞬とは言え、それを忘れさせてくれる土に感謝した。






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Last updated  Sep 18, 2011 10:01:51 PM
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