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箱根高級旅館露天風呂

2008.11.13

（三枚目の記憶の絵葉書）

そこの農家の子供たちは、私より少し年上の兄と妹の二人兄弟で、

この兄弟はいつも一緒だった。

兄の方は小学校の二、三年だったのだろうか、名前は覚えていないが、

優しい子供だったと思う。

年下の私とよく遊んでくれた。

そしてこの男の子はたびたび、こんな歌を歌っていた。

「咲いた～、咲いた～、チューリップの花が～」で始まる＜チューリップの花＞の歌だ。

まだ就学前で、幼稚園にも行っていなかった私は、その歌を知らなかった。

しかし幼いながらも何か納得がいかない。

＜？変な歌だなあ＞そんな風に思っていた様な気がする。

記憶しているのも、そのせいだろう。

その後小学校に上がった時、始めてこの歌の正しい歌詞を知った。

終わりはもちろんこうだ「どの花見ても綺麗だなあ～」　納得した。

そしてその男の子が、ふざけて歌っていたのだと分かり、一人笑った。

おたまじゃくしをすくって遊んだ事は楽しかった記憶として残っている。

しかし子供だからこそ出来た事で、大人になり過ぎた今、とてもおたまじゃくしは触れない。

子供だからこそ出来た事と言えば他にもある。

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