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2008年02月19日

決戦、スーモーキーマウンテン、16 　「ゴスペロンの逆襲」

(2)

カテゴリ： ◆　決戦、スモーキーマウンテン

■ジュピター(ゼウス)

「オオ！　見ろ！オリンポスの神だあ！」

　スモーキーマウンテンの人間達は、グレゴリオ２世を見て、土下座した。

「あれが、ゼウス様だあ！」

　喜びの声は、各地に上がり、ゴミの上で、セックス中の男女も、その行為を中断し、神の元にはせ参じた。

「おお、みなの者、聞いてくれ！私は、ゼウスでは無い。　神の使いの、グレゴリオ２世だ。」

「神の使い！すばらしい！　オーイ！みんな、来てくれ。神の使いだぞ！」

「いいか。　君たちの、救済の時が来た。　天国へ行けるのだぞ。　宇宙には、飢えたかわいそうな子供たちが沢山いるんだ。　君たちに、必要なのは、自己犠牲の精神だ。」

　こうして、スモーキーマウンテンの、アダムと、イブは、ジュピター６号に乗って、アルファーセンチュリーに、運ばれていった。

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「ジュピター、応答せよ。　ジュピター、応答せよ。」

「こちら、ジュピター。　グレゴリオか？」

「アイ、アイサー。　ご主人様。　今、食料を配送しました。」

「ご苦労。　最近は、食材の値段も上がっているからな。　その原因は、エイリアンとか、プレディターが、人間狩りをやってるせいだ。　だんだん、人間も、とりにくくなっていると言うわけだ。」

「発展途上国の、エイリアンとか、プレディターのせいですか。」

「我々も、植民地の、人間牧場を防衛せねばな。」

「了解。」

「これからも、がんばってくれ。　特に、人材を大切にしろ。人材の生育が、最も、重要だ。　十分に、栄養を与え、肉質を良くするんだ。　間違っても、インカ帝国の様に、絶滅させるなよ。　セックスを奨励し、生産性を高める事が大切なのだ。」

「アイ、アイサー。　ご主人様。」

　グレゴリオは、携帯を切った。(＊注意：この発言は、決して、電磁波で、グレゴリオの頭が、精神障害を起こしているからではない。　マジなのだから、恐ろしい。)

　そして、人間牧場の視察に向かったが、スモーキーマウンテンの、オリンポス山頂に、黒い気配を感じた。

「あれは！」

　グレゴリオの手下が、山頂を指差して、叫んだ。

「おっ、おまえは！　ゴキブリ男だな！　生きていたのか！」

「おれは、スティービーだ。」

「ステービー？しかし、おまえは、ゴキブリ男じゃないか。」

　スティービーは、ゴキブリ男と戦って敗れたが、ゴスペロンによって、改造人間、ゴキブリ男２号として、蘇ったのである。

「きさま！　裏切ったな！」

「いいか。　ジュピターの手先よ。　ここは、ゴスペロンの帝国だ。　おまえら、サルの来るところではない！　さっさと、退散しろ! さもないと、おまえを動物園に送るぞ。」

「この、ゴキブリ野朗が！」

「ゴキブリを、差別するなよ。」

「こ、こしゃくなヤツめ。　我が、サル軍団を、甘くみるなよ。　かかれ！」