ヨーロッパ、ドイツワインについてのいろんなこと

ヨーロッパ、ドイツワインについてのいろんなこと

PR

カレンダー

プロフィール

JUMI

JUMI

2012.07.16
XML
カテゴリ: ドイツワイン

毎度のごとく記事にするのが遅くなってしまいましたが2週間前の週末のことです。

ドイツワインフェストに来てくださって話をした、ブログを書いているワイン好きの方にもっとドイツワインに興味をもってもらおう(ドイツワインの虜になってもらおう)ということでこの会をセッティングしました。
ブルゴーニュが好きで最近ドイツワインに惹かれてきているブログの写真がすばらしい
Pulignyさん夫妻 、緑家さんの親戚なので英才教育?による経験がすごい Trittenheimさん 、先生側として参戦していただいた moselだより の北嶋さんと僕の計5名でした。もうひとりお誘いしたのですが仕事の都合で今回は参加することができませんでした。

あまり細かい感想は書けないのですが、記録として記事を残しておきます。
ワインリストを醸造所、畑名などで区別してまとめたというのだけが唯一の功績かと。


CIMG2793.JPG

1 Peter Lauer (saar) 2009 Ayler Kupp  Faß 6"Senior

2 Immich-Batterieberg (mosel) 2010 Enkricher Batterieberg

3 C. von Schubert (Ruwer) 2011 Maximin Grünhäuser  Kabinett feinherb

4 Rolf und Tina Pfaffmann (Pfalz) 2007 Frankweiler

5 Josef Spreitzer (Rheingau) 2009 Oestricher Lenchen  Erstes Gewächs

6 Dr. Deinhard (Pfalz) 2008 Ruppertsberger Spieß  Großes Gewächs

7 Vereinigte Hospitien (Saar) 1989 Kanzemer Altenberg  Spätlese


おまけ 3日目の飲み残りを持参
Leitz (Rheingau) 2011  Rüdesheimer Kirchenpfad  Kabinett feinherb


2,4は北嶋さん、3はTrittenheimさんが持参してくださいました。残りは僕が持ってきました。1,5,6 はおととしドイツに行った時 に購入したものです。

現地価格で1から3とおまけが10ユーロ前後、4から6が20ユーロ前後です。


1から3とおまけの4本はラベルに記載がないものもありますが全てファインヘルプ(半辛口)という味わいのくくりです。各産地のがあったので面白かったのではと思います。
そしてファインヘルプといっても残糖がかなりあって甘みを感じるものからほとんどトロッケン(辛口)に近いものまであるということもです。
今回は辛口に近いものが多かったですがバッテリーベルクが一番フルーティだったと思います。ラウアーもフルーティですが残糖が邪魔にならず食事にもあわせやすく、軽い残糖が飲みやすさにつながっているというかんじです。

最後に少しずつ飲んでみたのですが、軽さ、複雑さ、というのがアルコール度数に比例していることが気がつきました。
11パーセントのライツが軽くてスッキリしていて、12.5パーセントのシューベルトが一番複雑みがあり、12パーセントのラウアー、バッテリーベルクがその中間といったかんじでした。

土壌やヴィンテージが違うので単純な比較にはなりませんが飲み口とアルコール度数は特にファインヘルプの場合にはワインを選ぶ際の指標として成り得るのではと思いました。
暑いときなどににさらっと飲みたいような場合には度数の低いもの、食事とあわせたりするのにある程度のボリュームが必要な場合には度数が高めのもの、というように。
理論的には当然かもしれませんが、実際に違いがはっきりとしたのを経験したというのは大きなことでした。トロッケンだとアルコール感とか要素が増えてくるのでファインヘルプのほうが度数による違いがはっきりしているような気がしています。


ファインヘルプの中では手前味噌ながらラウアーが一番好みでした。やさしいけれど骨格もしっかりしている、けれども飲みやすいというのが好きなポイントです。

バッテリーベルクとシューベルトは残ったのを持って帰って飲んだ2日目以降にかなり共通点を感じました。同じ草の風味を感じました。おそらく土壌は同じような気がします。
味わいの異なる部分の大きな要素はヴィンテージで、それがミネラル感の違いを出していたと思っています。バッテリーベルクのほうが10ということもあって酸があることもあって軽めの飲み口で、11のシューベルトのほうが凝縮感がありました。
あとはほぼ一緒の味わいだったのです。抜栓して時間が経過して要素が減っていたので共通点が目だったという事ではありますが、そこから土壌の共通点はみえました。

また、バッテリーベルクとシューベルトは数年寝かすとかなり変化すると思うのでその時にもまた楽しめるワインです。


4はブラインドだったのですが、モーゼルのエルブリングなどと北嶋さんだということを加味して答えていましたが、最後の方にはファルツのリースリングという事はなんとなくたどり着きました。
100年前の石の容器で熟成しているワインということだったのですが、そこまで複雑さはないけれど独特の風味、ボリュームがあってこれが影響をおよぼしている部分だと思いました。僕は値段を考えると欲しいと思うワインではないのですが、こういう会には打ってつけのワインです。

5、6は2010年の秋に試飲してすごく良かったのですが、この時期はどうかなーと少し不安だったのですがどちらもやわらかくて大人しかったです。GGとすると物足りないと感じられてもしょうがないと思います。
ただ、シュプライツァーは眠っているというかんじで、ダインハートは熟成してまろやかになっているというプラスの印象という違いがありました。
ダインハートは丸いし地味ですが好きな味わいです。
09の同じ畑のGGをもう一本持っているのですがこっちのヴィンテージのほうが複雑みがあったのでもう少し長い時間寝かせてから飲んでみようと思っています。


最後のホスピティェンの熟成シュペートレーゼは甘みもまだ残っていて(直接的な甘さはありませんが)食後の締めとしておいしく飲めました。ラムネのような味わいでした。若い同じ畑とも共通点を感じることができてよかったです。

CIMG2794.JPG

Pulignyさんがリースリングのペトロール香について知りたがっていたこともあってこのワインを選んだのですが、全くその要素がありませんでした。モーゼル、ザールのもっと若いワインでもペトロール香がするものもあるので、グットヴィンテージとされている年は健全な葡萄から造られておりものが多くそういうものからはペトロール香は生まれないという結論になりました(もっと経てばわずかでも発生するかもしれませんが)。ラインガウの古酒でもその傾向はあったのでそういう自論となりました。
ブラインドで出したのですが、もっと若いヴィンテージを答ええられていたのも健全な葡萄でしっかりしているからということもあると思います(もちろん土壌や樹齢も関係しまが)。


ワインだけでなく話をするのも楽しみにしていたのですがとても充実した会となりました。
自分が選んで人が喜んでもらえるのが僕の一番の喜びです。
ただおいしいから、とういうだけでなく先へつながる道筋を作るきっかけにもなったワインたちだったということも喜ばしいことです。


ワイン自体の感想が少なくて申し訳ありません。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012.07.24 06:12:47
コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

バックナンバー

・2025.11
・2025.10
・2025.09
・2025.08
・2025.07

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

坂東太郎G @ 調味料 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
あやみぃ@ Re:第12回ドイツワインフェストを終えて(07/31) ドイツ在住でワインに携わるお仕事をして…
あやみぃ@ Re:第12回ドイツワインフェストを終えて(07/31) ドイツ在住でワインに携わるお仕事をして…
JUMI @ ありがとうございます きょう♪5847さん コメントありがとうござ…
きょう♪5847 @ Re:ドイツワイン協会ドイツツアーの様子と感想など(10/17) はじめまして(^ー^) 俺もドイツワインが好…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: