全3件 (3件中 1-3件目)
1

高校最後の夏を楽しもうと、アンバーたち5人は伝説の「謎のかぎヅメ男」をふざけて再現する。ところが仲間の一人が誤って転落死してしまい、自分たちの将来を考えた彼らは、原因が悪戯だったことを永遠の秘密にするのだった。その1年後、彼らは恐ろしい脅迫状とともに「謎のかぎツメ男」に次々と命を狙われていく・・・。これまでの伝説のラストサマーたちが積み上げた功績がすべてパーだよ!!まず感想云々のまえに、最初にちゃんと警告しておきます。この映画、たぶん無料で放送されたのを観てた。だからおなじようにたまたまこの作品を観て、「うわーラストサマー3って名作じゃん!」「めっちゃ面白い!前作とか前々作とかと比べ物にならないくらい面白い!!!」「この最高に面白かった作品についてだれかと語りたい!分かち合いたい!!」、、などとうわ言ほざいている方は、この先閲覧注意です。お部屋で一人うわ言ほざいといた方が世の中のためです。念のため。で、ここからが本題。ストーリーは割愛。これまでラストサマー観てた人なら分かるよね?的な気持ち。ひょんなことから人の死に関する秘密を共有した若者たち。その1年後、再び夏が訪れたとき、彼らには去年の夏以上の恐怖が襲いかかるのであった、、的なもんなんよ。この映画でキモなのは、この「秘密」がなんなのか、ということ。すべてここにかかってくる。むしろ、この「去年の夏の秘密」というキーワード以外はなんだっていいんだよ。順風満帆で前途ある若者たちが犯した夏の罪。彼らは我が身可愛さに秘密を共有しあい、過去の「消せない秘密」から逃れていきいたはずだが、明る年の夏にその秘密が追いかけてくる。だからラストサマー4だの5だの作るのは構わない。ラストサマー0とか、LS序章とかあってもいいよ。あと、アメイジング・ラストサマーとか、ラストサマー・ビヨンドとか笑この秘密の部分がちゃんとストーリーの軸にあればね。今回のこのラストサマー3に面白みを感じなかったのは、この「秘密」が極めて弱いこと!!ここに尽きる。だってPJが死んだのって、彼らのせいなの?笑マットを動かしたのが仲間の一人で、故意にPJを殺しにかかってるんだったらまだ分かる。それは復讐の動機にもなる。就職が決まってるからだのPJの親が保安官だからだの小さい町だからだのって、この事実を秘密にしておく理由がどれも弱いんよ。先代のラストサマーの諸先輩がたを御覧なさい、彼らは罪のない人を車で引いた挙句、それがバレて前途洋々な自分たちの人生を破壊されるのが嫌っていう馬鹿みたいに身勝手な判断で、証拠隠滅のためにまだ息のあるその人を海に投げ入れた鬼畜たちなんだよ!笑それだけしてやっと、この若者たちに胸糞悪さを覚える。恐怖の物語が動きだす。鋭利な鉤爪を持った殺人者がいかに彼らに対して復讐心をもっているかがわかるんだよ。彼らが去年の夏に行った残虐な行為が比例して、犯人をグロテスクにするんだよ。良くも悪くも、今回の彼らにはあまり非がないんだよね。素直に謝りゃ済むことじゃん。だからストーリーがものすごく中途半端。あと、犯人がわからないパターンってなんなん、まじ。犯人探しがこのシリーズの醍醐味なんじゃないんかい笑砕石機に粉々にされとったやん。霊的なあれなのか?その時点で現実から離れすぎててサスペンス・ホラーとしては一番やっちゃいけないよ。この映画をみて「なんだこれ」ってがっかりした人は、ちゃんと本家本元のラストサマーを観て欲しい。好みはあるけど、この映画よりはマシだと思うから笑出演者は、、ざくっと割愛!!笑B級どころかG級ぐらいの作品なので思い入れなし!ま、たぶんこの映画を作った人達もこれまでのラストサマーには思い入れなかったんだろうなー
