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2015.12.26
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カテゴリ: 労働問題
 大学時代,労働法のゼミに所属していました。
 労働法のゼミに所属するくらいですから,労働問題(過労死やサービス残業)に関心を持っていました。

 社会に出るようになってから,すぐに労働組合に誘われ,決して嫌いではありませんでしたので,どさくさに紛れて肩書きもいただきました。
 その後連合会の職場担当,支部委員長,書記長等を務めましたが,仕事で出世していないこともあり,未だに足抜けできていません。

 労働組合というものは,基本的に,余裕のある人が余裕のない人を助ける,いわば互助会的組織であると思っています。したがって,自分よりも他人を思いやる精神が重要です。

 15年ほど前,春闘での同業他社の統一交渉から各社交渉に移行しました。
 他社と共闘するメリットは,待遇の高い水準の組織が,低い水準の組織を引っ張り上げることにあります。そのために,いわゆる対角線交渉等も行われていました。そこには,他社や他人を思いやる精神があったわけです。

 しかし,各社交渉に移行した頃から,他人・他社を思いやる余裕がなくなってきました。労働組合の役員は公平無私が求められる立場ですが,あちこちから自分の権利を主張され,調整に苦労が絶えません。
 あちらをたてれば,こちらがたたず,しかも,委員長という立場ですと,我田引水を疑われるような活動は控えなければなりません。



 最近では,給与への業務評価反映が色濃くなり,組合員間でも考え方に差が出るようになりました。
 年功序列がパーフェクトとは言いませんが,給与の業務評価比率が高くなってから,組合員の団結力が急速に弱まったような気がしてなりません。

 少し前の話ですが,連合会で組合費の内部留保が多額になっていることから,組合費の値下げについて議論されたことがありました。
 私は,組合費を値下げせず,慶弔金の給付を手厚くすべきと主張しました。高負担高福祉(福祉ではないかもしれませんが)という発想です。
 これに対して,他の執行委員から,「公平性の観点から値下げした方がいい」との意見が出ました。一部の組合員だけ,利益を享受すべきではない,と。

 私はそうは思いません。一部の組合員だけが利益を享受することに何の問題もないのです。
 例えば,不当な解雇通告を受けた組合員の解雇を撤回させたとしたら,利益を受けるのは解雇を通告された組合員だけです。
 「公平性」という言葉は,一見説得力のあるように見えますが,裏では自分のことだけを考えていることが透けて見えます。

 かつての日本で,組合活動が盛んだったころ,組合の力を弱らせるため,使用者は組合内部での分断を目論み,組合員の切り崩しをするのが常套手段でした。そして,労働組合は徐々に力を失っていったという歴史があります。

 近年は労働者の考え方が多様化しており,組合役員は難しい舵取りを強いられる現状です。先日,春闘の準備会議に出席しましたが,役員のなり手も含めて,組合がどのように進んでいくのか,若干の心配をしながら見ています。





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最終更新日  2015.12.26 11:27:19
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