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開催日:2025.11.29(土) 14:00開演場所 :坂城テクノセンター(180名収容)今年で32回目を迎えるライフ・ステージエコーに行ってきました。32回目の公演はみんなで楽しむゴスペルコンサート。ケシェットノーツによるコンサートとなりました。プログラム前半1.Amazing Grace【邦題:慈しみ深き】2.Oh Happy Day【邦題:幸せの日々】3.ゴスペルについてのお話(参考曲:翼をください)4.My Life is in Your Hands【邦題:運命に守られて】5.You are Good【邦題:あなたって最高!】6.One Love~上を向いて歩こう後半7.How Hreat Thou Art【邦題:輝く日を仰ぐとき】8.信濃の国9.みんなで歌ってみようのコーナー(参考曲:こげよマイケル)10.ありがとうの言葉をあなたに11.白い恋人たちアンコール12.クリスマスメドレーレポート前半まずはゴスペルとは?という視点でのステージとなりましたが、参考曲の翼をくださいを題材に実際に歌って話してという大変わかりやすいアナリーゼワークショップ的な内容も入り、あっという間の30分ほどでした。後半1曲目の輝く日を仰ぐときを伴奏なしのアカペラで披露。そして2曲目の信濃の国では、アルト担当のMayuka氏が上田生まれの松本育ちの信州人という縁もあって、メインボーカルでの演奏となりました。3曲目のみんなで歌ってみようのコーナーでは、こげよマイケルでは、長谷川繁氏のもと旋律パート、ハモリパートの両方を観客参加のもとしっかり練習して、みんなで歌うという楽しい企画がありました。プログラムの締めくくりは、クリスマスを意識した選曲で、もう今年もそんな時期になったのだなと感じたひとときになりました。まとめ坂城町が文化芸術事業として取り組むライフ・ステージエコーは、今年で32回目とのことですが、500円という格安のチケット代金も手伝って180名定員分は完売とのことでした。そして今回来訪したケシェットノーツは、東京で活躍するグループですが、2020年のコロナ禍により集まって歌うことが難しい中「やっぱりこんなでゴスペルを歌いたい・届けたい」そんな想いのもと、ゴスペルを愛する新進気鋭のシンガー・ゴスペルディレクターが集まって結成されたグループだそうで、素晴らしい演奏と優れた指導力は、大変な実力派揃いとの印象を受けました。またファンサービス精神も旺盛で、終演後にはメンバー全員でお見送りがあり、お話や握手にも気軽に応じていただき、演じ手と聴き手との距離感がとても近いと感じた次第です。
November 29, 2025

開催日:2025.11.24(月) 14:00開演場所 :イオンスタイル上田2階イベント広場(タワーレコード前)上田西高校吹奏楽部の演奏会に行ってきました。プログラム1.アルセナール2.SNSバズりメドレー Vol.42.野球応援メドレー3.RPG4.ウィー・アー・ザ・ワールド5.オーメンズ・オブ・ラブアンコール6.銀河鉄道999レポートアルセナール店内のフードコート付近から演奏しながら行進し、演奏会場であるイベント広場へ入るという派手な演出がありました。これによってイベント広場付近には人だかりができ、これから始まる演奏会の集客はバッチリということで、インパクトがすごいなと感じました。SNSバズりメドレー Vol.4SNSで大流行した曲をメドレーにしたSNSバズりメドレーの第4弾で、「最上級にかわいいの!」「可愛くてごめん(feat. かぴ)」「キス・ミー・パティシエ」「わたしの一番かわいいところ」「ひたむきシンデレラ!」「きゅるりんしてみて」「アイサレタイ」「かわいいだけじゃだめですか?」の大メドレーで、まさにこういったイベント演奏にはピッタリの楽曲と感じました。アラジンアラジンで使われた楽曲のメドレーですが、アラビア風の調べをまず堪能。そしてアラジンといえばホール・ニュー・ワールドということで、楽曲の後半部分でじっくりと聴かせていただきました。野球応援メドレー栄光は君に輝くやアフリカン・シンフォニーなどをつなげた楽曲で、次にどの曲が出てくるのか?とわくわくしながら聴かせていただきました。またソロや静かに曲をきかせる部分もあって、これまで野球部が何度も甲子園出場を果たした上田西高校の吹奏楽部ならでは職人気質あふれるガッツリ感のある応援メドレーと感じました。RPG2013年にクレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!! の主題歌として採用されたでSEKAI NO OWARIの代表曲の1つですが、スクールバンドでは人気という印象があり、ミドルテンポのマッタリ感とキャッチ―なメロディーの融合が絶妙かもと感じました。ウィー・アー・ザ・ワールド1985年に発売された楽曲で、アメリカの著名なアーティストが一堂に集結したプロジェクト「USAフォー・アフリカ」が制作したチャリティーソングで、トレーナーやTシャツなどの関連グッズも販売され、これらによるすべての印税がアフリカの飢餓と貧困層解消のためにチャリティーとして寄付されたという、まさに音楽で人を救えるという先例になっていますが、私自身つい先日M8版編曲で演奏したこともあり、今回の編曲ちがいではあるものの、親しみを持って聴かせていただきました。オーメンズ・オブ・ラブ原曲はあるものの、真島俊夫氏によるアレンジの吹奏楽の大定番曲として知られる楽曲で、私自身もつい先日の演奏会でやったばかりで、楽譜を想像しながら楽しく聴かせていただきました。銀河鉄道999こちらは劇場版のエンディング曲ですが、銀河鉄道999といえば、少し前にユーチューブでテレビシリーズ全話が無料公開されていたことから、ちょっとしたマイブームになっている方もいるかもですが、こちらの楽曲は老若男女問わず広く演奏されていることから、アンコールの定番曲としても定着しており、いわゆる曲目紹介の必要ない曲としてアンコール向きということもあるのかなと感じました。まとめイオンスタイル上田2階イベント広場では、地域の団体を招いて約30分くらいの枠でこういった催しを定期的に開催しており、地元に根付いたお店として親しみを感じるところです。考えみれば、発表者側は発表の場を提供を受けられ、お店側は来客者によって売り上げ増につながるはずで、いわゆるウィンウィンの企画ではないかと思いました。また上田西高校吹奏楽部の演奏は、高校生らしく相当に力強いもので、特に野球応援メドレーでの爆発的な音圧には若さっていいなと改めて感じた次第です。