2022.04.08

妻ローラ(ジャニュアリー・ジョーンズ)が何者かに襲われ負傷し激しく動揺していた高校教師ウィル(ニコラス・ケイジ)は、「奥さんを襲った相手を代わりに殺してやる」と持ちかけてきた見知らぬ男サイモン(ガイ・ピアース)の提案を受け入れてしまう。そして半年後、ウィルはサイモンに代理殺人をやるよう強引に要求される。それを拒否したウィルは、殺人の罪を着せられ追われる身となってしまい……。いやニューオーリンズに腹ぺこウサギ多すぎじゃね!?最近、日本人の方と結婚されたニコラスさんの作品。ニコラス・ケイジは様々な作品に主演してるけど、まあ面白いものもあれば、そうでもないものも多いNetflix仕様俳優。だけどこれだけ主演作を積み重ねているのはある意味珍しい。彼が脇役とか、二番手、三番手くらいの作品ってあるのかな?あまり記憶にない。ストーリー的には妻の復讐のため、代理殺人を依頼して果たされたはいいが、自身も代理殺人を強要されて苦悩する男の話。代理殺人を依頼した側を、今度は代理殺人する側に転身さるというもの。この連鎖は組織的に操作されており、殺人を依頼した後ろめたさや弱みから人々は無関係の人間を殺害したり、監視したり襲ったりする。合言葉は「空腹なウサギは空を飛ぶ」溺れるものはワラをもすがる的なことわざかな?窮鼠猫を噛む的な。この合言葉を使う人間が、このまちニューオリンズにはまあ沢山いる笑ホントにどれだけみんな代理殺人に手を染めてんだよって具合に、一般市民から警察から、外見からそう見当がつかない人物が実話組織の人間で、、というあたりは割と面白かった。(警官がニコラスを逃したのは善意からなのかな?組織の統率がちゃんと取れてるかはよく分からなかった)でも、この組織は何も勧善懲悪の優良組織ではない。自分たちの存在や悪事を告発しようとする人間を、そしてその真実に突き当たって独自取材していた記者を、あろうことかニコラスに殺させたのだ。(事故的な側面もあるけどね)しかも小児ポルノを所持してる変態だと嘘偽りを言い募って。で、犯罪者となったニコラスは追われる。とにかく追われる。だけどニコラスよ、指名手配されてるんだからせめて変装しようよ笑どっからどう見てもあなたニコラス・ケイジなんよ。自分が(一応)殺したとされてる記者の追悼会に顔面野晒しで行くって、なんなんその度胸。せめて帽子かぶるとか髭剃るとか、なんかないんかい笑そして案の定怪しまれるのに、なぜか寸前のところで逃げ切れるっていう、、笑ラストはある意味ウィンウィンな感じの結末。組織側は暴走気味だったサイモンを始末できたし、ニコラスもこの組織から一応妻とともに離れられた。と、見せかけてのハングリー・ラビットの終わり方。こういうエンディング良き。もやっと感が良き。主役のウィルは説明不要の主演俳優ニコラス・ケイジ。主演作をあげれらキリがない。でもどれを観てもニコラス・ケイジでしかないのはちょっと惜しいところかも。ちなみにwikiを見て色々ノミネートされてんなーと思ったらゴールデン・ラズベリー賞ノミネートの常連だった。本作でもしっかりノミネート。叔父さんは地獄の黙示録、ゴッド・ファーザーのフランシス・コッポラ。ウィルの妻・ローラ役はジャニュアリー・ジョーンズ。アンノウンは観たことあるけど、あまり記憶にございません。冷酷な組織の男・サイモンはガイ・ピアーズ。メメント、タイムマシン、英国王のスピーチ。イギリスを代表する俳優さんのイメージ。なんか最後にあっさり死んじゃったウィルの友人、ジミー役はハロルド・ペリノー。どこかで見た顔かと思ったらZネーションのマーク!
