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2月下旬…日本到着。毎日毎日、日本のいわゆる旨いと言われている食材をタラフク食べて贅沢三昧な日々。色々な店を回り、色んな種類の食材を食べたけど、食べれば食べるほど「あれ?」という疑問が残る。3月上旬…アルゼンチンから帰る前「日本に帰ったらまずコレを食って、アレを食って…」という予定を、このころほぼコンプリート。日本食材の味の無さにホトホト疲れてくる。楽しみにしていただけに、怒りさえおぼえてきた。それらが「旨すぎて」3Kg痩せた。3月中旬…かつての修業先を巡回挨拶回り。巡回先は地方が多かったので、飯はそれなりに旨かったと思うけど、何を食べたかあまり覚えていない。つまみも素晴らしく旨くて、酒が進まず5Kg痩せた。3月下旬…免許センター行ったり、住民票、その他がどーたらこーたら。いろんな手続きしたりで何気に忙しい日々。相変わらず食べるもの食べるもの「美味しくて」3Kg痩せた。4月上旬…店を出すためにアルゼンチンに帰ってきた。4月中旬…身分証明書の発行手続きや永住権の申請、引っ越し。4月下旬…店に使う小道具などを物色したり、無職生活を満喫。5月上旬…再度、黄金魚ドラードを釣りに行き、ガバガバ食べる。これを期に遊びは当面おしまい。本日やっと電話も繋がったので営業活動を開始。 __________________とまぁ、こんな感じで約3か月更新をしなかった分を箇条書きにしました。上にも書きましたが当方現在アルゼンチンにいます。で、ここで一旗あげてみようか、と。いや、この腕でここアルゼンチンを出発点として後に中南米、北アメリカ位までは行きたいですね。アルゼンチンでは、いや何所もそうだと思いますが身分証明書を取らないと土地の借買すら出来ないので、今は金以外何もない段階からのスタートです。何も無さ過ぎて19歳の時の社会人成り立てのころに戻ったような、新鮮な感覚ですね。店の進歩状況は時間がある時に書いていきたいとます。
2008.05.15
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ついたどーーーーー!!!しかし、なんちゅー寒さだ。
2008.02.26
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「M君、2月には帰国が決まりそう」と、当方の雇い主が言ったのが去年の12月中旬のこと。これで帰れなかったら4回目の任期延長の可能性もあったもんだから、「そうですか」と、軽く右から左へ受け流す。の歌 ちゃらちゃっちゃっちゃらっちゃ~♪ちゃらちゃ・・・♪ とか歌ってた。だけど、年が明け、月日を重ねるごとにどうやらそれが本当らしい雰囲気が徐々に強まってくる。当方の中で、「時」という膨らむのをの止めてしまった風船が再度活発に空気を送り始めたような気分だ。そして近日、それが破裂する。紙吹雪も頭の中できっと舞うだろう。やっとこの時が来た。帰国する事よりも、次のステップに移れる事が何より嬉しい。後アルゼンチン時間で56時間後、帰国の為の飛行機に乗る。4年5ヶ月ぶりに見る「日本」はどのように変わっているだろうか。食の流行はどのように変化しているのだろうか。友人、知人、仲間、家族は元気だろうか。町を歩くオンナにょこはどう変化しているのだろうか。などと、色々先走った考えだけが頭の中を乱舞する。帰ったら1ヶ月間で千葉、東京、横浜、神奈川、名古屋、富山、大分、博多、佐賀を挨拶回りするつもりだけど、駅等でサングラスかけたトップの写真に似てる人を見かけたら声かけてね。
2008.02.21
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先日、朝方に当方の下へ緊急電話が掛かってきた。「Mさん!大変だ!!Eが事故った!!」E君とは当方がアルゼンチンに来てからというもの、頻繁に酒を共にする仲。どうやら一刻を争うような状況らしく、そのEの友人が当方に電話をかけてきたようだった。そして続けざまにE君の友達が言う。「Mさんって何型でしたっけ???!!」「お、Oだけど!」「よかった!ばっちりだ!血ください!」「わかった!何処に行きゃいいのよ!」ということで、当方はF病院に急いで向かう。仕事なんか関係ない。後で電話して午前中だけ休みを貰えばいい。タクシーでそのF病院に向かう間もずっと、どの程度の事故なのか、輸血すれば助かるのか、後遺症は残るのか、など気が気じゃなかった。時間帯も時間帯だったから道が非常に込んでてタクシーの運転手と半ばケンカになりながらも、40分後には病院に着いた。病室に向かう。どうやら全く命に別状は無いようだった。意識もあるし、外傷以外内臓関係も無事。後に少量の輸血が必要になるかもしれないから、それで病院側のストック分としての血液が必要との事だった。見ず知らずの人間の血をE君に入れるんなら俺の使ってくれ、とも思ったけど、そこは素人があーだこーだいってもしょうがない。んじゃ、ストックでも良いから早く取ってくれと、採血室に向かった。「まずは簡単な検査からしますね~」というお腹のポッチャリした看護婦が言った。いくつかの質問に答え、指先を針でブチッと刺して血液型の検査もした。血液型の検査なんか幼少の頃に既に済ませてある。当方はO型だ。「A型ですね、A+です」「は?いやいやいやいやいや、俺Oだし」「Aですよ、完全なA」「ちょっともう一回やって、それ。もう一回針で、あ、そうそう、耳から血取ってそれで調べて」「はいはい」その後、同じ検査を4回、両手の中指と両耳から血をとって調べてみてもやはり結果は同じ。A型が嫌だ、と言うわけじゃなくて、この33年間、自分が信じきっていたものを覆されるのが頭では直ぐに処理できなかった。その衝撃度といったら、男はウンコした後に後ろから拭くということを最近になって知ったくらいの衝撃だった。A型でもいいので頂きますね。と看護婦に言われ、俺O型なのに・・・と、まだ諦めきれない様子のまま採血室へ向かう。血を採ってくれるのは凄く綺麗な金髪のオネーちゃんだった。超VIPな椅子に案内される。ストック用の血を採る人は有難いのだろう。超VIP椅子に超絶美人、あとはパンツ脱いでくれたらもう言うことは無い。「どれくらい採るって言われてますか?」「いや、何にも。友人が事故ッたって言うから急いで来ては見たものの、O型だと思ってた血液型がA型に変わってて、もうね、俺はいつの間にA型になったんだって考えてたら、ほんとやってらんないよね。」みたいな会話をしてたらもう血採ってた。「何mlくらい採るの?O型やけど」「そうですね、普通の人は480mlくらいで止めてますけど、おにーさんは丈あるから800mlくらい採っちゃいます?テヘ☆」笑顔が可愛い。世の中のオスに人気の女性職業上位がナースだっていうのも頷ける。血を採られているはずなのに、明らかに減っているはずなのに当方のジャン・ピエール・ステテコビッチJrは大量の血液を欲しがってしまう。そこを必死に隠しながら、「っていうか、人間ってどれくらい採ったらヤバイの?O型は」「800mlから1000mlくらいでダルさ、メマイでしょうかね~」「ふぅん、いいよ、んじゃ1リッターくらい採っちゃって。O型だけどな」「有難うございます!助かりますよぉ、A型ストック少ないんです☆」「あ~えーよえーよ。くるしゅーない、くるしゅーない。俺O型ね。」30分くらいして当方の緑色の血でパンパンになった3個の特殊袋を持ったまま、オネーちゃんは(さっきからO型O型ウルサイわねぇ、このファッキン・ジャップ!!)みたいな死んだ魚のような目でチラッとこっちを見て奥に消えていった。(いいさ、いいさ。針抜きに来たときにでも電話番号ゲッチュできれば)と色々作戦を立てながら待っていると、しばらくしてこの世のモノとは思えないくらいのヌラリヒョンみたいな看護婦がノシノシ当方に近づいてきて地獄の響きのようなジャミ声で、「もういいわよ、終わったけど甘いものとか沢山食べるようにしてね」と一言残し去っていった。どこのコントだよ。なんだこの状況は。あの金髪のオネーちゃんはダミーだったのか、あれは高等なトラップだったのか、沢山血を採らせるための・・・と考えながら、エロには適わんなあ、俺ももう少し利口にならねば、とか何とか考えながら再度E君のいる病室へ足を向けると、どうしてか異様に身体が重い。朝起きたばっかりのような状態。やばい吐きそう。脳側に血が行ってないのが良くわかる。物理的に血が足りてない。血を上げに行ったのに、逆に血が足りてない。なにこのミイラ取りがミイラになったような状況。ヘロヘロになりながらやっとの思いで病室に着き、思いのほか元気そうなE君に「おめー、大げさなんだよ。どこ怪我したんだ?ココか?ココか?」とお腹にパンチを数発入れて遊んでたら本気で痛がったので、止めてあげた。そして、「しかしよぉ、やっべーよ、俺A型になっちゃったよ、あとお前の為に血1000ml抜いたから、良くなったらビールの一杯でも奢れよ。んじゃ、俺帰るよ、仕事だし。」と言い残して病院を後にした。帰りのタクシーの中で(そういえば、弟も「兄貴、俺A型だったのにO型に変わっちった!」と満面の笑みで数年前に言ってたな。その時は、極々稀にそういうこともあるらしい、ってことで結論が出たんだけど、兄弟で血液型チェンジってありえないだろう、いくらなんでも。)++++++++++ 28年前 +++++++++++「ホラッ!血液型見てもらいに行くから早く着替えない!」と母親の怒号が部屋に響いた。まだチンコの皮も剥けてない幼少のM君と弟は、ファミコンのコントローラーをしぶしぶ片付けて「はあい」と言うことを聞く。車で向かった先の病院は、市内でも有数のヤブ医者で有名な「ナガノ医院」だか言うところ。この辺記憶曖昧。暗くて汚くて、でも敷地は結構大きい。そこで当方と弟は泣きながら耳から採血されて血液型を調べてもらった。出た血液型はO型とA型。将棋の谷川浩司に良く似た医者がメガネをクイッと人差し指で上げながら当方に向かって言った。病室内に母親も居たけど、そこの病院の医院長の奥さんと友達だか何だかで世間話をしている。「君はA型だね、書いておくから。で、弟さんのほうがO型ね。はいコレ紙。おかぁさんに渡しといて」でもそこに書いてあるのは当方の名前でO型、そして弟の名前でA型。幼少ながら自分の名前の欄に書かれた型が医者に言われたことと違うことは解っていたけど、このときの医者も母親も当方みたいな小さすぎる子供の訴えには耳を貸さなかった。そしてそんな事はスッカリ記憶の片隅に置かれて最早片隅からも削除されようとしていた時に弟が言った「兄貴、俺O型になっちゃった」発言。それを言われたときにも(ううん・・・もしかしたら・・でもなぁ)と思ってはいた。そして、この時は既に当方は20歳超えてたんだけど、実はあの時こうこうこう言う事があったんだよねぇ、と上記に書いたような病院での状況説明を母親と弟にした。やっぱり「そんなこと有り得ないでしょ~」と信じてもらえなかった。当方も、そこでもう一度血液型を調べに行こうとは考えずに、まぁいっかー面倒だし、みたいな感じで今日、アルゼンチンのような異国でコレ。ほんと3日4日前の出来事なんだけど、何と言うかこういうのはほんと困る。医者、真面目に働け。プロならやって良いことと悪いことがある、とその時の谷川浩司に似た医者のメガネをカチ割りたい心境になった。さてと、E君の腹パンチ兼お見舞いに行って来ようっと。
2008.01.16
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アルゼンチンで当方の友達に映画の勉強をしているT君という奴がいまして、まあ、ぶっちゃけポルノ映画関係だったとおもいますけど、そんな彼と映画のことに関して色々話していくうちにそれを見る視点が随分と変わってきてですね。年齢も近いし、たまに会って酒を飲んでると必然と映画の話になるんですけどやっぱそれ専門に勉強している人から得るものは多大なものがありまして。何回か書いたことあるかもしれないですけど、当方はほんと映画が好きで、日本に居るときは6本のビデオをレンタルしたら一夜で6本見て次の日に返却という狂った事も何回もしたことあるし、レンタルビデオ店に行っても新作以外はすべてフルコンプリートしてしまって、新作が出るまで見るものが無いような状態が続いた事も数知れず。といっても、恋愛モノや余りにエグそうなホラー映画は除いてですけど。ちなみにアダルトな方は一人じゃチビッて借りられなかったチキンですが、それはあんま関係なくて、こんなに映画ばっかり見てると自分の好む路線が見て消化した本数に比例して徐々に鮮明になってくるんです。路線つーのは大まかにですけど、ストーリーだったり、好みの俳優だったり、もっと突き詰めると好きな監督だったり。あーアイツが出てんなら見てみようかな、とか、あーあの監督の初期作品か、ちょっと借りてみよう、とか。そんな感じで、俳優の演技や、監督の個性的な面白さに重点をおいて今まではずーっと見てきたわけです。で、普段邦画はあんま見ないんですけど、たまたま最近「仁義無き戦い」などで有名な「深作欣二」の1960年代に撮られた映画をネット動画でチマチマ見てまして、そんな深作作品群に対してある事を不思議に思いT君にこんな風に聞いたことがあります。「なんかこの人っていつも同じようなストーリーだし、映像も代わり映えしないし、撮影セットも使いまわしみたいに同じだし、彼はもう亡くなったけど何で映画監督として評価されてるのか俺には全く判らん。タランティーノとかから尊敬されてるって聞いて見始めてはみたものの、ちょっと俺には何が評価に値するのかわからん。映画ってのはエンターテイメントだろ?娯楽だろ?料金取ってるんだろ?もっと練りこんでサッパリとシャープにいかんもんかね」するとT君、「深作欣二監督の凄さは編集にあります」と一言。「あーそういゃ、お前、編集の勉強してるんだったな。ポルノの。で、編集て何?」「ポルノじゃありませんって。彼の映画の『間』は独特ですよ。フィルムのコマ数もシーン別に最初から最後まで一貫して同じコマ数です。彼は監督の中でもそれのほぼ第一人者でしょう。」「・・・。ふーん」と、まるで俺の使ってる包丁はグレスデンなんだけど、ゾーリンゲンも捨てたもんじゃないよ。でも刃が少しだけ硬いね。というようなちょっと深めの専門的な意見を出されて、後日あまりにも悔しいから深作作品を見ながらカットとカットの間の秒数を測ってみたら終始一貫同じ雰囲気のシーンではピッタリ「間」が同じだったからこれには流石にビックリ。やるな。やるじゃねーか。当方の稼業は普段あまりお客さんの前に姿を現すことの無い裏の仕事なので、そういう決して表から見えない仕事ってのには普通の仕事をしている人よりも若干敏感なところがある。編集っていう仕事も、映画という作品にとったら最重要な仕事なんだけど表立って脚光を浴びることはほとんど無い。せめて業界内で評価されるくらいが関の山だろう。このことがあるまで、編集って言うものを映画を見るにあたって意識したことが全く無い。かといって映像のリズムがおかしいと不愉快に感じる。パチパチと画面が切り替わるとスピーディに感じるし、キスシーンなんかではマッタリと、画面が切り替わることなくカメラを寄せたり離したり。そんな事を考えながら映画を見ていると、うわっ!ここでズームが欲しいな~、とか、ここはカメラ流しちゃだめだろ、とか、うまい!この「間」はうまいなぁ!などと別の視点から見えてくる映像をより楽しんで見ることが出来て、更に映画というモノが楽しく感じる今日この頃。こうなると「娯楽」の枠を通り越して複数の人間が一つのモノを作り上げる「作品」「アート」に見えてくるから本当に不思議に思う。料理にもこういう「間」っていうかテンポ、リズムは大切だけども、書きたいのはそれじゃないんだな。さて、ここまでは前置きね。今さっき、休憩時間に松本人志の「大日本人」を見た。Amazonとかでこの映画のDVDを購入した人のレビューを見たらそれはそれはヒドイ言われようなんだけど、松本フリークな当方は誰かがいつYOUTUBEやらにUPしてくれるかなぁ・・とアルゼンチンから虎視眈々とこの日を待ってた。やっと見つけた。以下はネタバレ含むから、これから見ようと思っている人は見ない方がいいね。まぁネタバレほどには書く元気ないけど。彼のコントやギャグは頭をスッキリさせとかないと理解できない事が多く、ツーと言ったらカーみたいな笑いではない。ツーとカーの間にドアがあって、そのドアは見てる側が自らが開けないと理解すらできず何とも面白くないことが多い。で、この映画に散りばめられた笑いはいつもよりも間に挟まれたドアの枚数が多く、見てる方もある種構えて緊張してしまう。んで話し戻るけど、この映画、結構スゴイ。一つの「娯楽」としては、まぁちょっとナニがアレかもしれないけど、一つの「作品」としては立派なアートだと思う。まず、斬新というか今までに無い目線で話が進むこと。次に序盤からバラバラと散りばめられた伏線がちゃんと回収されてること。んで上にも書いたけど編集のリズム。この作品の言いたいことは「誰も解ってくれない」、これに尽きると思うんだけど、見る人によってはまた違った絵に写るのかな。これだけ世間にダウンタウン松本、松本って言われて、そう言われてるってことはやっぱり理解されてるってことだし認められてもいるのに監督の言いたいことは「解ってくれない」。寂しくも感じるし、どれだけ貪欲なんじゃ、とも思うけど100人全員に人間としてもそうだし芸人としても面白いと言われるのも無理な話であって。アク強いしね。もし2作目を撮るのであれば、今度は見る側も更に色々と知識武装しないと理解できないかもしれませんが、期待して待つことにします。映画っていいよね、ほんと。
2008.01.04
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20年くらい前の話。車庫の天井から2羽いる文鳥の籠を吊るしておいた、ある日の昼下がり。チュンチュン、と2羽が仲睦まじく首の部分をすり合せているのが何とも微笑ましい。当の飼い主はケツをポリポリ掻きながら煎餅食って部屋でテレビを見ていた。その時、鳥篭のある、車庫の方から尋常ならざる何かの叫び声が聞こえてきた。また野良猫がサカリでもついて喧嘩してんのかな・・・と重い腰をあげて、窓を開けて車庫を見てみると、文鳥の籠の中にモロに猫が入ってた。どうやって籠の入り口を開けたのか、どうやって人の目線よりも更に高い位置までよじ登ったのかは判らないけど、とにかく小さな籠の中で猫が暴れてた。きっと鳥は無事なはずだ、なぜかといえば籠の中に設置してある木箱巣の小さい穴の中に逃げ込めば、いくら猫でも容易に箱を破壊出来ないだろうし、その穴も猫の頭が入る大きさではないことは一目瞭然。そして猫の方も鳥篭という小さな檻の中に入ってしまったからには中から脱出不可能に見えた。今現在起こっている事態の解決法を考えながら靴を履き、表へ出る。籠に近づくと猫が全身の毛を逆立ててシューシュー威嚇してきた。さすがに半野生を生き抜いている野良動物は怖い。さて・・・どうするか・・と、吊るしてある籠を見上げながらその周りをぐるぐる回り、少しづつ間合いを詰めていく少年M君。それにあわせて猫もこちらを見下ろしながら、狭い籠の中を時計の針根のようにくるくる回る。しばらくその様な状況が続いたが、小さな巣箱の中でブルブル怯えているであろう鳥たちがショックで死んでしまったら可哀想、と考えた少年M君は、意を決して籠を車庫の屋根から引っ張るように下ろした。いや、下ろしたというより途中で猫が暴れてチビッた少年M君の手から籠の持ち手が滑って落ちた。ガシャーン、そのショックで籠の下が抜け、猫は猛ダッシュで籠から脱出。数メートル離れたところで此方を振り返り「まふぉぉぉーーーお!」と鳴いた。少年と猫の距離があんまり近いと巣箱を開けたときに中の鳥を横取りされる恐れがあったから、まだそんなに離れていない所で隙を狙っている猫を睨み付けながら更に追いかけ、目視出来ない位置まで猫を追いやる。もう大丈夫だろう、と思ったところで籠の方に戻り木箱を開けた。「・・・・・・・。」鳥は2羽とも居なかった。よく見ると籠の吊るしてあった真下にも、籠の中にもすごい量の羽が散乱している。2羽の鳥がどうなったかは明らかだった。文鳥の仇を討とう。瞬時にそう思った。その為にエアガンを買った。当時としては結構値段が高い、威力も命中精度も高いものを選んだ。チラシ紙の裏にマジックで的を書いたもので射撃の練習を学校が終わると毎日した。流石に動いている的には当てる自信が無かったけど、止まっている的だと10メートルくらいの距離だったら確実に当たった。精度は練習と共に自然に身についた。次に銃の威力の問題があった。アルミ缶をゼロ距離射撃。プラスチック弾の当たった場所が、ほんの少しだけ凹んだ。駄目だ、これではあのフワフワの毛で覆われた体に当たったとしても、この威力じゃ寸分のダメージをも食らわすことが出来ない。熟考の末、銃の中を分解してバネを強化してみた。再びゼロ距離射撃。ボコ!っという鋭い音と共に弾はアルミ缶を貫通し、尚且つ部屋中を玉が反射した。威力、精度。こうして2つの問題を解決した。しかし猫は動く。動きを止めて、正確に体に弾をあてる、その為には足止めが必要だった。そして考えた末、動きを封じるために庭にヨッチャンイカを目立つ皿に入れて仕掛けた。皿の匂いを嗅いでもいいし、中のものを食べてもいい。とにかくほんの数秒で良いから立ち止まってくれれば目標を射貫く自信があった。その皿が見える部屋の窓を数10センチ開け、そこから銃口を出す。ホフク前進の姿勢で銃を構える。長丁場になったときの事を考え、水と一食のみの食料を持ち、皿付近から片時も目を離さないように目標を待つ。準備は完璧だった。この野良猫は、ほぼ毎日家の庭に来る。サカリの季節になると、どうしようも無いくらいにウルサイ迷惑猫だ。しかしこれは自然の法則だから我慢できるとしても、やはり愛鳥を襲ったところを現在進行形で見てしまったことが、ここまで少年M君を本気にさせた。待つこと数時間。カサ、、カサ・・・自然の力ではない、葉の揺れる音がした。猫が来た。どうやら皿に気づいているようだ。辺りを警戒しながら皿に近づいてくる。その距離約10メートル。が、動いている今はまだ引き金を引くのは早い。そっとトリガーに人差し指をかける。猫は皿に入った罠のヨッチャンイカの匂いを嗅いだ。完全に目標の動きが止まった。・・・・。・・・・・・・。引き金を引くことは出来なかった。(ごめんな、仇討てなかったよ・・・) ==============少年期にこんな出来事があったもんだから、当方は大の猫嫌い。猫が出ているテレビや写真を見ても、可愛いと思ったことも無い。むしろ、過去のこの出来事を思い出して憂鬱さが募る。極めつけは重度の猫アレルギー。猫が存在している場所に行くと、くしゃみと鼻水が止まらなくなる。なんでね、生態系の頂点に君臨する人間様がこんなチビッコい動物に不愉快にされなきゃなならんだよ。もうね、猫ほんと嫌い。ブログでもたまに見るけど、自分のところで飼っている猫をプロフィール写真に使っているウンコ野郎がいますよね。もうね、ほんと糞食らえって言いたい。写真見るだけでくしゃみ出るちゅーねん。だからね、猫飼ってみた。 名前はネオ。名前考えている時に、マトリックスの再放送がやっていたからネオ。♂11ヶ月。超可愛い。猫大好き。毎日くしゃみ200回くらい出るけどね。
2007.11.22
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◇2006年3月の会話「M君、任期ね、今年(2006年)の8月を目処にしといて」「とうとうココでの生活も終わりですか、長かったような短かったような、でも思い残すことはありません、さようならアルゼンチン」 ・・・・・音沙汰なし ↓◇2006年11月の会話最初の延期「M君、前回は延期になっちゃったけど、今回は間違いない。来年(2007年)の2月で任期満了」「結局3年3ヶ月になっちゃいますか、この任期システムってのは死刑宣告に近いもんがありますよ。いつ宣告されるのか待つだけってのは性に合いません、僕には」 ・・・・・音沙汰なし ↓◇2007年3月の会話2回目延期「M君、前回も延期になっちゃったけど、今回こそ本当。今年の6月(2007年)」 「お互いに使われる身ですからね、どこに八つ当たれるわけでも無いんで話半分で聞いておきますね」 ・・・・・音沙汰なし ↓◇2007年6月の会話3回目延期「M君、あの…ほんと申し訳ないんだけど…」「首にしてもらって結構ですよ。むしろその方が望ましいですので」(これはちょっと言い過ぎた)2008年に間違いなく続く、と思う。日本に帰りたいわけじゃないんだけど、次のステップになるべく早く移りたい。
2007.09.06
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外国で公共の乗り物などを使用すると、レディーファーストという暗黙のルール若しくはマナーが発生します。このレディファーストを大きく分けるとエレベーターやバスなどに先に女性を乗り込ませるといったドア系、レストランなどに食事に行った時に男性が女性を先に座らせる椅子系、大皿に盛り付けた料理などを先に女性に盛り付けたり、ワインは先に女性からといった食事系。まぁ、細かく言えばマダマダあると思いますが、だいたいこんな感じでしょうか。当方はですね、日本でこんなマナーなんてやったこと無かったので、ドアが開けば我先に!とズカズカ乗り込むし、飯がくれば自分の分しか装わないし、酒だって「俺のほうが知ってるんだから俺に先に飲ませろ!」と、マナーのかけらも無いような言動をしていたんですが、最近少し心を入れ替えようかな、なんて思ってみたりなんかして。マナーというと、別なところでお年寄り、妊婦、怪我人などの方がどうしても困っているときに荷物を運んで挙げたり、公共の乗り物で席を譲ってあげたり、と色々出来る事があると思います。電車で通勤していたころの若いときの当方はというと、朝のラッシュでも電車では大股開きで2席分のスペースを常に確保し、誰が来ようと腕組みして微動だにせず、お年寄りなんかが目の前に来ようものなら目で威嚇してから寝た振りをかまして居たような悪童でしたから、それはもう社会のゴミ、それ以外の言葉が見つからないくらいの悪っぷりでした。それが、そんなゴミ人間がどうして今になって「心を入れ替えよう」などとの賜っているのかというと、先日こんな場面に遭遇したんです。普段の生活において、公共の乗り物を極端に嫌う当方はアルゼンチンにおいてもその意思は全く変わらなかったんですけど、たまたま3年ぶりに電車に乗らなければならない状況になってしまい、しぶしぶ地下鉄駅内へ歩を進めます。地下鉄独特のよどんだ空気を胸イッパイに吸っていると、日本にて「痴女」に遭遇した事、男なのに「痴漢(男)」にあった事、「知り合いが痴漢されてるのを助けたのに逆に痴漢と間違われ【最低!】と罵られた」ことなどが一気にフラッシュバックしてきます。まぁ、そこまでトラウマではありませんがね。で、地下鉄に乗り込んで目的の駅へと出発。道程はだいたい20分くらいの予定で駅は7個。日本よりも明らかに揺れる車内でダルそう立って広告を見ていると、ドアが開き、どこかの駅に到着。乗り込んでくるお客さんもまばらだったんですが、その中に妊婦さんが一人いました。するとそれを見た7人掛けの椅子に座っていた7人のアルゼンチン人が一斉に起立。7人一斉に、7人とも寸分狂わずスタンダップ。もうね、これには本気でビビッた。もちろん席を立ったお客さんが停車したその駅で降りるわけじゃないですよ、妊婦が車内に一歩足を踏み入れた瞬間に起立。そして妊婦さんが「ありがとう」と言って譲ってもらった一つの席に座ると、譲ろうとして立った客さんも安心した表情で着席。カルチャーショック。なんということだ!こんな素晴らしい文化なのか・・・これは実践するしかない!そういえば・・と思いだして見ると、アルゼンチン人は非常にそう言うところに気を使っていることがレストランでも、街中でも、色々な場所でも伺えるような気がしてきた。毎日毎日、前ポケットに手を突っ込んでチンコをポリポリ掻きながらボケーっと歩いている当方はこういうのを完全に見落としていた。そしてこの地下鉄での一部始終をアルゼンチン人の友人に次の日に話すと「日本にはそういうマナーは無いの?」だって。だから言ってやりましたよ、「ねーよ!」って。しかし、日本でもこういうマナーはたまーにあるか、はたまたどこかにあるのかもしれません、いや、過去にはもう少しあったのかもしれません。でも当方は日本で30年弱暮らしてきて、こういう事はさほど重要ではなかったし、とくに必要でもなかった。だからやらなかった。やらなくても恥ずかしくなかったし、誰からも怒られもしなかった。でも、7人掛けの椅子に、もしも当方が座っていて6人が一斉に立ち上がり、当方だけがポツンと一人だけ何事も無かったかのように座っていたら「なにこのジャップ!」「ファックユー!イエロー!」「エスタロコ!」と周りから思われるのは必至。いかん・・・・・次の日、こういう事を考えていたら非常にホンワカした優しい気持ちになれた当方は「マナーではなく、気持ちが大事なんだ!」と考え、いつものように前ポケットからチンコをポリポリ掻いて口を開けて歩く。テクテク歩いていると、前方に車椅子の年のころ80程の身なりの正しいオバァちゃんと、その車椅子を引く40歳ほどのオバさんに遭遇。そして2人は今正にタクシーに乗り込もうとしているところだった。しかし、オバァちゃんのほうは足がそうとう悪いらしく、オバちゃんに後ろから抱えられているものの重いようで思うように乗り込めないで居る。タクシーの運転手も「早く乗れよ」くらいの顔で手伝おうともしない。これだ!今までの当方だったら完全に「そんなんなら外出するなよ」くらいの事は思っていただろう。しかし、この前の地下鉄での出来事、あれは本当に見ていて素晴らしい出来事だった。手伝わなくては!おもむろに「手伝いますよ、テヘッ♪」と声を掛け、オバァちゃんの腕を握ると、「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!」モノの見事に【引ったくり犯】に間違えられた。間違えられたっていうか、持ってたショルダーバックでオバちゃんに5発くらい叩かれた。その悲鳴と叩かれた事に酷くビックリした当方は「ごめんなさい!ごめんなさい!!」と叫び、何故か解らないけど「警察に捕まる!!」と意味不明な事を考えて猛ダッシュでその場から逃走。ふっ・・・いいのさ・・・・・容姿は2週間ヒゲも剃ってなかったから熊五郎、皮ジャンはボロボロと数箇所穴が開き、ジーンズは2年くらい洗濯していないからモザイク模様の変な色になってる。端からみれば完全な「引ったくり犯」だ。そういえば、友人が過去に言ってたっけ・・「Mさんは南米でもヘビー級の顔つきですね」って。社会のルール・マナーは守るけど、人としての優しい気持ちにはもうウンザリだ。レディファースト?か弱い女を守れるほど強くないし、強い女に媚びれるほど愛想もない。馬鹿な女を許せるほど寛大ではないし、賢い女の嫌味を聞き流せるほど馬鹿でもない。明るい女の側に居られるほど体力はないし、暗い女に話を振れるほど話術もない。ブスに長所を見出せるほど善人ではないし、美人を好きになれるほどの勇気もない。レディに対しては、この程度。
2007.06.06
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皆さん、おしさしぶし、あれ・・おしさひぷり・・・あれ、、ま、いっか。随分前に「とうもろこし」という日本語を完全に忘れてしまって、すぐにメールで弟に「なぁ、あの黄色い粒々の食べ物って何だっけ?」と聞いたら「兄貴、それは"とうもころし"だよ!」と教えられ、「あ、そうだ、とうもころしだ!・・・ん、、ころし?殺しじゃねーだろ、とうろもこしだべ、いや、とうもころし???マジでどっちか解らん・・」と、如何ともしがたい状況に頭を抱えた記憶がありますが、とうもころしを忘れたくらいどうでも良いっちゃどうでも良い。しかしですね、今日鼻くそホジリながら何気なく3年間書き溜めたノートをパラパラめくっていると、ある異変に気づいたんです。そのノートってのは全部で4冊あるんですが、一冊目には全部フランス語、2冊目の最後くらいからフランス語を使わなくなって、4冊目なんか完全に日本語とスペイン語だけになってた。これはヤバイ、と思い、身近にあった食材をフランス語に脳内変換、、・・・エラー・・・・・・エラー・・・・深刻なエラー・・・・・・・・・強制終了やっべぇ・・・食材の名前一個もフランス語で解んねぇ・・・そうか、単語だから出て来ないのかも・・・長文だったら何とかなるべ!昔あれだけ勉強したんだ、直ぐに思いだすさ!と意気揚々に先日行われたディナーのスペイン語メニューを引っ張り出してきて、紙切れの上にペン先を置く。・・・エラーペンが全く動かない。どうしたことだ!いったい何が起こっているのだ!あせった。本気であせった。昔はね、トイレにフランス語の食材名を張り紙してウンコしながらその紙を眺めたものです。3流お受験ドラマのようにシャワー入ってるときもサランラップで包んだ独学用フランス語ペーパーを読んで勉強した、そこまでして詰め込んだ語句がポンッポンッ現在進行形で頭から飛んで消えて行ってますからね。朝から晩まで毎日聞こえてくるのはスペイン語、使用するメイン言語もスペイン語となると、フランス語なんかサブにすら使わない。増して、使ったとしても理解出来る人も居ないもんだから徐々に自分で書く文字も喋る事もスペイン語に移行、調理法や食材名なんかもいつの間にか日本語からスペイン語に変換、もうね8割・・いや9割くらい忘れた。。大体ね、当方の脳内容量は昔から言ってるように3KByteしか無いんだから。基本的に「うぜぇ」とか「適当にね」とか「うっせーこのハゲ!」という語句しか喋れないように出来ているもんで、そんな世に言うような3ヶ国語が喋れるだの、5ヶ国語が喋れるだの、そういった事は不可能。断言できるくらいに無理。新しい物を入れたら古い物から順に削除。何かのスキルが上がれば、何かが下がる。これ基本。数年前まで何不自由なく出来ていたものが出来なくなる、ってことはいろんな意味でアレだけど、まあ何と言うか、悪く言うと潔く諦めることもまた自分的にはアリなのかな、と思ったりする。ガンコに意固地になっててもしょうがないし、自分のこれからをイメージした時に何が見えてくるかっていう不透明なビジョンをなるべく透明にしていく事で報われる、新しい事をやるためにはプライドやその他、色んなモノを捨てなければならない、なんてカッコ良いことでもたまには言ってみようかな。あ、そうそうまた任期が延びちゃって、せっかく6月に帰れると思ってたのに、なんてこった・・もうこれで3回目の延長。お袋になんて、「一回目の延長の時はビルから落ちるくらいショックだったけど、2回目の時は別に全然」なんて言われる始末。任期終了時期は今の所不明。PS・・サメさん、調べましたが写真もう無いです。。
2007.05.27
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どっかで見たんだけど、紀元前以前に書かれたと思われる石版がとある所で発見されたらしい。それを現代の考古学者たちが文字を解読すること数年。そこに書かれて内容とは・・「まったく、最近の若いモンときたら・・・」そんなどうでもいい様なこと、わざわざ石に彫って書くなよ!と突っ込みたくなりそうですが、文字を書く媒体となるものが当時は石しか無かったのだろうな、ということで当方なりに解決しています。書いた人も、きっと後世に「最近の若いモン」の実情を伝えたかったのでしょう。さて、こんな冒頭で話を始めましたが、当方最近若い人と話しが合わなくなってきました。飲みの席でも一番年上であることも多くなってきたし、いつも幹事とかの纏め役が当方に回ってくることも頻繁になってきてます。当方32歳で、それよりも年下となるとやはり20代の人が多くなってくるんですが、20代の後半ならまだ話しが噛み合う。でも20代前半になってしまうと流石にちょっとキツくなってくる。「お前のその髪型、ミッキーロークみたいでカッコイイな!」「ミッキーロークって誰ですか??」 ・・・・・「そんなもんお前、当たり前田のクラッカーだべ!」「なんですかそれ?」「いや、、俺もよく解んない。。」 ・・・・・「ちっと暑いからクーラーつけようぜ!」「冷房ですね!」「そうとも言う」 ・・・・・「メリケン粉が無ぇ!」「強力粉ですか?薄力粉ですか??」「あ、強力のほう・・・」 ・・・・・「あの うばぐるま凄えぇ!タイヤが6個もついてる!」「ベビーカーの事ですか?」「馬鹿、うばぐるまにはタイヤが6個って昔から・・・」(嘘) ・・・・・「寒いからチョッキ着よう」「どんな服ですか、それ」 ・・・・・「風呂上りにはランニング着てさ~」「走るんですか??」 ・・・・・と、まぁ、、、最近突っ込まれたことを羅列してみましたが、こういうのって死語っていうの?死語って言葉すら死語なのかもしれないけど、発した言葉が相手の脳に適用されないってのは結構結構コケッコッコーだったりする。どれも当方的には非常にナウくてチョベリバでゲッツだと思うんですが、イチイチ人の発した言葉に突っ込みを入れる最近のヤングってのは、もうほんとブリッこでナニがアレなわけで。チチでっかい女見たらボインでいいじゃないか!!チュッパチャップスでゴロゴロニャンニャンも通じるだろ!まだまだ当方、いけてるヤングだっちゅ~の!
2007.03.22
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耳で聞こえる「音」を文字にすることや、その音を更に口伝いに相手に伝えることは本当に難しいと感じる今日この頃です。アメリカでは犬の鳴き声は「バウワウ」、中国では鶏の鳴き声を「トーテンコー」(中華料理の東天紅はココから来ている)、などと我々日本人が聞いても一発では解らないような音の表し方も多い。そしてこのアルゼンチンでも同じような事が言えるわけで。例えば先日、アルゼンチン人の友人と夜ご飯を食べに行ったんですが、その友人がミックスサラダを頼みましてね、こう言うんです。「このレタスの芯の部分って嫌いなんだよね」そこで当方、「何でよ、別に葉っぱの所と一緒に食べちゃえば何も気にするような味はしないじゃん」「いや・・歯ごたえが嫌いなんだよ。なんかプルルルルルってするから」アルゼンチンのレタスは日本で皆さんが食べているレタスと全く違いありません。それをプルルルルという音で相手にその不快感さを伝えようとしている。普通、日本だったら漫画などで表現されるサラダを食べるときの文字は「シャリ、シャリ」だったりしますよね。それをプルルルルル。どう食べても、どう聞いてもプルルルルという音はしない、、、と思う。そこで、「えっと、レタスってプルルルルって音するか?? どっちかって言うとシャリシャリとかじゃない??」と、話しの広がりとネタも兼ねて問いかけると、「いや、どう聞いてもプルルルルでしょ」と一歩も引かない。それからアルゼンチンの色々な「音」に関することを延々と興味深く聞いていたんですが、これがまた凄い。牛「まーーーーう」犬「ガゥ!ガゥ!!」猫「キャーーウ」鳩「フーフーフー」馬「い~~~ほんほんほん!」鶏「っこっここれーーーっこ!」心臓の音「トゥク、トゥク・・・」車と車がぶつかった音「デゥん!!」人を張り手で叩いた音「ぷろす!!」拳の骨を鳴らした音「ぴぴぴ」紙を鋏で切る音「てゅるす!てゅるす!てゅるす!」銃の音「パスッ!パスッ!パスッ!」(消音機無し)と、ほんの一部ですがこんな感じの音で表現されています。っていっても、その友人から声としてきいた音を、ココでこうして文字にする時点で当方の少なからずの主観、個人的な表現方法が入ってる事は否めませんけどね。しかし、上記で言った友人の牛、馬などの動物関係の音はまだ何となくわかりますが、そのほかの擬音関係は如何ともしがたい内容であり。特に鋏を使って紙を切る「テュルス!」はヒドイ。テュスならまだ解るけど、その中に「ル」は入らないと思う。。あ、そうか、だからレタスもプルルルなのかなぁ、などと考えていたんですが、まぁこんな事どうでも良いッちゃーどうでも良いかな。でも、第3物質が発した音を文字や言葉で表現する事は結構大事なことに思うし、特に異国へ来てジェスチャーでしか意思を伝えられないときに大いに役に立つ、、ことも無きにしもあらず。・・・・・・・。お後が宜しいようで。チャンチャン
2007.03.06
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二日目。昨日みたいな体力だけを消耗するような我慢大会みたいな釣りはもうゴメンだ。同じ時間だけ釣っていても、魚が釣れるとどういう訳か体力が大幅に回復する。物理的には減っていってるのは間違いないんだけど、釣りを終わったあとの消耗具合も大分異なる。精神性のことなんだろうが、このへんは本当に不思議に思うことが多い。この日のために前日は8時半ごろに床についたので、前日の運転疲れも釣れなかったショックもだいぶ回復していた。何よりも増水から二日経って河の水が今日辺りに落ち着き、岸からの天然餌の流れもそろそろ止まる頃だろう。今日こそが釣り時だ。朝6時に荷物を船に積み、出発した。釣るポイントは更に上流に行くことに決め、もろもろ片道1時間チョイの移動。ボートで河を上りながら辺りを見回すと思ったとおり増水も落ち着いていて、今まで水に浸かっていた部分とそうで無い部分の緑と茶色のコントラストが周囲の他の綺麗な景色の邪魔をした。目的地であるドラードポイントに到着し、「さぁて、いきましょか!!!」と昨日と全く同じ台詞をボート運転手が言う。それと同時に餌をつけて糸を垂らし、その餌を水の流れに乗せながら50mほどリールから糸を出していく。その上流から自分のテリトリーに入ってくる餌に魚が食いつくのだ。ポイントに着いてから1時間ほどで昨日の「一日中釣ってピラニア2匹」という釣果を早々と抜かしてしまう。魚の本来のアタリが嘘のように戻っていた。しかし、何回かの場所移動を経て、何匹かの小型のナマズやピラニアを上げるもなかなか目的のドラードは食いついてくれない。恐らく河の氾濫と同時に周りとのテリトリー関係が微妙に崩れ、本来居そうな場所から逃げてどこか別のところへ場所移動してしまったのだろう。こういうときは釣る側とドラードの良くいえば知能戦、解りやすくいうと「かくれんぼ」になる。なかなかドラードを探せないまま時間だけが刻々と過ぎて、ポイント変更の間隔も段々と短くなる。そうした中、場所変更十数回目で大きなアタリが当方の竿にヒット!!ギリギリギリギリ!!!! ぐん!!「これは久々にデカイでーーー!!!」竿がこれ以上曲がらないくらいに撓り、糸がリールから物凄い勢いで出て行く。ギギギギキ…しかし、当方の経験上ドラードは針に引っかかった瞬間に水面から上に跳ね、その燐体と姿をを露にする。が、この魚は上に跳ねるような素振りも見せずに強烈に下へ、下へと引いていた。ドラードではない・・・と解った瞬間にテンションが多少下がるもんだけど、このアタリに関してはそんな気持ちの余裕を与えさせてくれないほどに引きが強かった。もしもこれがドラードだったら、ココに最初に来た時に釣った6.8kgのドラードより引きが強く、そして他の魚だった場合「引き」と「体格」という河魚の方程式から見ても間違いなく10kg前後の大型に違いない。額から滴り落ちる汗が目に入って痛い。なんせ汗を拭かせてもくれないくらいに引きが強いのだ。そうこうしているうちに20分ほどが経ったが、いまだ魚のほうは渾身の力で針を外そうと水の中で暴れていた。流れの速い、川幅の狭いポイントだったので、魚が河の両脇の水草群の中に逃げ込んだら糸が草に絡んで上げることができなくなってしまうので糸を切るしかない、なので魚が水草群に近づこうとすると当方も渾身の力で草から遠ざける。竿を握った左手の筋肉がまるで音をたてているようにギシギシときしんだ。「全然弱らない…なんだこいつ」普通の魚だったら20分も格闘すればスタミナを切らして少しは浮いてくるものだが、これに関しては弱くなるどころか時間が経ってもコンスタントに大きな力を加えてくる。気を抜いて少しでも魚の動きに合わせられなかったら糸を切られることは明白だった。竿尻を自分の腹に固定して竿を立てている状態だったが、その竿尻が当たっている腹も痛くなってきた。左手も辛うじて竿を離すまいと握られている状態。途中で引きがあまりにも強くてリールで糸を巻くこともできなくなり、両手で竿を持たざるを得ない状態になる。当方の今までの経験上、両手で竿を持ったのはこれが初めてだ。チンコを持つのは両手派だけど。そんな状態で格闘し、更に20分ほどが経過。ようやく魚のほうのスタミナが切れ掛かり「さぁ少しづつ糸を巻こう」としたその時には、当方も予想以上にスタミナが切れていた。「なんてこったぃ!!!」何のためにここまで頑張ったのだ、ここで逃げられたら今までの苦労が…なんて考えているときに、予想以上の最後の力を魚側が掛けてきた。防御するので手一杯、釣る側から見て、攻めるということは魚を船に近づけることだけど先ほどから全く攻めきれていない。魚が暴れ、それに対応しているだけだ。この状態を続けていたらこの勝負、負けてしまう。きしむ左手一本に竿を握りこみ、気合いを入れてリールを巻く。少しづつ、少しづつではあったが魚が船に近づいてきた。そして船から数十メートル付近に近づいたときにその姿が少し見えた。「スルビーだ!!!!しかもティグラード!!!」━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【スルビー】・・・ナマズ科の最大で30kg前後にもなる非常に綺麗な魚。ドラードと比べ、口が大きく釣れるポイントは若干異なるが捕食する餌もほとんど代わりは無いのでドラードの外道としてたまに釣れるときがある。現地にはドラード専門の船ではなくスルビー専門にしている船も多数あり、その人気が伺える。「香り松茸、味シメジ」という有名な言葉があるが、ドラードとこのスルビーの関係も似たような比喩で「味はスルビー、引きはドラード」と言われることもあり、現地のレストランや魚屋ではこのスルビーのほうが高値で取引されている。この魚は船上に上げた瞬間に「グゥグゥ」と鳴き、当方なんかはその鳴き声を聞くたびに「逃がしたろうかな・・・」と心が痛む。ちなみに当方は前回だったか前々回だったかに、このスルビーの小型を上げたがあまりに小さかったので記憶にも記録にも残っていない。【スルビー・ティグラード】・・・スルビーには2種類いて、単に「スルビー」と呼ばれているものと「ティグラード」と呼ばれているものがいる。ティグラードとスルビーの割合は1/200ほどで、非常に希少価値が高い。ティグラードとは「虎模様」の事を指し、普通のスルビーが「斑点模様」なのに対しティグラードはその名のとおり「虎模様」。そして体表模様だけが違うのにスルビーと比べると引きは3倍ほどティグラードのほうが強いと言われるため、釣り師の間ではティグラードの10kgオーバーをを釣ったというと一つの大きなステータスに数えられる。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ティグラードか、ティグラードだったのか。さすがに引くわけだ。10kgはオーバーしているか解らないけど、とにかくこれを逃がしたら目も当てられない。当方もティグラードも、もはや消耗戦だった。グググググ・・・少しだけ弱ってきたようだ、引く力にも一時のような瞬発力が無い。今だ!!攻めに入る。さっきまで守って守って守りぬいた時とは打って変わりリールを巻く速度を魚の動きに合わせて早める。船上から銛を刺せる位置まで魚を近づけると、ガイドが思いっきりティグラードに銛を突き刺す。ザバーーーン暴れるも後の祭り、2人がかりで船に魚を上げる。すぐにウェイトメーターで重さを計ると「11.8kg」で目盛りが止まった。「やったぜ!! 10kgオーバーだ!!!」そうしてこの日は大変美味なティグラードを昼飯にするも、12kgもの魚を3人で食べきれるはずもなくその辺にピラニアの餌として撒いてきた。味はドラードとは違い脂が大変多く乗っていて骨の殆どは軟骨、そのものの味は臭みは無く鰻に近い、もっと身がホロホロとしていて身自体が黄色かったのが印象的だった。日本ではナマズは蒲焼にすると美味しいというが、やっぱりこれも醤油の甘ダレで食べると美味しいんだろうな、と感じた。昼飯を食べてから左手の筋肉の消耗と満足感ならぬ達成感からか釣りに対するモチベーションが一気に下がり、肌の日焼けに徹していた。ドラードはまたしても釣れなかったけど、幻と言われるだけあっていつもいつも釣れていたら有り難味が薄くなる。また次回にでも大きいのが釣れればいっか。気分のいい年明けを迎えられて良かったです。
2007.01.31