November 24, 2025

開催日:2025.11.21(土) 14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)三原未紗子ピアノ・リサイタルに行ってきました。プログラム前半1.C.ドビュッシー:<ベルガマスク組曲>より「月の光」2.M.ファリャ:<恋は魔術師>より「火祭りの踊り」3.M.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ4.M.ラヴェル:水の戯れ5.M.ラヴェル:夜のガスパール 「オンディーヌ」「絞首台」「スカルボ」後半6.M.ムソルグスキー:展覧会の絵 <プロムナード> 第1曲 グノームス <プロムナード> 第2曲 古城 <プロムナード> 第3曲 テュイルリー 第4曲 ブイドロ <プロムナード> 第5曲 卵の殻をつけたひなどりのバレエ 第6曲 サムエル・ゴールデンベルクとシュムイル <プロムナード> 第7曲 リモージュの市場 第8曲 カタコンブ-ローマ時代の墓 第9曲 にわとりの足の上に建っている小屋(バーバ・ヤーガ) 第10曲 キエフの大門アンコール7.M.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌレポート<ベルガマスク組曲>より「月の光」コンサートのオープニングは、照明をぐっと落とした状態で、幻想的な雰囲気の中でのスタートとなりました。月の光は、先週の地域ふれあいコンサートでも演奏されたことから、三原氏の生の演奏を聴くのは3回目となりましたが、考えてみれば同じピアニストの同じ曲をわずか2週間の間に3回も聴くというシチュエーションは、あまりにも贅沢かもと感じつつ、その名演を心に刻ませていただきました。<恋は魔術師>より「火祭りの踊り」月の光のイメージカラーが青だとすれば、この火祭りの踊りは赤。呪いを吹き飛ばす力のある音楽はとてもエキサイティングかつダイナミックで、元気をもらえた感がありました。作曲者のファリャは、ラヴェルの1つ下で親交もあったとのことで、当時二人がどんなやりとりをしていたのかな…と想像しながら聴かせていただきました。亡き王女のためのパヴァーヌ~水の戯れ~夜のガスパールここからは、ラヴェルのオールプログラムということで、管弦楽の魔術師と言われるラヴェルの作風についてお話があり、その技巧の素晴らしさは、内声にありとのことで、まずは同じ日に公開された「亡き王女のためのパヴァーヌ」と「水の戯れ」が連続して演奏されました。そして「夜のガスパール」は、ラヴェルのピアノ曲の中ではもっとも難しいと言われる楽曲とのことで、それを弾きこなすために、三原氏の集中力がいやおうなしに高まり、そのオーラがひしひしと伝わってくる感覚がありました。展覧会の絵この曲は、ラヴェルによって管弦楽化され、大ヒットしたことがきっかけになって、原曲であるムソルグスキーのピアノ版も注目されるようになったということでしたが、私自身も10年程前に展覧会の絵の全曲演奏をメインに据えたプログラムでコンサートに臨んだことがあり、そういった意味では全10曲について1つ1つの想い出があり、とても親しみを持って聴かせていただきました。また先週の地域ふれあいコンサートでダイジジェスト演奏を聴かせていただいたこともあり、足りないパズルをはめて曲が完成した!という感覚もありました。亡き王女のためのパヴァーヌ展覧会の絵を演奏し終えた三原氏が、アンコールではまる曲がなくて悩んだというお話がありましたが、考えてみれば、これだけラヴェルのカラーに深く染まったコンサートでアンコールで別の作曲家の曲の演奏はありえない…という想いは三原氏にも聴き手側にもあったところで、前半で演奏されたこちらの曲のチョイスとなりました。まとめサントミューゼのレジデントアーティストによるアウトリーチ、地域ふれあいコンサート、アナリーゼワークショップ、リサイタルという包括的な企画は、サントミューゼの基本方針の1つである「育成」という部分においてとても素晴らしい効果を上げていると感じた次第です。それはアーティスト自身の口から「とてもよい勉強をさせていただきました!」という言葉が出てきたり、聴き手は言うに及ばずですが、演じ手と聴き手の双方が成長できる感覚を毎度感じるところです。
November 22, 2025

開催日:2025.11.16(土)14:00開演場所 :東部文化ホール(324名収容)2010年3月の「はじめてのえんそう会」より15年半。13年前の2012年の「にかいめのえんそう会」、11年前の「さんかいめのえんそう会」、9年前の「よんかいめのえんそう会」、7年前の「ごかいめのえんそう会」、2年前の「6thコンサート」を経て、今回「7thコンサート」に縁あって加わらせて頂きました。プログラム1st Stage1.マーチ「ベスト・フレンド」2.「イギリス民謡組曲」より第1曲 行進曲3.マーチ「ブルースカイ」4.アルヴァマー序曲2nd Stage5.「ドラゴンクエストI」より『序曲』6.ゲケゲの鬼太郎7.時代8.オーメンズ・オブ・ラブ9.美女と野獣アンコール10.