想い出は心の宝石箱に。。。

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2021.09.12
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カテゴリ: 短歌・俳句・川柳
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​​  歌人の ​俵万智​ (58)が、第六歌集「  未来のサイズ  」で歌壇の最高峰と

 される
迢空賞 のほか、詩歌 文学館 賞も受賞 。ベストセラーとなった

​ 第1歌集「 ​サラダ記念日​ 」から約35年、短歌界の頂点を極めました。​   ​

​​​​​​  誰もが知っている『サラダ記念日』は、1987年に初版が発行されるやいなや、

​280万部​ のベストセラー。軽やかな口語体で歌いあげた数々の短歌は、

 多くの人の心を捉え、 ​現代短歌の先駆け​ となりました。
 ​​​​​​

​​ ​この味がいいねと君が言ったから 七月六日はサラダ記念日


万智ちゃんがほしいと言われ心だけ ついていきたい花いちもんめ


​思い出の一つのようでそのままに しておく麦わら帽子のへこみ​​



「寒いね」と話しかければ「寒いね」と 答える人のいるあたたかさ


 潮風に君のにおいがふいに舞う 抱き寄せられて貝殻になる
        







​​ 俵は シングルマザー となり、東日本大震災を契機に沖縄 ​石垣島​ に移住。​​

​​ そこでの体験が、サラダ記念日の 恋の歌 から、 子育てそして母としての想い の、

 歌風へと
変化していきます。


​オレが今マリオなんだよ島に来て 子はゲーム機に触れなくなりぬ  ​​


​人の子を呼び捨てにしてかわいがる 島の緑に注ぐスコール ​​

                  ( 第五歌集 < オレがマリオ > )




  

 石垣島集落の中学は、全校生徒が3、4人と少なく、息子の中学進学に伴い、


​  ​宮崎県​ に再び移住。​

​​ 俵万智の目は、17歳になった ​息子の未来​ 、そして ​不条理な現代社会​

 へと
​​向けられます。


​制服は未来のサイズ入学の どの子もどの子も未来着ている


​あの世には持っていけない金のため 未来を汚す未来を殺す​ ​​

 
​​上記の短歌を掲載してある、歌集< ​未来のサイズ​ >は、
​​


​別れ来し男たちとの人生の 「もし」どれもよし我が「ラ・ラ・ランド」​


​との、過去の恋愛を振りかえる歌で、締めくくってあります。​






 俵万智が子離れし、やがてひとり老境を迎えた時、どのような言葉でその

 心境を綴るのか、いまから楽しみですね。


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Last updated  2021.09.12 12:44:07
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