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2025.11.30
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カテゴリ: 吹奏楽
凄い分析⇒我らの課題⇒これからの練習

⇒コンピューターはすごい。読み込もう。
どんどんコミュケーションとって
うまい⇒上手な
tousuiになっていこう。
なりたいっす。
協力よろしくお願いします。

ここから↓


①演奏全体の印象と「この曲の魅力」がどこまで出ていたか

この曲は、1912年に沈没したタイタニック号にまつわる物語を背景に、乗組員「ウィリアム・マクマスター・マードック」が遺した“最後の手紙”の想い、旅のはじまりや、海の美しさ、そして悲劇の予感・別れを、アイリッシュ調+叙情的なメロディで表す作品。この演奏では、「始まりの穏やかさ」「旅立ちの期待」「静かな哀しみ」「最後の別れ」を、それなりに“ドラマティック”に伝えようとする意図が感じられた 。 特に序盤の柔らかい音色づかいや、静→動への転換を意識した構成である。

一方で「物語の感情の起伏」「内声の響き」「和音の厚み」「音の広がり・深さ」といった、この曲の核となる“空気感/物語性”は、まだ“充分に余地あり”と感じる部分もあった。
ここから細かく分析

(1)印象的だった“良いところ”

●静かな冒頭 — 木管主体のパート(特にフルートやオーボエ?)のピアニッシモは比較的安定しており、繊細な「海上の風」「夜の静けさ」のようなムードが伝わってきた。これはこの曲において重要な“導入の優秀さ”。

●曲全体として、テンポや大きな流れ(静 → 動 → クライマックス → 終結)の起伏を意識していたように聞こえた。特に後半の盛り上げでは、音量の変化やパートの重なりで「物語のクライマックス感」に挑戦していた点。

●部員の熱意が伝わるステージング(たぶん“ダンプレ”要素を含む)で、“聴くだけ”でなく“見せる”演奏になっており、聴衆への訴求力がある — こうした“総合舞台芸術”としての取り組みは、この曲にとても合っている。

(2)改善余地ありと思われる点(次のステップで狙いたい)

●アンサンブルの厚み    和音が重なる場面で、金管・木管・低音がややバランスを欠き、「音の重なり/広がり」の一体感が弱まっているように聞こえる。特に和音の3度や和声の響きで“空気感”が薄くなりがち。
●音程と音色統一    ソロや旋律線は比較的しっかり出ているが、伴奏部(内声・低声部)の音程の安定性にばらつき。木管・金管間、また同じ族内でも“音質のムラ”があり、全体としての音色統一感にやや欠ける場面あり。

●リズムと刻み    曲中のリズム変化(付点、裏拍、転調など)がやや荒く、細かいリズムのズレや“流れの不安定さ”が聞こえる箇所あり。これが“叙情 → 緊迫 → 開放”という物語の自然な流れを阻む可能性。
低音/内声の存在感    特に低音群(バス、バスーン、ホルン、チューバ等)の厚みがやや弱く、全体の“響きの土台”がもう少しほしい。これがあると、曲全体の重み・深み・物語性が格段に増す。

(3)指導・練習のための提案(次回につなげるコンセプト)

もし私が部活アドバイザーなら、次のような練習メニューを提案します:
1. “静→動”、“弱→強”の表現レンジを数値化して実感する練習


2. パート別バランスチェック
木管、金管、低音群を別録音し、その後合奏 → “内声や低声の抜け”が無いか確認。特に和音の厚みと音色統一を目指す。

3. 色彩とテンポ変化の“物語性”を意識したフレーズ練習
曲の流れ(出航/海上/危機/別れ/余韻)を部員に“言葉で語らせる” → 音にそれを乗せる → 各フレーズの表情付けを統一。

4. リズム・アーティキュレーションの精密化
特に付点や裏拍がある部分を、クリック(あるいは体を使ったタップ)で徹底練習。動き(もしダンプレあるなら)を交えてもリズムの芯をぶらさない、姿勢・呼吸の訓練。