風になりたいレポートマーチ「ベスト・フレンド」2003年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲になりますが、課題曲の中では再演の機会はあまり多くはない印象で、隠れた名曲という位置づけかもしれませんが、B♭管の譜面では#1個の調性からナチュラルへという転調でそこまで吹きにくい感じはないものの、実際に演奏してみると、音の配列の関係からかスムーズな運指が難しい感じで、やや高難易度曲なのかなと感じました。「イギリス民謡組曲」より第1曲 行進曲副題として「日曜日は17歳」と記されており、想像ですが、イギリスにおける17歳を前にした祝いの音楽なのかなと想像しました。私の個人的印象とすれば、これってホルストの第1組曲と同じ香りがする…ということで、イギリスの格調高く上品な曲想がとても心地よいひとときになりました。マーチ「ブルースカイ」2007年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲になりますが、課題曲の中では再演の機会がかなり多く、作曲者自身によって金管バンドなどのいろいろな編成への展開もされ、人気課題曲の一角を占める曲という印象があります。私自身もつい昨年別団体で演奏しており、調整もナチュラルから♭1個への転調でオープニングのベストフレンドと比べると、圧倒的に気持ちよく演奏できる作りが人気の要因なのかなと思うところがありました。アルヴァマー序曲吹奏楽の代名詞バーンズの楽曲ですが、まさにザ・吹奏楽という響きをもち、おなじみのA-B-A形式と、そしてやればやるほど曲の味わいが深まってくるという印象もありました。184小節以降の木管系に早いフレーズがあり、このあたりは6th演奏会でやったアパラチアン序曲を彷彿させるものがありましたが、音が厚く書いてあることで木管群による総力戦の様相を呈し、数の力で押し切ることができたのかなというところで、まさに合奏の醍醐味を感じた演奏になりました。「ドラゴンクエストI」より『序曲』第2ステージのオープニングは、有名なドラクエの序曲でスタートとなりました。この真島氏による編曲版は、東京佼成ウインドオーケストラや東京吹奏楽団によるドラゴンクエストコンサートでも演奏されたはずなので、私自身昨年の11月に東京佼成ウインドオーケストラのドラゴンクエストコンサートで耳にした記憶を想い起しながらの演奏となりました。ゲケゲの鬼太郎楽譜には1968年の曲という記載があり、歴史を感じるところです。そしてこの曲は、いずみたく氏の作曲で山下国俊氏編曲ということですが、ミュージックエイト社のHPを見ると、山下国俊氏の訃報が掲載されており、私自身、くせが少なく演奏しやすい山下氏の編曲はとても好感を持てていたので、新たに山下氏の編曲の楽譜が出ないかと思うと寂しさを感じます。そんな気持ちを抱きつつ、このゲゲゲの鬼太郎を山下氏の編曲作品として感じたひとときになりました。時代こちらの楽曲は、1975年の曲という記載があり、まさに昭和後期の名曲選といったところですが、私の中では、時代は中島みゆきの原点とも言うべき曲で、その後にヒットした地上の星や糸も素晴らしい楽曲ではありますが、時代は、ある意味別格な存在です。またこの編曲はミュージックエイトではおなじみの小島里美氏によるもので、こちらはちょっとひねりのきいた内容で、ソロなどの見せ場もあってさすがと感じた次第です。オーメンズ・オブ・ラブ日本語訳は恋の予感ですが、原曲よりはるかにカッコイイ曲にアレンジした真島氏の手腕は宝島でもおなじみというところで、吹奏楽あるあるでもよいのでは?と思うところです。私自身、この曲は何度かやってきていますが、演奏する度に演奏したバンドの想い出が蓄積されていく感じがあって、そういった意味では栞のような曲なのかなと感じるところです。美女と野獣ニュー・サウンズ・イン・ブラス'96に収録されていた楽曲で、このCDには、ディープ・パープル・メドレー、グレン・ミラー・メドレー、ファンティリュージョンといった、今でもよく演奏される人気曲が入ったあたり年であった訳ですが、その中でもコンサートのメイン曲として人気があり、真島氏による編曲版ということもあって、とてもドラマチックな展開が素晴らしく、コンサートの締めくくりにふさわしいと感じました。風になりたいアンコールは、パーカッションが大活躍する曲になりますが、ちくたくミュージッククラブでは、2014年の2かいめのえんそう会で演奏された楽曲でもあり、そういった意味では懐かしさを感じつつのフィナーレとなりました。まとめ今回、コンサートは7回目となりましたが、ちくたくミュージッククラブは2010年以降隔年での演奏会を行ってきましたが、コロナ禍で5年間隔が開きましたが、2023年からリスタート。そして2025年の7thコンサートで足掛け15年。今回は1回目から御一緒させていただいているメンバーをはじめ、6thコンサートに続いて長野商業高校吹奏楽部の皆さんとの共演が実現したことで、一期一会の想い出としてとてもよい想い出となりました。
November 16, 2025

開催日:2025.11.13(木) 19:00開演場所 :真田中央公民館 大ホールサントミューゼのアーティスト・イン・レジデンス 地域ふれあいコンサートVol.101 三原未紗子ピアノ・コンサートin 真田地域へ行ってきました。プログラム1.シューベルト=リスト:アヴェ・マリア2.グラナドス:アンダルーサ(祈り)3.ドビュッシー:ベルガマスク組曲より「月の光」4.ファリャ:恋は魔術師より「火祭りの踊り」5.ラヴェル:水の戯れ6.ラヴェル:鏡より「道化師の朝の歌」7.ムソルグスキー:展覧会の絵より 「プロムナード」 「卵の殻をつけたひなどりのバレエ」 「にわとりの足の上に建っている小屋」 「キエフの大門」アンコール8.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌレポート演奏曲目は、11月11日の城南地域と同じため、曲ごとのレポートはいたしましせんが、改めて生演奏は一期一会ということを感じながらのひとときになりました。このあたり、CDなどで繰り返し音楽を聴ける現代にあっても生演奏がなくならないのは、CDはスタジオで録音した演奏を繰り返し聴けるだけであって、変わることはない…。