先日は、素敵な方々と、素晴らしいワインに、巡り合わせて頂き、感謝しております。

文章を拝見していて、さすが、意識されているポイントが異なりますね。とても、勉強になります。

私も日々精進し、少しでも布教活動に努めたいと思います。

また、お会いできる機会を楽しみにしております。 (2012.07.22 15:11:10)

ヨーロッパ、ドイツワインについてのいろんなこと

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2012.07.16
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カテゴリ: ドイツワイン

毎度のごとく記事にするのが遅くなってしまいましたが2週間前の週末のことです。

ドイツワインフェストに来てくださって話をした、ブログを書いているワイン好きの方にもっとドイツワインに興味をもってもらおう(ドイツワインの虜になってもらおう)ということでこの会をセッティングしました。
ブルゴーニュが好きで最近ドイツワインに惹かれてきているブログの写真がすばらしい
Pulignyさん夫妻 、緑家さんの親戚なので英才教育?による経験がすごい Trittenheimさん 、先生側として参戦していただいた moselだより の北嶋さんと僕の計5名でした。もうひとりお誘いしたのですが仕事の都合で今回は参加することができませんでした。

あまり細かい感想は書けないのですが、記録として記事を残しておきます。
ワインリストを醸造所、畑名などで区別してまとめたというのだけが唯一の功績かと。


CIMG2793.JPG

1 Peter Lauer (saar) 2009 Ayler Kupp  Faß 6"Senior

2 Immich-Batterieberg (mosel) 2010 Enkricher Batterieberg

3 C. von Schubert (Ruwer) 2011 Maximin Grünhäuser  Kabinett feinherb

4 Rolf und Tina Pfaffmann (Pfalz) 2007 Frankweiler Kalkgrube  trocken

5 Josef Spreitzer (Rheingau) 2009 Oestricher Lenchen  Erstes Gewächs

6 Dr. Deinhard (Pfalz) 2008 Ruppertsberger Spieß  Großes Gewächs

7 Vereinigte Hospitien (Saar) 1989 Kanzemer Altenberg  Spätlese


おまけ 3日目の飲み残りを持参
Leitz (Rheingau) 2011  Rüdesheimer Kirchenpfad  Kabinett feinherb


2,4は北嶋さん、3はTrittenheimさんが持参してくださいました。残りは僕が持ってきました。1,5,6 はおととしドイツに行った時 に購入したものです。

現地価格で1から3とおまけが10ユーロ前後、4から6が20ユーロ前後です。


1から3とおまけの4本はラベルに記載がないものもありますが全てファインヘルプ(半辛口)という味わいのくくりです。各産地のがあったので面白かったのではと思います。
そしてファインヘルプといっても残糖がかなりあって甘みを感じるものからほとんどトロッケン(辛口)に近いものまであるということもです。
今回は辛口に近いものが多かったですがバッテリーベルクが一番フルーティだったと思います。ラウアーもフルーティですが残糖が邪魔にならず食事にもあわせやすく、軽い残糖が飲みやすさにつながっているというかんじです。

最後に少しずつ飲んでみたのですが、軽さ、複雑さ、というのがアルコール度数に比例していることが気がつきました。
11パーセントのライツが軽くてスッキリしていて、12.5パーセントのシューベルトが一番複雑みがあり、12パーセントのラウアー、バッテリーベルクがその中間といったかんじでした。

土壌やヴィンテージが違うので単純な比較にはなりませんが飲み口とアルコール度数は特にファインヘルプの場合にはワインを選ぶ際の指標として成り得るのではと思いました。
暑いときなどににさらっと飲みたいような場合には度数の低いもの、食事とあわせたりするのにある程度のボリュームが必要な場合には度数が高めのもの、というように。
理論的には当然かもしれませんが、実際に違いがはっきりとしたのを経験したというのは大きなことでした。トロッケンだとアルコール感とか要素が増えてくるのでファインヘルプのほうが度数による違いがはっきりしているような気がしています。


ファインヘルプの中では手前味噌ながらラウアーが一番好みでした。やさしいけれど骨格もしっかりしている、けれども飲みやすいというのが好きなポイントです。

バッテリーベルクとシューベルトは残ったのを持って帰って飲んだ2日目以降にかなり共通点を感じました。同じ草の風味を感じました。おそらく土壌は同じような気がします。
味わいの異なる部分の大きな要素はヴィンテージで、それがミネラル感の違いを出していたと思っています。バッテリーベルクのほうが10ということもあって酸があることもあって軽めの飲み口で、11のシューベルトのほうが凝縮感がありました。
あとはほぼ一緒の味わいだったのです。抜栓して時間が経過して要素が減っていたので共通点が目だったという事ではありますが、そこから土壌の共通点はみえました。

