書けないぞ

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2016年03月06日

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物凄い風のフェーン現象で

気温は２０℃以上となり

窓を閉め切っていると暑く感じました

床の間のある和室だけでも

スッキリさせたいと片づけていたら

思いもよらぬものを見つけました

テーブル上のラックに立てられていた

周囲が少し黄ばんできた便箋

処分しようかと何気に広げてみると･･･

１枚と５行に渡って

小さな文字で書かれてあったのは老父の字

終末治療の中止を求める意思表明書

というものでした

呼びかけに答えなくなったら処置を止めて欲しいと･･･

書いた日付も署名もありませんでしたが

書いていた時期には心当たりがあります

多分１１月か１２月だったと思います

夕飯の声を掛けに行ったとき

テーブルに向かって

真剣に何かを書いていたのでした

しかもキッチンに来た時のメガネの下の目が真剣で

正気で若返ったかのように見えていたのでした

いつか私が見つけると思って

そこに入れておいたのか

何かの折に見せるつもりだったのか･･･

思えば老父が帰宅するのは･･･

仕方がないと思いつつもちょっと考えてしまいました

それにしてもさすがに昔人

朦朧　という漢字が書けているんです　

小さな字なのにシッカリと･･･　(^-^;

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