でも生演奏は、11月11日と同じ曲であっても今日の演奏は確実に変わっている…そんなことを想いながら鑑賞させていただいた次第です。あと余談ながら、今回の公演で、三原氏はいっさい楽譜を見ない完全暗譜での演奏をされましたが、これはプロなんだから当たり前的に思われがちではありますが、アマチュアながら演奏活動をしている立場からすると1フレーズ暗譜するのも相当大変なのに、60分のプログラムをすべて暗譜するってどれだけ練習すればよいのだろう…と気が遠くなるところであり、これは心からリスペクトした次第です。一説によればこの暗譜演奏はクララ・シューマンが始めたことらしいのですが、思い返せば、金子三勇士氏や高橋多佳子氏といった日本を代表するピアニストも暗譜演奏しており、本当に皆さんすごい練習を重ねた賜物として実現されているのだろうなと感じました。まとめ三夜連続の公演の締めくくりは、終演後に三原氏と直接会話させていただく機会に恵まれましたが、その会話の中で、ステージ上のアーティストは、演奏に集中しているから客席を見ていないようでいて、じつはよく見ているということに改めて気が付きました。そういえばMCの時に「先日の公演でお見かけした方もまたお越し下さいましてありがとうございます!」というようなことを言われていたので、やっぱりそうだったか!と思った次第です。
November 13, 2025

開催日:2025.11.12(水) 19:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)三原未紗子 ピアノ・リサイタル関連プログラムのアナリーゼワークショップに行ってきました。プログラムアナリーゼレポート10ページにおよぶフルカラーの資料が配布され、その表紙に11月22日(土)ピアノリサイタルのプログラムコンセプトとして、「ラヴェル生誕150周年」「映像が見えるような音楽」「見える芸術=視覚的モティーフ」→ムソルグスキー「展覧会の絵」が記載されており、三原氏がリサイタルにかける熱い想いが伝わってきました。まずは資料に沿ってプログラムコンセプトについてのお話。そして三原氏自身が留学時にラヴェル直系の弟子のもとで勉強した経験も踏まえて、特別な想い入れをもってラヴェルの曲に取り組んでいること。そしてラヴェルの経歴へと話が進み、その後は正面の大スクリーンに展覧会の絵の楽譜を写しながら、第1曲から第10曲までを丁寧に解説していただき、大変よい勉強となりました。60分の予定でしたが、30分延長しての濃密な時間となりました。まとめリサイタルの前に楽曲の予習として演奏者視点による演奏者の生の声を聴くことができるアナリーゼワークショップは、内容的に大変有意義なものですが、加えてリサイタルのチケットを持っていると無料で参加できるというのもお得感満載なところで、改めて素晴らしい企画だと感じました。また、これまでのアーティストは演奏会衣装で登場することが多かった印象がありましたが、三原氏は、スーツ姿で颯爽と登場し、テキパキと話を進める姿に、このアナリーゼワークショップにかける三原氏の熱い想いを感じるところでした。
November 12, 2025

開催日:2025.11.11(火) 19:00開演場所 :城南公民館サントミューゼのアーティスト・イン・レジデンス 地域ふれあいコンサートVol.100 三原未紗子ピアノン・コンサートin 城南地域へ行ってきました。プログラム1.シューベルト=リスト:アヴェ・マリア2.グラナドス:アンダルーサ(祈り)3.ドビュッシー:ベルガマスク組曲より「月の光」4.ファリャ:恋は魔術師より「火祭りの踊り」5.ラヴェル:水の戯れ6.ラヴェル:鏡より「道化師の朝の歌」7.ムソルグスキー:展覧会の絵より 「プロムナード」 「卵の殻をつけたひなどりのバレエ」 「にわとりの足の上に建っている小屋」 「キエフの大門」アンコール8.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌレポートアヴェ・マリアオープニングは、もともとはシューベルトの歌曲であったものをリストがアレンジし、豪華な雰囲気になったアヴェ・マリアでのスタートとなりました。豪華と聴いてふと思い出すのは、シューマンの献呈をリストが豪華にアレンジしたら、クララが「私の曲をこんなふうにアレンジしてしまって!」と不快感を示したという逸話もありますが、それだけリストの編曲はキラキラ感が際立っているということなのかなと感じながら、楽しませていただきました。アンダルーサ(祈り)スペインのアンダルシア地方に伝わる祈りの楽曲とのことですが、お国が変われば祈りのスタイルもがらりと変わる!ということで、情熱の国スペインらしい熱い熱い想いが伝わってきました。ベルガマスク組曲より「月の光」演奏前の三原氏のお話でアウトリーチで子供たちから「朝の月を感じる!」というインスピレーションを受けて、これまで抱いていた「夜の月」を描いたものという固定観念をリセットして新たな月の光に挑戦した演奏となりました。これまでのレジデントアーティストの皆さんもそうでしたが、アウトリーチによる子供たちの固定観念のないピュアな感想というものが、演奏家のみなさんにとって新しい発見をする機会になっていることが多いと感じました。そして私自身も今日の三原氏の演奏を朝の月を想像しながら聴いてみましたが、これまでとは違ったイメージを持って聴くことができました。恋は魔術師より「火祭りの踊り」ここからは、11/22のリサイタルで取り上げるラヴェル関連の曲に入るということで、まずはラベルの同年代の親友であったファリャの代表曲である火祭りの踊りが取り上げられました。未亡人が亡くなった夫の霊を追い払って新しい恋へ向かう…。というのは有名なストーリーですが、私はこの曲を聴くとキャンプファイヤーを想像してしまうところで、燃え盛る炎がまさに目の前に広がるような情熱的な演奏を楽しませていただきました。