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ってなわけで、大晦日、元旦と前回の「坊主」リベンジのために行ってきましたよ、ドラード釣り。で、どうしても風景画と大物が釣れたときに写真が欲しかったので友人にカメラを借りました。しかし借りたは良いんですが、そのメモリーカードが当方のPCに合わなかったもんで、カメラを返却し友人PCからCDRに焼いて当方に受け渡し、という時代を感じさせないアナログチックな作業で元旦からこんなに時間が経っちゃいましたけど今回は久々に写真付です。あとで考えてみればメールで良かったじゃん、みたいな。そうそう、当方がこのHPで「カメラ無くなった、カメラ無くなった!」って猛烈にアッピールしてたら、大層奇特な人が日本からカメラを送ってくれたんですけど年末年始の郵政ストップで、この釣りには間に合いませんでした。結局なんやかやで着くまで1ヶ月くらい掛かったのかな、いつもは2週間くらいで着くんだけどね。それは良いとして、社会人になってから元旦という日を13回迎えてきたけど、元旦からどこかに出かけたってのはこれで2回目だな、1回目は20歳近くのときに「スキー」に行って、今回の大晦日から元旦にかけての「釣り」。そのほかの年は全部仕事。当方はここアルゼンチンで仕事するまで、ずっとホテルで働いていたんだけど、ホテルは年中無休の24時間営業だからもちろん調理場も元旦だからと言って休む事は無い。大晦日、元旦から普段どおりにフライパンを振るわけだけど、年末年始6日間、その間に働くと一日3000円の特別手当があったもんだから、当方みたいに月の給料の大半がガソリンとタイヤ代に消えていたウンコ野郎にとってこういう支給は神の恵みにも似た魅力がありまして、出勤する日を我先にと6日間全て埋めていたていた記憶があります。しかもしかも全日出勤したら+5000円という可ボーナスでトータル23000円だからね、ハイオク2回も満タンに出来るし、タイヤ前輪一個交換できるし、チキンラーメンにしたら何個食えるっちゅうねん。まぁでも、年末年始の6日間なんて家族が居る人や実家から通っている人にとったら、そういったボーナスが出ても尚出勤したくないって人が大半だったので競争率はそんなに高くなかったですけどね。「年末年始、、若いときはそういう生活してたなぁ」なんて、片道500Kmの道のりを延々と車で飛ばしながら思い出していると、モロ自業自得で貧乏だった頃の自分の半生が思い出されちょっと哀愁。そんな哀愁を胸に抱きながらも、好きな釣りモードになっている頭と身体は既に前回ドラードが釣れなかった時の復習に入っていた。場所は前回と同じ、共に行動した人も前と同じ友人。100Kmづつ運転を交代しながら目的地までの道のりを進む。夜中にブエノスアイレスを出発して、朝5時ごろに「LA PAZ」に到着。天候は車の中から日の出を見る限りヤバイ位に快晴になりそうだ。前回の釣りで、強烈すぎる「紫外線」と大量の「蚊」に悩まされた教訓から、日焼け止めクリームと虫除けスプレーも完備した。これで何があっても言い訳は出来ない。というわけで到着してから直ぐにベッタベタにクリームを塗り、その上から多めに虫除けスプレーをかけ、荷物を船に積み込んで出発した。大型のドラードが釣れる上流ポイントまで約40分。ポイントまで着くその間にある程度の仕掛けを作る作業に取り掛かる。目的地までの半分、20分ほど進むと、段々と川幅が狭くなり、赤土の混じった水に変化していく。「赤土の混じる流れの急な場所」これが当方なりのドラードのテリトリーに入った合図になる。しかし、この時点ではまだ重要なことを見落としていることに気づかなかった。それから更に20分ほど進み、流れの急な場所までくると「さぁて、いきましょか!」という運転手の合図と共に竿を河に下ろす。が、一向に釣れる気配が無い。それから何回か場所を変更してはみたもののアタリすら殆ど無い状態が続く。餌を垂れると群れでガッついてくるピラニアですら小さいのが2匹くらい掛かっただけだった。そうこうしているうちに時間は正午に差し掛かる。「何でだ、何でだ…なんで食いついてこない」時期的にも今が一番食いつきがいい時期であるのは間違いない。「おかしいな」と思い、辺りを入念に見回したときに河の"ある変化"に気がついた。「水が増えてる…」前日に降った大雨で河の水が30cmほど高くなっていた。これはつまり雨が降る前まで水に浸かっていなかった草や木の幹が雨と共に水に浸かる。するとそこに住んでいた土の中の虫が大量に河に流れ出て、魚の餌になる。要するに雨が降り、河が増水すると魚がお腹イッパイになってしまうのだ。暫く気づかなかったが、魚のアタリが少ないのはこういう訳だ。こんなことは日本で虹鱒、山女、岩魚等を釣っていたときには完全に気づいていたことじゃないか。餌で釣っている限り、餌と針以外に魚を釣るものは無い。これだけは技術や経験ではどうにもならないし、人間みたいにデザートは別腹、なんていう冗談も通じないのだ。河の流れに乗って、大量の餌が上流から流れてきている。船から見下ろした赤土の混じる流れを見ていると、そんな河が憎たらしくもなり、また、「雨」というキーワードに気づかなかった自分の読みの甘さもまた憎らしく思った。一日目は結局ピラニア2匹という釣果に終わる。ピラニアなんて釣果に数えるのもおこがましいんだけどね。自給自足、釣った魚がそのまま昼飯になるのでこの日は食べられる魚が釣れなかったのもあって、昼飯は食べずに朝から夕方まで釣りに勤しんだ。こんな調子だったから船を降りてからアフターの新年を祝う酒も強烈にマズッ。
2007.01.29
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アルゼンチンには色々な和食屋がある。寿司や刺身をメインにした基本通りの日本料理店や、こ洒落た内装で料理の味よりも見た目で勝負する店、日本からの商社関係の人達をターゲットにしている小料理屋的な店、逆にアルゼンチン人の比較的裕福層をターゲットにした割烹風な店、、など。2ヶ月ほど通ってなかった道を久々に通ると、以前はパスタ屋だったのに新しく日本料理屋がオープンしている、ってことも最近では特に珍しい事でもない。細菌の増殖のように広がる、ここ数年のアルゼンチンでの日本料理屋事情。最近のそういった日本料理屋の傾向は和食の「わ」の字、もっと言えば料理の「りょ」の字も知らないのに和食料理屋をやる経営者が増えてきて非常に不愉快な思いをすることも多々ある。「あ、日本人がやってる新しい店だ」と思って店に入ってみると何やら訳の解らない中国語を喋っていたりして「・・・。まぁこっちの人が見たら同じアジア人だしなぁ・・・」と食べる前からテーブルの上で頭を抱え「入らなきゃ良かった・・・」と半ば呆れたり、魚の扱い方も知らないアルゼンチン人が片言の日本語で「いらさいませ」と言いながら寿司を握っていたりすると、どうしてもこう、なんつーか、怒りは覚えないんだけど、一体どこまで日本の料理が一人歩きして「暴走」してしまうのか、非常に心配になるときがある。もちろんお客として来店するアルゼンチン人の大半は、日本になんか行った事も無いし日本料理だって写真ですら見たことも無い人が大半、インチキでも「ジャパンレストラン」という看板を掲げている店で料理を食べると、当然のようにそれが和食だと思ってしまう。以前、てか結構最近、料理本で見たんだけどフランスのパリでもそういう異常な事態が起きていて問題になっているらしく。パリの現地人に取材のため雑誌社が「日本料理食べた事ありますか?」と質問したら「焼き鳥おいしいですね」とか「焼きそばたまんねぇ」など突拍子もない答えが返ってきたらしい。つまり、料理店を始めようと模索している経営者がどこぞのインチキ日本料理を食べて「ご飯の上に生の魚を乗せるだけか、これなら料理経験が無い俺でも出来そうだ」と誤解釈し、真似て作った結果は当然のようにインチキの二乗、更に他の経営者も同じようにそれをコピーするとインチキがインチキを真似るもんだからそれが益々倍々伝言ゲームになり、また新たな現地式のフェイク日本料理が生まれていく。要するにこの繰り返しで、完全にメビウスの輪状態なんだと思う。まぁ当方は日本人だから、自国の料理をひいきする訳じゃないけど日本料理の盛り付けの繊細さや料理人の持っている料理・食材に対する魂ってのは本当に優れていると思う。が故に、偽者ではない日本料理を見よう見まねでコピーしても、毎日トマトソースばかり食べている外国人経営者にとったら難解な日本料理は真似すら出来るわけ無いんだし、ましてや口に入れて初めて感じる香りや味なんかも多々あるわけで、他国の料理の味分析が出来るようになる為には、ちゃんとした師匠に付いてその料理を専門で勉強するか、その国へ行って現地の料理を食べまくり、舌に味を記憶させないと無理な話であって。日本料理を全く知らない外国人経営者からしてみたら、刺身なんか魚買ってきて切るだけだし、寿司も酢飯の上に刺身を乗っけるだけ、という「基本」や「魂」を重んじない軽い認識で、どんどん簡単な料理へとベクトルが進み、偽日本料理を自分で開発して提供する。そんな時を経て、やがて行き着いたところが「焼き鳥」であって「焼きそば」なわけだ。ソース焼きそばなんだか塩焼きそばなんだか解らないけど、アレを日本料理と位置づけるのにはやっぱり無理があると思う。では何故ゆえに挙って、インチキであってでも、自分のやろうとしていることが「フェイクなんじゃないかな」と頭のどこかで解っていても、恥も外聞もなく日本料理という看板で店をやりたがるのかというと、まず間違いなく「料金が取れるから」だろうね。アルゼンチンもそうだけど、以前、ブラジル・メキシコに行ったとき、現地の日本料理屋のある程度の供給相場を聞いてみると予想通りやっぱり高価。実際に自分の目で確かめようとそういう店に入って食ったり飲んだりもしたけど、とてもじゃないけど毎日の食事という認識で軽く考えていると2週間ほどで破産してしまうくらいに高い。フレンチでもバターや小麦粉をつかった料理が消えつつあるように、世界の食自体が世界的にヘルシー思考になり、その中でもノンオイリー代表格の「和食」はどこへ行っても結構な人気があることは皆さんも知っての通りで。需要があるから供給が成り立ち、供給が間に合わなくなればそこに経営者が目をつける。「つー」と言ったら「かー」みたいなビジネスの基本戦略だけど、いくらなんでも「マジかよ、、嘘だろ・・・」と思うような日本料理屋が増えてきたのは本当に悲しい。いや・・・正確には思っていた、という過去形。ってのは、さっき言った料理本の話に戻るけど、そのあまりの酷さに行政が動いたらしく、「盛り付け」や「味」などのいくつかのチェックに合格した日本料理店の看板に「桜に箸」マークが付くことに決定したらしい。要するにこのマークが付いている日本料理屋は偽ではありませんよ、ということだ。でもまぁ、こんなことを気にするとキリが無いんだけど、チェックに合格できなかった外国人経営者が独自にそのマークを捏造しそうな気配もする・・・良い流れだから取り敢えずは暫く様子を見るとしよう。そういう基本的な料理文化のフェイクは見てて辛いし、何よりも食べ手に誤解を与えるような供給方法はある意味犯罪にも近いように思う。アルゼンチンでも出来ないかな、そういうシステム。今ある日本料理屋の3分の2以上は潰れると思うけど。いや、いっそのこと俺をチェックする側に回してくれ。これ1マーク100万ほどで売れそうだな、だははは。
2007.01.13
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「あいつ、ビリヤードふつーに上手いよ。ふつーにイケメンだし」これは要するに「ふつー」「普通」という意味だから、上記の例でいくと特別ビリヤードが上手いわけではなく腕前はあくまでも普通、顔もイケメンなわけでもなくやっぱり普通って事になるんだろうか。なんだそれ。「ふつー」だったら、どっちかというと駄目って方にも取れるじゃん。・・・・・・こういった、友人などとの会話の中でたまーに出てくる曖昧な言葉を当方の場合サラッと流せない。車のエアコンも部屋のエアコンも温度設定はいつも最低温度、最高温度のみしか使わない極端な当方にとったら、こういう中途半端な言葉は許すまじきNGワードなのだ。しかし例えば一般的に肉の焼き方の「ミディアム(中くらい、普通)」、「簡単、普通、難しい」の「ノーマル」といった意味の「普通」、これは最早ハッキリしている「普通」であって、お題の「ふつー」とは意味が多少違う。しかし思ったんだけど肉の焼き方を「ノーマルでお願いね」なんて絶対に言わないね。でも意味は通じるのかなぁ、今度レストランに行ったらシェフに言ってみよう。それは良いとして、一体この「ふつー」という言葉の基準は何処にあるのか。何なんだ、その「ふつー」って。ふざけんな、と。そこでこの「ふつー」という言葉の持つ意味を、なるべく細かく噛み砕いてみることにした。上記の例文で言うと他人に「ビリヤード上手いね」と言われるには、やはりそれなりの基準を満たしていないとそう言われることも無いし、「ふつーにイケメン」と言われる時にはやはりどこかの基準を満たしていないとそう言われることは無い。要するに相手が自分本位で設定された点数を満たしていればこの曖昧な「ふつー称号」を与えてもらえるわけだ。そしてこの「ふつー」という言葉が使われる場合は必ず3人称かそれ以上に人数で使われる。A君がB君にC君のことを尋ねるといった場合が殆どだろう。だがしかし、その評価する側の点数が自分よりも圧倒的に上な場合には「ふつー」という言葉は使うことが出来ない。例えば当方レベルの3流料理人が三國シェフの事を「ふつーに料理うまいよ」なんて言おうものならもう穴があったら入れたい入りたいくらいの恥ずかしさを感じるし、他人が聞いたら「気でも狂ったか」と思われる事請け合い。しかし逆に料理の全くの素人さんに「M氏の作った料理は"ふつー"に美味い」と言われても気持ち的には結構微妙。いやどちらかというとローキックの一発でも入れたくなるレベルでムカつくな。でも、自分と同業者で、ある程度実力を認めている人に言われたら逆に嬉しいかもしれない。ならばつまるところそういうことか、この言葉を使うときは評価する側とされる側のそういったステータスがある程度均衡しているときに使われるものなのだな。自分よりもほんの少し上であったりとか、全くの互角であったりとか、若しくはほんの少し下。言う側も言われる側も「ふつー」という言葉を使い合える位の関係。これから先、自分を自分で評価する場合には「ふつー」じゃ嫌だけど、他人に噂されるときには「ふつー」って言われるのは、「ふつーじゃない」って言われるよりもよっぽどイイかもね。
2007.01.08
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ゲド戦記(映画)を見た。かなり惰性で見た。いや、見てやった。返せ、俺の時間を。(ネタばれ注意)見ながら20分毎に「つまらん。もう見るのやめよう、この先も多分期待しているような山は来ない」と頭では既に解っていても、「もしかしたら・・・(ジブリだし・・・)」という気持ちがずっと頭の隅にあり、結局だらーっと全部見てしまった。予想通り最後までそんな期待しているような山場はもちろん来なかったんだけどね。本に例えるなら、せっかく買った小説が超つまらない。でも他に読むものもない、再度その小説に目をやるも数行読んだところで「もうだめ、限界…」とラストの数ページにワープして無理やり読みきった、という感じ。これを見ながら退屈で何本煙草を吸ったか解らない。最近よくコチラで映画館へ足を運ぶけど、この映画ほど駄作という言葉が似合う映画は無いかも。とは言っても、これがスタジオジブリの作品じゃなければ期待して見る事も無かっただろうし、こんな辛口のレビューも書いてはいなかっただろうと思うけど。はからずも過去の数々の優秀な作品群のせいで、見る前はこの映画に対しての期待も大きかったし、ある程度自分の中の欲求ハードルも高めに設定していたので、見終わってからの失望も落胆も大きかった、という事になるんだろうか。まず何が駄作なのかを具体的に書くと"ストーリーの薄っぺらさ"が一つ。話が単純なんだか複雑なんだか最後まで全く解らなかった。複雑というにしてもマトリックスのような何回か見たら理解できるようなものではなく、「なんでコレがこうなるの?」という考えても永遠に答えが出ない無限ループのような難解さ。ただ、そういう細かいところを無視して物語の肉を削ぎとって見ていけば、単純明快な世界を救うために女魔王を倒す、という単純なストーリーになる。でもね、世界を滅ぼそうとしている女魔王の部下が5人しか居ない。そしてみんな弱い。なんて小規模なんだ、当方のほうが部下が多いじゃないか。他に期待を大いに裏切ってくれたのは、このゲドってのは主人公であっても、主人公的な描写で描かれている訳でもなく、活躍もあんまりしないし、特別強くも無い。戦記という題名が付いていたものだから、ゲドの回想的なものも想像していたんだけど、「戦記」として記されるオチも「これで良いのか・・・」というくらいに弱い。登場してくる人物もナウシカのユパ様とクロトア、モノノケ姫のヤックル(馬?)とアシタカ、祟り神のドロドロゼリーをごっちゃに混ぜて煮込んでパイで包んで焼いたくらい他の作品から引っ張ってきたような描画が多かったことも一つ、当方ごときに駄作と言わしめるに値する事例であろう。だって完璧に主人公のゲドとナウシカのユパ様がかぶってたからね、いつ「双方やめぃ!」って言うのか期待してしまった。次に登場人物の少なさ。名前が付いてる登場人物が4人か5人くらいしか出てこなかった。そして出てくる登場人物にも魅力が無く、個人個人の歴史の説明も無く、どうしてこの人がこうであーなのかと最後の最後まで考えても答えが決して出る事が無い、まるで歯に引っかかったスルメがいつまでも取れない、のと同じような中途半端な不愉快さも見終わってからずっと感じた。3つ目に、画。ジプリといえば、非常に卓越した画力と、アニメとは思えないような人・動物の動きのリアルさがある、が・・・なにあの全体的にカクカクした動き。風景描写も特に綺麗に描かれているという部分も無い。あと、ちょっとグロい。今までのジブリには無かったような描写も結構出てくる。あーいうのは、子供が見ても平気なんだろうか、なんて思った。全体的に見ると、今現在日本でブームになっている親の子供に対する虐待や家庭内暴力、その逆の親殺し、自殺問題などに疑問を投げかける、要は「命の尊さ」みたいなものがテーマだったように思う。それは綺麗で素晴らしいテーマだとは思うんだけど、どうもテーマ外の事があやふやで、感情移入できるわけも無くせっかくの中心視点が広がりすぎてその中心すらぼやけてしまっている。こんな映画だから特にこれら3つの要因が残念だとも思わないけど。今さっき見終わって、記憶の新しいうちにざーっと書いてみたけど、少ない脳容量をこの映画のために幾分か使ってしまったので、今日は早めに寝て脳内デフラグしよう。まだ見てない人は時間の無駄だと思うけどどうぞ。ゲド戦記1/12
2006.12.20
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3週間ほど前、家の玄関口付近の茂みの中に鳩の卵を2個見つけた。親は真っ白な鳩とグレー色の鳩。どっちの親がオスでどっちがメスかは解らないけど、白いほうが母鳩だなと、なんとなくそんな気がした。卵を見つけてから3日くらいしてピヨピヨという鳴き声を聞いた。そう、雛が孵ったのだ。毎日ほぼ決まった時間になると親鳩が何処からとも無くやってきて、少し上空の止まり木から雛を一旦確認し、その元へ降り立つ。その親鳩の姿を見つけたときの雛の鳴き声がピヨピヨうるさくて、部屋で書類整理をしているときは煩わしく感じる日が何日か続いた。雛の鳴き声がすれば「あぁ、また親鳩が餌をやってるんだな」と頭の片隅で思い出すけど、鳴き声がしなければその存在すら忘れた。そんなある日の夜、大雨が降った。明けて朝、一向に止む気配を見せない大雨。そしてここ数日間決まった時間に当方を眠りから覚ましていた、親鳩から餌をもらう雛のピヨピヨという鳴き声がしないのに気づいた。(ま、まさか…雨で…)幸いにも嫌な予感は的中せずに済んだ。しかし、芝という芝は全て水浸しで、場所によっては雛の体長よりも水が溜まっている場所もあった。(このまま降り続けたら危ないかも…)、巣のある草むらの上から覗き込むと、明らかに親鳩が来たときとは違う鳴き方を当方に向かってする。(全く・・・しょうがないなぁ。。)自分の部屋からTシャツを厚めに折って雛の下に敷いてやる。(なんでもっとマシな場所に巣を作らないんだろう…)、こういうのは親鳩が見ている時にやると雛を育てなくなる恐れもあったので、上から見えないように傘をさして行った。それからも親鳩は餌を与え続けているのを見ると、どうやら当方が行った雛底上げ作戦は親鳩にはバレていない様だ。安心したのと同時に馬鹿な鳩だとも思った。ちゃんと俺のTシャツ、洗って返せよ。それからというもの、朝、夕の休憩時間にその雛の近くにパンの切れッ端を置くことが当方の日課となった。全く関係の無い他の鳥にそのパンを盗られ、(あれ?さっきまでココにあった僕のパンが無い!)と鳩が豆鉄砲食らったような顔でキョロキョロとしているのを(馬鹿な鳩だ…)と思いながら、玄関のドアの隙間から星飛雄馬の姉貴張りに覗き見てる自分もきっと馬鹿なんだろうな、、と憂鬱になるも、そのパンを親が食べて、口移しで雛に餌をやっているのを見ると(今日も一日頑張るべ!)と気合が入った。それから何日か経って、雛の産毛(黄色っぽい短い毛)も抜け落ちて、鳩っぽくなってきた。もうどっからどう見ても鳩だ。ただ一つ、まだ飛べないことを抜かしては。当方の家の玄関先に居たというひょんな縁から始まった当方と鳩の関係。(もうそろそろ飛べるかもな)なんて思っていたら、昨日いつの間にやら飛び立っていた。残念ながら飛び立つ瞬間は見てないけど、夕方近くにパンをあげに行ったら2匹とも居なかった。後に残っていたのは鳩のウンコ塗れになった当方の赤いTシャツ。(まったくよぉ、礼の一つでも言っていけよな、あの馬鹿鳩が…)そんな風に思いながら少しだけ寂しい気持ちになった。次の日の朝(あの2匹、帰って来てないかな)と、巣を見てみると、また卵が2個あった。ふざけんなよ!と思う反面、何だか嬉しい気がした。Tシャツはまた貸してやるけど、ちゃんと洗って返してくれよ。
2006.12.12
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「マシンガン突き」という技をご存知だろうか。その昔、当方がまだ幼い頃に流行った「六三四の剣」という剣道漫画で、「武者」というキャラクターが窮地に陥ると使う必殺技である。この技がまた凄くて、目にも止まらぬ速さで「ちぇーーーー!突き!突き!突き!!!」と、剣道の決まり手の一つでもある「突き」を一秒間に20発ほど出すと言う、それはそれは恐ろしい技だった。現に主人公である六三四でさえ、このマシンガン突きに一度ならず痛い目にあわされている。この「突き」という技、現実に存在した人間で一番有名な使い手は、かの新撰組一番隊長沖田総司の「3段突き」になるのではないだろうか。伝説によれば、光の速さで3回の突きが来るもんだから、一発目を避けてもその次、そしてまた次、と首元に向かって高速の突きが飛んできた、らしい。「突き」と言う技は両腕を上下左右ではなく、体重を移動させながら両腕を押し出し、そして引くという普段の生活では何気に使わない筋肉を酷使するために、常人がまともにそれをやってもどんなに速い人でも一秒に2回くらいが限度だろう。そんな過酷な技だから、漫画の中の武者でさえ1試合に一回しかその「マシンガン突き」を出すことが出来ない。まるで陸奥圓明流の無空波のような一撃必殺の強力な必殺技であり、一度使うと身体の色々な部分が消耗してしまう為、この手の必殺技を扱うキャラはそれを避けられたらほぼ一方的に負ける場合が多い。そんな究極の必殺技であるマシンガン突き。小学生の多感な時期にそんな漫画を読んでしまった少年M君がそれに影響を受けない訳が無い。その漫画を読んで剣道を始めるもあまりの過酷な練習から1ヶ月で挫折、でもマシンガン突きだけは何としてもマスターしたい。漫画の中で物凄い「突き」を放つ武者に心を完全に奪われていた。あるときは犬の散歩途中の公園で大木に向かってマシンガン突き、あるときは自分の部屋の浜田真理のポスターに向かってマシンガン突き、そしてまたあるときは庭の大きな石に向かってマシンガン突き、と日々鍛錬が続いた。そんな事を繰り返し、数ヵ月後…とうとう完成した。マシンガン突きが出来るようになったのだ(妄想上)。・・・・・・待っていた。ひたすら首を長くして待っていた。今か今かと弟が学校から帰ってくるのを。早くマシンガン突きを打ちたくて仕方が無かった。頭の中で弟に向かってマシンガン突きを放つ自分に酔いしれた。(俺は武者だ!ちぃえーーーーー!!!)程なくして弟がズボンに手を突っ込みながら鼻水垂らしてアホ面下げて帰ってきた。とうとう修行の成果を試すときが来たのだ。さすがに棒を持っての首への攻撃は危険が伴うことくらいは解っていたから、今回は初試しと言うことで無手手刀で相手の身体全体に突きを入れることに決定した。「なぁ、ちょっとそこに目つぶって立っててくれよ」「え?いいよ」間合いを計る。一秒間に20発も突きを出す(妄想上)んだから、一回で決めなければならない。心臓が高鳴る。今だ!「ちぃぃぃぃえぇぇぇぇーーーーーーすとぉぉぉぉ!!!!!!!」チュドドドドドドド身体全体に高速手刀突きを食らった弟は、その場にうずくまり地獄からの叫びのような嗚咽を上げている。「勝った。これでとうとうマシンガン突きをマスターした。剣道なんかやんなくても俺にはこれくらい出来るさ!」と優越感に浸っていたら、やや回復した弟にカウンター気味に頬にギャラクティカマグナムばりの右フックを入れられる。正直、誰にも言ってないけど、このとき初めて「脳が揺れる」という経験をした。いわゆるKOになるんだけど、兄貴としての威厳もあったので吹っ飛ばされた壁に必死に寄りかかりながら「グーでやった?ねぇ、今グーで殴った?」と反撃の間の時間稼ぎをする。それからはいつもの様にただの殴り合いの兄弟げんかになって親に怒られて終了。今日、口の奥、奥歯のずっと奥に殴られたときから出来た傷を久々に舌でなぞっていたら思い出した。マシンガン突き、至極恐ろしい技である。
2006.12.06
