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くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
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カモメ7440 @ うまい! おそらく散文詩だと思います。 ショート…

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Oct 30, 2011
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カテゴリ: 柔らかい思念
雨が降っているし、もう深夜だ。
駅から家までの道が馬鹿に静かで、誰一人として歩いていない。

家まであと数分というところで、道を曲がるとなだらかな下り坂がある。
道の真中に傘が広げて置いてある。
傘が闇の中にころんと。

その道にある電灯のおかげで、その傘が緑色で、黒のチェックがはいっているということがわかる。
その色が、雨だというのに、乾いて見える。
深夜の雨に、路上の傘が調和する。

傘の脇をすり抜けるとき、私は少しどきどきした。


生命になるかもしれない、もしくは、生命になるほんの少し手前の有機物かもしれない。
傘の脇をすり抜けるとき、ちらっと傘の裏側に私の視線が伸びる。
それに応ずるように、私を見つめ返すものが傘に宿っている。
この傘の下に子供は絶対に隠れていない。子犬は絶対に雨宿りしていない。
でも、無垢で素直で、子供のような、子犬のようなものがいる。

冷たい雨が静かに降りつづける。
そのなだらかな坂が終わると、私は振り返って、今通ってきた道にまだ傘があることを確認した。

私は左に曲がらなければ家にたどりつかない。
そこを曲がって、新たな道。
自分が歩いている道の真ん中あたりを見極めると、そこに私も自分の黒い傘を置いた。

私は、たくさん傘がほしくなった。

道という道に、ぽつんぽつんと傘を置いていきたい。
深夜の雨がしとしとと降る中で。

#221






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Last updated  Oct 30, 2011 10:40:33 PM
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