水の戯れ1901年発表のラヴェルの作品ですが、三原氏によれば透明感が魅力的な楽曲とのことで、このあたり公民館のピアノのメーカーがどこかはわかりませんが、おそらくヤマハかカワイ?とすると、じつはキラキラ感が際立つスタンウェイで弾くよりも少し落ち着いた音色を持つヤマハかカワイのピアノで弾いた方がよりみずみずしさが際立つのではないか?と感じながら、聴かせていただきました。鏡より「道化師の朝の歌」三原氏がラヴェルを作曲の天才!と褒めたたえる理由がひしひしと伝わるような楽曲と感じました。盛り上がりは、三原氏が演奏後にコンサートの締めくくり感あり!と表現したように1曲で物語が完成するような大曲感を感じました。展覧会の絵よりもともとはピアノの曲として世に出ましたが、長らく日の目を見ず、そうこうしているうちに作曲者のムソルグスキーも亡くなってしまった訳ですが、後にラヴェルがこの曲をオーケストラ版に編曲したことがきっかけになって日の目を見ることとなり、やがてはピアノ版への回帰も起きたとのことでした。私たちがよく耳にする展覧会の絵は、オーケストラ版の印象が強く、私自身も元祖となるピアノ版を初めて聴くこととなりましたが、元祖の展覧会の絵とは!という興味を大いに満たすことができました。亡き王女のためのパヴァーヌ水の戯れと一緒に演奏されたことで知られる楽曲ですが、アンコールはそんなラベルつながりからの演奏となりました。なおこちらの曲は11/22のリサイタルのプログラム曲としてエントリーされており、その前哨戦という意味合いもあったのかもしれません。まとめサントミューゼ開館以来、続いてきた地域の公民館でのふれあいコンサートですが、今回は記念すべき100回目となり、感慨深いものがありました。そして今回三原氏のスケジュールの都合かと思いますが、本日の地域ふれあいコンサートに続いて明日11/12はアナリーゼワークショップ。そして11/13は地域ふれあいコンサートVol.101 in真田地域と三夜連続というのも、レジデントアーティストとの濃厚なふれあいになりそうな予感がありました。
November 11, 2025

開催日:2025.11.9(土) 13:00開演場所 :上山田文化会館(952名収容)今年で17回目を迎える千曲音楽祭・第2日目へ行ってきました。プログラムオープニングファンファーレ ウィローウインドオーケストラ G1ファンファーレみんなでうたいましょう「翼をください」1.坂口鉄久<尺八独奏> ※出演辞退 岬の灯台 アメージング・グレース2.松崎高志<バリトン独唱> 野ばら 魔王3.吉池春子<ソプラノ独唱> 赤とんぼ オペラ「トゥーランドット」から「お聞きください王子様」4.ポラリス<二重唱> 「サウンド・オブ・ミュージック」より「ひとりぼっちの羊飼い」 サウンド・オブ・ミュージック5.はのん<斉唱> 未来から来た青いネコ「ドラえもん映画メドレー」 ひまわりの約束~タイムパラドックス~THE GIFT~Universe~スケッチ~ボクノート~虹6.KBE上山田吹奏楽団<ビックバンド> ALL OF ME 365日の紙飛行機 Moonlight Serenade7.上山田小学校金管バンド<金管合奏> オーラ・リー マツケンサンバII8.千曲ギターアンサンブル<ギター合奏> カノン 涙そうそう9.千曲坂城クラブ合唱専門部<混声3部合唱> Chessbroad RPG10.コール・シャンゼリゼ<合唱> 星に願いを 大切なもの 糸11.治田小学校金管バンド<金管合奏> In the Mood SEPTEMBER RUNAWAY BABY12.ウィローウインドオーケストラ NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」テーマ ボヘミアン・ラプソディー13.コーラス更級 ありがとう 大地讃頌さいごに うたいましょう 「夢の世界を」 レポートオープニングファンファーレ音楽祭の開幕を告げるのは、ウィローウインドオーケストラの金管チームによるファンファーレとなりました。トランペット×3、ホルン×2、トロンボーン×2、ユーフォニアム、チューバの9人編成の迫力のある演奏に会場の空気が引き締まったような感触がありました。みんなでうたいましょう「翼をください」オープニングは、千曲音楽祭の恒例であるみんなでうたいましょうでスタートとなりました。改めて歌ってみると、曲想のさわやかさに加えて、これは旅立ちの曲なのかなと感じる歌詞がとても印象的でした。松崎高志<バリトン独唱>堂々たるバリトンの熱唱でシューベルトの有名な2曲が披露されました。これまでバリトンの歌手の歌唱を何度が耳にしたことがありますが、このように生歌唱を目の当たりにし、改めてバリトンの張りのある声色の魅力を再確認した次第です。吉池春子<ソプラノ独唱>吉池氏は、千曲市出身でプロとして活動されている方ですが、そんな第一線のソプラノの美声を地元の音楽祭で拝聴できるよろこびを感じつつ、楽しませていただきました。ポラリス<二重唱>女声二重唱にて、サウンド・オブ・ミュージックの2曲を日本語にて演奏されました。私自身、ここ最近サウンド・オブ・ミュージックを演奏する機会が多かったので、親しみがあるところでしたが、歌詞が入るとまた表現に幅が出て、聴きなれた楽曲でもまた違った新鮮味を感じることができました。はのん<斉唱>ご家族三人のユニットの微笑ましい演奏のひとときなりました。映画ドラえもんのメドレーということもあり、より家族の絆といったイメージが前面に出ていたように感じました。※出演順の関係で6~13番の演奏を聴くことができずレポートできないことをご容赦下さい。ウィローウインドオーケストラ<吹奏楽>今回演奏する1曲目の「江~姫たちの戦国」は、私の中では、歴代大河ドラマの中でも指折りの素晴らしいオープニング曲ということで、姫を具現化した冒頭部。そして中盤からの戦国の疾走感はじつに心地よいものがありました。