ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2004年01月28日
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 人はなぜ仕事や日常生活がマンネリ化してしまうのか、その「心のメカニズム」について友人の心理カウンセラーから話を聞く機会がありました。

 聞いたことを私なりに少々アレンジして書いてみましょうか。

 そもそも人間は、環境に適応しようとする生き物であり、その適応がうまくいったので、氷河期などの厳しい環境を乗り越え、今日まで生き永らえてきたのです。

 環境に適応すれば、それがごく当たり前のことになり、マンネリ化しますね。このマンネリ状態から抜け出したいと思うならば、新たな環境の変化が必要になります。変化が起こらないのであれば、自分から起こせばいい。

 仕事がマンネリ化したら、より高い目標を自分で新たに設定してそれに向かって挑戦するのが解決策のひとつでしょう。

 こうした「正攻法」でなくても、机のまわりを整理整頓する、パソコンの待ち受け画面の絵を変える、会社までの出勤経路を変える、服装や髪型を変える等々のちょっとしたことでそれが刺激になり、気分が変わります。

 つまり、ちょっとした「ストレス」を加えてあげるといい。ストレスというと、神経性胃炎を起こしたり、心身に害を与える悪玉のように考えがちですが、そうとは限りません。何のストレス=刺激もない平板な生活に、人は耐えられるでしょうか?

 ほどよいストレスを受けたとき、人はそれを受け止め、跳ね返す力を持っています。膨らんだ風船を思い浮かべてみてください。指で軽く押してやると凹むけれども、内側から元に戻そうとする力が働くのを感ずることができるでしょう。

 この反発力が本来、人間に備わっている環境適応力であり、このような力を発揮したときに、人は生命の躍動感というか、「生きがい」のようなものを感ずることができるのではないでしょうか。



 一方、刺激に適応し過ぎて、刺激なしでは居られないような依存状態になる場合もあります。この状態が「過剰適応」状態であり、モーレツ会社人間のような仕事依存症、破産寸前まで買い物の悦楽を求めようとする買い物依存症、アルコール依存症、過食症といった依存症がその例です。

 ストレス学説の創始者であるハンス・セリエは、「ストレスは人生のスパイスである」と言ったそうです。スパイスは、上手に使えば料理(=人生)を美味しくしますが、使いすぎると台無しにしてしまいますね。

 つまり、マンネリ状態から抜け出るには、人生のスパイスを上手に効かせることが必要なわけです。

 選ぶスパイスは色々あります。何でも自分の好きなスパイスを選べばいいのです。

 思い切って仕事を休むこともスパイスになるし、有給休暇をとってどこかへ旅行に出るのもいい。

 そうした非日常体験が、ズルズルと無限に続くかに見えた日常の連鎖を断ち切ってくれる。すると、いままでごく当たり前に見えた日常が、また違った顔をして見えてくるでしょう。再び日常に戻っても、それは元の日常と全く同じではなく、生まれ変わったような、リセットしたような新鮮さを感じ取ることができるのではないでしょうか。

 少なくとも自分は、「させられてそうなっている」のではなく、そのような日常を「自ら選び取った結果である」ということが分かるはずです。

 だから、別の選択もできるし、変化を起こすこともできる。

 しかし、そのような変化を許さない環境というものもるし、変化を起こそうとしても反発力のほうが大きい場合もある。また、自分では変化させたつもりであっても、結果としては何も変わらないということもある。

 つまり、マンネリを打破するには、マンネリした日常に変化をもたらす何らかの刺激が必要であると同時に、その刺激によって変化がもたらされ、変化によるメリットを自分は確かに受け取ったのだという実感がほしい。なくてはならない。

 仕事でいえば、より高い目標を設定してチャレンジし、その目標を達成すると同時に、上司から高い評価を得て、昇給、ボーナスアップ、昇格といった、なんらかの良い結果につながることが望ましい。



 マンネリ打破は、いわば人生におけるチャレンジであり、冒険でもあるわけです。冒険っていうのは、かなりリスキーだけれども、そのハラハラドキドキ感が、人間稼業の魅力のひとつかもね。

「最近、マンネリしているなあ。なんとかしなくちゃ」と感じている人のその感性は、人間としてごく真っ当であると同時に、自分を変え、環境を変えるチャンスの尻尾をつかんでいるのだと言えるでしょう。

 しかし、人間っていうのは、自分の環境を変えることに対して非常に臆病であり、怠惰であると多くの心理学者は言っています。つまり、自ら環境を変えることのできる人こそ、一握りしかいない「成功者」や「勝者」になることができるのでしょうね。





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最終更新日  2004年01月28日 13時04分54秒


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