また、バッテリーベルクとシューベルトは数年寝かすとかなり変化すると思うのでその時にもまた楽しめるワインです。


4はブラインドだったのですが、モーゼルのエルブリングなどと北嶋さんだということを加味して答えていましたが、最後の方にはファルツのリースリングという事はなんとなくたどり着きました。
100年前の石の容器で熟成しているワインということだったのですが、そこまで複雑さはないけれど独特の風味、ボリュームがあってこれが影響をおよぼしている部分だと思いました。僕は値段を考えると欲しいと思うワインではないのですが、こういう会には打ってつけのワインです。

5、6は2010年の秋に試飲してすごく良かったのですが、この時期はどうかなーと少し不安だったのですがどちらもやわらかくて大人しかったです。GGとすると物足りないと感じられてもしょうがないと思います。
ただ、シュプライツァーは眠っているというかんじで、ダインハートは熟成してまろやかになっているというプラスの印象という違いがありました。
ダインハートは丸いし地味ですが好きな味わいです。
09の同じ畑のGGをもう一本持っているのですがこっちのヴィンテージのほうが複雑みがあったのでもう少し長い時間寝かせてから飲んでみようと思っています。


最後のホスピティェンの熟成シュペートレーゼは甘みもまだ残っていて(直接的な甘さはありませんが)食後の締めとしておいしく飲めました。ラムネのような味わいでした。若い同じ畑とも共通点を感じることができてよかったです。

CIMG2794.JPG

Pulignyさんがリースリングのペトロール香について知りたがっていたこともあってこのワインを選んだのですが、全くその要素がありませんでした。モーゼル、ザールのもっと若いワインでもペトロール香がするものもあるので、グットヴィンテージとされている年は健全な葡萄から造られておりものが多くそういうものからはペトロール香は生まれないという結論になりました(もっと経てばわずかでも発生するかもしれませんが)。ラインガウの古酒でもその傾向はあったのでそういう自論となりました。
ブラインドで出したのですが、もっと若いヴィンテージを答ええられていたのも健全な葡萄でしっかりしているからということもあると思います(もちろん土壌や樹齢も関係しまが)。


ワインだけでなく話をするのも楽しみにしていたのですがとても充実した会となりました。
自分が選んで人が喜んでもらえるのが僕の一番の喜びです。
ただおいしいから、とういうだけでなく先へつながる道筋を作るきっかけにもなったワインたちだったということも喜ばしいことです。


ワイン自体の感想が少なくて申し訳ありません。






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最終更新日  2012.07.24 06:12:47
コメント(6) | コメントを書く


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Re:ドイツワインをもっと好きになってもらうためのワイン会 産地ごとのファインヘルプ飲み比べ(07/16)  
yokun さん
外向きへの布教活動、
それぞれの立場でがんばりましょうね。
一般のワイン愛好家の皆さん対象にも
是非がんばってみてください。
私もフレンチレストランのシェフと
毎回勝負掛けてます。(笑)
ではーーっ。 (2012.07.18 21:23:56)

ありがとうございます  
JUMI  さん
yokunさん
労いの言葉ありがとうございます。

愛好家向けの会を開くと反応などで自分自身も楽しんでいます。
(2012.07.19 04:57:08)

お世話になったようで有難うございます~  
緑家 さん
密かに(笑)素晴らしい会だったんですね、羨ましいです。
最初のモーゼル・ザール・ルーヴァーの半辛口飲み比べは興味深いですね。ヴィンテージの違い、シーファーの種類の違い、それに樽や酵母の種類も違う様子が拝見していてよく解るように思いました。
石の容器で熟成させたリースリングってのもまた面白いですね。凄く興味を持ちました。
EGやGGはちょっと閉じる時期にあったのかもしれませんね。このクラスは本当に開けるタイミングが難しいです。
そして慈善協会の1989年、これは羨ましいなぁ。こんなのあったら私にもまた飲ませて下さい!(^^) (2012.07.20 02:44:58)

素敵な会を有難うございました!  
trittenheim さん

返信遅くなってすみません  
JUMI  さん
緑家さん
はい、密かに濃くて素晴らしい会でした(笑)。

>ヴィンテージの違い、シーファーの種類の違い、それに樽や酵母の種類も違う様子が拝見していてよく解るように思いました。

僕の稚拙な文でそこまでわかってしまう緑家さんに解説してもらいたいですよ。

石のは緑家さんのようなマニアのために存在しているワインだと思います(笑)。

89のはそこまで素晴らしというわけではなかったですが良質な古酒でした。
こういうのでよければ興味をそそりそうなのを持っていますので緑家さんのためにとっておきます。
(2012.07.24 06:01:00)

Re:素敵な会を有難うございました!  
JUMI  さん
trittenheimさん
こちらこそ楽しい時間になったので感謝です。シューベルトも良い勉強になりました。ありがとうございました。

>文章を拝見していて、さすが、意識されているポイントが異なりますね。

恐れ入ります。たまたまだとは思いますが。

こういう会をすると自分の好み以外のワインも飲めるので勉強になりますよね。
自分とは違う視点の話や感想が聞けるのもよいことです。

これからもよろしくお願いします!
(2012.07.24 06:06:28)

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