TOKYO UNKNOWN SPECIES ANNEX

2003.12.30
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ビッグコミックに「がきデカ」の新作が掲載されているそうです。「がきデカ」といえば1970年代半ば~80年初頭、秋田書店の「週刊少年チャンピオン」がナンバーワン少年誌だった頃の看板ギャグ。そう、少年ジャンプが「Dr.スランプ」や「北斗の拳」「キャッツアイ」「ストップひばりくん」などを擁してトップを奪うまで、皆少年チャンピオンに夢中だったんです。

チャンピオンには、他にも「ブラック・ジャック」「ドカベン」「恐怖新聞」「750(ナナハン)ライダー」「ロン先生の虫眼鏡」「らんぽう」など名作がめじろ押しでした。そして忘れちゃいけないのが、今でもコアな人気を誇る「マカロニほうれん荘」です!

同作はピーマン学園と下宿ほうれん荘を舞台に、落第10回生の超人トシちゃん(25)と同25回生の変人きんどーさん(40)、優等生のそうじ君(15)という奇跡のトライアングルが織り成すナンセンスギャグの決定版(なんか的屋の売り口上みたいになってますが…)。脇も、ノリの良さには定評のある熊先生、トシちゃん憧れの綾子先生、変人チャレンジャーなんだ馬之介、トシちゃんファンの花の女子大生三人組、心優しき不良三人衆テディボーイ・ギャング団、トシちゃんの宿敵コジロー、そうじ君のガールフレンド宏美ちゃん、そうじ君に横恋慕する暴力団組長の娘敦子嬢などなど、いい味出してる名バイプレーヤーばかりで固めていました。

ギャグの基本は、漫画ならではのいきなりの変装と脈絡のないスキット。最後は大抵そうじ君の「いーかげんにしてください!」というつっこみで落とすんですが、それもド突くなんて生半可なもんじゃなく、銃で撃つわ、ハンマーでぶん殴るわ、馬で追い掛けるわ…。果ては軍艦の主砲をぶっ放したりしてました。

「がきデカ」しかり「まことちゃん」しかり「すすめパイレーツ」しかり、「当時のギャグ漫画といえばほとんどがこの類型でした。マカロニはその中でも断トツにテンポがよく、断トツに荒唐無稽だったんです。吉田戦車氏や喜国雅彦氏のような計算し尽くされたギャグや、しりあがり寿氏のようなメタフィジックな笑いの出現以降は淘汰された感もありますが、「浦安鉄筋家族」で頑なにこの路線を堅持してるのは、他でもない「週刊少年チャンピオン」なのでした。

同作はロックネタの先駆者でもありました。作中、当時人気のあったハードロックのパロディーが頻出するのですが、実はパンクも結構使われてて、第1巻の「学生の条件とは?!」「祭りですわん!!」ではトビラ絵にSEX PISTOLSが、第8巻の「悲しきボクサー」(P41の最後のコマ)ではRAMONESがモブで登場します。

そして、実はあのTHE CLASHも登場しているんです!

第8巻「トシちゃん研究所」の回のラストのコマ(P135)、アップルハウスの看板にご注目。なんと「THE CLASH」のロゴが! これはパンクもマカロニも好きという人でもほとんど気付いていないようです。ちょっと鼻高々。( ̄^ ̄)エッヘン





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最終更新日  2004.01.03 06:22:13
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