つねづね・つれづれ

つねづね・つれづれ

2010.07.18
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カテゴリ: 映画やテレビ
いろいろフレッシュなうちに…ということで二日続けて「インセプション」をまた見に行ってしまいました。

二回見たからと言って全体的な印象が変わったとかいうのではないのだけど、終わり方について自分なりの解釈ができました。

以下は思いっきりネタバレなので注意。読んでから怒らないでー。



じゃああの最後のシーンは現実なのか、まだ夢の中なのか。

コブにとっての現実か夢の中かということならば、現実であって欲しい。そうでないと映画の最初から最後までが夢ということになってしまうし、それって夢の中ならなんでもありという話になる。

今まで語ったことのすべてが実は夢でしたという「夢オチ」はデウス・エクス・マキナの最たるもので、禁じ手だ(余談ですが、むかーし、「ダラス」で一度殺したキャラを再び話にもどすために、1シーズン分まるごと夢だったというオチにしたという記憶が)。この映画がすごいのは、その禁じ手の夢を物語の最初から堂々と持ってきて、最後の最後に夢オチではなく、ぎりぎり踏みとどまっているところだと思うので、全部が夢だとつまらない。

で、じゃあ最後のシーンの意味は?というと、回る独楽はコブの話ではなく、この映画を見ている私たちに突きつけられているものではないかと。
その根拠は、エンドクレジットが始まっても最後まで席を立たないでいると、ずっとオーケストラの重厚な音楽だったBGMが最後に一瞬変わります。"Non, Je Ne Regrette Rien"というシャンソンですが、これが映画の中では夢から目覚める合図として使われていた曲なんですよ。つまり、映画の観客に対して「目を覚まして現実に戻れ」と言っているのではないかなと。
ね、ちょっとナルホドと思うでしょ?


ネタバレ終わり。

私も夫も、二度目を見てもやっぱり面白かったし、どうやらまだ気がつかなかったこともあるみたいなので、DVDや何かでまたじっくり見ようと思います。


挿入歌のシャンソンを歌っているのはエディット・ピアフみたいですね。


Edith Piaf エディット・ピアフ / Passionate Life 【DVD】





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Last updated  2010.07.18 23:11:08
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