週番日誌@佐藤智広研究室

週番日誌@佐藤智広研究室

2005/07/18
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カテゴリ: 遊興生活
 オペラの後、人との待ち合わせ時間までちょっとあったので、せっかくだからとBUNKAMURA ザ・ミュージアムにてフィニ展を観る。シュールレアリスムから始まる彼女の画風は全体的に幻想的なもので、それは絵画のみならず、服飾(舞台衣装)・装飾品・映像などにおよぶ。「私の職業はレオノール・フィニ」という高い自意識の現れであろう。
 「ダリと比較される」ということばもあったが、うーむ、それはちょっと言い過ぎではないかと(笑)。

 ぶらぶらと買い物なぞしながら、待ち合わせ場所へ。あれやこれや話す中で、今日観たオペラの感想から二転三転して能楽の商業性という話になった。ここで言う「商業性」とは“ビジネスとしてのショー”ということである。
 様々な舞台を観る中で、能楽というのは失敗がとびぬけて多い。シテの絶句や着けている物の崩れなど、舞台進行が断ち切られるものに時折出くわすが、そういう断絶感は、現代劇でも音楽でもそうお目にかからない。そういう意味で、見せるという意識が低いのかもしれない……というような話である。しかし、そもそも商業性(=見せて金を貰う)という意識がなかった芸能ではないかという話になったり、面白かった。
 もちろん、だから商業性を高めようという話ではなく、むしろ今の形をきちんと守っていくのが良いという方向での話しなのだが、見せるという意識、また観る側の一部にあるお身内意識などは、他の芸能とは異質なものかもしれないと思った。





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Last updated  2005/07/19 09:51:49 AM
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商業性  
青山紫峰 さん
たしかに商業性の高いものは有形無形を問わず、失敗が少ないものが多いかもしれませんね。
お客様の手前。
神様の手前という信仰的な意識はどうなのかしらん。
能楽奉納以外では、神様は全く関係ないのでしょうか。
あるいは日本の神様は少々の失敗には寛容なのか、異世界に没頭しすぎないよう、人間くさい部分も残すことを奨励しているのか。
あたくしは能楽は3回しか見たことがありません。
なのでその時失敗があったのかどうかも、気づきませんでした。
(2005/07/19 09:39:13 PM)

Re:商業性(07/18)  
週番  さん
青山紫峰さん、おはようございます

>たしかに商業性の高いものは有形無形を問わず、失敗が少ないものが多いかもしれませんね。お客様の手前。
>神様の手前という信仰的な意識はどうなのかしらん。
>能楽奉納以外では、神様は全く関係ないのでしょうか。
>あるいは日本の神様は少々の失敗には寛容なのか、異世界に没頭しすぎないよう、人間くさい部分も残すことを奨励しているのか。
>あたくしは能楽は3回しか見たことがありません。
>なのでその時失敗があったのかどうかも、気づきませんでした。

 たとえば、シテが台詞を忘れ、後見がそれを付けたとしても、“神の声”と解釈すれば問題ないわけですけどね。
 話は違いますが、指名された学生が答えに詰まって、近所の学生に助けられる時、「神の声が聞こえてよかったね」と佐藤は言っています。
(2005/07/20 05:07:15 AM)

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