つつみくんのLinux記

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July 5, 2009
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カテゴリ: Linux記
さて、IPAフォントをインストールして、綺麗なドキュメントが作れるようになりましたが、これをインターネットやメールでやりとりする場合は、さすがに独自のファイル形式のままでは、全ての人が見られるドキュメントということにはなりませんね。(^^;)

そこで、一般的にはPDFに変換して配布することになると思うのですが、オープンオフィスには「PDFとしてエクスポート」という機能が用意されていますので、これを使えばOKです。

ですが、それ以外のアプリケーションで作ったファイルは、どうすれば良いでしょうか?

Linuxには、オープンオフィス以外にも、abiword、gnumeric・・・といった非常に優秀なドキュメント作成ソフトがあります。

どの辺が優秀かというと、まず、起動がとても速いです。(^^)

そして、動作が軽快・メモリを食わない・インストールに時間がかからない・・・といった、とてもエコロジーなソフトなのでした。(^^;)
(とくに、gnumericはちょっとした計算をするときはとても重宝します。)

ちなみに、FedoraのLiveCDやPuppyLinuxには、こういった軽快なソフトが採用されていますので、見かけた方も多いかもしれませんね。

じつは、Linuxにはこれらのソフトを含めて、ほぼ全てのアプリケーションから、PDF作成を可能にしてくれる機能があります。



この「cups-pdf」は、その名の通り「cups」を使ってPDFを作成するという、プリンタドライバの一種のようなパッケージです。

最近のLinuxでは標準採用されているcups(Common UNIX Printing System)という印刷システムを使って印刷可能なものであれば、どんどんPDFに変換してくれるという優れものなのでした。

その上、ネットワークで共有することも出来ますので、Windowsからcups-pdfに印刷することで、PDFを作成することも出来てしまいます。

インストール方法は、

su -
yum install cups-pdf

とするだけです。

「システム」メニューの「管理」の中の「ソフトウェアの追加/削除」から、cups-pdfで検索してもOKです。
(ubuntuの場合は。Synapticパッケージマネージャでcups-pdfを検索するか、sudo apt-get install cups-pdfして下さい。)

そうすると、「システム」メニューの「管理」の中の「印刷」に「Cups-PDF」が追加されていると思います。
(ubuntuの場合は「PDF」という名前になります。)

プリンター設定



印刷すると、FedoraではデフォルトでデスクトップにPDFが出来上がりますので、アプリケーションを最小化して、デスクトップを捜して見て下さい。(^^;)

ちなみに、PDFの出力場所は「/etc/cups/cups-pdf.conf」の「Out ${DESKTOP}」という行で設定されていますので、ここを変更すると、出力場所を変えることができます。

ubuntuでは、ホームフォルダの中の「PDF」というフォルダに作られますので、このフォルダの中を開いて見て下さい。(^^)

WindowsからCups-PDFに印刷するには、まず、cupsの設定で、Cups-PDFを共有出来るようにします。

共有方法は、「Cups-PDF」を右クリックして、「共有」にチェックをいれることと、もうひとつ、「サーバー」メニューの「設定」から、「このシステムに接続されている共有プリンターを公開」と「インターネットからの印刷を許可する」にチェックを入れます。

基本サーバー設定

そして、Fedoraの場合は、ファイアウォールが設定されていますので「システム」の「管理」メニューの「ファイアーウォール」を開いてcupsで使用する「ネットワーク印刷サーバー(IPP) 631/tcp,631/udp」ポートを開きます。

ファイアーウォールの設定



/sbin/ifconfig

などとして、LinuxのIPアドレスを調べます。(eth0のinet addr:の後が通常のIPアドレスです。)
(ここでは、192.168.1.19だったとします。)

そして、Windowsのブラウザから、「http://192.168.1.19:631/」を開きます。

すると、CUPSのページが開きます。

CUPSホームページ

この中の「プリンタ」タブをクリックすると、プリンタの一覧が表示されます。

プリンタの一覧の中にCups-PDFが表示されていると思いますので、右クリックで、「ショートカットのコピー」などでリンクアドレスをコピーします。
(この場合、「http://192.168.1.19:631/printers/Cups-PDF」になります。)

そして、「スタート」メニューから「プリンタとFAX」を開き、「プリンタのインストール」をクリックします。

最初の画面で「次へ」をクリックすると、「ローカルプリンタ」か「ネットワークプリンタ」を選択する画面が出てきますので、「ネットワークプリンタ」を選びます。

プリンタの追加ウィザード1

すると、次に「プリンタの指定」画面になりますので、「インターネット上または自宅/会社のネットワーク上のプリンタに接続する」を選び、先ほどコピーした、「Cups-PDF」のアドレスを入力します。
(ここでは、「http://192.168.1.19:631/printers/Cups-PDF」と入力しました。)

次に、プリンタの種類を選ぶ画面が表示されますので、ポストスクリプトプリンタドライバを選びます・・・いろいろありますが、「Generic」の「MS Publisher Color Printer」が良いと思います。

プリンタの追加ウィザード3

その後は、「通常使うプリンタ」にするかどうかを選択して、「次へ」をクリックして、「完了」をクリックすれば、準備は完了です。(^^)

設定が完了すると、「Cups-PDF - http://192.168.1.19:631」というプリンタが出来上がりますので、右クリックから「プロパティ」で「テストページの印刷」をクリックしてみると、LinuxのデスクトップにPDFファイルが作成されるか確認してみてください。

ちなみに、同じユーザー名のデスクトップに作られますので、LinuxとWindowsのユーザー名を同じにしておく必要があります。(^^;)

Windowsのアプリケーションで、最初からPDF作成に対応しているものは少ないので、このPDFサーバーが使えると、かなり重宝しますね。

これで、Linuxからでも、Windowsからでも、いつでも手軽にPDFファイルが作れるようになりました。(^^)v

(つづく)





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最終更新日  July 6, 2009 11:03:36 PM
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