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「命が欲しけりゃ○○○だしな!あんちゃん」 カチャッ(まふッ!!!! じゅ、、銃????!!!!) ・・・・・・・・・・11月3日でアルゼンチンへ来て満3年。ここでの生活もプチ・ベテランみたいな感じになりつつあるも、やはり外国で深夜の一人歩きは後ろが気になる場合が多い。暗い道、細い道、落書きの多い道、湿った匂いのする道。そんな道を夜中一人で歩いていると、たまーに何処かしらから狙われているような気配がすることがある。これは決して被害妄想的なものでは無いと自分では思ってるんだけど、なまじ周囲の環境が暗かったり、ジメジメしてたりと自分にとって不快な部分が多い場合、そんな風に危険「勘・感」的なものを感じるときがある。先日、そんなモヤモヤっとした不安が頭から離れなかった夜があった。友人との飲みの帰り道、時間は午前0時を回り、既に時計の針は午前2時を指していた。この日に限ってタクシーが道を間違え、「ざけんな!」と家から全く違う場所でキレ気味にドアを閉めタクシーを降りる。勢いで降りちゃったは良いけど・・・ここは一体どこだ?オロオロしながら通り名の書かれた看板を見るも、そこは聞いたことも無い道だった。一服しながらこの後どうすれば良いのかと壁に凭れ掛かりながら考える。しかし、いつまでもココで立ち往生していても埒が明かないし、この場で待ってても帰る家のほうから当方に近づいてくれるはずも無い。新たにタクシーを拾う必要があった。しかし車通りもまばら、、というか時間的にも道的にも一般車すら全く通らない感じだったので何よりも先に大通りに出ることにした。(えーっと、、大通り・・・大通り・・・と、、)普段から世界的に有名な当方の天性の方向感覚。いつも周囲からは「方向音痴すぎ!」と、からかわれてはいるけど、自分じゃ全くそうは思っていない。ただ他人よりもほんの、ほーんの少しだけその部分で劣っているだけなんだ。そんな天性の方向感覚が頭の中でこう叫ぶ。右へ進めよオーマイベイベ。天性の方向感覚の司令塔でもある当方の頭の中のM君インテル・ハイッテル・コンピュータ(3KB)が即座に弾き出す劣悪最強ナビゲーションは、右と言ったら左へ、真っ直ぐと言えば左へ、左に進めと言われれば左へ。そう、左にしか進めないのである。3キロバイトだから。指示通り左へ歩を進めた。300mほど歩いて見えてきた道は「こりゃ・・・ちょっとこの時間の一人歩きはマズいんでないの?」という言葉が正にピッタリな、エキセントリックでファンタスティックなデンジャラスゾーン。しかも「そのゾーンが怪しい」とは気づいていたものの「まさか襲われはしねーべ」と高を括り、テクテクと100mばかり入ってしまったからさぁ大変。他の国では良く解らないけど、アルゼンチンでは道一本違うだけでかなり危険度が異なってくる。日本で例えるなら新宿の裏通り。コマ劇前は人がイッパイで賑やかだけど、そこから一本裏道に入ると青龍刀持った中国人に追い掛け回されるのと同じくらいの危険度レベル。たった100m入っただけだけど、それだけでも間違いなく獲物を狩るべく待ち構えている奴等の監視下に"既に当方は置かれている"ということなのだ。街灯の一つもない暗い道、空気もドンヨリと生臭く、道路の路肩は何かに破壊されつくし大きな穴がボコボコ開いている。建てられている一軒家は屋根が剥れ、壁にも大小様々な穴があり、穴が開いていない壁にはこれ見よがしと無数の落書きが存在した。「誰かに見られている・・・??」歩く速度をやや速め、この危険地帯から一刻も速い離脱を試みようとするも前方に進めば進むほど危険な臭いが強まっていくように感じた。そしてこの不安は後数分で現実のものとなる。新婚さん、いらっしゃ~いじゃ無いけど「待ってました!」とばかりに前方から人が近づいてきた。人数は3人。(孫子の兵法書には100の兵を損害を殆ど出さずに壊滅させるためには、その6倍、つまり600の兵が必要って書いてあったなぁ・・・相手は前方3人だから今なら後ろに逃げられるか!?・・)と、後方を振り返った瞬間、後ろにも3人。つまり完全に囲まれたわけだ。1:6。完璧に勝ち目無し。当方ほどの身長を持った男はその中に居なかったけど、さすがに6人の中で暴れまわるほど当方も馬鹿じゃない。つーか相手が1人でもやらない。痛いの嫌だし。その昔、アメリカ合衆国の何たら大臣がリムジンと共にボディガード何人か引き連れて危険地域と知らずに、とある裏道に入ったら身包み剥がされてパンツ一丁で開放された・・なんて話も聞いたことがある。これを聞いたときは「あはは、馬鹿だなぁその大臣。でもそれって口裂け女みたいな都市伝説なんじゃないの?」くらいの笑い話に思っていたけど、いざ自分がそんな都市伝説を真っ向から否定するようなリアルでこういう状況になると、パンツ一丁でも良いから五体満足で帰してくれるなら正に御の字だろう、と思わせてくれるほどの恐怖心だった。しかし、いかんともしがたい程に不利な状況に自分は居る。背水の陣とは良く言うけど、背中方向が川だったほうが100倍はマシだ。来た方向の後方退路は絶たれているし、当方のセイウチ並みの鈍足じゃアルゼンチンで子供のときから走り回って育っているコイツ等の脚力には到底及びはしないのは考えないでも解る。そして下手に行動を起こしたら逆にドツボにはまる危険性もある。当方の3KBの大容量インテル・ハイッテル・HDDディスクが半ば諦めともいえるような解を次々と導き出した。「この6人がホモだったらマワされる前に舌噛んで死のう。いや、死んだフリとか、駄目かな・・・」「金だけなら良いけど、この前買ったタグホイヤーの時計だけは渡さないぜ。渡すもんか!でもちょっとだけなら貸してあげても良いかも・・・」「天しゃん、サヨナラ・・」脳内HDDの処理能力が限界になり耳から煙を上げて暴走寸前なその時、前方からやってきた3人のリーダー格であろう若者が当方に向かって口を開いた。「あんちゃん、命が欲しきゃ携帯電話よこしな!!」 カチャッそのリーダーであろう若者は、気温30℃弱のクソ暑い日にも関わらずフード付きのパーカーを着て両手をポケットに突っ込み、その片方の右ポケットが何やらゴツゴツしたもので膨ませている。ポケット越しの形どられた物体からして恐らく拳銃"らしきもの"であろう。もちろん彼等にとったらこの拳銃"らしきもの"がフェイクだった場合、ターゲットに対して如何にそれを本物に見せられるかどうかがこういう犯罪を実行する場合一番重要な事柄になってくると思うんだけど、こっちは最初から戦闘体制なんか取っていないし「金を出せ」と言われれば素直に渡すつもりだった。対し、この銃が本物であった場合、最強の武器を持っているのに使わない、と言うことは「無駄な殺生はしたくない」「言うことを聞かなかったときに使う」「ただの脅し道具」というようなシチュエーションが殆どなのではないだろうか。つまり相手に言われた通りのことを実行することが一番大事なわけで、当方が現在持っている現金を渡し、その他身に着けている貴金属類、もちろんパンツもくれ!と言われればやる、向こうはコッチの命を取らずに開放、これで一般に言う「強盗・窃盗」などでの双方の大体の目的は成就する。が、何ということだ、相手側は開口一番「携帯電話」を渡せと言ってきた。現金よりも何よりも「携帯電話」だ。はっきり言って「これはギャグなのか?もしかしてギャグで言っているのか??」と思った。が、もちろんそのボケに突っ込みを入れるような真似はしない。命が惜しい当方は即座に言われたとおり携帯電話を差し出した。(次は何だ、次は何をくれと言われるんだ…)次に何を言われるのか恐れ慄き、まるでプルプルと産まれたての子鹿のように身体を震わせていると、電話を受け取ってすぐに前方の3人が蟻の子を散らしたように当方から離れていった。そしていつの間にか後方の3人の姿も消えている。(どういうことだ、、何なんだよ携帯電話だけって…)考えるのは後で良い、いつまでも放心状態のままココに突っ立って居ても、再度別の集団に襲われたら大変だ・・と、すぐに来た道を引き返し大通りでタクシーでを拾った。被害は携帯電話一つ。現金は全く取られていない。もちろん時計も、シャツからはみ出した金のネックレスも無事。今現在、アルゼンチンでも携帯電話なんかそう珍しいものではない。そりゃ日本みたいに何々プランとか昼の時間帯は格安で一分幾らで話せる、といった細かな料金設定などは無いけど、「携帯電話持ってるの?すげぇ!」と言われる事なんかまず無い。そこへきて高級品でもない「携帯かつあげ」とはどういうことか。電話の中に本体よりも高く取引されるようなものでも入っているのだろうか、否、そんなことは先ず無いだろう。考えれば考えるほど、謎が深まる事件だった。そして何よりも相手の発したスペイン語が解って良かった。
2006.11.28
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「○○さん、これ要りますか?」「あ~それね、うんうんそれそれ、実は俺もずっと欲しいと思っていたんだけど買うまでも無いかなぁなんて思ってたんだよね。まぁ一家に一台!って感じで、持ってると便利だよね、どっちかというと必要無いときの方が多いんだけど、あ、あれだ、例えるなら"爪切り"、そうそう、爪切りみたいな存在だよね、無いと困る・・みたいな!」「いや、あの、要るのか要らないのか・・・」「俺はね、これに凄く思い入れが強くてね、あれはいつだったか・・子供のころにさ・・・欲しかったのに中々買ってもらえなくてさ、なんというか・・恥ずかしい話中学生の頃まで人の借りててね、これ見るたびに切ない気持ちになるんだよね・・」「いやいや、、・・要らないんですか?」「まぁ普段の生活だけじゃなくて仕事上でも使うことは使うんだ、机の引き出しには絶対一つは必要だよね。要するに「そうじゃなくて、やるっつってんだから要るんか要らんのか、YESかNOだけで答えれや、このボケ。貴様の腐ったゴタクなんぞ必要ないんじゃ!」と、極端な例ですがこんなシチュエーションって良くありますよね。尋ねたほうはYESかNO、どっちかの回答しか求めていないのに、回りくどく周りから周りからジックリと会話を攻めていく奴。これが自分よりも目下の者なら突っ込んだ言い方もできますが、目上の者だったらもう最悪。話を最初から最後まで愛想良く相づちをうって聞かなければならないし、ことさら表立って嫌な顔も出来ない。「チーフ、明日のビュッフェのこの魚、1ポーション何グラムにカットします??」「ああ、それね、それそれ。明日のビュッフェは魚の料理がメインになっているからね、ナージュ風に使う魚だったらホタテとかムールなんかも入るし、パーティ会場が鳳凰の間だっけ、あそこは・・」うんぬんかんぬんうんぬんかんぬんイライライライラ「お前、そんなことくらい最初に考えておけよ!俺が決めて良いんだな?もうこの魚、切るぞ、もう切っちゃうぞ!!」とは勿論口に出しては言いません。が、回りくどい言い回しと言うのは尋ねた側にとったら不愉快に思うことが殆ど、いや、その全てが不愉快と言っても過言ではないでしょう。そしてその人とは会話の面でもうあまり接したくなくなっていく。・・・・・・・・・・・・「M君・・私、、M君のこと好きになっちゃったみたい・・」中学生の頃、放課後の教室でS子ちゃんと二人きりでクラス新聞か何かの居残り作業になったとき面等向かってこう告られた。S子ちゃんはクラスの委員長で頭も良いし皆からの信望も厚く、ただ少し口うるさいお袋的な所を抜かせば歳の割にしっかりしている女の子だった。その頃の当方はというと、休み時間になると友達と大声でエロ話したり、スカートめくりしたり、女子便所に隠れたり、なんというか何処にでもいる悪ガキみたいな、いつもそういうことで委員長には「またM君!!んもう!!!」と怒られていた。それがココへ来て委員長からの唐突すぎる告白。しかも当方の人生初告白ときたもんだ。どんなに友達と背伸びをしイキガッても中身はなんの経験値も無いただのチェリーボーイ。次にどんな言葉を掛けていいものか解らず、頭の中は真っ白。視点が定まらず、狼狽し膝がガクガクした。「あがあがあがあが、あ、そ、そ、そ、そうなんだ・・・・・・・んあ!!そうそう、俺のほうのアンケート記事まとまって来たけど、、次どの作業やろうか、あ、隣のクラスに記事貸したままだ、ちょっと取りにいってくる!!」逃げた。否、逃げたと言うよりちょっとした「間」が自分なりに必要だった。隣のクラスへ行き、何回か深呼吸をし呼吸を整える。何とか落ち着いてきたところで、自分の教室へ戻ると、委員長が一人でなにか作業をしていた。そんな委員長に話しかけてみる。まさに周りからジックリジックリと話を進め、最終的に目的の「2択」であるYES・NOの委員長の告白に対する言葉を盛り返していくつもりだった。「BOOWY、解散するんだってね。俺、凄い好きだったのになぁ、あとBAKUも解散するらしいよ。聞くところによると、メンバーの一人が交通事故にあったらしい。残念だよね。ロックとか嫌い?最近、B'zっていう2人組でさ、BAD COMMUNICATIONって曲がテンポよくて良い感じなんだよね。知ってる?B'z」「・・・・・。あんまり良くわからない。ごめん。」「ロック嫌いかぁ。でもさ最近、めっきり秋だよね。だんだん寒くなってきたし。あ、そうそう、もう少しで誕生日なんだ俺。」「・・・。そう、おめでとう」「どうも。あのさ、委員長の家って犬とか飼ってる?俺さ、犬大好きでさぁ。でも猫は大嫌いなんだよね、昔飼ってたインコを野良猫に食われちゃったから」「・・・。猫3匹飼ってる」「まふっ・・・。。そういえば委員長って眼鏡かけてるけど目悪いの?俺さ、視力が8.0くらいあるっぽいんだよね、だからこうやって委員長を凝視すると服の繊維の隙間から肌まで見えちゃう!って何言っとんねん!!!はははは!!!」「・・・。最低。」それから重い時が過ぎる中、M君はとうとう告白話を盛り返すことができずそのまま作業も一通り終わり、校門で「じゃね」と一言委員長と言葉を交わして帰宅した。もちろん次の日から何か悪さをしても委員長から怒られることは一切無くなった。それが逆に寂しかったりしたんだけど、この時点で何か言い訳をしても多分もう遅かったに違いない。・・・・・・このように、YES・NOのいずれかで質問されたときは、先に答えを言ってからゴタクを述べることが肝心に思う。上に書いたように大げさではあるけど取り戻せない失敗も無いとは限らないから。あれだ、日本の裁判もこうなれば良いんだよ。うだうだ何年もやってないでさ。「はい、あんた死刑ね」って判決が決まってから弁護とかすればいい。2択じゃないから駄目か・・
2006.11.13
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第一話→~ブランク編 第二話→~巨大!?編 第三話。ピラニア。過去に当方が釣った魚の中で、石鯛、鰻、雷魚・・など、水から上げても尚ビックリするくらいいつまでも生きていた魚は海・川を問わず数種類いたけども、ピラニアはそれに匹敵するか、それ以上の生命力を有する。今回のこの釣りでは、餌の生餌が無くなったら釣り上げたピラニアをその場で捌いて切り身にし、それをまた針につけて餌にするという、ある意味自給自足のような釣り方も十分可能。正午を過ぎた辺りから残りの生餌も少なくなってきていたので、釣り上げたピラニアはそのまま船の隅っこのほうに餌にするために放って置いた。外気温は30度をゆうに超えている。それにも増して船上甲板の温度は更に高いのに、ピラニアはその上でいつまでも口をパクパクさせて生きている。釣り上げてから20分くらい経っても口の近くにデッキブラシの持ち手の木の部分でも近づけようものなら瞬時に飛びつき、一撃でバリバリと真っ二つに食いちぎるほどまだまだ元気イッパイ。中型のピラニアでもそんなんだから、当方が今先ほど上げた50cm近くのピラニアの口にはデッキブラシどころか、軽く男性の手首くらいの太さは入るものと思われる。口の付近に物質を近づけただけである程度の距離だと飛びついてくるので、絶対に「釣り上げたピラニアの近くには寄らない」のがこのドラード釣りの鉄則だ。いや・・・鉄則なはずだった。あの巨大魚が掛かるまでは・・・釣れども釣れどもピラニアしか来ないのに、時間だけが無駄に過ぎていく。半そでのTシャツから露出した腕の部分は既に20箇所以上も蚊に刺され、痒いのに日焼けで痛くて掻けない。研ぎ澄まされた集中力も環境の苛酷さには到底適わないのだろうか・・・今回のドラード釣りは残念だけど・・・半分以上諦めかけていたその時!!ガツン!!ギリギリギリギリギリ!!!!!ドラグ調整完璧の旧式太鼓リールから物凄い勢いで糸が出て行く。「来た!!!!!こ、この引きは、、間違いない、ドラードだ!!!!」Tシャツの上腕部分を捲り上げ、バトルに備える。今一度、硬い顎に針が食い込むようにグイっとアワセる。ジャッバーーーーン!!!!飛んだ。確かに飛んだ。そして見た。強烈な西日に反射する金鱗を。そしてそのドラードは今までに見たことの無い大きさだった。ハッキリ言ってその姿を見たときはかなりうろたえた。午前中朝早くから出航し、ドラードのアタリが全く無いまま迎えた夕方の4時過ぎ。半ば諦めかけていたその時にこの突然すぎる巨大な本命。待ち焦がれし我がターゲット。これは絶対に上げなければならない。グググググググ・・・・無数の汗が額から滴り落ちる。当方の左手に強く握られた竿は中間場所の深い位置から限界までシナッている。リールを巻いてドラードを船の近くに寄せようとすればするほど、更に暴れて遠くへ離れていく。自然とほころぶ当方の口元。「面白い、これだよ!!!!今日一日、これを待ってたんだ!!」そんなやり取りを数十分続けたドラードは今度、船の周りを縦横無尽にグルグルと周り始めた。当方もそれに合わせて時計の長針がそれの中心に向かっているのと同じように、安定しない船上を駆け巡る。その時だった。ガブリ☆「ウキャ----------!!!!!!!!?????????????」このように頭の中は?マークでイッパイ。次にどういう動きをしてくるか想定不能なドラードから目が離せないのに足に何かがくっ付いている。いや正確に言うと、靴に重りが付いているようだった。いくらブンブンふってもその重りは全く取れようともしない。しかも足の指先が何だか痛い。ま、まさか・・・ドラードの引きの隙を見計らって足元をチラッと見てみると、その重りの正体は想像通りの物体だった。つい先刻釣り上げた50cmの巨大ピラニア君。約3kgのそれが「こんにちは☆僕のことも忘れないでね☆」と言わんばかりにガッチリと靴の先に噛み付いていた。そんな当方側の想定外トラブルなんか無論知る良しも無く船の周りをグルグル暴れまわっているドラードは相変わらず渾身のパワーを以って当方の筋肉を痛めつける。こっちは足に余計な重りが付いているもんだから満足に船上の移動も間々ならない。「ちょ!!ちょっと!!ピカチュ!!足のピラニア取ってくれよ!!!」「Si!!!セニョール!!!」ピカチューは当方の足先にガッチリ噛み付いているピラニアをタオル越しに掴むと、勢いをつけて思いっきり引っ張った。そんなに思いっきり引っ張らなくても良いのに・・・って突っ込みたくなるくらいに力いっぱい引っ張った。(ふぅ、、やっと余計な足の重りが取れたよ。ありがとうピカチュー、でもなんか・・・あれ?デジャヴ??あはは、なんでお前がそんなところに居るのよ?アルゼンチンまで遊びに来たなら来たって言えば持て成してあげたのに。あれ?お前も、、お前まで、、一体今日はどうしたんだ?皆揃いも揃って。今夜は飲みか?久々にな!って・・・あれ、ん~何かこの光景見たことあるなぁ・・いや、同じ光景じゃないけど似たような光景だ。あれはいつだったか・・・、、そうだ・・思い出した。車だ。雪の日に5m下の田んぼダイブして車ごと引っ繰り返ったときにもこんな感じの光景をみたなぁ。って、何で俺は今現在こんな夢みたいなものを見てるんだろう・・・今は釣りをしているはず、そう、釣りだ。ドラードだ、全然つれなくて・・でもデカイのが掛かったんだっけ、違うよ!ソイツと格闘中だよ!!)ザッバーーーン!!!落ちた。ものの見事に船から川に落ちた。「ピッ!!!ピラニアに食われるぅぅぅぅ~~~~~!!!!」この恐怖ったら無い。陸上でも接近戦なら適わないかもしれないのに、水の中でなんか集団で攻撃されたら瞬間で骨と皮になってしまう。子供の頃、テレビで見たアマゾンかどこか川で牛が川を横断するときにピラニアに襲われ、ものの数秒で骨だけになっていた映像が脳裏に過ぎる。砂と泥が混じった水が口の中に入ってきた。「これに掴まって!!!」ゴボゴボ・・・ピカチューがとっさに差し出したデッキブラシの木の部分に掴まるも、握りが浅かったのとこの状況になっても当方の左手にしっかりと未だ握られている竿がドラードに引っ張られたため、指が滑って木を放してしまう。当然だけど霊長類が右手一本で水を掻いて泳いでも、やはり水中では魚類のほうが強かった。どんどん船から離されていく。足は勿論水底につかない。でも竿を放したくない。ドラードに引っ張られている間、ピカチューが船にエンジンをかけている音がした。船と当方が20mほど離されたぐらいで船がやっと横付けされる。慌てて船に乗り込み、再度ドラードと格闘・・・と思ったら、プッツリと糸が切れていた。靴の先っぽも無くなってた。あんなに頑張ったのに・・・船に上がっても、竿を強く握った当方の左手は中々言うことを聞かず、自分の意思で竿を放すことが出来ないくらいに硬く握られていた。右手で左手をコジ開けて竿を放す。・・・・それから更に数回アタリを待つも、いつの間にかタイムリミット。釣りをして、久々にターゲットの魚が釣れなかったという非常にブルーな気持ちになったけど、足をピラニアに噛まれたし・・川には派手に落ちたし・・まぁ良い思い出にはなったかな。後から聞いた話だと、血が無いとピラニアは襲ってこないらしい。サメと同じだね。~完
2006.11.11
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幻の黄金魚 ドラードを追った釣記。 第一話目はコチラ→ブランク編━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━このドラード釣りにおいて、前回釣った時に「ほほう・・・」と思ったことが一つある。それは習性のレベルが鮎に非常に似ていると言うこと。結論から言うとつまり、上流から流れてくる餌を"待ち構えている"という習性。そういう魚には、ピラニアのように一定の群れを成して餌を探し回りながらウロウロと川を泳ぎ回るという事は無い。これで解ることが幾つかある。一つにこういう魚には群れで行動することがまずない。よって、釣れる時は必ず単発で釣れる。二つに自分の縄張りみたいなものがあるはず。これらのことは直接「魚を釣る」という行為に関してあまり関係の無いような事柄のように思えるけど、魚の習性を未然に知っておくと言うことは非常に大事である、ということは過去の釣果が示している。ということは、まず針だ。針を1本から2本にし、餌の付け方から変えてみよう。詳しい説明は省くけど、より餌の魚が自然な形で泳ぎやすいように、そしてドラードが食いついたときに2本の針のうちの1本が口に入りやすいように独自にセットしキャスト。すると生餌の魚が元気よく泳いでいるのが竿先の感覚でよく解るようになった。そうだ、そのまま流れを下れ。餌が泳ぐのと流れの速さで、リールに巻かれた糸は速攻で既に2/3が出てしまっている。餌が自分で流れに乗っているので、竿に変なアクションは必要ない。ただただ、餌を自然な流れに乗せて、餌の方向が狂ったときだけほんのちょっと竿先を動かして方向を変えてやるだけでいい。その時だった。全くアタリが無かったこの2時間の静寂を、当方の右手に持った竿が破る。キュルルルルル!!!!「乗った!!!!」糸が激しくリールから出て行く。こいつはデカイ、そして重い。横の動きは早くないものの、縦に引く力は前回釣った60cmのドラード以上。しかし、ドラード特有の空中3回転トルネードジャンプを中々しないこの魚。ひたすら下へ、下へ潜って針を外そうと懸命に暴れている。15分ほどの格闘の末、やっと船近くまで魚を寄せることに成功した。徐々に濁った水面から微かに魚影が見えてくる。「マジ?でけぇ・・・」超巨大ピラニアだった。しかしこの大きさは何なのか、そしてこの歯・・・いや牙と比喩したほうがより表現が正確かもしれない。今回、この巨大ピラニアを写真でお見せすることが出来ないことが非常に悔やまれる。大きさにすると50cm、重さは3kgはあっただろう。まるで5回りほど大きくしたエボダイのようだ。これを期に、アタリが戻ってきた。いつの間にか板前K氏も当方と同じ餌の付け方をしているところに陰ながらほくそ笑んでしまった。しかし、こちとら昼飯も食わんとやっているのに何故ゆえドラードが来んのだ・・・まぁ昼飯を食わないでやっているとは言っても、釣ったドラードを食べるつもりだったので最初から昼飯なんぞ船には持ってきて無かったんだけどね。釣れなかったときの為に昼飯を持参する、というような保険じみたやり方は無しだ。腹が減ってこそ「絶対に釣るんだ!」という気合が心底沸いてくる。ピラニアが食えたもんじゃない、と言うことは前回実証済みだったので、何としても・・・食えればドラード以外の魚でも・・・いや違う、必ずやドラードを釣らなければならないのだ。昼飯の事から見ても、アルゼンチンでドラードを釣るということが最後になったとしても、今日必ず何かしらの結果を出さなければ後々になって絶対に後悔することは目に見えている。だから、自分の持っている実戦で学んできた範囲内の出来ることは今日ココでやっておかねばならなかった。「ピカチュー!!!!場所移動だ!流れが強いところで岸壁の浅瀬を狙うぞ!!」「あいあいさー」そう言うとピカチューは更に上流に船を走らせた。時間的に見ても、これが最後の場所移動になるだろう。野球で言えば9回の表、0-0。コチラの攻撃で2死ランナー無し、バッターボックスには7番キャッチャーで打率.180、監督は勿論代打を要求するが、そのバッターは「俺に打たせてください!」といった場面。ちょっと違うか。船が上流に向かい、恐らく最後になるであろう場所移動の際、先ほどまで強い日差しを放っていた太陽が段々と力を無くし西に、西に引っ張られるように沈んでいく様をこれほどまでに「待ってくれ!もう少し待ってくれよ!!」と思ったことは過去に無かった。時計を見ると既に針は4時を回っている。残り時間は2時間弱。まさかこんなに苦戦するとは考えてもみなかった。冗談じゃねーぞ、くそう。船に乗り、揺られながら「あの太陽にこの2本針引っ掛けて東に引っ張れないかなぁ・・」などと益々くだらない事を考えるM君。次回最終戦!!!! 果たしてM君のとった行動とは!!!!予告「ピラニアに足食われたぞ!!!」お楽しみに!