そして2曲目の「ボヘミアン・ラプソディー」は、あのフレディー・マーキュリーの楽曲で、ちょうど春にI Was Born To Love Youをやったこともあって、同系列の親しみを感じつつも、お洒落感がぐっと増した森田一浩氏の編曲の妙もあいまって大いにその雰囲気を楽しませていただきました。さいごに うたいましょう 「夢の世界を」 希望する出演者の皆さんがステージに上がってみんなで夢の世界を歌ってのフィナーレとなりました。残念ながら最後から2番目というブログラム順だとこの演奏に参加するのは難しいのですが、第1日目のことを想像しつつ撤収作業を行いました。まとめ今回、出演者として参加ということもあり他の出演団体の演奏を一部分しか聴くことができず残念でしたが、毎年感じることではありますが、この千曲音楽祭の魅力は、独唱・独奏・アンサンブル・合唱・合奏と音楽であればジャンルを問わないというスタイルにあるのかなと感じました。また楽器を習い立てのアマチュアからプロとして活動されている(と思われる)方までが同じステージで音楽を表現しあうというシチュエーションも素晴らしい機会と感じた次第です。
November 9, 2025

開催日:2025.11.8(土) 13:00開演場所 :上山田文化会館(952名収容)今年で17回目を迎える千曲音楽祭・第1日目へ行ってきました。プログラムオープニングファンファーレ:坂城町吹奏楽団 ショート・ファンファーレみんなでうたいましょう「翼をください」1.中村はま子<ピアノ独奏> ノクターン Op.72-1 ワルツ Op.69-12.吉池春子<ピアノ独奏> メヌエット ト長調 幻想小曲集から 飛翔 Op.12-23.滝沢久美子・志川由香<ピアノ連弾> ディズニー・ファンティリュージョン 「リトル・マーメイド」より「パート・オブ・ユア・ワールド」 「パイレーツ・オブ・カリビアン」より「彼こそが海賊」4.アニージョ・ブランコ<ケーナデュオ> さよならの夏 千の風になって モルダウ5.トゥインクル・ベル<ミュージックベル合奏> 主よ、人の望みま喜びよ 糸 乾杯の歌6.グリーンメイ コーラス<合唱> いのちの歌 Storia7.コーラス くさぶえ<女声三部合唱> 時代 ヘッドライト・テールライト Stand Alone8.戸倉小学校合唱団<同声二部合唱> 青空に深呼吸 Dream&Dream ~夢をつなごう~9.埴生小学校金管バンドHBB<金管合奏> 情熱大陸 オーメンズ・オブ・ラブ10.アカペラコーラス アンサンブル・エコー<女声三部合唱> ハナミズキ 遠くへ行きたい11.ぽぷり<合唱> ツバメ 愛は勝つ12.更級小学校4学年<斉唱・合唱> Sing 棚田姫13.更級小学校5年生<ニ部合唱> MUSIC 空は今14.緑風二胡楽団<二胡合奏> Jupiter「惑星」より 枯葉15.坂城町吹奏楽団<吹奏楽> 星の船 映画「ラ・ラ・ランド」よりAnother Day of Sunさいごに うたいましょう 「夢の世界を」 レポートオープニングファンファーレ音楽祭の開幕を告げるのは、坂城町吹奏楽団のクラリネットチームによるファンファーレとなりました。B♭クラリネット×4、バスクラリネットの5人編成で奏でられる重厚なサウンド感に会場の空気が引き締まったような感触がありました。アニージョ・ブランコ<ケーナデュオ>AIによると、ケーナとは、南米ペルーなどが発祥の縦笛(気鳴管楽器)。素朴で温かみのある音色が特徴で、「コンドルは飛んで行く」などの曲で広く知られ、演奏方法は尺八に似ており、唇と歌口(上端の切り込み)に息を当てることで音を出します。 とのことで、実際に演奏をきいた感覚としては、とてもやさしい感じのする音色で癒されたひとときになりました。トゥインクル・ベル<ミュージックベル合奏>ミュージックベルの合奏は、このところわりと頻繁に見かけるようになってきましたが、いつも思うのはすべての音を出せる楽器と違って、ベルは1音しか出せない楽器なので、一人で1音~2音を担当して、1つの曲を作りあげるという作業はまずもってタイミングを合わせるのがすごく難しいそうですし、一人欠けても曲にならないということで、それをこなした上でこんなステキな音楽を奏でていることを大いにリスペクトしたいです。グリーンメイ コーラス<合唱>いのちの歌を聴くといつも想うのは、限りある時間の中を旅する私たち…。誰もがいつかはこの世を去る時が来る。自然の摂理とはいえ、その時に後悔がより少なくできたらいいなと感じながら、しみじみと心温まる合唱を聴かせていただきました。コーラス くさぶえ<女声三部合唱>中島みゆきの代表的な2曲が披露されましたが、私的には昨年が特に中島みゆきの曲を手掛けたことが多く、今年はその仕上げとして時代を手がけていることから、親近感を感じながら聴かせていただきました。戸倉小学校合唱団<同声二部合唱>2曲とも初めて聴く曲ではありましたが、子供たちの声量の豊かさと生命力にあふれた瑞々しい歌声に、大いに感銘を受け、元気をもらうことができました。坂城町吹奏楽団<吹奏楽>今回の演奏曲星の船は、7月の演奏会ではたなばたと並んでよく演奏されている人気曲ですが、味わい深いストーリー性から、季節を問わず演奏会での静かな曲カテゴリーの1ピースとしてよく取り上げられることが多い印象があります。そして2曲目の映画「ラ・ラ・ランド」よりAnother Day of Sunは、2016年公開、日本では2017年にブームとなった楽曲で、耳に残る特徴的なリズム感の曲で、編曲的には、後半から吹奏楽ではふだん使われない調に転調することで、演奏しにくさがありますが、奏者の必死感を引き出すことで、ある種雑踏感のような雰囲気を表現したかったのかなと感じました。さいごに うたいましょう 「夢の世界を」希望する出演者の皆さんがステージに上がってみんなで夢の世界を歌ってのフィナーレとなりました。私自身この曲は、ソプラノ・アルト・テノール・バスに分かれて練習した経験から、歌いながら「そういえばこのパートはこの音だったっけなと想い出しつつも忘れてしまったパートはソプラノの主旋律を拾いながら楽しませていただきました。※出演順の関係で1~3番、9番~14の演奏を聴くことができずレポートできないことをご容赦下さい。まとめ今回、出演者として参加ということもあり他の出演団体の演奏を一部分しか聴くことができず残念でしたが、毎年感じることではありますが、この千曲音楽祭の魅力は、独唱・独奏・アンサンブル・合唱・合奏と音楽であればジャンルを問わないというスタイルにあるのかなと感じました。また楽器を習い立てのアマチュアからプロとして活動されている(と思われる)方までが同じステージで音楽を表現しあうというシチュエーションも素晴らしい機会と感じた次第です。
