辞書も歩けば

辞書も歩けば

PR

×

カレンダー

フリーページ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

shivaji03atTwitter (よしやま)@ Re:トライアルに落ちない方法(11/04) 懐かしい、です。
椎名林檎 大人の女性美 ヌード @ 椎名林檎 大人の女性美 公開! 椎名林檎 大人の女性美 公開! ギブ…
浪速のつっこみ男@ Re[1]:再びロシアの小噺(10/22) ほにゃさん >>その速さなら10分じゃ。 …

バックナンバー

2026年08月
2026年07月
2026年06月
2026年05月
2026年04月
2008年09月04日
XML
カテゴリ: 教育



 ページに行ってみると、ながながと思わせぶりな内容で引っ張った揚句、わかるのは要は学習方法が大切であるということくらいで、肝心なことは教材を注文しないとわからない。

 ひっかかるところはたくさんあるが、「ありとあらゆる教材を試したけれど、さっぱり理解できなかった。身につかなかった」と書いてある。

 ここがまずひとつ。ぼくもいろんな教材を試したけれども、それはひとつが駄目だから、別のものを試したのではなくて、それぞれ違った観点からつくってあるので、いろいろやっていた方が応用がきくだろうと思ったまでのことだ。
 どの教材も、学校英語のばかげた教え方に比べれば、すぐれたものばかりで、これでは身に着かないなんて思ったことはない。独学だけで、もう少しうまくなりたいと思って習いに行った時にはもうかなりのことが言えるようになっていた。もちろん、日本での話である。

 自分は不自由しないと書いてある。
 ぼくもスペインにいるときにはそう思ったけれども、日本に帰ってきて、まわりが日本語ばかりになると、やはりスペイン語に訳しにくいものがたくさんあることを痛感した。
 そもそも、ことばに不自由しない人間なんていないのではないか。作家だって不自由しないと思っている人はいない。読者の目には自由自在に映っても、当の本人は毎日苦しみながら、ことばを絞り出している。

 3ヵ月でどうにかやっていけるようになることは可能だろう。ぼくもルーマニアに行く前には、ルーマニア語は何とか3ヵ月で間に合わせ、基本的には全部ルーマニア語で通した(相手が英語で来たとき、それに合わせてしまうと、失敗した)が、たいしたことにかかわりあわなければ、それくらいのことはできる。その程度のことでしかない。3ヵ月でできることなど、多寡が知れている。だから、「3ヵ月ですごいことができるようになった」のではなくて、できるようになったことが「多寡がそれだけのことだった」にすぎない。


 3ヵ月でスペイン語にいちばん大事な基盤を作ることができると言うのなら、それはそれでなるほどと思うが、それまでまったくだめだったものが3ヵ月で完璧になるなんて、ありえない話である。

 その昔、マラソンの一流選手には共通点があった。ある一定以上の距離を踏んでいる選手はみな一流選手だった。逆に言えば、弱い選手には「練習量が少ない」という共通点があった。
 語学はある意味、マラソンと同じ。量的なものがどうしても必要である。量的なものを消化できてはじめて質的なものが問題になる。
 ただ、そのマラソンも世界的にレベルがあがり、練習量だけでは勝負することができなくなった。それまでは「練習量が少ない」というのが弱い選手の共通点だったものが、練習量が多くても強くない選手が増えてきた。

 トルストイが「幸福な家庭はみな似通っているが、不幸な家庭はさまざまに異なっている」と言っている。翻訳もまさにそうで「できる人の訳文はみな似通っているが、できない人の訳文はそれぞれに異なっている」。語学も「できる人の話すスペイン語はみな似通っているが、、」である。
 そもそも、できない人に共通点があれば、教育ほど楽な仕事はない。できない者がそれぞれに固有の問題をかかえているからこそ、教育というものはむずかしいのである。

 もちろん、そんな常識に挑戦するのがいけないとは言わない。
 しかし、常識に挑戦する人はみな、挑戦する前にその常識をいやというほど知り尽くしている人ばかりである。




人気ランキング青バナー ←ランキングに登録しています。クリックおねがいします。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年09月04日 16時33分33秒 コメントを書く
[教育] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: