父さんの一人旅

父さんの一人旅

2006.01.26
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さすがはノムさんだなと思った。

楽天の監督として5年ぶりにプロ球界に復帰した
野村監督が「予告先発を廃止しろ!」と訴えたという。
結果的には他球団の監督に相手にもしてもらえず
“スルー”されてしまったワケだが
今朝の新聞報道を見る限り
オレは「ノムさんの狙いは99%達成されたな」と見た。



これは個人的な推測だけど

1%程度だったと思われる。
予告先発が当たり前の米球界で育った
バレンタインやヒルマンが反対するのは
最初から分かっていたし
ファンサービスとして定着しているシステムを
たった1度の提案で廃止に追い込めると思うほど
ノムさんもバカじゃないだろう。
おそらく「野村は何を言い出すんだ!」
と思われることが
今回の最大目標だったんじゃないか
という気がしてならない。




ノムさんの口癖に「弱者の戦い方」というのがある。
圧倒的な戦力差のある相手と戦う場合に
力対力のガチンコ勝負を挑んだのでは
まず弱者に勝ち目はない。
しかし偶然性や不確定要素の多い

相手の裏をかいたり心理的な揺さぶりをかけることで
一瞬にして強者と弱者の立場が
逆転してしまうケースがある、という考えだ。



実際に1年目の楽天は
記録的な負け方でダントツの最下位だった。
今オフにフェルナンデスという
計算の出来る主砲を西武から獲得したとはいえ
まだまだロッテやソフトバンクといった
強豪チームと比べれば圧倒的に選手層も薄い。
そんな現実を踏まえてノムさんは
就任前から「このチームを優勝させるには
10年はかかる。ま、10年も経ったら
私はこの世からいなくなってるでしょうが」
みたいなことまで言っていた。



しかし、勝負の世界に何十年も身を置いてきた人。
やるからには勝ちたいだろうし
そのための努力なら惜しまない。
だからこそ「何を言い出すんだ…」
と、言われるのを想定して大風呂敷を広げ
「今回はダメだったけど
次にまた何か仕掛けてくるんじゃないか」とか
「シーズンオフでこの調子なら、開幕したら
もっとすごいことをしてくるんじゃないか」
と、思わせるような行動に出たのだと思う。



ライバルチームの選手や監督が
「野村はクセモノ」と警戒してくれればシメタモノ。
余計なことを考えなければいけない分だけ
プレーに集中できなくなるワケだし
そうなることでミスが出る確率も高くなる。
つまり10対1だった力量差が
8対3や、あわよくば6対5になることも考えられ
ちょっとした偶然や展開のアヤで
5対6になりえる状況まで作り出してしまったワケだ。



長いペナントレースにおいて
そうそう都合よく偶然やミスが重なることはない。
どんなにノムさんが球史に名を残す知将と言っても
やるのは選手だし、限界はあるだろう。
でも楽天ナインの何人かでも
オレと同じような解釈をしていれば
チームが(精神面で)生まれ変わる可能性はある。
ちょっと楽しみだ。






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最終更新日  2006.01.27 02:55:37
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