2022.04.07

貧しい生い立ちで学士号を持たない異端のイギリス人学者マレー(メル・ギブソン)と、精神を病んだアメリカ人の元軍医マイナー(ショーン・ペン)は、世界最大の英語辞典の編さんを通じて盟友となっていく。しかし、英国の威信をかけたプロジェクトに犯罪者が協力していることが判明すると、編さん事業は行き詰まってしまう。やがて、時の内務大臣ウィンストン・チャーチルやイギリス王室をも巻き込む事態へと発展していく。これはどちらも狂ってどちらも賢い二人の男の物語!Netflixにある映画の中から、これぞ!っていうのを見つけるのは実に困難。だから最近はNetflix制作ではないものをチョイスして観てる笑これもその一つ。特に前情報はなかった。ただ、あーショーン・ペンといえば、最近何かと話題だなーとかぐらいしか思わなかったし、メル・ギブソンに至っては、「このヒゲモジャのおじさん誰?」から始まり、中盤ぐらいまでは完全にハリソン・フォードだと思い込んで見ていた。我ながら失礼すぎる笑ちなみに実話を元にている作品らしい。お話は実に70年あまりをかけて編纂された、世界最大の英語辞典がいかにして完成したのか、というもの。英語といえば、世界で最も使用されている言語。その英語のちゃんとした辞典を編纂するため、有象無象の気難しい学者連中の前で白髭の学者マレーが、言語に対する思いを熱っぽく語り始めるところから物語は始まる。マレーは貧しい出自ながら、その熱意だけで言語学者を名乗る男。一つの単語や意味も見逃すまいと、中世の古文書から、人々が日常的にやりとりしていた他愛無い手紙、語り継がれる名著などから引用を網羅すべく奔走するが、他国との競争や国の威信がかかった一大プロジェクトに鼻息あらい他の学者たちからは理解されない。そんな中、行き詰まったマレーのもとに、一人の博士から手紙が届く。その人物は医者のマイナー。現在とある事情で獄中にいる彼はマレーに自身の膨大な知識を貸し、やがて二人は盟友と呼べる間柄にまでなっていく、、的な、わりとハートフルなお話。タイトルが博士と狂人だから、シニカルでダークな雰囲気かといえばそうでもない。まあ、正直、なんか最初からどんよりと暗い話にはならないだろうなとは思ったよ笑物語の冒頭、過去のトラウマから強烈な幻覚や幻聴に見舞われていたマイナーは、誤って一人の男性を殺害してしまう。しかも、男性の妻の目の前で!この件が元で、マイナーは精神病院に移送されるけど、彼は間違って射殺したことをとても悔いている。「すまなかった、すまなかった」と何度も謝っていた。この時点で、マイナーが根っから狂っている人物には見えなかった。優しい人なんだとわかる。当然かもしれないが、その後未亡人となった女性イライザや子供たちに惜しみない援助をしてるし。この映画って、マイナーが良くも悪くも魅力的に描かれていたと思う。イライザと対面して子犬のように震えるマイナーも、自身の弱さや優しさから軍医時代に経験した出来事で自分を責め続け、幻覚に見舞われるマイナーも、そんな正気のない日々から水を得た魚のように、少しでもマレーの力になろうと必死でペンを走らせるマイナーも、、まあ、なんか一つ腑に落ちなかったのは、なぜマイナーがあんな熱心に引用検索のボランティアをしようとしたのか謎だったけど笑雷に打たれたみたいになってなかった、彼?笑見落としてただけかなーなんかすごい唐突にマレーに手紙書いてたけど笑何が彼をそう駆り立てたのかが謎すぎて、こっちは全然ついてけなかったわ、マイナーよで、かたや言語学者マレーの方が博士なのかといえば、実際はそうじゃない。マレーは仕立て屋の息子。忌憚ない言い方をすれば、本来なら学に接する機会がある身分じゃない。(この当時の感覚的にはね。