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くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
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masashi25 @ コメント失礼します☆ ブログ覗かせてもらいましたm(__)m もし…
Tessera @ どうもありがとうございます。 カモメ7440さん 激励を頂き本当にありが…
カモメ7440 @ うまい! おそらく散文詩だと思います。 ショート…

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Oct 23, 2011
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カテゴリ: 柔らかい思念
 人生の終わりのようだ。
 駅の近くの線路沿いに自転車屋を構えているという地の利があっても、一日数人の客がくればいいところだ。それも、自転車を買ってくれるわけではなく、パンクの修理やタイヤの空気入れというようなもので、実入りは少ない。線路沿いの道に違法駐輪されている沢山の自転車は、スーパーや量販店で売られているものばかりだ。彼らの価格に勝てない。

 大量に違法駐輪している自転車のタイヤがすべて突然パンクしてくれないか。鍵が突然壊れて開かなくなってくれないか。そうすれば、これだけの近さだ、彼らの大半はわたしの店にくる。パンクの修理用材料を、自転車の鍵を大量に購入しておいた方がよいかもしれない。
 もしくは、パンクさせなくてもタイヤの空気注入口の根元のねじがゆるむだけでよい。駐輪している間に空気が漏れて、わたしの店にきて「空気を入れさせてくれ。」と言って来るだろう。「自転車を当店で購入してくれたお客さんには無料でいいのですが。」と返答してやろう。空気を入れて、ねじをしめるだけなら簡単で、一回150円ぐらいでいいかもしれない。

 違法駐輪とわかっていて、駐輪した自転車をきちんと並べて違法駐輪できるスペースを作っている一団の年寄りたちは、駅前のスーパーに雇われているようだが、なぜ、もくもくと来る日も来る日も意味のないことを、終わりのないことをやり続けているのだろう。
 あの年寄りたちなら、自転車に触っていてもだれもあやしまない。緑色の帽子をかぶった彼らが、自転車のタイヤの空気を抜いてくれないだろうか、白い軍手をはめた手で。

 こうしてやることもなく、テレビを見て、一日売れない自転車屋の店番をする日常を、あの年寄りたちは変えることができるのに、それどころか、彼ら自身の退屈な毎日を変えることをできるのに。なぜ彼らは気づかないのだろう。
 今日も一日が何事もなく、いつものようにほとんど客もなく、終わるだろう。
あの年寄りはなぜ行動しないのだ。好奇心を、冒険心を彼らは持ち合わせていないのか。狂気に突き動かされて、自転車を壊そうという老人はいないのか。このままでは、人生が収縮していくことに、彼らは気づかないか。破壊せよ、自転車を。





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Last updated  Oct 30, 2011 10:35:51 PM
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