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2008.10.30
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(一枚目の記憶の絵葉書)

何時ごろなのか、もう日はとっぷりと暮れて辺りは真っ暗。私と母は庭に出て父の帰りを

待っていた。

そこへ自転車が走って来た。顔は暗くて識別できない。

しかし母は私に「父ちゃんよ、呼んでごらん」と言った。私は「とうちゃ~ん!」と呼んだ。

だが自転車は止まる事無く、そのまま我が家を通り過ぎて行った。

それでも母は、父がふざけているのだと言い、又呼んでみるように言う。

幼い私は言われるままに、何度も大きな声で「とうちゃ~ん!とうちゃ~ん!」と叫んだ。

しかしその自転車が、戻って来る事はなかった。



そして母は「父ちゃんや、なかったね。」と言った。私は「・・うん・・」と

言ったような気がする。


その後どうしたのか、記憶はそこまで。



私たち親子がそこ岡山に行った時すでに、母方の祖父母が住んでおり、祖母は元気だったが、

祖父の方は寝たきり状態だった。

祖父の寝ている部屋は、私達たち子供(私と弟)は立ち入り禁止で「入ったら駄目よ」と

何度も言われた覚えがある。

そのため私は祖父をまともに見たことはなく、大人たちが出入りする時に開けられた

襖の奥に、祖父の寝ている布団だけを見たように思う。

その様な状態だったせいか、私の中で祖父は、話した事も無いのに何となく恐い様な

存在になっていた。



具体的な日付は分からないが、私たちが岡山に住んでいる間に祖父は亡くなった。

当時はまだ、老衰の場合入院せずに、自宅で介護しそのまま看取っていたようだ。

それから突然だが、この祖父の葬儀で、来てくれたお坊さんを覚えている。

頭はもちろん丸坊主、丸顔に大きな目、五歳の私が見ても可愛らしい顔のお坊さんだった。

随分若いお坊さんだったのだろう。

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Last updated  2008.10.30 23:36:46


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