November 8, 2025

開催日:2025.11.3(月) 18:00開演🌙場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)オトナのひととき たしなむクラシックへ行ってきました。プログラム前半1.D.ベダール/ファンタジー2.フランス民謡 編曲:高橋宏樹/アヴィニヨンの橋の上でin Jazz3.S.ラフマニノフ 編曲:石川亮太/ラフマニノフのアダージョ4.高橋宏樹/ガーネット・ゼロ後半5.R.ボノー/ワルツ形式によるカプリス(Saxソロ)6.C.ドビュッシー/月の光7.D.ミヨー/スカラムーシュ8.石川亮太/四季のファンタジアアンコール9.石川亮太/信濃の国レポートファンタジーオープニングは、現代作曲家のベダールによる楽曲で、クラシック的な要素にフランス音楽の香りが感じられるとのことで、まずはお二人が奏でるハーモニーの世界を楽しませていただきました。アヴィニヨンの橋の上でin Jazz演奏に先立って小林純菜氏より、自らは大学でクラシックを専攻していたこと、サクソフォーンといえばジャズの印象が強いが、こちらの楽曲はクラシックを基本としつつもジャズの要素を取り入れて作られたもので、クラシック奏者がジャズを演奏したらこんな感じになるということを楽しませていただきました。考えみれば、クラシック音楽はまず楽譜という絶対的な設計図が存在し演奏者はそれをどう読み取って演奏するかというものですが、ジャズは演奏者が演奏する場で音楽を紡ぎ出すもの…ということで、そういう観点からすれば、大枠としてはクラシック音楽の範疇なのだろうと感じました。ラフマニノフのアダージョラフマニノフの交響曲第2番 第3楽章アダージョ部分に登場するロマンティックな旋律を取り出してソプラノサクソフォーンとピアノの二重奏用にアレンジした曲とのことですが、ソプラノサックスの甘い音色を存分に堪能できる楽曲で、コンサートの1ピ―スとして秀逸と感じました。小林純菜氏と小林百香氏との絡みの素晴らしさも存分に感じさせていただきました。ガーネット・ゼロ小林純菜氏の師匠である小山弦太郎氏が作曲家の高橋宏樹氏に委嘱した楽曲で、曲名に「GENTARO」が隠されているという秘話もありということでした。楽曲は人生を走馬灯のように振り返るような壮大なテーマを感じることができ、いろいろな想いがこもった師匠の楽曲を弟子の若き演奏家が演奏するというシチュエーションにも感動を覚えたひとときになりました。ワルツ形式によるカプリス後半のスタートは、サクソフォーンソロでの演奏となりました。この曲は、大学の入試などでもよく演奏される曲だそうで、カプリスとは気まぐれを意味するものであり、まさにそんな気まぐれ屋さんが、思い思いの音符を連ねた…そんな印象のある曲でした。月の光続いてはピアノソロとなりました。演奏に先立って印象主義・印象派についてのお話がありましたが、ドビュッシーの音楽も月とか海などを題材にした楽曲が多いことから、まさに印象派の代表格と言えるかもしれませんが、ドジュッシー自身はそう言われることを嫌がっていたそうで、芸術家のこだわりはわからないです。そして演奏された月の光は、あまりにも有名な曲なので、演奏家の個性をより感じやすいところがあり、そういった意味で小林百香氏の紡ぎ出す世界を垣間見た印象がありました。スカラムーシュスカラムーシュとは道化師(ピエロ)を意味する言葉で、ピエロの何たるかをフランスの作曲家ミヨーが描いた楽曲ということで、3楽章からなっていますが、その中でも3楽章のブラジレイラは、私も何度か聴いたことがあり、今回ブラジレイラに続く1・2楽章も合わせてフルで聴くことができ、ようやくつながった感がありました。四季のファンタジア16分におよぶ大曲ですが、楽譜販売元の曲紹介によれば、「春から夏まではアルトサックスによる演奏で「花」「朧月夜」「茶摘み」「浜辺の歌」、秋はソプラノに持ち替え「村祭」「紅葉」「赤とんぼ」と続きます。独奏により表現される厳しい冬の訪れ、そして「ゆき」と「冬景色」。最後はまたアルトに戻り壮大なフィナーレを迎えます。」とのことで、古き良き日本の四季の童謡をとてもお洒落にまとめたとてもステキな曲という感想を持ちました。信濃の国アンコールは、クラシック風信濃の国ということで、短調になった信濃の国も楽しめるじつに面白い作品で、もともとはオーボエとピアノを想定して書かれた楽曲のようですが、今回ソプラノサクソフォーンでの演奏となり、もともとオーボエとソプラノサクソフォーンは音域的に近しいところがあり、またサクソフォーン特有の艶深い音色とともに楽しませていただきました。まとめこのコンサートは、日中に行われた「0歳から入れる!ようこそくらしっく」と夜間の「オトナのひととき たしなむクラシック」の2本立ての企画の中の夜間の部という位置づけでしたが、同じ演奏者が毛色の異なる2つのコンサートを同日に開催するという企画力の秀逸さもさることながら、それにかかる楽曲練習だったり、準備も大変だったのだろうなということは想像に難くないところです。またコンサートパンフレットがB5判の三つ折りになっており、この形状だとちょうどひざの上に広げた時に落ちることも無く具合がよかったことも、素晴らしいと感じました。
November 3, 2025