2006.10.22
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第1弾はコチラ→現実と幻日編、幻蒼空間編━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━事の始まりは仲良くさせてもらっている釣り好きの和食屋の板前さんのこんな一言から始まる。「最近、ドラードが絶滅の危機に瀕しているらしいよ・・・全く釣れてなくて、ドラード目的の釣り宿がバンバン店じまいしちゃってるんだって。」「へぇ、まぁ前回俺が行ったときも数が減ってるとは釣り宿のオーナーが言ってましたけどねぇ。でもそう言われると何が何でも上げたくなってくるのが釣り師としての使命というか、、全く居ないわけじゃ無いんでしょう??」「全く居ないってことは無いと思うよ、ただ、数が少なくなってるから釣れるポイントも絞りにくくなってるんじゃないかな」「なるほど。まぁ何だかんだ言っても俺、5歳の頃から釣りやってますからね。そういう釣れない時の魚の釣り方ってのも心得てますよ。あくまで日本式ですけどね」「じゃ、行く?」「いいっすね、行きますか!」こんな会話から2週間後、今年に入って2回目の連休を貰い、LA PAS(ラ・パス)というブエノス・アイレスから500Km離れた土地まで車で向かった。前回ドラードを釣りに行ったエントレリオスよりも70kmほど上流になるが、本流は同じイグアスの滝から流れる川。70kmばかし上流とは言っても日本の川の70kmとは全く規模も規格も違って、たった70kmくらいじゃ上流だろうが下流だろうが川の幅も水量も何も変わらない。水質はドンヨリと茶色に濁り、流れもキツイ。水面から10cm、何かを沈めたらもうその物体が見えなくなるほどに濁っている。そんな中を4人乗りのボートで流れに逆らいながら更に上流へ向かう。ボートに乗っているのは板前さん(以下K氏)、当方とそして船長の3人。今回の船長はシルベスター・スタローンを30kg痩せさせて身長を10cm低くし、筋肉を剥ぎ取り、10歳年齢を足してもっと黒くしたような雰囲気だったので、「シルベー」と名づけてやった。本人にそれを言ったらいたく気に入ったようでウキャキャキャはしゃいでいたので、ムカついたから途中で「ピカチュー」に改名。当方「ねぇ、最近ドラードが全然釣れてないって本当?ピカチュー」ピカチュー「はい。前回上がった日ももう忘れてしまったくらい上がってないです」当方「前回上がった日すら・・・・そうか。で、一体何があったのよ?」ピカチュー「推定ですが、殆どのドラードがずっとずっと先の上流に行ってしまったようです」当方「イグアスの滝付近まで、ってこと?」ピカチュー「そこまでは行かないと思いますけど」当方「なんでまたそんな上流に逃げるのよ?」ピカチュー「上流はドラードを釣ってもココとは違って持ち帰れませんからね、食べることも出来ない。だから魚にとったらすごく安全なわけです。」当方「それって、上流に逃げたんじゃなくてココでの乱獲が原因なんじゃないの?」ピカチュー「かもしれませんね」当方「まぁ、幻の魚だからね。そう釣られてもらっちゃ有り難味も薄れるってもんだけど、このくらいが丁度良いんじゃないの。」ピカチュー「・・・。商売上がったりです・・・。」当方「俺には関係無いし。あはは」こんな近況事情を聞いておくのもまた作戦のうちで、前回魚が上がった日を忘れてしまうくらいに釣れていないということは釣るお客が少ないか、魚が少ないかのどちらかだろう。話からするとまず間違いなく後者であることは疑う余地も無い。ということは、つまり他人と同じ釣り方をしていては釣果に期待が出来ないという事でもある。・・・・・5歳か、それよりももっと小さい頃、父親と釣堀で釣った小さな鯉が当方の釣りデビューだった。もちろんそんな子供が垂らしている針に魚が掛かるわけも無く、親父が当方の針に自分の釣った魚を引っ掛けて、それを上げてワイワイ釣った気になっていた。釣りに関してのの師匠は親父。小さい頃から川やら海やらダムやら色んな場所で2人で釣りをした。鯉から始まり、野ベラ、ヘラブナ、少しして海で本格的に鯛を釣るようになる。釣り好きは社会人で一人暮らしをするようになっても止まることは無く、給料の大半がタイヤ代とガソリン代に消えていく中、余った小遣いをコツコツ貯めてダイワの「トーナメント」というリール(3万円くらい)を買ったときその日は一緒に寝たっけ。愛車RX-7で夜は富山の峠を攻める傍ら、その足で朝から黒部川上流で大和岩魚の48cmを上げたときも、上平村で虹鱒の60cmと桜鱒58cmを上げたときも、シーバス77cmを上げたときも粘りに粘って考えに考えた「仕掛け」で釣果を出してきた。釣り暦25年。その中でも今回が一番厳しい戦いになるかもしれない、そんな不安が頭をよぎる。普段から通える範囲内ならば今回釣果が出なくても次回にその無念を持ち越せるけど、休みが中々取れない以上次回は無いと見て間違いない。ココに来るには日帰りじゃ無理だから。どんだけ趣味は釣りです!やら何だかんだ言っても外国で魚を釣るのは二回目。日本に居るときの毎週毎週釣りに明け暮れていた頃から見ると、ココに来て3年でたったの2回とは釣り勘だってどうしても鈍ってしまう。前回2匹釣れたは釣れたんだけど、川の流れの速さは元より、「針合わせ」のタイミングや、キャストしてからの餌の泳がせ方などが自分の知っているものとは微妙に違っていたので最初は慌てたのを思い出した。「最近ドラードが全く上がってない」という先入観だけで、ココまで消極的になってしまう。これはあくまで他の日、他の人の釣果であって、勿論当方が何したわけでもないんだけどこの時ほど無用な情報を手にして後悔したことは無い。たとえば「最近ドラードが入れ食い状態」という情報を先入観として持っていれば、もっと前向きな釣りが出来るし派手に攻められる。積極的に釣ろう!というテンションを忘れ、消極的な攻めが続く当方。それに気づかないまま開始から5時間、時刻は昼の12時過ぎ。釣れども釣れどもピラニアしか釣れない。照りかかる強い日差しと、水面からの反射熱、少しでも森付近に近づいたときの恐ろしいほどの蚊の数。日焼けクリームも虫除けも「時期的にまだ大丈夫だろう」という慢心が少しづつ自らのモチベーションにも影響を及ぼし、徐々に心も折っていく。投げてはピラニア、投げてはピラニア・・・そんな中、一言も発さず冷静に事を進めていた板前K氏。ココで第一号のドラードを上げる。小型ながらもK氏の針に食いついて、何とか口に引っかかっている針を外そうと水面から空へ飛び立つようにも見えるドラード。日の光にキラキラと反射する鱗の輝かんばかりの黄金色。数々数種類の魚を上げてきている当方もこの時ばかりは心臓の鼓動がやけに早くなる。ピカチューも小型ながら久々に見るドラードの姿に「おお!」と叫ばずには居られないようだった。だが、型は小さめの35cm程度だったので即リリース(魚を逃がすこと)。しかし、結局それから暫く魚のあたり自体が消える。ピラニアすら釣れない。こんな事態を誰が予想しただろうか。開始から7時間、時刻は昼の14時を回っていた。正午の一番高く上ったお天道様が徐々に西へ沈んでいく。辺りが暗くなる前に帰るとしたらもう時間が無い。残り時間4時間と言ったところか・・・このまま坊主(目的の魚が釣れない事)で終わるのは絶対に嫌だ!と思っても、魚にはそんな熱い気持ちが伝わる訳も無く。向こうも命がけなわけだし。西日に反射し光るようにうごめく蚊の大群が、直射日光に照らされてまるでカゲロウを見ているように美しかった。~次回制限時間残り僅か!!!果たしてM君は幻の黄金魚と対面出来るのだろうか!!???何回も言うけどカメラが無いから、もうね、どうしようもない。豊かな自然をたくさん写したかったんだけどね、残念です。この日のために買っちゃおうかとも思ったんだけど、何となく抑制理性が働いた。ということで、次回をお楽しみに!!
2006.10.17
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この世の男にも女にも、一生の内に何度かは「モテ期」というものが存在する。モテ期。ここから先は完全な持論を述べるけども、期間的にみるとそれは3日だったり1年だったりマチマチ。回数的にみても一生の内に何回も"モテ波"が来る人も居れば、数えるほどしか来ない人も居るだろう。その波が来たときに上手くそれ乗ることができれば、結婚やら何やらっていう話になってくるんだろうけど、当方は生涯独身希望なのでその波に綺麗に乗る気は今のところ無い。あれは・・・いつの頃だったか。今でさえ「まるでチンピラ」だとか「まんまヤ○ザ」だとか、「怖そうだから話しかけられない」だとか、道を聞こうとしても殆どの人に無視されたりだとか本当に酷い扱われようなんだけど、20歳前後の当方は自分で言うのも何だけど、もてた。もっと言っていい?もてた。もてた。もてた。仕事は全く出来なかったけど、もてたんだな~。ホテル勤めのとき仮想結婚式の新郎モデルに選ばれて仮想新婦役プロのモデルさんと仲良しこよしになったり、卒業式などのパーティをそのホテルで開催するとき当方がカッティングサービス係(直接会場に出てお客さんの目の前でフルーツ、魚、肉等のサービスをすること)になると「一緒に写真撮ってくださぁい☆」「白いシーツの上で君も僕のうまい棒でカットしてあげる」とギャル達が何人も写真を撮りに来たりうまい棒食わせたり、バレンタインチョコレートは義理チョコを抜かして24個とか、彼女が居ない期間が1週間空いたことが無かっただとか、チンコが乾く暇が無かっただとか、ミルクの消費と生産の釣り合いが全く取れてなくていつも水みたいだっただとか、あぁ・・・書いてて虚しいぜ・・・昔は良かったなぁ・・・たった今、これ書きながら熱いものが頬を伝ったんだけどそれは置いといて、今考えてみると当方のモテ期の大きな波ってのは間違いなくこの頃本人の知らぬ間に来てたんだな、って思うほど、もてた。今でさえオッチャンになって、鼻毛とチン毛に白髪もチョロチョロと出だし、一日風呂に入らなきゃ自分の物とは思えないくらいの加齢臭もするし、枕も何となく臭いし、足も気を失いそうになるほど臭い。同時に趣味も変わってきた。最近の趣味なんか凄いよ、アンニュイな気分のままカーペットに挟まった自分のチン毛をコンプリートする事だからね。見れば見るほど絶望するくらい腹も出てきた。若かりし頃に常に意識してた無口なクール系から完全脱皮し、飲みなど席では自分の腹を出して「どうコレ、どう?どう?」とブルンブルンさせながら人を笑わせる役に終始徹しているところからみても、もう当方の人生にはモテ期なんかやってこないだろう。いや違う。モテ期?波?そんなもの、もう要らないよ。フッ・・・必要無くなったんだ。何故かって?モテ波に綺麗に上手に乗ることに成功したからさ。成功した、つまり・・・数ヶ月前の記事で「とあるプロジェクトを進めている」と書いたのを覚えているだろうか。とどのつまりプロジェクトってのは当方的な人生のタイム・プロジェクト、もっと具体的に言うと人生の時間の大半を相方の女性と共有する、即ち「結婚」ということ。解りにくかったかもしれないけど、その時はこういう遠まわしなヒントしか出せなかったのをお詫びするが、結論、つまりはそう言う事だ。彼女と出会ったのは、当方と取引している食材卸売り発送業者。もちろんアルゼンチン人で歳は23歳、髪の毛は栗色で目も同色。現在大学に通いながら、仕事として食材の発送をやっている。勉強が忙しいようだけど、頭の良い女性ってのは話していて非常に楽しい。馬鹿は嫌いだから。出逢いは非常に単純なんだけど、初めて喋ったのは当方がココに赴任した1週間後くらいだったかな、電話口での第一印象は、異国の言語で早口にまくし立てられ何言ってるのか全く理解できなかった。そういうハンディを若かりし頃のモテ期で培ったイナシで切り抜けながら、デートの誘いをしたのがそれから数ヶ月後。その時の誘いは異国の人ってことでやんわりと断られはしたものの、その数ヵ月後に今度は向こうから食事を誘ってきた。さすがに国は変わっても上質なオスを見る目は万国共通か、ハハハ。それから今までずーっと彼氏・彼女という関係を暖め続けてきたんだけど、来年彼女の大学の卒業も決まり、当方の方も同時期くらいにアルゼンチンの料理人仕事も任期満了という形になったので「じゃ、2人とも今がいいタイミングだしいっその事結婚とかしてみっか」みたいな言葉でプロポーズし、笑顔と共に快諾された、という夢を昨日見た。嫌な夢だ、疲れてるんだなきっと。次のモテ期よ、早めにドカンとデカイの頼むぜ!!
2006.10.07
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最近、身体が弱くなったのかそれとも歳なのかまた風邪を引いた。以前までの風邪は測ったように業務が余り忙しくないときに熱が出たりしてたのでまだマシだったんだけど、今回のは大型パーティの当日の朝イキナリ来た。当日の朝、いつもより少し早めに起きようと6時に起床。何処と無く身体の変化に気づきながらも(何とか持ちこたえられるべ)と安易な気持ちで業務に就く。が、徐々に身体が眠りから覚めていくのと同時に身体がやたらと重く感じてきた。数百グラムの包丁がまるで何十キロかの丸太を持っているように重く、体重も300キロほどになったように重い。軽い咳払いをするたびに頭に激痛が走る。早朝で薬屋が開くまでまだ時間があるし、持ち合わせの薬も無いのでそのまま(うおぉぉぉうおぉぉぉ)と歯を食いしばりながら人参を切る。手に職を持っているという事は正にこういうときに非常に残酷なもので、料理人などの専門職になるとこういう万一の事故に際して当人の代わりをできる人間なんか誰も居ない。増してや当日の朝なので、当方仕様に仕込みも段取りも完成してしまっている、その点から見ても誰にも当方の頭に描いた料理シナリオを読むことはできないし、仮に代わりに誰かが作ったとしても当方以上のものが出来るということもありえない。なので責任をもって最後までやらなければいけない。が、そういう気持ちに身体が全くついてこない状況。この日薬局が開くまでの数時間で4回立ちながら意識を失った。倒れる前に根性で意識を繋ぎとめ、その場でバッタリいくことは無かったけど、歯茎から血が出るほど歯を食いしばって、自分の太ももを殴打しながら何とか意識を繋ぎとめる。朝方10時になり、やっと薬局が開く時間になったので部下に「頼む、アルゼンチンにある風邪薬の中で効く効かないは別として最強に強力な熱冷ましを買ってきてくれ・・・」と薬を買いに行かせた。買って来てくれた薬は毒々しいほどのピンク色で(コレ、何か別の薬なんじゃねーの?)と思わせる風貌をしてはいたものの背に腹は変えられない。買ってきてくれた部下が「Mさん、1日2回食後に一錠づつ飲んでください、って薬局の人が言ってました」と言ってたけど飯も食わずにその場で8錠一気飲み。30分後。・・・・・・・・・・・ ・ ・寒い。身体が羽のように軽い。でも寒い。まるで自分の身体ではなくなったかのように軽い。地に足が着いていない、地上から5センチばかし身体が浮いている。そうか、前々から思っていたんだけどやっぱり俺ってこういう未知のパワーを持っていたんだ・・・・いや違う。目がおかしい。遠近の差が変についている。物がこんなに近くにあるのに手が届かない。逆にこんなに遠くにあるものに簡単に手が届く。うっは!すげぇ!ハンドパワーだよ!ぽたぽたぽた・・・あ、血だ。数年ぶりに鼻血が出た。しかし寒い。ここで当方の余りの異変に気づいた部下が体温計を持ってきた。「いや、俺は熱がでても体温計らないから。計ったって治らねーだろ?」。トン、と当方の目の前にそれを置き、仕事に戻っていった。でも目の前に体温計があったら、どれくらいの熱があるんだろう・・と気になってくるのが人間というもの。(多分、この状況からすると・・・39度は間違いなく振り切ってるだろうな・・)ピピピッ33.9度(う、うそ・・・もう一度・・・)ピピピッ33.8度「・・・・」(冗談だろ、何だよ33度って。確か人間って32度になると死ぬんじゃなかったっけ・・・アレか、薬が効きすぎたのか、やっぱ8個も飲んだら流石にきつかったか。でも熱が高いよりは全然良いな、身体軽いし。)結局それ以上熱を計ってなかったのでその後は何度まで下がったのかは不明だけど熱は下がっているのにとにかく寒かったのだけは覚えている。が、その日の仕事のことは何をやったのか全く覚えていない。未知の領域である33度台を体験し程なく生還したM君ですが、33度台・・・なかなか良いですよ。見えないものが見えてくるっていうか、神経が研ぎ澄まされるというか。危なそうなので金輪際こういう無茶は止めにしときます、多分。でも勢い余って12錠飲んでいたら・・・禁断の32度台にもなってたかも。おー怖。
2006.10.03
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最近ネット接続すらしない日々が続いていて、このBlogも週刊すら間に合わなくなり、挙句の果てついには月刊になりつつあるんだけど「Blog更新してください!」みたいなメールが数日おきに何人からか着ててその類のメールを見るたびに「うるせー馬鹿」と一人でPCの画面をカチ割りたくなる衝動に駆られながらもPCが無いと世界の金髪エロサイトが見れなくなるのでギリギリで思いとどまる日々が続いております、そんなものは他人にどうこう言われても本人にやる気が無いんだからどうなるもんでもない。だがしかし、前々記事のコメント欄で「かなちゅわん」という名前だけ見たら年の頃19歳、髪型はショートボブ、色白で、身長150cm、ピンクの縁眼鏡をかけた「ちょっとお茶目なオニャノコに決まってるべ!」と当方の長年培った妄想がフル回転して解図を導かざるを得ないほどの可愛らしいコメントが入っていたからさぁ大変、妄想しすぎて暴走気味の我が暴れん坊将軍ジャン・ピエール・ステテコビッチJrを必死に抑えながらもそんなキューティな「かなちゅわ~ん」の為に更新なんかしてみることにしたよ☆かなちゃんと言えば、思い出すのが高校生の時の彼女。付き合った期間は多分3ヶ月くらいだったかな、なんつーかプラトニックラブリーな付き合いで、いわゆる大人の付き合いって感じではなかったように思うんだけどあんまり記憶が定かではない。もちろんコメントしてくれたキューティかなちゅわんとは100%違うと思うけど、名前を見てフッと思い出したので今日は思い出話を書いてみる。あれは確か、かなちゃんとのデートの日。場所はディズニーランド。当時のディズニーランドで覚えているのがマイケルジャクソンの3Dアトラクションなんだけど、変な赤と青の眼鏡をかけてスクリーンに写った映画を見る。すると3Dマイケルがまるで目の前にいるように錯覚して写り、数10年前のピュアなM君はデートだって事も忘れて「OH!!!マイコー!!」と隣に座っているガキンチョ共と一緒になってどうにかして目の前のマイコーに触ろうと目イッパイ手を伸ばしていたら実は一生懸命目の前のはげ親父の頭を撫でていたという穴があったら入れたい入りたい貴重な経験もあの古き良き日のディズニーランドだった。あの時の「ウッポゥゥ!!!イヤッハァ!!!」と言いながらムーンウォークを踊るマイコーに酷く感動した覚えがあるんだけど、数年後にまた見ようと思ってディズニーランドに行ったときにマイコーが当方の許可も得ずにいつの間にか左遷されてて、別の人の3Dになっていたのは悲しかったなぁ。でもこの話は「かなちゃん」とあまり関係の無い話なのでここらで割愛。当時の田舎者で育ちの悪いスマスマに出てくるマー坊みたいな少年M君にとったら、ディズニーランドは正にこの世のサンクチュアリ。入場するだけでドキドキするのに、何がどう間違ったのか隣には彼女なんかが居やがる。心拍数は常時レッドゾーンへ突入していたから、どんなアトラクションで遊んだのか記憶がスッポリ抜けているんだけど、その日に起こったあの事件のことは数十年を経た今でもトラウマになっている。あの事件・・・・ ・ ・ ・ ・ ・飯の時間だった。今でさえあまり混まないような工夫がされているけど、当時のディズニーレストランは本当に酷かった。もちろん、混雑という意味でね。昼飯を食うのにも一番人気のアトラクションの待ち時間とと同じくらいの時間を浪費し、飯かアトラクションかというディズニーランドくんだりまで来てもこんな低レベルな選択を迫られるという訳の解らない状態。しかし、デートのスケジュールで絶対に飯は外せない。蟻んこのように綺麗な螺旋行列を作って少しづつ前進しながら無駄な時間だけが過ぎていく。どれくらい待ったかな、とにかく数時間待ってやっとレストランに座った。「いやぁ疲れたね、腹も減ったよ」「ほんと、でも私はMと一緒に居られるだけでいいんだ☆」というバカップル的な会話の後に食べたいものを注文した。少年M君は何を注文したのか忘れたけど、かなちゃんはミックスフライ系のメニューを選んだ。そこにはエビフライや魚の白身のフライ、野菜のフライなどがのっており、タルタルソースが別の器に入って出てきた。何をかくそう、当方は当時も今もこの世で一番の大好物が「海老フライ」でそれを目の前にするとどうも目が殺気だってしまう。海老の天ぷらじゃ駄目なのだ、あのサックリと揚がった熱々のエビフライにタルタルソースをたっぷりと付けて一緒に米をかきこむ、そうやって食べるのが何よりの至福の時間。じゃぁお前もミックスフライ頼めよ、って話になるんだけど他の魚のフライだとか野菜のフライなどは全然欲しくない。なのでエビフライのみのランチなどなら注文するけども、そこには無かったのであえて別メニューを注文した。しかし、他人の頼んだ飯ってのはどうしても美味しそうに見えてしまうのが人間の性。しかも大好物のエビフライが最強の存在感を醸し出しながら他のフライよりも前面に一本チュドーン☆と乗っていた。じっちゃんの名にかけてあのエビフライを我が物に。という思考になるのにそう時間は掛からなかった。今でさえ節操や遠慮、常識の一つや二つ持ってますが、当時の当方はさっきも書いたけど非常に育ちが悪い。家の夕食でエビフライが出てくることは稀だったけど、それが夕食に出てきたら海老が揚がる前から我が愚弟とし烈なエビフライ争奪戦が繰り広げられた。それはもう争奪戦と言うよりも、もっと殺伐とした、混沌とした「食事時に腹を満たす」という人間の本来持っている本能とはまったく違う、「どっちがより多くの海老を我が物に出来るか、そしてより完全な勝利を収めることができるか」という縄張り争いに近い、平和な世の中で人類が忘れてしまった根本の闘争本能に近いものがあった。そんな生活をしてたもんだから、目の前でかなちゃんが御しとやかに食べているエビフライをタルタルごと奪取しなきゃいけない!という思考になるのはよもや当然の成り行きといえよう。残念ながらこのときの当方には既にデートだということも、かなちゃんが自分の彼女だってことも完全に頭から消えていた。人間という生き物は意味も解らなく好きなものは最後に食べる、という意味不明な本能が刷り込まれているもので、ミックスフライで数種類のフライの中で抜群の存在感を示すエビフライを一番最初に食べる人ってのは稀である。これは苺ショートの苺を最初に食べるか、後まで残すかといった低次元な話ではない。これに限って言えば、苺ショートの一番上に乗っかっている苺はただ邪魔なだけであって、ミックスフライのエビキングとは図らずとも一緒には出来るはずも無いわけである。そんなかなちゃんも、やっぱりエビを最後に食べようと他のフライから手を付けていた。もしかしたら「M君、エビ食べる?」とか「M君、貴方のエビも食べたいわ☆」なんていう話になるかもしれないという期待もあったにはあった、が、皿に残っているフライがエビ単体だけになってもそんな御声は無論掛からなかった。(お前、それ食ったら殺すぞマジで。)という少年M君のエビフライに対する闘争心が沸き立つ。ここで片を付けなければ獲物を取られてしまう、そんな失態は許されない。かなちゃんがエビフライをフォークで刺す。その上から更に当方がフォークをエビに刺す。双方向き合って「ははは」と笑う。エビが半分に千切れる。また「ははは」と笑う。半分のエビを少年M君がタルタルも付けずに口に運ぶ。かなちゃんの笑みが消える。かなちゃんのフォークに刺さっている残り半分のエビも敵の動揺に乗じて抜群のフォークさばきで瞬時に奪い去り、尻尾ごと口に運ぶ。見たか!と満面の笑みのM君。タルタルソースを使うことが出来なかったという誤算もあったけど、ほぼ完全勝利。この間約4秒。え?かなちゃんと?別れましたよ。この日のこの事が原因でね。全く、エビの一つや二つでガタガタ言いやがって。モラルが無いんだよ。テヘッ☆
