トカトントン 2.1

トカトントン 2.1

PR

×

Profile

Dehe

Dehe

Calendar

Favorite Blog

仕事してます… SEAL OF CAINさん

読んだ!観た!聴い… さなえ1024さん
SOMETHING TO TALK… Crazy Loveさん
Avec Mes Enfants Barbara21さん
ふたり暮らしの手帖 サリィ斉藤さん
ひろるるん♪ ひろるるん♪さん
つきあたりの陳列室 inalennonさん
サッカーと野鳥と音… ペアダ19さん

Category

カテゴリ未分類

(0)

音楽

(515)

読書

(416)

テレビ番組

(367)

映画

(239)

サッカー

(254)

演劇

(27)

もう一回見る新選組!

(50)

篤姫

(44)

龍馬伝

(43)

MOTHER

(9)

家ができるまで

(6)

真田丸

(50)

ひよっこ

(48)
2007/01/19
XML
カテゴリ: テレビ番組
■録画しておいたNHK「プロフェッショナル~仕事の流儀」を見る。今回登場したのは漫画家浦沢直樹。彼の根っこの部分にロックがあるんだろうなってことはなんとなく想像していたとおりだった。でも、私のイメージしていたのはたとえばキング・クリムゾンのような壮大なテーマを核に持つ様式美に支配されたプログレッシブ・ロックのようなものだった。21世紀のスキッソイドマンのジャケットが浦沢の描く人物の表情にダブったせいもあったかもしれない。

■しかし、彼のアイドルはボブ・ディラン。冒頭、とあるライブスポットでハーモニカ・ホルダーをしてギターを弾きながらディランを歌う彼の姿はあの漫画の主人公のように見えなくもなかった。彼が特にディランに惹かれる理由は観客の凄まじいブーイングにも屈せずにエレキ・ギターに持ち替えて「ライク・ア・ローリングスト-ン」を歌った60年代中期の彼の姿にうたれたからだという。自分を信じろ、自分の心のままに行け、というフレーズと共に。

■カメラは初めて彼の創作現場に侵入する。ずっと昔、同じNHKで浦沢のもうひとりのヒーロー、手塚治虫が〆切に追われる中で、幻想交響曲を大音量で流しながら、ただひとり鬼気迫る迫力で取り憑かれたように筆を走らせる場面を見たことがあるが、それに比べ彼の仕事場にはアシスタントとの笑いも溢れ、いくらかリラックスした雰囲気さえ感じられた。

■ただね、いくらストーリーがひらめいたとしても、白い画用紙に向かってそれをどんな構図でどんなコマ割りで表現すればいいのかと考えた時、その最初のペンの滑り出しに至るまでの緊張感と苦悩に、漫画という表現の可能性の大きさと難しさがえらく実感として伝わってきた。

■指が触れれば音の出る楽器を持っているわけでも、構えれば被写体が映るカメラを持っているわけでもない。彼の持っているものといえば手に馴染んだ使い古しのペンが一本だけ。漫画の神様がボクの右手に降りてきてくれますように、彼のそんな祈りをちょっと息を詰めながら見入ってしまった。

■その先へ一歩踏み出す男の後ろ姿を描くにあたり、彼は二種類の足の踏み出し方を描いてみせる。ひとつは膝を曲げた形で、もうひとつは片足全体を前に出した形で。そのどちらがその男の心情に相応しい表現に見えるか、熟考するわけだな。プロだからこそ考え込むわけだな。

■スタジオに持ち込まれた彼の原画の一枚だけでも失敬して部屋に飾っておきたい。その一枚だけでも充分鑑賞に足るような作品がストーリーを伴ってうねるように連なっていく様は芸術と呼ばずして何と言えばいいのか。たとえ何年かかろうが、「PLUTO」は「火の鳥」の高みにもう少しで辿り着く。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007/01/19 10:52:27 PM
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

ミリオン@ Re:「北の国から」を友達にすすめてみる(01/02) こんばんは。 嬉しいです。頑張って下さい…
Dehe@ Re[1]:カルトQ 2005 北の国から(10/18) adventさんへ ご指摘の通りです。例によ…
advent@ Re:カルトQ 2005 北の国から(10/18) 五郎が読んだ大江健三郎> 開口健ではなく…
しょうゆ@ Re:家庭教師 / 岡村靖幸(09/09) …最後まで岡村靖幸はわからなかったのでは…
背番号のないエース0829 @ Re:ヒトラー 映画〈ジョジョ・ラビット〉に上記の内容…
Dehe @ Re[1]:センチメンタル通り / はちみつぱい(04/17) Mr.Zokuさんへ 情報ありがとうございまし…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: