2006.02.19
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先週のことになるのですが、
仕事の関係で 研修がありました。

といっても、そんなに堅苦しい研修ではなく
1時間半ほどの間、ただ講師の方の話を聞くという研修で
休日の自主研修でしたので
とても気楽に参加してきました。



研修のテーマは 自立支援法 に関すること。

講師の先生は、地元の大学の法文学部で
社会保障法を専門にされている講師の方でしたが、
まだお若い(多分、30歳前くらい)女性の方で
熱意にあふれたお話を 女性ならではの優しさで話され、
とても 良いお話を聞くことが出来ました。



自立支援法 といえば、
障害者団体の猛反対を押し切って成立した背景を持ち、
悪法と名高い法律ですが、今年4月の法施行に伴い
関係各所では すでにいろんな動きが出てきているようです。



さて、その 自立支援法 ですが、
この日 講演された先生は
自立 という言葉がキーワードになります
と、話を始められました。

つまり、法律の名称にもあるように
この法律は"自立を支援する"ためのものとして
成立したわけですが、
政府と当事者との 『自立』という言葉のとらえかたのギャップ
問題なのだということでした。


では、 そもそも"自立"とはなんだろう?
ということになってくるのですが、
自立とは自分で自分の生き方を決められること(自己決定) であり
その(自立する)ためには
仕事を持ち 収入を得ること(自助努力)が求められます。

しかし、この法律はその手段(自助努力)を
自立としたために 当事者への負担を増大させてしまう
危険性を孕みました。


障害がなくても
自助努力には限界があります。

障害があればハンデがある分
今の日本の社会情勢では
限界の閾値が低くなる部分があるのも確かです。

その 限界を補うのが社会保障
それによって 例えばどんなハンデがあっても
自分の望む生き方を模索出来るのが
"当たり前"でなくてはいけないと思います。



社会保障は全ての人が使えるというのが
大前提であるべきものです。

でなければ、意味がありません。

ですが、昨今では
低所得の人たちこそが
その保障を受けられない現実も
増えてきています。

障害のない私にとっても
遠い世界の話ではありません。

医療、年金、介護…。

いずれ 我が身の問題となる社会保障にも
問題や不安は多々あります




自立支援法という悪法の立法は
決して他人事の問題ではありません。

すでに どの社会保障にも落ちる
利用者負担 という濃い影
最たるものであるようにも思います。




このままでは いけない。

そんな思いを強くした研修でした。




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Last updated  2006.02.19 15:59:22
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