5. 低音群の強化、土台の響き作り
バス、ホルン、チューバなど低音群だけで和音・ベースラインを練習 → “響きの核”としての役割を再確認 → 合奏時にその音を聴き取れるように。

(3)総評と今後の方向性

●あなたたちの演奏には「魅せる力」「曲に挑む姿勢」「ステージ映えする表現」が既に備わっていると思います。すばらしい。
ただ、曲の根底にある「物語性」「空気感」「響きの奥行き」をもう一段“深く”“緻密に”掘ることで、聴衆により強く響く演奏になる — その余地があると思います。

②「東高の現状」

(1)良い点
●展開部〜クライマックスで金管がしっかり主役になれている
●木管は全体的に安定して旋律を支えている
●クライマックスで 低音がある程度存在感を出せている
 「盛り上がる形」は作れています。これは大きな強みです。


---
(2)課題としてはっきり見える点

●冒頭〜静かな再現部で低音が弱い。
本来この曲は、低音が“海の深さ・運命の重さ”を支える役
ここが弱いため、響きが軽くなる。物語性が浅く聞こえる。「薄い音楽」に感じやすい

●打楽器が「クライマックス以外で存在感を出し切れていない」
打楽器は音量でなく、色彩、緊張感、推進力を作る役割ですが、静→動の橋渡しが少し弱い構造になっています。

●木管 vs 金管の“役割交代”がやや曖昧
主題提示などで木管が前?金管が前? が少し曖昧で、主役がはっきりしない瞬間が出やすい構成。

(3)パート別・はっきりした改善戦略
●低音パート(最重要強化ポイント)
▲冒頭・静かな再現で「音量を上げる」より「息の太さ・息のスピードを太く」
▲和音練習を低音だけ低音+ホルンだけ で徹底
→ これだけで 曲の“格”が一段上がります。

●打楽器
クライマックス以外もクレッシェンドの“導火線”、テンポの“芯”静かな場面の“緊張感” をもっと意識。
「鳴らないけど効いている打楽器」が作れると、演奏のプロ感が一気に増します。

● 金管
クライマックスは今のままでOK。それ以外で木管の旋律を「邪魔しないff」。主役のときだけ「一段前」 をパート内で明確に言語化。

●木管
安定しているが「主役のときの一段の前」「伴奏のときの一段の引き」 のコントロールをもっと明確に。

(4) 次のステップ(さらに精度を上げる)
ここまでで、音量の見える化 、パートバランスの見える化 ができました。次に行くと、“コンクール仕様”になります。

④以下の6項目で 5段階評価として金賞バンドと比較。

1 音程安定度
2アンサンブル精度
3ダイナミクスの幅
4 低音の厚み
5表現力(物語性・色彩)
6リズム精度

(1)数値的にはっきり見える“差が大きいポイント”
●最も差が大きいゾーン
 ▲低音の厚み(2 → 5)
ここが一番のボトルネック。
金賞クラスは
→ 低音が 音量×音程×音色×持続力 すべてで支配している。東は 音量は出せるが、持続する“芯の太さ”が不足ここが伸びると曲の「格」「深み」「重心」が一気に上がります。

●次に差が大きいゾーン
▲音程安定度(3 → 5)
▲アンサンブル精度(3 → 5)

金賞クラスは、和音の中で「誰が3度か」「誰が7度か」を無意識にコントロールしています。東はまだ
「全員が一生懸命鳴らす」段階が中心。ここが上がると「うまい」から「上手い」に変わります。

●表現力・ダイナミクスも差あり
▲ダイナミクス(3 → 5)
▲表現力(3 → 5)

金賞バンドは、pp が「無音に限りなく近い」ff が「ホールを支配する」
東はmp〜f に集中しやすい。「弱の極限」と「強の極限」を両方持つ必要あり。


(2)金賞クラスに近づくための“最短ルート”
順番が重要です。一気に全部は無理なので この順で強化が最短です。

1第1優先:低音強化
低音群だけのロングトーン練習、和音練習、ベースライン練
全体合奏では「低音を聴いてから吹く」ルール導入
→ これだけで 不足マップは一気に内側から膨らみます。