元にイライザは識字能力がなかった)マレーは類まれな情熱で言葉に向き合い学を得たが、博士号のないいわば自称学者にすぎない。言葉の魅力に取り憑かれ、狂ってしまった彼も一人の狂人だった。それに比べて現在絶賛狂人中のマイナーには歴とした学があり、精神病院の院長の話では立派な家柄の人物だと語られていた。この題通りに行くと、いったいどっちが博士でどっちが狂人なのか、、?個人的にはどちらも狂人であり、どちらも博士であるって感じかな。あと、看守のマンシーさんがいい人すぎる笑結局、悪いのは院長だけだったかなー最初はいい人づらして、患者の嫌う「治療」という言葉は使わず、マイナーの尊厳や意思を尊重している風を装いながら、実は「マイナーが狂っているのを見ていたい」的な男だった。多分、この映画の中で一番狂ってるのはこの院長かも。マイナーとイライザがいい雰囲気になったところで、子供たちとマイナーを対面させて、父親を殺した男を前に長女がマイナーをぶっ叩いた瞬間、あの院長はニヤッと笑ってたんだよ!!してやったりてきな感じで!!!その時、あーこいつ全然いい奴じゃないわ、絶対にマイナーのためになるような人間じゃないわ、と思ったわ、マジで。おそらく家柄も良くて医者で学もあるマイナーが狂ってるのが楽しいのか?そんな稚拙な優越感的なことなのか?間違いを犯した犯罪者がイライザと恋仲になるのが許せないのか?この男の企みでマイナーの精神は破壊されたけど、最後に彼を救ったのがイライザの愛、とマレーの友情なんだよね。月並みだけど、イライザがマイナーの手を握って語りかけるのはいいシーンだった。ちなみにチャーチルとかイギリス王室が出てくるのは最後だけ。マイナーをどうやって精神病院、もとい狂った院長のものから救い出すのか散々みんなで考えた挙句、使ったのがチャーチル。それはマイナーを国外退去させ、アメリカに移送するという方法。こうすればマイナーはアメリカには行ってしまうけど、自由の身になれる。マイナーとマンシーが新天地に旅立つのを見送った後、マレーはまた編纂の仕事に戻る。この時の彼が冒頭と違う部分は、英国王室直々の編纂者に任命されたこと、そしてその功績から念願だった博士号が授与されたのだった。特に悪徳院長が罰せられる描写はなかったけど、まあそういうもんだよね、、別に勧善懲悪の映画じゃないし。後味悪い気もしなかったな。それぞれがそれぞれの新天地で、これからも生きていく感じで良き。実在の人物、ジェームス・マレーを演じたのは冒頭で書いてたように、ハリソン・フォードではなくメル・ギブソン。好きこそ物の上手なれ、みたいな人物。ある意味天才である意味狂人。70年を費やして完成したオックスフォード英語辞典の編集長。髭がありすぎてまじ誰状態だった。そんなマレーに力を貸した、もう一人の天才であり狂人ウィリアム・マイナー役にショーン・ペン。彼も実在の人物でちゃんとお写真まである。なにがってショーン・ペンの演技が素晴らしすぎて完全にマイナーの魅力に心打たれる映画だった。心が優しいんよね、マイナーは。だから過去の自分をずっと責めて、ずっと幻覚に苛まれているんだよ、、その優しさがイライザに通じたのが救いだった。そして頭脳や知識と情熱はマレーに通じた。いい関係性だったよ。夫殺しのマイナーの贖罪に葛藤する未亡人イライザ役はナタリー・ドーマー。あまり知らない女優さんだけど素晴らしいの一言。夫亡き後、一度はつっぱねた支援と引き換えに、元凶であるマイナーと向き合うことを決めた勇敢な女性。彼女の意思の強い視線がマイナーを変えたんだよ。本作の良心マンシーさんはエディ・マーサン。wiki見たら、見てそうで見てない映画ばかりだった。マンシーさんがマイナーの身元引受人になったから安心かな笑まじマンシーさんがいい人すぎ。
2022.04.06
全3件 (3件中 1-3件目)
1


