2008年09月01日
テーマ： 食べ物語(309)
カテゴリ： 食べ物語
私の父は家電の修理業をしていました。
店らしい店をだしていたわけでなく、
置いていたのは、ワット数の違う数種類の裸電球と
乾電池単一から単三まで位のもので。
それでも私が幼かった頃は、近所の
おばさんがたまに
「４０ワットの電球あるかね？」
なんて玄関を開けて入ってきます。
電球を回しこみ点灯を確認してから手渡しました。
もう４０年以上も前の話ですから、
コンビにも百均もありません。
そんな小売の小売をしていた時代です。
デパートや家電量販店も無い時代。
たまに村内外から頼まれる電化製品の受注や
修理依頼を受けたり、配線変えに出向いたりで
細々とやっておりました。
ある日何を思いついたのか、
「大接間を作る！」と言い出した父。
４ＬＤＫ程の古い２階家の、１階寝室から続く
と、いうことなのですが・・・
一介の家電修理屋が畑違いもいいとこ！
父は大工の資格も無く、建築学を学んだ風でもなく
今となっては何故できるのか聞くこともできませんが
独学で１０畳程の鉄筋コンクリート製の
基礎から内装まで全部ひとりで作り上げました。
もしかして違法建築？？？
で、そのリビングの西側には出窓ができていて
窓を開けるとちょうど牡丹杏＜ぼたんきょう＞の木がはえています。
（もしかしたらすももと同じかな？）
夏になると牡丹杏の赤い実がいくつもなって
熟すと甘い香りが漂うので
よくカナブンやクワガタがやって来ます。
私も外に出なくても出窓から手の届くあたりの牡丹杏は
もいでその場で皮ごと食べてしまいます。
昔は、この時季になると楽しみのひとつでしたが、
今は切り倒されて牡丹杏の木はありません。
でも、父の造ったリビングは新築された実家の
離れとしてまだ残っています。
そんな牡丹杏、嫁いでからは滅多に見なくなりました。
よく似たようなプラムやソルダムとかいうものを
姑が買ってくることもありましたが、
やっぱり牡丹杏は牡丹杏なんですな。
今日、買い物に行きましたら
その牡丹杏のお仲間の珍しいプラムを見つけました。
ケルシープラム
牡丹杏は透明感のある赤みがあって
甘酸っぱいジューシーな、種の残る実でした。
熟すと甘い香りで、そうなるとかなり実もやわらかく
赤く甘いものになっています。
ケルシープラムは・・・
こんな黄緑のくせしてちゃ～んと食べれます。
シャキんとしてさっぱりした甘さ
牡丹杏みたいに酸味がほとんど無い
皮を剥くと黄色で、種の周りに空洞があるので種が
スッポリと取れてしまいます。
息子達に食べさせると青臭いとか申します。
皮ごと食べるのはやはり抵抗があるのか、
剥いて食べるならいいらしい。
今時の子はりんごでも皮を剥かないと食べなかったり
私なんて柿だって皮ごとかじりついた時代があったのにな～
店らしい店をだしていたわけでなく、
置いていたのは、ワット数の違う数種類の裸電球と
乾電池単一から単三まで位のもので。
それでも私が幼かった頃は、近所の
おばさんがたまに
「４０ワットの電球あるかね？」
なんて玄関を開けて入ってきます。
電球を回しこみ点灯を確認してから手渡しました。
もう４０年以上も前の話ですから、
コンビにも百均もありません。
そんな小売の小売をしていた時代です。
デパートや家電量販店も無い時代。
たまに村内外から頼まれる電化製品の受注や
修理依頼を受けたり、配線変えに出向いたりで
細々とやっておりました。
ある日何を思いついたのか、
「大接間を作る！」と言い出した父。
４ＬＤＫ程の古い２階家の、１階寝室から続く
と、いうことなのですが・・・
一介の家電修理屋が畑違いもいいとこ！
父は大工の資格も無く、建築学を学んだ風でもなく
今となっては何故できるのか聞くこともできませんが
独学で１０畳程の鉄筋コンクリート製の
基礎から内装まで全部ひとりで作り上げました。
もしかして違法建築？？？
で、そのリビングの西側には出窓ができていて
窓を開けるとちょうど牡丹杏＜ぼたんきょう＞の木がはえています。
（もしかしたらすももと同じかな？）
夏になると牡丹杏の赤い実がいくつもなって
熟すと甘い香りが漂うので
よくカナブンやクワガタがやって来ます。
私も外に出なくても出窓から手の届くあたりの牡丹杏は
もいでその場で皮ごと食べてしまいます。
昔は、この時季になると楽しみのひとつでしたが、
今は切り倒されて牡丹杏の木はありません。
でも、父の造ったリビングは新築された実家の
離れとしてまだ残っています。
そんな牡丹杏、嫁いでからは滅多に見なくなりました。
よく似たようなプラムやソルダムとかいうものを
姑が買ってくることもありましたが、
やっぱり牡丹杏は牡丹杏なんですな。
今日、買い物に行きましたら
その牡丹杏のお仲間の珍しいプラムを見つけました。
ケルシープラム牡丹杏は透明感のある赤みがあって
甘酸っぱいジューシーな、種の残る実でした。
熟すと甘い香りで、そうなるとかなり実もやわらかく
赤く甘いものになっています。
ケルシープラムは・・・
こんな黄緑のくせしてちゃ～んと食べれます。
シャキんとしてさっぱりした甘さ
牡丹杏みたいに酸味がほとんど無い
皮を剥くと黄色で、種の周りに空洞があるので種が
スッポリと取れてしまいます。
息子達に食べさせると青臭いとか申します。
皮ごと食べるのはやはり抵抗があるのか、
剥いて食べるならいいらしい。
今時の子はりんごでも皮を剥かないと食べなかったり
私なんて柿だって皮ごとかじりついた時代があったのにな～
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最終更新日
2008年09月01日 23時59分03秒
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２０歳で駆け落ち結婚した親不孝者は女寡となりました。 玉の輿から転げ落ちて夜勤労働者となったオバサンが、 自分が生きてきた足跡を何処かに残せればと綴ってます。
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