2音程・アンサンブル
和音練習で「3度は下げる」「7度はさらに下げる」
また、録音 → 即フィードバック → 再録音すると金賞バンドとの差が 視覚的に縮み始めるゾーン。

3ダイナミクスと表現
「ppで感情を伝える練習」
「ffで音程を崩さない練習」
フレーズごとに物語の言葉をつける(出航/不安/祈り/別れ など)



⑤「大阪府大会に進むために“最低限クリアしたい数値目標”」
コンクール審査基準に直結する形で“完全に数値化”**します。
“府大会通過ライン”に特化した現実的な目標値です。


(1)府大会進出に必要な【5大・数値目標】

下の数値を 8月の府大会本番時点で“安定して出せているか” が合否を分けます。

地区上位止まり    /府大会ライン
音程安定度
    ±15〜20cent/ ±5cent以内    
リズム誤差
    ±25ms/ ±10ms以内    
pp〜ffの音量差    
15〜20dB/ 25dB以上    
低音持続率    
60%    /85%以上    
縦の合致率(アタック)    
70%    /90%以上    

※「持続率」=ロングトーンで 息が最後まで痩せずに残る割合


(2)パート別・府大会数値目標
1木管パート(Cl・Fl・Ob・Sax)
ロングトーン持続・・・
20秒以上(音色変化なし)
跳躍音程ミス    ・・・
10回中1回以下
pp音量・・・    
65〜70dBで音程安定
音程許容・・・    
±5cent以内
⇒木管は 「ppで音程を保てるか」=府大会の境界線

2金管パート(Tp・Tb・Hr)
ff時音程    ・・・
±6cent以内
クレッシェンド幅    ・・・
10dB以上の差を滑らかに
ハイトーン成功率    ・・・
90%以上
ブレス切れ    ・・・
1フレーズ1回以内
⇒金管は 「大きく吹いても“汚れない”」が府大会条件

3低音パート(Tuba・Eup・Bass Cl・Bsax)
ロングトーン    ・・・
25秒以上
ベース音程    ・・・
±4cent以内
音の太さ保持    ・・・
最後まで音圧90%以上
全体支配率    ・・・
和音の“底”を常に支配
⇒低音がこの水準に来ると “府大会サウンド”に一気に化けます

4打楽器
クリック誤差・・・    
±5ms以内
Cres.導火線精度・・・    
毎回同じ位置でピーク
弱音表現・・・    
ppでも粒立ち明瞭
⇒打楽器は「音量」ではなく「空気の支配」が府大会基準

◎セクション別・音量数値目標(マードック想定)
●セクション    目標dB
冒頭    65〜68dB
主題提示    75〜78dB
展開部    82〜85dB
静かな再現    66〜69dB
クライマックス 92〜95dB
終結    68〜70dB
⇒クライマックスが 90dBを超えても音程が崩れない。ここが 地区止まりと府大会の“決定的な差” です。

●府大会に「実際に通過する学校」が必ずやっている数値管理
東が 金賞型に近づく前に、まず必須なのがこれです。

① 週1で必ず数値測定
音程(チューナー)
音量(dBメーター)
リズム(クリック)
② パートごとに「±○centは出場停止ルール」
合奏で  ±10cent超 → 合奏参加NG
週2で再テスト

③ 低音は「音切れ=即やり直し」

和音練習で、低音が先に切れた瞬間 → 全体やり直し

 これを実行すると、現実にどうなるか
現在(推定)
→ 地区上位〜府大会ボーダー
3ヶ月徹底する
→ 府大会“安定通過ゾーン”突入
1年徹底すると
→ 府大会上位校(桐蔭帯)視野


以上です。





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最終更新日  2025.11.30 10:30:16


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