第1歌集「 サラダ記念日
」から約35年、短歌界の頂点を極めました。
誰もが知っている『サラダ記念日』は、1987年に初版が発行されるやいなや、
280万部
のベストセラー。軽やかな口語体で歌いあげた数々の短歌は、
多くの人の心を捉え、
現代短歌の先駆け
となりました。
この味がいいねと君が言ったから 七月六日はサラダ記念日
万智ちゃんがほしいと言われ心だけ ついていきたい花いちもんめ
思い出の一つのようでそのままに しておく麦わら帽子のへこみ
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と 答える人のいるあたたかさ
潮風に君のにおいがふいに舞う 抱き寄せられて貝殻になる
俵は シングルマザー
となり、東日本大震災を契機に沖縄 石垣島
に移住。
そこでの体験が、サラダ記念日の 恋の歌
から、 子育てそして母としての想い
の、
歌風へと
変化していきます。
オレが今マリオなんだよ島に来て 子はゲーム機に触れなくなりぬ
人の子を呼び捨てにしてかわいがる 島の緑に注ぐスコール
( 第五歌集 < オレがマリオ > )
石垣島集落の中学は、全校生徒が3、4人と少なく、息子の中学進学に伴い、
宮崎県
に再び移住。
俵万智の目は、17歳になった 息子の未来
、そして 不条理な現代社会
へと
向けられます。
制服は未来のサイズ入学の どの子もどの子も未来着ている
あの世には持っていけない金のため 未来を汚す未来を殺す
上記の短歌を掲載してある、歌集< 未来のサイズ
>は、
別れ来し男たちとの人生の 「もし」どれもよし我が「ラ・ラ・ランド」
との、過去の恋愛を振りかえる歌で、締めくくってあります。
俵万智が子離れし、やがてひとり老境を迎えた時、どのような言葉でその
心境を綴るのか、いまから楽しみですね。
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