2006.09.26
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━━━━━━━━━━━━━━メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、 「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。すると漁師は 「そんなに長い時間じゃないよ」 と答えた。旅行者が 「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」 と言うと、漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。 「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」 と旅行者が聞くと、漁師は、「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」 すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。 「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。 それであまった魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。 自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」 漁師は尋ねた。 「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」 「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」 「それからどうなるの」 「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」 と旅行者はにんまりと笑い、 「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」 「それで?」 「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、 日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」 ━━━━━━━━━━━━━━これね、結構有名なコピペらしいんだけど、読みたいときにすぐに読みたいほど良い内容なので自分のWEBスペースに貼っとこうかな、と。文章を深く噛み砕けば噛み砕くほど、一生懸命仕事してればしてるほど色々考えさせられる内容で、ちょっとやそっとの風では滅多に靡かない自分の中の太い幹が、これを読んでほんのちょっとだけ靡いた。ギターは弾けないけどね。
2006.09.25
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「初めまして、宜しくお願いします。Mって言います」「こちらこそ宜しく。マルティン・ゲバラと申します。キューバ革命ってご存知ですか?あの時、革命に参加したチェ・ゲバラの弟で、僕と彼とは15歳違いです。」「え??え~~~~???え”~~~~???!!!それマジ???!」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━今日アルゼンチンワインの試飲会に招待された。会場はとても広く、中の特設会場には30箇所ほどのワインブースが立ち並び、様々な新作ワインやその年の優秀なワインを試飲兼宣伝という形で催されていた。年に数回こういった形で開催されるものの、ワインがあまり好きではない当方は過去2回くらい招待を断ってきた。会場に入り、キョロキョロと迷子の子羊ちゃんのように周りを見渡す。「ちょっと場違いなんじゃないかな・・俺には・・」と思いながら、当方を招待してくれた人のいるブースを探した。ブースに着き、軽い挨拶を交わす。当方を招待してくれた人は、舌の乾かぬ間にビジネスの話を始め、もし日本で売り出すならどういった葡萄の種類が適しているのか、辛口か、はたまた甘口か、それともブレンドか。香りは?適切な値段は?といった事を永遠と質問された。ああウザイ。味は解るけど、そもそもワインなんかあんまり好んで飲まないのに。さっきから「これはどうですか?2006年度の金賞ワインです!」やら「このワイン、評判いいんですよ」など御託を永遠と聞かされ、ワイングラスで15杯ほど試飲し続け、会場の蒸し暑さと相まって段々気持ち悪くなってきた。ワインを飲むといつもこうだ。ビール、ウィスキー、バーボン、カクテル。こういったものはいくら飲んでも酔いはしても気持ち悪くはならない。が、ワインは違う。育ちが悪いので、どうもこういうオサレな飲み物は体が受け付けない。コップ2杯ほどで気持ち悪くなってくるのに、さっきから「どーぞどーぞ」と次々に注いで持ってきやがって。質問にはもう適当に答えて、さっさと退散しよう。あ~気持ちわる・・・。。皆がスーツを着て、なんだか上流階級どうしのパーティみたいなのに当方だけ破けたジーンズにズタボロの革ジャン。服装だけを見たらその辺の道で「ウンペシート ポルファボール・・」(1ペソ恵んで・・)と物乞いをしている乞食と何ら変わらない。この服装もナニがアレだったけど、それにも増して髪形がマズイ。4ヶ月ほど床屋に行っていない当方の髪の毛はエリアシは肩に被さるほど長く、色の抜けた茶髪、しかもヒゲも2週間剃ってないので熊五郎みたい。はっきり言って、どっからどう見ても川沿いで拾ってきた熊のヌイグルミみたいだ。ココは俺の居る場所じゃないな、帰ろう。そう思い立って、「まだ飲んでいってくださいよ~」という声を背中に聞きながら前に歩を進めた。出口に近づくと、来場したときには気がつかなかったコジャレた一つのワインブースが目に止まる。へぇ、見たことのない銘柄だな。ちょっとだけ飲んでみるか。と興味本位にそのブースへ近づいた。「ちょっとこれ、もらえる?」とグラスにほんの少しのワインを注いでもらった。クルクルとグラスを回し、香りを確認し、口に含んで空気とワインをミックスさせる。第一段階の香りから第二段階の香りに移行し、飲み込んだ。若いな。まだ飲み頃じゃない。2004年か・・あと1年、いや2年くらいが飲み頃かな。どうもありがとう。と、そのブースの初老の老人にお礼を言って立ち去ろうとしたときに、第三段階の気になる香りが口の中に広がった。「ん?」、樽の香りでもない、葡萄の香りでもない、何だこの香りは。そのまま飲むのにはまだ若いけど、煮詰めてオリーブオイルと繋いで魚のソースにしたら面白いかもしれない。ちょっとパンフ貰って行きますね、あと名刺もらえますか?どうですか?うちのワイン、美味しいでしょ。あ、はいどうぞ名刺です。(ん?マルティン・ゲバラ?チェ・ゲバラと一緒の姓だ。かっこいいなぁ・・・)え、えぇ、まぁ。ちょっと若いですけどね、あと2年で飲み頃くらいじゃないでしょうか。そんな他愛のない話から世間話をし始めた。専門的な言葉が飛び交うので、60%ほどしか理解できなかったけど、なんとか会話にはなった。この老人は、当方に興味を持ったようで、やたらと肩に手を乗っけてきたり腰に手を回してきたりした。(ゲイか、てめぇ。まぁこの程度の老人なら襲われる心配は皆無だ。もうちょっと喋ろうか)と考えていたときに、あなたは何処から来たのですか?えっと・・・日本です。ほぅ、私の兄もね、日本に行ったことがあるんですよ。私はありませんけどね。そうなんですか、遠いですよね、日本。で、日本のどこに?数十年前、兄がキューバの国立銀行総裁だったときに、日本のトーキョーに一度行ったことがあると聞いたことがあります。当時のトーキョーは・・・・(まてよ?アルゼンチン人のこの人の兄貴がなぜキューバの国立銀行総裁に?数十年前というと何年前の話だ?この人の姓はゲバラ・・・たしかチェ・ゲバラも革命後数年間国立銀行の総裁だったはず・・・ということはもしかしてもしかすると・・・)あ、あの、もしかして・・・はい。エルネストの弟です。彼とは15歳違ってるので、幼少のころの記憶しかありませんけどね。おいおい、そんな重要なことをサラッと言うなよ・・・マジか?マジなのか??はい。全身に鳥肌がたった。ゲバラは40歳で亡くなり、若いころの写真しか見たことがなくて気がつかなかったけど、よく見ればその老人とゲバラの額から目にかけてのラインがそっくりだ。やばい、やばすぎる。なぜこんな所でワインを注いでいるのだ、もっとくれ、もっと俺にその手でワインを注いでくれ!彼と握手した右手は一生洗わないとそのときは思ったけど、それじゃ不衛生なので家に帰ってきてからちゃんと洗った。でも、ちょっと冷たい、シワシワの小さいあの手の感触は一生忘れない。今日は試飲会に行って良かった、心よりそう思った出来事だった。あまりの感動だったため、マルティンのブーズでワインを飲みすぎて、昼間食べたラビオリが全部出た。やっぱりワインなんか大嫌いだ。
2006.09.14
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花粉の季節になってきました。9月の当方は花粉症が絶好調です。日本でも酷かった、、でもアルゼンチンでも変わらないくらいに酷い、外国に居ても症状が変わらないのなら、一体どんな花や木の花粉が当方に直接影響しているのか解らなくなってくる今日この頃、鼻水ズルズル…チキンハートMですこんばんは。この季節になると、味覚が確実に低下します。っていうか、味覚枠の中での嗅覚能力が極端に落ち、それに伴って香りという味が解らなくなる。例えば、イチゴってのはイチゴの香りがあって初めてイチゴなのであって、鼻をつまんで食べてみても酸味と甘味しか味覚には反応してくれない。醤油だって、胡麻油だって同じ。でも、イチゴを自分でヘタを取り除き、「イチゴだ、イチゴだ~」と念じながらそのまま口に入れると花粉症でクシャミをしすぎた当方の鼻が香りを認識できなくても何となく過去に食べたイチゴという香りの経験値で勝手に脳がイチゴの香りを作り出し、それと同時に脳内妄想によって苺ちゃんというギャルが生み出され「あ~、あ~そうか、苺ちゃんというのか、もしかしてオパンテェも苺かい?」なんてもうどうにも止まらない妄想を数粒ツマミ食いしながら考え、「そうか、んじゃティクビは木苺だね・・・これくらいの大きさかな?」と、大きい苺を噛んで小さく整形し、ティクビ風味に出来上がった苺を一口でパクつき、いつの間にか話題が木苺になってそのまま途中3種類ほどのフルーツを挟んで最終的に話題がレモンになったところくらいでやっと我に返る、という生活をここ最近繰り返しております。でもね、何時もこんなふざけて仕事しているわけではありませんよ。皆さんも散々解っている通り当方、根は「ど」が付くほどの真面目ですからね、うん、マジで実際に真面目に仕事しているときの当方を見せてあげたい。ポリポリケツ掻きながら鼻くそホジって「この隠し味的な塩分がたまらないんだよ!!」とか言いながら仕事してますけどね。でも最近花粉症の影響で、程よい固形化したブツが取れないのでちょっと悲しいです。てへへさてそんなオバカな事を言っていても、立場というものは本人が望まなくても上がっていくもので秩序という壁、とでも言いましょうか当方的にはワイワイ楽しく仕事をしたくても「立場」という目に見えないものが逆に邪魔になってしまうときがあります。まさか頭である当方までがシモネタ言いながら仕事をするわけにいかないとか、そういった類の。これね、仕事の能率とか生産性から考えると結構良くないと思うんですよ。秩序を大事にし実行していたのでは、自分の若いころの職場と一緒になってしまう。仕事中は歯を見せるな、つまり「笑うな」とか、下のものは「はい」しか言うなとか、軍隊じゃないんだから…訳のわからない、こだわりすぎるとこういう暗い職場になってしまうのか、これじゃ発言権も人権もあったもんじゃない!という典型的な悪例になってしまう。それでもそうじゃないといけない、秩序は大事だという人の方が多いのかな、日本人は「こだわり派」が多いですからね、その国民性からか現状の物事のままでは満足しない、常に上を見てることが多い。でも上を向いているつもりでも、それがただの上の決めた自己満足だってことも多々あると思うんですよ。だから当方は望んでもいないのに30歳も超えてしまったし、仕事もできないくせに立場だけは一人歩きしてしまっているので、自分についた者にだけはそういった悪いと思われる例を排除しようと思ってます。それが例え当方自身に降りかかる新たな「しがらみ」に発展しようとも、これだけは変えずに行こうと思ってます。久々に文章書いたら要点が散乱しすぎてて逆に笑える。いいブツが取れたので、乾燥させて明日味噌汁に入れようっと。
2006.09.11
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千景っちゃ、あの千景ですよ。以前宝塚にいたやら何やらの。聞くところによると旦那さんが歌舞伎役者の人間国宝なんだって、すごいね~。でね、その千景が当方の作った飯を食っていったわけなんですが、料理説明で千景と目が合ったとき当方は蛇に睨まれた蛙みたいだった。ありゃ凄いオーラだ。ドラゴンボール風に言うと「すごい気だ!すごい気が近づいてくる!!オラ、ワクワクすっぞ!!」、聖闘士星矢風に言うと「ば、馬鹿な!!なんだこのコスモは!!ゴールドか!!?」、つー感じ。当方の中に千景が政治家という先入観がもし無かったとしてもあのオーラは読めるね、たぶん。いや、実際に接する前には「ただのオバサンだろ?軽く飲み込んでやるよ。」くらいの気持ちで目を合わせたんだけど、超深かった。女性でコレだけ近寄りがたいオーラを発している人に接するのは当方の人生中にそう何回もあるとは思えない。っていう意味では、いい経験をしたと思う。ただね、詳しくは書けないけど全体的に見るとちょっとワガママだね。全て計算でやっているんだとは思うけど、見る人、接する人によったらそれはマイナスにも思えてしまう。もちろんそのワガママを直視して「すげぇ」って思う人も居るだろうし、権力イコールで考え「さすが!」って思った人も中には居るんだろうけど。こういうレベルの人になっちゃうと、周囲で見る人、接する人一人一人良かれ悪かれ異なるイメージをテレビやら何やらで持ってるから大変だね。で、ここで書いた当方の文みたいに個人の物指しで勝手に評価されちゃう。で、こういう細かい情報が沢山集まっていくくらいの有名人となると、当の本人と接したことの無い人は頭の中に幾許かの情報として蓄積されていく。大変、つーか・・ある意味、国のプロパガンダだな、、帰りに例の人間国宝の旦那さんと「ご馳走様でした」と当方みたいな小者に言ってくれたのは好感が持てたな、そういうのは・・まぁ人として当たり前の事なんだけどね。
2006.08.30
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カメラが無くなった。カメラ本体のほうは以前から調子が悪くて、メモリーカード差込口のフタが開きっぱなしでそれを押さえながらじゃないとシャッターが切れなかっただとか、接触が悪くて何のボタンを押しても一向に反応無しだったとか、いろんな不具合が出てはいたんだけど無きゃ無いで困る。つーか、カメラ本体はいらないから中に入っていたメモリーカードだけは見つかってほしい。あのメモリーカードにはアルゼンチンでの色んな思い出が詰まっている。メキシコ、キューバ、ブラジル旅行の写真も入っているし、イグアスの滝、カラファテの氷河、料理写真、自分の後ろ回し蹴りが一体如何ほどなものなのかをパンツ一丁で撮った1分ほどの恥ずかしい動画なんてのも入っている。それよりも何よりも、数枚のニャンニャン写真が・・・マズイ。これは見られたくない。まぁニャンニャン写真とは言っても、そんなエグイ写真ではないんだけど、ちょっと恥ずかしい。参ったなぁ、見つからないかなぁ・・
2006.08.10
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最近、あんまり腹から笑うことが無いから、色々な面白い系の動画やフラッシュをネットで探して見ている。笑いってのはイイね、それを見て笑っているときは当方みたいな脳容量の少ない人間だと他の事を何も考えなくて済む。スズメ蜂は物凄く強暴だけど、花の蜜を吸っている時(食事中)は何が近づいても、羽を人間が触っても栄養補給に集中し全く回りが見えなくなってしまうらしい。比喩的ではあるけど、それと全く同じ事でまさに当方の身体が笑いを求めているのだ。残念ながら、当方の周りにはルパン氏のように腹から笑わせてくれるようなギャグセンスの持ち主は皆無なので、エロ本を自分で買いに行くがごとく欲求の処理は自分自身で発掘しなければならない。喜怒哀楽という人間が持つ感情のなかで、笑いと言うものほど人の力を借りなければいけないものは無いのだ。でも、腹の底から笑いたいのにこんなクッソッタレな動画を見つけてボロボロとマジ泣きしてしまった。ちくしょう・・・悔しいけど、かぁちゃん、ありがとう。
2006.08.09
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仕事上のミスってのは誰にでもありますよね。そういうミスってものは培う経験や知識・技術によって年をおうごとに少なくなっていくのは当然の事なんですけど、そんな経験や知識・技術を身に纏う「前」ってのは人間的にも社会人的にも全く未熟、即ち裸同然なわけです。その未だ何も身に着けていない裸同然な心、知識、好奇心、野心といった欲求の隙間に、自分で少しづつ色々な色の付いた服を着せていったり、ちょっと変態チックなコスプレでウハウハ言いながら本当に少しづつ、少しづつ社会人としても職人としても成長していくわけですが、今日は当方が料理人としての初期の頃から今現在までのミスの中でも特に人には知られたくない恥ずかしいミスを曝したいと思います。料理にはハッキリ言って自信があった19歳の春。訳のわからない自信だけが当方の心を支え、1年くらいやれば自分の能力なら料理人としてモノになるだろうなんて高を括り、20代で海外に進出することを第一目標に置いていたあの頃。一番最初の修行地である某ホテルに新入社員としてフランス料理部門の調理場に立った。フランス語?知りませんよそんなもん。料理用語?知らんわ。包丁?使ったことも無いね。それでも自信だけはあった。こんな感じで始まった料理人としての第1歩。考えりゃ解るわな、何も出来ないくせにこんな青臭い考えをしているガキが相手にされるわけがない。もしね、こんな奴が自分の元に配属されようものなら即クビにするね。でもそのときの調理場には心の大きな人が多かったのか、それとも全く相手にもされていなかったのか、たぶん後者・・いや絶対そうだと思うけど、とにかくクビにはならなかった。新入社員から調理場に入って2ヶ月間はずっとジャガイモの皮むきばっかりやっていたんだけど、単純作業の2ヶ月ってのは我慢できないくらいに長い。しかも別の県で働いている同世代の友人達は、やれフレンチドレッシングを教えてもらっただのマヨネーズ作って褒められただのと言ってるのに、当方はいまだジャガイモの山に囲まれていたので、非常に精神的に煽られる。料理を作るってことに関し、長い目で見たときに2ヶ月間イモの皮むきしてようが、フレンチドレッシングを教えてもらおうが、それから先の料理人としての差なんて全く開きようが無いんだけど、とにかくこのときは一刻も早く芋の皮剥き以外の仕事を覚えたかった。新しいことがやりたくてやりたくて仕方が無かったんですよ。「こんな毎日毎日泥だらけになって芋しか触れないのは嫌だ!フランス料理ってのはもっとこう、煌びやかで、上品で、トレビアーン♪なものだろう?」なんて考えていたときが懐かしい。しかし、かと言って指示されたこと以外の仕事も解らないから、芋の皮を剥きながらキョロキョロ辺りを見回し、いかにも「芋マスター」ならぬ僕は既に芋の皮むきは仙人の域に達してますよ、というアピール・オーラを出していたら数分後とうとう仕事が舞い込んできた。「おい、お前、ブイヨン漉しておけ」お前っちゃ何ですか。でもイイヤ、俺もお前の名前しらねーし。なんて本当は調理場の諸先輩方々全員の名前を知っているのに心の中で幾許かの反骨心を抱きながら、「はい!」なんて返事をしたもんです。それは良いとして、ついにやってきたジャガイモの皮むき以外の仕事。もうね、嬉しくて嬉しくてしょうがない。その日家に帰ったら例のフレンチドレッシングの友達に電話して「俺、今日ブイヨン漉したんだぜ!すげーべ!」なんて即刻自慢したくなるくらいに嬉しかったからね。でもね、そんな嬉しさとは裏腹に「ブイヨン漉しておけ!」と言われてもブイヨンってどういう風に漉すのか知らなかった自分がそこに居たわけです。オロオロしていると「早よせんかい!冷めると鶏の脂が固まって布漉しできなくなるやろがいね!おま、いつまでも突っ立って何しとんがいや!」とわけの解らない暗号のような方言で怒号が飛んできました。これ以上何もしないで突っ立っているのはマズイ。何かせねば!幅65cm、高さ1メートル20の寸胴には鶏ガラとオニオンやセロリなどの野菜がプカプカ浮いている。そもそもブイヨンっちゃ何よ?聞いたことはあったよ、クノールとかの固形の。アレのことだろ?よし!!謎は解けた!とばかりに、ザッバーーーーン当方は迷わず寸胴の液体のみを下水に捨てた。中に入っている鶏ガラと野菜が一緒に流れないように大事に大事に液体を捨てた。その瞬間の凍りつくような調理場の雰囲気は今でも忘れない。いやね、ブイヨンって煮崩れてクッタクタになっている鶏ガラのことを指すのかと思っていたんです。つまり煮出した液体、これが本命のブイヨンなんですけど、これを豪快に下水に捨てて本来捨てるものを大事に取っていた。後、ボロッカスのボロ雑巾のように怒られ、蹴られ、初めて社会人の厳しさと自分の無能さを知った次第ですが、他人に話せばきっと「そんなことも知らないでよく料理やろうなんて思ったね~」なんて思われると思います。が、思うだけなら誰にでも出来ますのでね、、回数にしたら過去に仕事上で何回ほどのミスを犯したのかなんて星の数くらいに無数に存在しますが、今でも鮮明に記憶に残っていてそれがトラウマになっているミスってのはそう無いです。ブイヨンって言葉を聞くたびにこのストーリーを思い出しますからね、あの頃は若かったなー、、なんて。今後これから先の人生、失敗は犯しても全責任が自分のせいであるミスはなるべく犯さないようにしたいものです。
2006.08.07
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いやぁ寒い寒い。マジ寒い。基本的に季節は日本と正反対なので日本が暑くなればなるほどコッチは寒くなるんだけど、それにしても寒い。朝なんかね、たぶん4度とかしかないからね。毎朝、布団から出るのが辛いんですけどそれは置いといて、あれはいつだったか・・・確か1週間くらい前の話なんだけど「雹(ひょう)」が降ったんですよ。仕事をしているときにドドドドド!!!という音と共に地響きみたいな、何というか身体の内部に響くような振動が調理場の床から伝わってきたんですけど、ここアルゼンチンでは何があってももうあんまり驚かなくなっている当方は、その音と地響きを半ば無視して仕事してました。しかしですね、その床から伝わってくる振動が全く緩まる気配を見せずにどんどん大きくなっていくんですよ。ココに来てから、特大の雹、例えるなら梅干くらいの大きさかな、これは何度も経験しているので何時もの様に直ぐやむだろうと高をくくってたんですけどね、それが中々やまなかった。調理場には窓がありませんから、気になった当方は勝手口からドアを開けて外に出て様子を見てみたんですけど、外で起こっている光景を見た瞬間何が起こっているのか当方の脳味噌処理能力で10秒くらいかかりました。何が起こっていたかというと、グレープフルーツ大の雹が空から降ってた。これね、大げさでも何でもなくて、マジでグレープフルーツみたいなのよ。当たったら骨折どころか、頭に直撃したら間違いなく即死であろう凶器氷爆弾が無数にゴゴゴゴゴゴ!!!と地面を打ってた。すぐさま「写真だ!写真を撮らねば!!」と思って部屋に向かおうにも、外を一歩出たらいくら頑丈にできてる当方でもちょっと無理。傘さしても何の役にも立たないのは目の前に停まっている他人の車が教えてくれてた。もうボッコボコ。んで、地面に落ちた雹を一つ手にとって見てみたんだけど、物凄く不思議な形をしていましてね。ただの氷の塊なんかじゃなくて、イソギンチャクみたいに触手が何本も周囲から飛び出てて、大気の圧力効果か何か知らないけどやけに硬そうな色をしてた。無色透明かな、濁りの無い綺麗な氷。でも大気中の細かなゴミは無数に氷中に入ってて、空にはこんなにゴミがあるのか・・・なんて全く違う方向で感動してたんだけど、気が付いたら数歩勝手口から外に出てて足に直撃食らいました。これがね、グレープフルーツですよグレープフルーツ。何メートルの高さから落ちてくるのか解りませんけど、物凄い速さでね、ガツッ!!!と右足の指先にそのグレープフルーツが落ちてきて「あわわわわ・・・」と片足押えながらしばし一人ダンスを踊っていたわけなんですが、見事に親指が粉砕骨折・・・ではなく内出血してしまって、靴をはくのも数日は困難な状態でした。で、昨日その雹に関して昨日知り合いから小耳に挟んだんですが、ネットオークションで先日降ったその特大の雹が日本円で一個3万ほどで取引されているらしく。競り落とす人がその雹を買って何に使うのかは解らないけど、とにかくオークションに出るほど珍しい大きさの雹だったんだな、ってことだよね。実際にここアルゼンチン・ブエノスアイレスで生まれ育って60歳近くになる人が「こんな大きな雹、初めて見た」とか言ってました。その瞬間に立ち会えただけで当方は幾分満足ですが、やっぱ・・やっぱ何個か拾っておけば良かったかな・・・と後悔しても時既に遅し。こういうね、何十年何百年に一度の珍しいことが起きた時には冷静にその現物を保管できる場合にはしておくと、必ずそれをお金を出してまで欲するひとが出てくるという教訓ですね。そこまで頭が回らなかった自分の未熟さにあきれ果てながらも、次の機会を狙ってグローブ持って頑張ろうと思います。