開催日:2025.11.3(日) 13:30開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)5年ぶりに小諸高校音楽科の定期演奏会に行ってきました。プログラム0.小諸高校校歌合唱1.惑星そぞろ 2.ロマンス集 第1集から教会堂3.3つの宗教的合唱曲 Op.37 1.ああ、慈悲深きイエスよ 3.天の女王管楽(吹奏楽)4.ブリュッセル・レクイエム管弦楽5.ピアノ協奏曲イ短調 作品16独唱・合唱・オーケストラ6.オラトリオ「メサイア」第一部 第1曲 シンフォニア(オーケストラ) Sinfony 第4曲 コーラス こうして主の栄光があらわれ 第8曲 レチタティーヴォ(アルト) 見よ、おとめがみごもって 第9曲 アリア(アルト)コーラス よきおとずれをシオンに伝えるものよ 第14a曲 レチタティーヴォ(ソプラノ) 羊飼いたちが野宿をしながら 第14b曲 アコンパニャート(ソプラノ) すると、主の使いが彼等のところに来て 第15曲 レチタティーヴォ(ソプラノ) 御使いは彼等に言った 第16曲 アコンパニャート(ソプラノ) すると、たちまち、その御使いと共に多くの天の軍勢が現れて 第17曲 コーラス いと高きところでは、神に栄光があるように 第18曲 アリア(ソプラノ) シオンの娘よ、大いに喜べ 第19曲 レチタティーヴォ(アルト) その時、見えない人の目は開かれ 第20曲 アリア(アルト ソプラノ) 主は羊飼いのようにその群れを養い第二部 第24曲 コーラス まことに彼は私達の悩みを負い 第25曲 コーラス その打たれ傷によって、われわれはいやされたのだ 第26曲 コーラス われわれはみな羊のように迷って 第40曲 アリア(バス) なにゆえ、もろもろの国びとは騒ぎたち 第44曲 コーラス ハレルヤ第三部 第47曲 レチタティーヴォ(バス) ここであなたがたに奥義を告げよう 第48曲 アリア(バス) ラッパが響いて 第53曲 コーラス 屠られた小羊こそは-アーメンアンコール7.鴎(かもめ)レポート音楽科の演奏会ということで、合唱、管楽(吹奏楽)、管弦楽、合唱+オーケストラという広義のクラシック音楽におけるすべてのジャンルでの公演が行われました。惑星そぞろ *合唱*第92回NHK全国合唱音楽コンクール高校生の部の課題曲とのことで、解説によれば現代と宇宙を結び付けた歌詞になっているということで、宇宙に星がちりばめられたような伴奏とともに太陽系の惑星を想像しながら聴かせていただきました。ロマンス集 第1集から教会堂 *合唱*曲目解説によれば、教会堂のはるか上の世界と下の世界。想像できる雰囲気が違い、その違いや言葉の重みが後半になるにつれて重くなるということで、曲の進行に注目しながら聴かせていただきました。そしてこの曲はドイツ語での歌唱ということで、ドイツ語の発音や子音の立て方も学ばれたとのことで、言語を1つから学んだ成果が表れているのかなと感じました。3つの宗教的合唱曲から「1.ああ、慈悲深きイエスよ」「3.天の女王」 *合唱*曲目解説によれば、ドイツの作曲家ヨハネス・ブラームスによって作曲されたラテン語の曲とのことで、暗めの管楽曲のイメージが強いブラームスが、このような癒し系の曲も手掛けていたということに新鮮なものを感じながら聴かせていただきました。ブリュッセル・レクイエム *管楽(吹奏楽)合奏*2016年3月22日に起きたブリュッセル連続テロ事件を題材に作曲された楽曲で、4楽章からなる気合を入れて作りこまれた吹奏楽オリジナル曲という印象がありますが、それだけに生演奏で聴く機会も限られるところなので、そんな貴重な機会を存分に堪能させていただきました。余談ながら、この曲は所属楽団の定期演奏会の候補曲として上がり、楽譜をもらったものの、コロナ禍突入でほとんど練習もできず、その後復活することも無く幻となってしまったことから、もしやっていたらこんなイメージだったのかなと感慨深いものがありました。ピアノ協奏曲イ短調 作品16小諸高校音楽科の5期生にして現在は演奏から指導まで幅広く活躍されている秋場敬浩氏をソリストに迎えての演奏となりましたが、秋場氏の繊細な演奏のもと北欧のショパンと言われるグリーグの景色が見える音楽を堪能させていただきました。パンフレットにはグリーグのプロフィールについて詳しい説明が記載されており、そのあたりも熟読しつつ音楽科ならではの曲紹介のクオリティーの高さを感じるところでもありました。余談ではありますが、グリーグといえば私の中ではホルベアの時代から!があるのですが、改めてグリーグの音楽の魅力を感じた次第です。オラトリオ「メサイア」より *独唱・合唱・オーケストラ*ソリストに三井清夏氏(ソプラノ)、前島眞奈美氏(アルト)、大石洋史氏(バリトン)を迎え、オーケストラの演奏団の後ろに大合唱団を要するという見た目からして相当に豪華なステージとなりました。おそらく時間の都合で抜粋演奏となりましたが、それでも1時間を越えるスケールの大きさはメサイヤの大作ぶりをよくよく感じることができるものでした。余談ながら、冒頭からトランペット奏者の方のタチェット(音を出さない)が延々と続いているようで待つのも大変だなと思いましたが、第44曲のハレルヤでようやく出番となり、見せ場はこれだけか?!と思ったら、その後の第48曲のラッパが響いてで目立つ活躍の場が用意されており、その気品のある音色の素晴らしさに終始釘付けとなりました。鴎(かもめ)5年前に拝聴した時もこの曲がアンコールだったので、おそらく伝統の締めくくり曲と思いますが、超大曲のメサイヤの後を受けて、最後の余韻を楽しむようなイメージで楽しませていただきました。まとめ音楽科の生徒を中心に、職員、卒業生、吹奏楽部の生徒、賛助出演者、スタッフが力を合わせて大変素晴らしい演奏会になりましたが、小諸高校としての演奏会は今回で一区切り。来年度からは小諸商業との統合で新しい校名のもとで再スタートとなり、ますますの発展を心より願うところです。
November 3, 2025
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