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2011年09月09日

おとめへの追悼と思い出画像

テーマ：猫のいる生活(143875)

カテゴリ：猫ふんじゃった

あの日、私はしきりと鳴き続ける子猫の声に気づく。

広い草ぼうぼうの空き地から聞こえてきた。

草の中に埋もれるようにジッとして
鳴き声をあげていたのは キジトラ模様の雄猫 と
左が青右が金の オッドアイをした白で縞ぶちの雌猫 だった。
猫好きの私は思わず２匹とも抱き上げて家に連れ帰った。

某バンドのメンバー名を 雄猫に『すぎぞう』

私が「金八先生」や市原悦子さんが好きだったこともあり
作品がらみでお気に入りの名前 『おとめ』を雌猫 につける。

おとめとすぎぞう

次男に懐いていた雄猫『すぎぞう』は２００８年に
猫同士の闘争に負け死去

『おとめ』は私に懐いて、寝る時は一緒
喜びも悲しみもいつの時も側にいてくれた・・・

おとめさん posted by (C)くろすけcat

９月９日朝６時、

猫の平均寿命ともあった１２歳だった。
今時は長生きする猫はザラみたいだけれど
おとめの場合、老化現象はもう数年前からあって
歯も犬歯はもう１本しか残ってなかった。

毛艶も悪くなって、

夏に入ってからは徐々に痩せて、
あの巨大だったウ〇コもいつの間にやら小ぶりになった。

後輩猫の小梅もふざけておとめの後ろを追うこともしなくなって、
最近はお風呂場の床タイルに貼りついて
耳が遠くなったのか、身体が思うように動かないのか
声かけても動きが遅かったりの寝てばかりの毎日。

「今年いっぱいかもしれないね」

って言ってたのが

「この夏越せるかな？」

「今月いっぱいは無理かもしれない」

なんて思うようになっていった。

よく、猫は死に目を見せないとか聞いた。
自分の最期の場所を探す様に外に出たがってみたり、
壁の隅に顔や身体を隠す様にしてみたり。

８日の夜、
自ら好んで寝ていたお風呂場に姿が見えなくて主人が大騒ぎ。

「おとめがどこにもいないよッ！」

探すと玄関の上がり場と人工芝を敷いた床の
狭い隙間に身体を横たえていた。
昔の家なら縁の下があって、きっとその奥に行ってしまうのだろう。

せめてと、玄関マットの上に寝かせてあげても
人間が寝心地良くしたつもりの場所は、
おとめが横になりたい場所ではないらしい。

私が夜勤に出かける直前には
おとめは玄関ドアのまん前に身体を横にしていた。
もう立ち上がるのでさえ辛いほど痩せ細っているのに
マットの上からに下りて、
外に出たいかの様に前足をドアに伸ばして。

後悔している事がある。
最期くらいは一緒にいてあげたかった。

なんとなく、８日の夜、
もうお別れかもしれないと思った。
私が夜勤仕事なんてしていなければ
ずっと身体だけでもさすってあげられたろうに。

出勤時間が過ぎていたけれど
静かに呼吸するおとめの身体を撫でながら

「ごめんね、ごめんね、どうしても一緒にいれないんだ。」

って詫びるしかなかった。

休憩時間９日朝の５時過ぎ
主人にメールを送った。

「おとめ、どうしてる？」

仕事が終わってメールを見ると
６時過ぎに最期を看取ってくれていた主人からの

「今・・・」

この１ヶ月程で覚悟はしていたけれど、
やっぱり１２年も一緒にいたら思い起こすことが多すぎる。

時折思い出しては込上げるものがある。
ペットロス程ではないとは思うけれど、辛いよ。
でも、小梅がいてくれる分、だいぶ気持ちは半減している。

ペット間でもペットロスは存在するそうだ。
小梅は大丈夫かな・・・

お風呂は嫌いじゃなかったね。
一緒に入ったのはいつだったっけ？
もう１回入りたかったね。

おとめさん最後の写真 posted by (C)くろすけcat

頭には昔飼ってたウサギの模様、お尻にはハートのマーク
富士額で、オッドアイで、縞々長い尻尾が素敵なおとめ

「おとめは美人だね～、
　目くそ鼻くそなんてつけてちゃ美人がだいなしだよ」

ってよく言ってたよね。

とうもろこしが好物だったね、今年は一緒に２回は食べたっけ。

・・・家の中を見回せばおとめの思い出がゴロゴロ転がってる。
ポジティブな私でもけっこうきちゃうなぁ。

でも、頑張るよ。
おとめが心配して顔を覗き込まないように。
ありがとうね、今まで本当にありがとう。
そしてまたいつか会えるといいね。

。。。。。コメント欄は閉じさせて頂きます。。。。。

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