2006.08.02
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初恋・・それは過去の甘い恋物語であり、どれだけ年月を重ねても忘れることができない酸っぱい思い出。*********当方が幼稚園に通っていたころ、「ぱんだ組」のよう子ちゃんを見るたびに自分の心の中でそれまで感じたことの無いような「熱さ」を感じていた。とろけるような笑顔を見るたびに高鳴る心臓の鼓動、喋りたくて喋りたくてしょうがないんだけど、恥ずかしくて口が利けなかったあの頃。しかし、暫くしてよう子ちゃんは引っ越した。「さようなら」の一言すら言えなかった、あの時の少年M君(当方)の無念さと言ったら言葉では言い表せないくらいだった。後にこれが自分の初恋だった、ということを知る。それから幾年が経ち、中学生になった当方。時間は止め処なく流れ、いつの間にかチンコにもモッサリと毛が生えた。大人への階段を着々と登りながら少しでも一人間として背伸びをしたがっていたあの頃。事件はそんなほのぼのとした何の変わりも無いある日、起こった。「今日は新しい転校生の紹介です。それじゃ島田さん、こっちに来て」先生が朝のHRの時に言った。よだれを垂らしながらボケーッっとコンパスの針で机に穴を開けながら一人遊びに終始していた当方。先生の発した「転校生」というキーワードに反応し、顔を黒板方向に上げると当方の両眼に写ったその転校生は、数年の月日を経てほんの少しの色気を身にまとい、更に輝きを増した「よう子ちゃん」その人だった。なんたる偶然か、なんのドラマか。少年だったあの頃、「引越し」で、もう2度と会うことも無いだろうと思っていても、解っていても「さようなら」の一言すら言えなくて、それからずっと後悔の念に駆られていた当方。しかも同じクラスという、これ以上無いくらいの気運なめぐり合わせ。とにかくもう後悔はしたくない。あの時の臆病な自分から抜け出したかった。よう子ちゃんと日を追って少しづつ会話も増えていき、毎日毎日学校へ行くのが楽しくて楽しくて仕方が無かった。土曜の半日授業や日曜の休みなんかクソ食らえだ!とにかく学校へ行かせろ!よう子に会わせろ!と毎日考えることと言えばよう子ちゃんの事ばかり。当方の中で、確実によう子ちゃんに対する気持ちが大きくなっていくのを自分でも感じていた。そんなある日、放課後の係の居残り作業でよう子ちゃんと2人になった当方はここぞとばかりに奮起し、週末日曜日に映画を一緒に見に行く約束を取り付ける。そこから週末までの時間の長いことこの上ない。授業も頭に入らず、日課にしていた近所の本屋での月刊BOM(エロ本)の立ち読みすら怠る始末。この週に行われたテストの現代国語15点は、それから先の学生生活ワースト点数をぶっちぎりで樹立した。ようやく待ちに待った週末が来たんだけど何の映画を見たのか、何を喋ったのか、舞い上がってしまった当方はこのときの記憶が一切無い。なので詳細は割合するけど、とにかく手は握ったのだけは覚えている。幾月が経ち、週末には必ず2人でどこかに出かけるという暗黙の了解もできるような間柄になった。でもまだ手を握るのが限界。接吻なんかしたら心臓が破けてしまいそうだ。チョメチョメなんか絶対無理。それから更に幾月が経ち、手を握るのもそんなに恥ずかしくなくなった。そんなある日、日常の何気ない会話でよう子ちゃんがこんな事を言ってきた。「今日、親が居ないから家に遊びにきなよ☆ 6時に家に来て・・」大量の鼻血が出た。つーか、この言葉だけでヤバイ。よう子、よく言った、よく言ってくれた。俺にはココゾというときの勇気が無いのは自分でもよく解っている。痺れを切らしていたんだろう、女の子のほうからアクションを、いや、切欠を作ってもらうなんて、本当に情けない。でもね、このチャンス、君の期待には必ず答えて見せるよ!「手をつなぐだけじゃ駄目なのかい?」「だって・・・Mのこともっと知りたいんだもん・・」「俺もさ」「ねぇ、キスして・・・」「あぁ・・・」 プチュ・・・ハァハァ・・・ウフフンというシチュエーションが待っているに違いない。皿もナイフもフォークも用意してくれた。あとは自分で、自分の手で料理を頂くまでだ。頭のどこかでは早く待ち合わせの6時になれ!でも、チキンな当方はやっぱりどこかで6時来るな!という複雑な心境。無論そんな考えに時間は待ってはくれない。とうとう待ち合わせの午後6時がやってきた。よう子ちゃんの住むマンションの大口正面玄関前に佇む。もう後には引き返せない。恥ずかしくて「さようなら」を言えなかったあの頃の俺とは違うんだ!と気合を入れたのも束の間、大事なものを忘れてた。ラッキーなことにマンションの一階に薬局のテナントが入ってた。こんなものを買うなんてこのとき初めてだったのでちょっとドキドキしたけど、薬局にはその時他のお客さんも居なく、売り場のオッチャン一人だったから話が早い。運まで当方に見方してくれているようだった。物を持ってレジに行くと、オッチャンがニヤニヤしながら「元気だねぇ!これからかい??」とシャガれた声で話しかけてきた。気が立っていた当方は「うるせぇジジィ。こっちはそれ所じゃねーんだ。今日初なんだよ!」と捨て台詞を吐き、薬局を後にする。震える足でマンションのエレベーターに乗り、階上に上がる。よう子ちゃんの家の前まで行き、一呼吸置き、意を決してチャイムを鳴らす。数秒後「はーい♪」という元気な声でインターホンから声がした。緊張で心臓が口から出てしまいそうだった。ヴィーナスのような笑顔で「いらっしゃい♪」とドアが開く。しかし、「ごめぇんM・・今日ね、急に親の仕事が早めに終わることになっちゃったみたいで・・もうすぐ帰って来ることになったんだ。。でもね、友達呼ぶこと言ってあるから、夕飯一緒に食べて行ってよ、良いでしょ?」がっかりした反面、ちょっと安心した当方は2つ返事で快諾した。暫くして「ただいまー」と言いながらお父さんのほうが帰ってきた。さっきの薬局のオッチャンだった。その後、学校で口を利いてくれなくなった「よう子ちゃん」に当方は最後の最後まで「さようなら」の一言が言えなかった。できる事ならフィクションにしたい甘酸っぱい青春の初恋の話。
2006.07.22
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当方、今年で料理人生活12年目を迎えます。一番最初の修行先が北陸の某ホテル。通勤時間は車で30分。2番目は都内同系列の某ホテル本館。通勤時間は電車で25分。3番目も都内同系列の某ホテルで開業オープンから参加。通勤時間は電車で20分。4番目はその系列のホテルが倒産してしまったため初めて外部のホテルに進出。通勤時間は徒歩3分。そして5番目の勤務先となるアルゼンチン・ブエノスアイレス。通勤時間は10秒。え~、、繰り返します。10秒。最初の勤務先からの通勤時間を見てもらえれば解ると思いますが、だんだん近くなってる。調理場の隣に当方の部屋があるわけではないけど、歩数20歩、距離にして30mほどで調理場に着く。いくらなんでも近すぎ。例えば、貴方が仕事から帰って玄関を開ける。「あ~疲れたブー~」と言いながら上着を脱ぎ、ケツをポリポリ掻きながらテーブルに座り、みかんの皮を剥いてテレビのリモコンに手を伸ばし8chをつけるよりも当方の通勤時間が早いというのはどうしたものか。当方自身が持っているギネス記録「カーペットに挟まった自分のアンダーヘアーを5本見つける大会」で11秒231の世界記録よりも早い。近けりゃそれはそれで楽なんだけど、近すぎるのもちょっとアレだよねぇ。6番目の職場はきっと調理場に寝泊りで通勤時間2秒って事になるかも。いや、アレか、良いこと思いついた。結局のところ当方自身が調理場になってしまえば話が早いのか。通勤時間とか気にしなくていいし、それこそ横になりながらだって仕事ができる。誰か使う?当方の松茸。いやエノキ。。
2006.07.21
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ネットのニュースなんかをヘッドライン・リーダー(記事の見出しだけを読み取るソフト)なんかで見ていると、記事の見出し(題名)って本当に大事なんだなぁって思える。つまらなそうな見出しだと端から読む気を無くすし、逆に面白そうな見出しだと即効でクリックしてしまう。特にゴシップ記事やスキャンダル記事なんかだと、大体のメディアの持っている情報は大まかに均衡しているわけだけど、限られた文字数で如何に読者の頭に残せるような「上手い」文字を並べられるかが、販売・売り上げ・アクセス増加に繋がっていくと思います。見出し広告というと、身近なところで電車でぶら下がっている週刊誌の見出しがありますね。当方は電車通勤というものはあまり経験がありませんが、たまーに電車に乗って上を見上げると上手い言い回しの見出し広告が妙に気になるときがあります。「圧巻人妻・妖艶バスト98cmHカップの魅力 ウフフン★」とか書いてあるとマジでヤバイ。個人的にオッパイ星人ではないので巨乳は嫌いなんですが、「人妻」という艶めかしいキーワードから目が離せなくなる。しかも「圧巻」ときたもんだ。「圧巻」とはどの程度の圧巻なのだろう・・そうか、きっとHカップのオッパイがボヨヨンボヨヨンと・・・ウハッ・・・それに顔を埋めて「息ができない!」と藤原組長に関節技をかけられたのと同じようにオッパイ・タップをしてしまうくらいオッパイが圧巻なのだろうか・・・いや、はたまた逆の意味でボディ全体が圧巻で、ヒップ、ウエストも98cmの円錐体系なのかもしれない。そういう円錐体系も汚いもの見たさで好奇心として見てみたい気もする。ほんと、こういう見出しがあると色々なことを考えてしまいますよね。でもそんな見出しも大体が大げさに書かれていて、原文を読むと「なーんだ」と思うことも多く、「やり方がうまいなぁ・・・別段嘘書いてる訳じゃないしね・・・」なんて見出しの餌に釣られて週刊誌を買い、中身を読んでから非常に無意味な時間を過ごした事と、週刊誌側の罠に見事に引っかかった自分に軽く後悔することが殆どなんですけど、最近、楽天の「HN」にもそんな週刊誌の見出しと似たような現象が起こっていると感じるわけですよ、当方は。何だか「えりちゃんです♪友達募集中~★」とか「彼氏が居なくて寂しい明菜でしゅ(><)」とか、まぁ、少ない脳みそを振り絞って出会い系の業者が考えたネームなんでしょうけど、週刊誌やネットニュースの見出しと比べるとその余りのレベルの低い言い回しというか、文字の使い方に卒倒しそうになるわけです、当方なんかは。もうね、怒りを通り越して「もっとこういう言い回しにしろ!」とか教えたくなるね。そんな下手糞なHNなんだか広告なんだか解らないような名前で、「えぇ~えりちゃん友達募集してんの~?でもオジサンもう31歳、今年32歳になっちゃうけどこんな僕でもいいのかなぁ~~??」とか「明菜ちゃん、あぁ、僕が小学生の時大人気だったアイドルと同じ名前の明菜ちゅわん★あまりにも大好きで明菜ちゃんの下敷きをずっと使ってたよ!国語の授業中、下敷きの明菜ちゅわんの唇を奪った言葉今でも覚えてる!彼氏が居なくて寂しいなら、いつでも僕のところにおいで!」なんて考えると思ってんのか、馬鹿が。まぁ即効でクリックしましたけどね。しっかり出会い系のページに飛ばされて「入会」とかの意味不明なボタンが出てきたので、週刊誌の見出しにちょっと騙された気分と同じような後悔の念に駆られて軽く涙を流しながらページを閉じました。結局何が言いたかったのかというと、この楽天の記事をアップするときに題名が何文字まで打てるのかは知りませんが、限られた文字数で原文の要点をまとめ、尚且つ面白い言い回しを考えるのは非常に困難なことだと思うわけですよ。だからニュースの見出し、新聞のテレビ欄などは本当に凄いと思うね。当方なんかは前記事見出しの「チョメプロ」とか何が言いたいのか自分で書いてて自分自身でも全く理解に苦しみますから。しかもその時は「きょうの題名はこれで決まりだべ!完璧!」とか思うんですけど、後日になって相当恥ずかしい思いをしていることなんてザラです。だから今日は本気を出して見出しを考えてみたよ♪
2006.07.15
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「(料理の)腕はプロ並みだよね~」など、料理には限らないけど言う事がある。単に「プロ」と言ってもドコからドコまでがそうであってそうでないのか、その辺のグレーゾーンがとても広いわけで、解りやすく白黒はっきりプロと素人の線を引くならば「それ一本で食っているか否か」になるのかな。料理オンリーで書くけど、料理を作る→食べるというごくごく当たり前のことに関して素人考えでは「味や技術」に思考が偏りがちなのは言うまでもない。「物凄い包丁さばきだ!」とか「これを作らせたらプロ並みに美味しい!」などといった表面上、つまり料理を作る工程の「一番綺麗な部分」を指して言うことが多いように思える。勿論、衛生面や仕込みに掛かる時間に対する原価の移り変わり、食材業者との兼ね合い、上下関係などは一切無視。どれだけ時間をかけても、後片付けを人にやらせても素人考えでは結果(味)がよければ紛いなりにもそこで「プロ」になれてしまう。無論そこには「プロ」として結果それを認めてくれる人、若しくは「プロみたいだね☆」と言ってくれる人が必要になってくるわけなんだけど、どうにもこうにも料理に限ってのみ「プロ」という言葉を軽々しく使う場合が多すぎる。例えばゴルフや野球なんかのスポーツでは「お前、プロみたいだね!」なんて事を言うのは相手に失礼にも思えるし、生涯かかってもプロみたいな打球なんか投げたり打てない場合だってあるだろう。それはそれで良いんだけど、いや、これが至極当たり前なプロと素人の差である。プロとアマチュアの差、どう逆立ちしたって適わないような圧倒的な差、これに関してさっきからしつこく何回も言っているけど料理のプロとアマチュアの敷居がイマイチ高低差が少ない。プロという言葉を乱用しすぎると有り難味が無くなるし、当方なんかはプロとして10数年これで食ってきている以上、どこかで「この人のエビチリ。マジでプロ並みに美味しいんだよね~」なんて事を素人同士が言っているのを聞いたら「なにを!」と子供の喧嘩のごとく打ち負かしたくなってくる。もちろん今までの人生でエビチリなんか3回ほどしか作ったことが無いけど、頭の中で何かが燃える。そこで「んじゃ、俺と勝負しようぜ!」と中学校の体育館裏で発するような言葉を言っても、殆どの場合相手が恐縮してしまいそういう勝負に発展しないんだけども、もしそういう状況になった場合、2度と立ち直れないくらいに打ち負かして「それ見たことか!」と相手を見下してもいいし、「3回まわってワンと言え!」と虐めるなんてことも当方なりには有事。まぁ例えるならば「とにかくその汚ねぇ面、二度と俺の前に見せるなよ!」と、崖っぷちならぬ、完全に崖から突き落としてあげることが必須に思う。そうやってコツコツと素人虐めに励んでいると、そのうち料理の相談なんか誰もしてこなくなるから面白い。テヘッいつからこんなに軽々しく料理のプロと素人が入り混じっって言われるようになったのか解らないけど、その道のプロと言われるにはそれなりの門を途中で脱落せずに何度もくぐって来た者だけが到達できる領域であることは間違いない。今日は珍しくちょっと愚痴ってみたけど、本当はチョメチョメのプロになりたいといつも思っている。
2006.07.11
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当HPが9日前に1周年を迎えていたことに今さっき気づいた。開設340日目くらいから「もう1年経つかぁ・・」と意識はしていたんだけど、ここ数週間更新頻度が落ちて管理画面さえ見なかったせいか9日も過ぎてしまった。不覚...最近は、とあるプロジェクトへ向けて活動中であんまり時間が無いけど、そのプロジェクトが本決まりになったらココで真っ先に考えを披露したいなぁ。それと・・あ、そうそう、つい先日の事なんだけど、・・・・任期が延びた。。「M君、来年まで居てくれ」だってさ。何というか・・この時期に離任の話が全く無かったので、もしかするともしかするんじゃないかな~なんて思ってたら、予想してた通りになった。今更半年延びようが1年延びようがあんまり関係ないんだけど、身内など少なからず待っていていてくれる奇特な人もいるので取り合えず報告がてら。今のこの流れ、完全に当方に味方している。
2006.07.06
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ネット上での文字の会話には、色々な感情の表現の仕方が存在する。その中でも特に多い表現が「カッコ文字」であろう。(笑)なんか良く使われているのを見るし、(泣)なども良く見る。(汗)なんかもそうだけど、しかし未だに(爆)という文字にはどんな意味が込められているのか解らない。爆笑なのか爆睡なのか、はたまた爆弾なのか、不思議には思えど別にコレといって当方の知的欲求には囁きかけないので、どうでも良いっちゃどうでも良い。そんな「カッコ文字(って言うのか?)」が全部で何種類あるのかは解らないけど、文章を書く上で頑なにカッコ文字を使うことを拒否している当方ですら「ここで(笑)とか使ったら幾らか文章的には楽だなぁ」なんて思うときもあるにはある。が、やはりそこは今までこだわり続けて拒絶しているところなので使うのを頭のどこかで躊躇している。躊躇はしているけど、全てを否定している訳ではない。このカッコ文字には不思議な効力もある。たとえば、あるカップルがメール交換をしていて彼女のほうが彼氏にこう聞くとする。「ねぇサトシ、今日の夕食どこに食べに行こうか(笑)」(笑)が付属しただけで文章的にかなり柔らかくなり、夜のデートを楽しみにしているようにも感じられ、彼氏側としては非常にチンコがピンコしそうな勢いを醸し出す。「ねぇサトシ、今日の夕食どこに食べに行こうか(汗)」これだと金が無いから吉牛あたりで軽く済ませようとか、そんな感じかな。「ねぇサトシ。今日の夕食どこに食べに行こうか(泣)」これは別れの前兆か。会いたくないんだなきっと。カッコ内のたった一文字で様々な感情表現ができるそんなカッコ文字は素晴らしいと思う。しかし、もっともっと細かな感情表現ができるカッコ文字が存在してもいいと思ったことはありませんか?少なくとも当方は思いますね。しょうがないから今まで心の中で温めてきた当方の考えを特別に披露しますけど、いっその事、(レタス)とか(ヒラメ)などの食材名をカッコ文字として使ってみようじゃないかと。ちょっとブルーな時は(ホウレンソウ)、ムカついたときには(パプリカ)とか。生臭いときには(マグロ)、強烈に生臭いときには(イワシ)、甘い気分のときは(ミルフィーユ)、チンコピンコのときは(マツタケ)、ナニがアレなときは(アワビ)。どう?食材をカッコで囲むと、より細かな感情表現ができると思いませんか?使い方の例は、またサトシ君に登場してもらいますけど、「なぁ由美子、お前昨日の夜どこに行ってたんだ?(キクラゲ)」「家に居たわよ(ポワロー)」「電話に出なかっただろ(クルミ)」「寝てたんだもん(長ナス)」「おまえなぁ、いい加減にしろよ(モロヘイヤ)」「うるさい、ウザイ(八角)」どうですか?非常に豊かな感情表現がされているのが解ると思います。(笑)や(泣)という文字が文末につくと、その文字を頭で理解し相手の笑った顔や泣いた顔、その他カッコ文字通りの顔をイメージしますね。そこでもう一度言いますが、当方が今回提案している「カッコ食材文末感情表現法」理論から説明しますと、カッコ内に食材を使うことによってより細かで、そしてより多種多様な感情を表現することができます。いいですか、上の例文をもう一度読み直してもらいたいのですが、文字を読んだ後に()内の食材をイメージする。抜粋しますが、「なぁ由美子、お前昨日の夜どこに行ってたんだ?(キクラゲ)」これね、読んだ後にキクラゲをイメージしてください。キクラゲですよ、キクラゲ。あの中華料理に良く入っているコリコリッとしたキノコ。この文末のキクラゲを見て貴方はどんなイメージをしましたか?まさにそこが狙いなんです。中華丼のトロッとした餡に混じっているキクラゲをイメージした人、焼きビーフンの中でヤングコーンなどの野菜と一緒に炒められたキクラゲをイメージした人、はたまた木から横に伸びるがごとく生えているキクラゲをイメージした人、正に多種多様です。大事なのはイメージです。妄想上で相手とキクラゲを上手い具合に絡ませてあげる。「なぁ由美子、お前昨日の夜どこに行ってたんだ」という何の変哲も無い文の最後に(キクラゲ)という一種の感情表現が付属しているわけですよ。(笑)なんかとは全く比べ物にならない程、人間の心理に訴えかける効力があるのです。(クルミ)(ポワロー)(モロヘイヤ)だってしかり。()で囲まれた文字には人間の思考をココまで豊かにしてくれることが解ったところで、もうこれ以上文が続かなくなってきたのでそろそろやめていい?(ターメリック)ということで、貴方も当方の推奨する「カッコ食材文末感情表現法」理論に便乗してみる気はありませんかね?あぁ・・ありませんかそうですか(カルビ)。
2006.07.01
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さてと始めようか。HPを始めてから初めて見直し無しでUPした前記事。20分くらいで高速で書き上げ、その後予定があったので出かけた。夜中2時ごろ家に帰ってきて、ほろ酔い気分で読み直してみるとヒドイ・・・ ヒ ド ス ギ ルいつもヒドイけど、それにも増して前記事の文章構成がヒドイ。もう絶対に見直し無しでの強行UPはしないと硬く心に誓った。と、反省はココまでにして「魚のマリネ」に関しての「前編」からの続きである今回の「後編」。なるべく前編とのインターバルを開けないつもりでいたんだけど、時間だけは待ってくれない。「困ります!課長!!」「へへへ、良いじゃないか由美子!」「だ、駄目です!そ、それだけは!!か、課長・・・フフン」「まーまーそう言うなって・・」というパワハラが行われるくらいに時間が無いのは困る。この場合のシチュエーションは、課長が47歳で由美子は入社したてのOL21歳。由美子は毎日課長に小間使いにされ、仕事という社会の壁に行き詰っていた。あのころは楽しかった・・・数年前の学生時代。季節の風も、少しだけ乾いた匂いのする時間も、私たちを囲むようにゆっくりと流れてくれているようだったあのころ・・・戻りたい。俊子も由美も、薫も一緒だった。・・・・。でも私は今ココにいる。与えられる仕事なんか毎日毎日コピー取りやお茶くみといった雑用ばかり。もう嫌。そんな折、課長から夕食に誘われた。課長のことはハッキリ言って好きではないけど、このころの私はどこか・・・・・・・。・・・・えっと、、まだ聞きたい人いますかね?なんでいっつもこういう風に話が脱線してしまうのか自分でも不思議でならないんですけど、それを自分に問い詰めていたらまた話が脱線しそうなのでもうマリネのことしか書かない事にしますね。えっと、前回に続いての「後編」。あれ、さっきも同じようなこと書いたな、、。今回は応用編ということで、魚をマリネするにあたっての正しい下処理後の調理を書きたいと思います。バットにサランラップを敷き、その上に満遍なくマリネ塩を撒きます。マリネをするときの塩の分量は重量%で本当は決まっているんだけど、この辺は殆ど適当。適当と言ったらいい加減に思われるかもしれないけど、適当!テヘッ。マリネ塩は漬物を漬けるときの塩と違い、砂糖やらハーブも入っているので食材によってマリネ時間の誤差がかなり出てきます。この辺は本当に正確な分量・時間が掴めない。ということでヨロシク。皮面を下にして魚を置き、その上からも塩を撒きます。撒くというよりは塗ると言ったほうが近いかな。このとき、身の厚いほう(背身)に少し多めのマリネ塩を塗ります。塩が溶けてしまうと、脱水効果が少なくなるので腹身のほうは薄く、背身のほうには多少厚く塗ること。下に敷いたラップでそのまま包んで冷蔵庫に入れ、マリネします。この厚みの魚で大体約1時間くらい。生のときの身の柔らかさを記憶しておいて、マリネした後に指で触り芯まで硬くなってればマリネ完了。2時間ほど漬けたらショッパくなるので、20分位ごとに身を触って確認してみたほうが良いかもね。1時間後のマリネ完了の状態。岩塩が溶けて、魚の余計な水分が脱水されてるのが解ります。見やすくするためにバットを傾けているので水分が多く見えるけど、実際はチョット。流水で塩と身についた胡椒などを手早く洗い流し、キッチンペーパーなどで水分をよく拭き取ります。ここで中骨を抜くこと。皮をむく。包丁ではなく、手でペリっとむけます。サーモンをマリネする場合は切りやすさから皮付きで保存する場合が多いです。その食材によって後のことまで考えてやると良いね。最初と同じようにラップを敷き、たっぷり目のオリーブオイルを塗りたくりそのまま冷蔵庫へ。ここで再度1時間ほどオリーブオイルの香りを移してあげて完成です。簡単でしょ、かかるのは時間だけ。保存は冷蔵庫で2日位かな、使いそうになければオリーブオイルごと冷凍してもまぁOK。あとは薄く切ってレモンで食べたり、オリーブオイルと醤油を混ぜたもので食べたり、ルッコラなんかと食べたり、何かを巻いたり、香草を散らしてバルサミコなんかで食べてみたり。マリネ系は当HPの写真でも何回かあったような・・・もし気が向いたら「洋食・フレンチ」カテゴリーから調べてみるのも良いかもね。あんまり種類無いかもだけど。。ということで、後編を書き上げたらなんだか一仕事終えたようで非常に気分が良い。
2006.06.28
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チョロッと更新。昨日、映画を見てきたんだけどその映画の題名が「La profecial」。映画の宣伝ポスターにはキリストさんが十字架に張り付けられて、それが逆さまになってる一見して異様な雰囲気を醸し出している。今月の映画はほとんど見てしまったので、とうとうコレしか見るものが無くなって意を決して映画館に入る。ポスターの感じからホラー系なのは間違いない。当方はね、人間が血を沢山流すのとかは全然平気なんですけど、幽霊系が全くの苦手なんですよ。まず間違いなくその日の夜の夢に出てくる。子供みたいですけどね、出てくるんだからしょうがない。ちなみに過去にみた映画アフターの夢で一番怖かったのが「エクソシスト」。あれはヤバイね、首がさ・・ガツガッガツって360度回っちゃうんだから。もちろんその日の夜の夢でも「身内エクソシスト」が上映されて、弟の首が見事に一回転したもんだから中学生ながらにして寝小便しそうになった。話をもどして昨日見た映画「La profesial」なんだけど、身初めて15分くらいで「どこかで見たことあるシナリオだなぁ・・・」なんて思っていたら実はこの映画、「OMEN(オーメン)」のリメイクだった。なんならもうちょっと似たような題名にしてくれたら見る前から心構えが出来たんだろうけど、全くの予備知識が無い状態でみるホラーは怖い。しかも、以前のオーメンよりもかなりリアルになってて血もドバーっと出る。皆さん知っていると思いますがオーメンというとキーワードが「ダミアン」と「666」ですよ。ダミアンの後頭部にはね「666」という数字が火傷の痕みたいに彫られてて、それが悪魔の子供という・・あぁマジ怖い。もちろん見終わった後に自分の後頭部に「666」が無いかと調べましたけどね。「666」じゃなくて「酒女遊」と彫られていたのはトップシークレットですが、今はそんなこたぁどうでもいいんですよ。本題に入りますとですね、言いたかったのは昨日見た夢です。またこれが最悪なんだ。なんか知らないけど、エクソシストとオーメンとチャイルドプレイがミックスされてた。またココで弟に登場してもらいますがね、コイツいっつも当方の夢に出てきやがって今度出演料でもふんだくってやろうかと思いますが、その弟の首がクルクル回って手に持っている人形が独りでに動き始めて、それがチャッキー(チャイルドプレイ)なんですけどね、あの顔で鋏を高速で当方に投げてくるんですよ。チャッキーをなんとか前蹴りで倒すと今度はダミアンです。ダミアンがですね、玄関から律儀にピンポンを鳴らして入ってきましてですね・・・ダミアンはまだ子供ですよ。5歳位の子供です。でもココでもまたダミアンに鋏を投げられて、当方の自慢のヒゲを刈っていく。この辺から物語はグッチャグチャになり始めて、気がついたら神父さんが「貴方は神を信じますかぁ?」なんて聞いて来るもんで、「むしろ俺が神だ!」と叫んでたら目が覚めました。何というか、アルゼンチンは今冬で朝の気温が5度くらいしか無いんだけど汗だくだった。ホラーなんか絶対もう見ない。
2006.06.27
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ディナーのフルコースを構成するにあたり、調理法(マリネや加熱調理、はたまた刺身など)をあまり選ばず幅広く使うことができる食材は作り手にとって非常にありがたい。そして、その食材自体の風味や味が作り手にとって理想とあればその食材の使用頻度も確実に増えていく。そんなわけで当方がディナーのメニューを書くときには、以下に紹介する魚を頻繁に使用する。理由は2つ。上にも書いたように食材自身が調理法をあまり選ばず如何なる処理にも耐えられ、理想により近い完成度を誇ってくれること。そしてもう一つはアルゼンチンにある食材の中で、日本との繋がりのある数少ない食材であるということ。ここで一つ、テーブルを囲みながら話題ができるでしょ。********先日、当BBSにマリネの詳細を教えてくださいという書き込みがけいさんからあった。マリネという調理法は、東洋人が食材(食肉、魚)を生で食べる習慣があるということに反して、鮮度の問題や文化の問題でそれが無い(できない又は食べられないy食べたくない)西洋の人にとって、あえて塩で〆て後、生で食べられるようにした調理法で殺菌効果や保存の長期化、はたまたマリネ中に他の食材の風味を移してより美味しくできる効果もあり、その方法も年々進化している。当方個人的には調理法の一つとして見た場合「マリネ」という方法は必ずしも優れているとは思わない。生で食べれるものは生で頂くのが一番美味しいとは思うものの、どこでどう道を間違ってしまったのかフランス料理なんかをカジッてしまった為にこういう技法そ追求せざるをえない状態に。あわわわさて話を戻すと、6月9日のキノッピディナーでこの魚をオードブルで使用した。個人的にはカルパッチョ方向ではなく、河豚の薄造り風にしたつもりなんだけど、盛り付けがいつもながら原色原色してしまい結局カルパッチョ方向になってしまったというのは個人的な秘密にしておきたい事柄です。あいあいあい【以下の方法で別の魚を使用する場合、下処理とマリネ時間は若干異なるもののほとんどの魚にこの方法を適用できます。たとえば、「ヒラメ」「イカ」「サーモン」「ホタテ」「まぐろ」「鯛」・・・等などは同じ方法でOK。】和名「姫サヨリ」、アルゼンチン名「ペヘレイ」。顔はキスで身体はサヨリという、一昔前に流行った人面犬のような風貌。はじめてみたときはオシッコチビッた。こいつを過去に釣りに行ったときに、餌が生餌の大き目の金魚だったということに2回ビビる。つまりコイツは獰猛な肉食であり、日本でプカプカ泳いでいるサヨリなんかとは全く違う。歯も鋭い。とりあえず鱗を取ってあげて、3枚に卸すところから始めようか。ハラミのところが赤いのは鮮度の関係。ちなみに今日仕入れたコイツはあまり鮮度は良くなかった。腹骨だけ削ぎとって、皮付きのまま卸すこと。魚をマリネに漬ける場合には下処理皮付きが基本。中骨もマリネ後に抜きます。当方が常時ストックしているマリネ塩。岩塩1:氷砂糖0.4:白胡椒(荒砕き)0.1:オレンジ、ライム、レモンの皮のすりおろし全体で0.1:オリーブオイル0.3:ローリエ、タイム、ローズマリー、パセリの茎適量を混ぜて保存。腐らないので一度に5kgほど仕込んで使いたいときにサクッと使う。エロ本みたいで便利。テヘッ☆というわけで、前編終了。前編・後編と2回に分けるつもりなんか無かったんだけど、ここまで書いたまま前に進まず3日くらい放置していたので一回UPしちゃいます。写真は撮ってあるし、文章も頭の中には出来上がっているので、近日中(いつもこんなんばっか・・・)に後編をUPします☆こうご期待。しかし時間が無い・・・フゥ
2006.06.20
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若干の咳が出るものの、風邪のほうは確実に快方に向かっております。心配してくださった皆様、有難うございました☆ で、今回の風邪で今まで味わったことの無い非常に貴重な経験を致しました。それってのは・・・「舌が死んだ」。。今まで40℃の熱が出たときも、風邪でフラフラになって倒れそうになったときも「舌」つまり「味覚・嗅覚」が利かなくなったことは過去の料理人生活で一度も無かった。貴重な経験と言うよりも、味見をしたときに塩分濃度の反応しかしてくれない自分の舌にマジでビビッた。味の構成というのは本当に複雑なもの。塩分濃度だけが分かっても香り、甘味、酸味などは一切反応してくれない当方の舌。それに伴って、一気に襲い掛かってきた崖から突き落とされるような喪失感と不安。何度、どんなものを作って味見をしても、酢をそのまま舐めても、チョコレートを食べても「駄目だ・・・まったく分からん・・・・・」しかも2日後に、とても大事なディナーが予約されてる始末。ここで「まだ2日ある」と考えるか、それとも「もう2日しかない」と考えるか。本当に追い詰められた。料理人として舌が利かないんなら右手が無いほうが幾らかマシだ。最大の武器が使い物にならなくなった当方はその日一日考えに考えた挙句、ある結論に行き着いた。「酒を飲もう」いや、このときばかしは「飲んでみよう」だったかな。考えてみれば10日間くらい一滴の酒も飲んでいないことに気づいた当方は、きっと酒が足りないから風邪を引いたのだ!と前向きに考え、その日調子が悪いにも関わらずかなりの深酒をした。結果はご想像の通り。トイレを目の前にして「もう酒なんか飲まんぞ!」「止めてやる!絶対に酒なんか止めてやる!」「誰だ、酒は百薬の長なんか言ったのは!馬鹿タレが」と言いながらいつの間にやらトイレを枕代わりにして朝方の気温4℃という過酷な条件の中で爆睡をかました。結果はご想像の通り。朝、重度の脱水症状と共に奇跡的に凍死寸前で目が覚めて「水ぅ・・・水ぅ・・・・」と言いながら蛇口から出る生水を飲んだら今度は腹を壊し、頭痛、喉の痛み、腹痛、鼻水、関節の痛みと、新たに加わった症状を正に楽しむがごとく仕事へ。結果はご想像の通り。味見すらしたくない、身体が食べ物を受け付けなくなった。しかも大事なディナーは明日に迫っている。ココまで追い詰められたらどうにでもなれ!とばかしに自分的に頑なに拒否していた体温を測ってみると、【36.9℃】もう駄目だ。やっぱり測らないほうが良かった。実際には50℃くらいはあるもんだと思っていたので若干安心はしたけど、新たに加わった症状と合わせて2回凹む。午後になり、2日酔いなんだか風邪なんだか分からないめまいも軽く収まり、オリーブオイルをかけて少量のキャベツサラダを食べた。すると・・・「ん?」(わかる!!わかるぞ!!!オリーブオイルの香りもキャベツの甘味もわかる!!!)と、この日は本当に何とも不思議な体験をした次第です。え?次の日のディナーですか?そりゃ成功ですよ。っていうか、健康な時よりも数倍冴えてました☆こういう追い詰められたときにしか発揮することのない自分の能力が大好きです。高熱を出すと味覚が鈍感になるとは聞いたことがあるけど、こんな微熱で味覚が利かなくなるってちょっと反則だよな。ココまでよんだ人に言っても全く説得力が無いけども体調を健康に維持するのも立派なプロとしての仕事ですよね。だから今回の行き過ぎた自分の行いに多少は反省するも、やっぱり「酒は百薬の長」ということで〆の言葉とさせていただきます☆でも今回、この「深酒」と「凍死」というキーワードが無かったら、もしかしたらまだ味覚が利いてなかったかもしれない。これマジ。本気で焦ったからね・・PS 現在の健康度 80%
2006.06.15
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ちくしょう。風邪引いたぜ。今日で込み込み病原菌生活5日目突入だけど、有り難い事に熱は出ていない(と思う)。当方はね、風邪引いたかな?と思っても、体温はまず測らない。というのは、熱を測っても下がるわけでもないし、ましてや測って38℃なんかあろうものならその瞬間から「あ~、もう駄目だぁ」ってなるから。知らないほうが良い事の典型的な例だね、これは。しっかしよぉ・・寒すぎやっちゅうねん、アルゼンチン。ちなみに今日の朝の気温は4℃、4℃だよ4℃。今現在シトシトと雨が降っております。6月、7月が寒さのピークだからね、老体に鞭打って何とか来月まで走り抜けなければ。でも寒さがある程度過ぎた8月になったら魔の花粉症の季節がやってくる。あ~嫌だ嫌だ。それは良いとして、昨日お値段高めのディナーがあった。気温が4℃とは言っても、6月の頭は季節的には真冬ではなく秋の終わりか冬の入り口くらいの時期。だから今、アルゼンチンはキノコが美味い。今回のディナーのテーマは【デザート意外全てにキノコを使った】コース。無論、当方はヒネクレ者なのでそのキノコをあからさまに表立っては使用していない。そう、それはまるでベットの下に隠している青少年諸君のホット・バイブル「ポルノ雑誌」のように上手く隠してある。あ、これだとアレか・・自分だけしか知らない微妙な線になってしまうな。もとい、言葉を変えて言うなら「女子校生」の短いスカートとでも言ったほうが良いだろうか、「おパンツが見えるくらいまでギリギリみ短くするけど、オヤジには見られたくない。でもカッコいい男にならチョットくらい良いかも☆」という、あぁ、何ていい例えをしたのだ。我ながら我に惚れそうだ。つまり何が言いたいのかというと、オパンツ・・じゃなくて「キノコ」を「見せたいけど見せたくない」という位置に持ってきたかったのだ。解るかな、この微妙なニュアンスが。もうちょっと噛み砕いて説明すると、お客さんがコースを食べ終えてから「コースに全部キノコが使われていたね」なんて言葉を当方がかけられたとしたら、コレは当方の負け。つまり、おパンちゅ丸見えだったって事になる。負けというか「上手では無かった」というほうが近いかな。「全ての皿にキノコを使った」という、自分の仕掛けた罠がバレないように、それでいて「キノコ」がサブ的要要素でもなく、メインでも無いように如何に中間的な位置に持ってこれるかが今回のテーマ。え?なんでいつもこんな事するのかって?仕事=遊び だからさ。今日びピリピリムードの仕事仕事職場なんかクソ食らえだ。ということで、例のごとくまた半分以上の皿の写真を撮り忘れたっていうオチもあるんだけど、これに関してはもう何時もの事だから突っ込みは無しの方向でお願いしますね☆ -----◇-----●姫サヨリの軽いマリネ キウイのビネガーソースとエネルドソースサヨリを3枚に卸し、荒塩・砂糖・ライム、オレンジ、レモンの皮・ローリエ・白胡椒・オリーブオイルを混ぜたもので2時間マリネ。後、オリーブオイルで1時間漬け込んだ後、皮を剥き、薄くスライス。キウイのソースは、キウイの皮を剥き白ワインビネガーとグラニュー糖少々、オリーブオイルで作成。エネルドソースのエネルドとはディルのことで、微塵切りにしてからオリーブオイルで半日漬け込んだものを使う。ハーブ野菜はルッコラ、バジル、ウイキョウ、クレソン。トマトとイカ墨パスタを高温で揚げたもの、網笠茸のフライを飾る。 -----◇-----●リー・ド・ヴォーのポワレ トリュフソースリー・ド・ヴォーはフランス語だけど、スペイン語ではモシェハと呼ばれる。これは内臓肉に属すもので一般には胸腺と言われる部分だけど、判りやすく言えば喉肉と呼ばれている。モシェハは6時間煮込んだ後、重しをして水分を抜き、整形し、小麦粉をつけてオリーブオイルでソテーする。オーブンで火をいれ、大根のコンソメ煮の上に乗せソースをかける。ソースはマデラ酒とポルト酒の赤を半々で煮詰め、フォンドヴォーを足してオリーブオイルでつなぐ。使ったキノコはトリュフ。 -----◇-----●シャンピニョンのポタージュ ポーチエッグ添え個人的にシャンピニョンのポタージュが好きである当方は、自分の朝飯の分まで一緒に仕込んでしまう。盛り付けもシンプルながら、入っているものも至ってシンプルで、オニオン、シャンピ、バター、クリーム、ミルクの5種類だけで作成。キノコ全般と比較的相性の良い、葱を浮き身に使った。 -----◇-----●ヒラメのムニエルとカリフラワーのグラタン ミルフィユ仕立て ソース・ブールノワゼットヒラメは皮付きのまま小麦粉をまぶしてバターでソテーする。一人前5cm角×35g×2でカリフラワーのグラタンと交互に積み重ねる。付け合せはズッキーニ、赤ピーマン、ブロッコリー、牛蒡のフライ、エリンギ茸とポルチーニ茸の生ハム巻きソテー。盛り付けに動きを持たせるために面白い形に焼いたパイを飾ってみた。ソースは焦がしバターのソースで、バターを焦がした後、レモン汁で酸味を持たせ、デミグラスソースを適量加える。クラシックなソース。 -----◇-----●抹茶とホワイトチョコレートの小菓子 季節のフルーツとジェラードはい、撮り忘れました。抹茶は何気にアルゼンチン人にも簡単に受け入れられます。というのも、アルゼンチンでは昔からマテ茶と呼ばれるお茶を飲む習慣があるからでしょうか、日本茶なども抵抗なく飲む傾向にありますが、なにぶん高価なのであまり常用はされていないみたいですね。抹茶とホワイトチョコレートは相性が抜群にヨロシイので、これを組み合わせて日本風のデザートを作りました。
2006.06.09
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友人Y氏が日本でのプチ旅行10日間を終え、昨日帰ってきました。仕事の関係で日本へは何度か行っているらしいのですが、来日していつも困るのが「毎日の食事」なんだそうです。「日本だったら何処で食ったってそれなりに美味いじゃん」と言っても、「たまにしか行けないから本当に美味しいものが食べたい!」とY氏は頑なに日本の美味しい食べ物への執着があるようで、「んじゃ、いつも日本に行ったら何食ってんのよ?」と聞くと「コンビニ弁当」などとヘッチャラな顔をして答えるY氏はきっと糠(ぬか)だけでも生きていけるでしょう。当方が日本にいれば当方が連れて行ってあげるのですが、いかんせんそうも行かない。そこでY氏に「どうにかして日本で美味いものを食べさせてあげたいなぁ・・・」と思案を巡らせていた結果、当HPでおなじみのルパン氏の顔が当方の頭の中で閃光のようにフラッシュバック。ルパン氏がアルゼンチン旅行へ来た際、このY氏とも何度か会っているので都合も良い。「ルパン氏に頼もう!」と直ぐにルパン氏にメールを送り、2つ返事で快く快諾してくれたルパン氏は自分の持ち店でもある築地の美味しい寿司屋に連れて行ってくれたようです。結局Y氏は日本10日間の滞在でその寿司屋に単独で3回も行ったらしいですがそれは置いといて、昨日、非常にホンワカした顔をしてこのY氏がアルゼンチンへ帰ってきました。で、話はこれからですよ。帰ってきたY氏はさっそく「ただいま!今朝アルゼンチンに着いたよ」と1通のメールを当方の元へ送ってきました。すかさず返信「おかえり!んじゃ飲みにいこう!」と相手の時差ボケなんぞ気にもしない当方は強制的にY氏を「飲み」の場へ召還させ、「どうだった?どうだった??オニャノコのレベル上がってた?」とか「ルパン氏元気そうだった?」と目をキラキラさせて聞いていたんですが、どれだけ感動したのかは解りませんがY氏は築地の大トロの事しか言わない。質問した事の答えを言わないまま「やばいよ、あのマグロほんとにヤバイ、溶けるもん」などと、聞いてもいないのにペラッペラとマグロがどーたらこーたらうるさかったので、頭にポップコーン思いっきり投げつけてやりました。そんなこんなでまぁ、アルコールも回ってきてから大まかな日本の近況報告を聞き出す事に成功したんですが、何というか・・いいよね、こういうコネクションがあると。日本からアルゼンチンは凄く遠いけど、友人知人が目的の場所に一人でも居ると親身に協力してくれるし、その逆もしかり。人との横の繋がりって色々あるけども、良かれ悪かれ大事にしなきゃなって思った。ついでにハーブ書くの忘れてた。テヘッ☆今日の題は内輪ネタなので気にしないでOK。
2006.06.03
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本日、ようやくブロードバンドの仲間入りを果たした。アルゼンチンで、しかもほぼ隔離された環境でここまで漕ぎ付けるには結構な労力を使ったんだけど、何はともあれ今日工事が終わった。今までずっとアナログ回線だったので、当方のPCには色々な設定がしてある。いかに早くページを表示させられるかに創意工夫を凝らして、Java、ActivX、画像、音楽は勿論、BMP、Flashなんかは表示させた事がない。そう、いままでHTML、文字だけでネットを遊んでいたのだ。だからね、自分のページすらフルアクセスで見た事が無かった。トップのモバイルにあるQRコードだっけ、これ今日初めて見たし。いつの間にこんなものが表示されてたんだ、って。貧乏学生が生活費を節約するがごとく、受信速度が1kbでも上がるように色んな高速化ソフトを入れ、様々な設定をチマチマ変更してきたために今になって元に戻せなくなった・・・いや、戻せるんだろうけどやり方を忘れた。ブルータス、お前もか。参ったなぁ・・・でも先ほどテストがてらに30MほどのファイルをDLしてみたけど、このサイズだと今まで2時間弱ほどかかっていたものが10数分ほどで落とせるようになったことは非常に有り難い。そして何より皆さんのページをフル画像で見られることが嬉しい。ブルータス、お前もか。何と言うか、2年半をアナログ回線で過ごしたので、ほとほと今更な感を拭えないんですがやっぱ嬉しいね。嬉しいって言うかアレだ、やっと追いついたぜ!みたいな。ADSLがまだ普及していないときのISDN64k辺りからネットを遊び始めた人なら、当方のこの嬉しさというか驚きを少しはわかってくれるよね。ビバ常時接続!月の電話代2万円からの開放!あぁ、浮いた分ビールとジントニックが飲める。でも今日は久々にノンアルコールにしよう。そういえばハーブのことを書こうと思ってたけど長くなりそうなので多分次回。でもさぁ、トップのカレンダーの更新頻度を見てくれれば解ると思うけどなんか最近ネットがやたらとツマンナイんだよね。とうとう「日記記入率」なる%も60%をきった。寝る前に3時間も4時間もPCの前に座ってた頃が懐かしくなるほど近頃はPCの前に座らなくなった。マジでブルータス、お前もか。そういえば話は急に変わるけど、一昨日マージャンをやって役満振り込んで2万円ほど負けた。くそう。次こそは・・・
2006.05.31
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●バジル(スイート、パープルリーフ、レタスリーフ、ドワーフ、イタリアン、レモン)通常に売られているものは殆どがレタスリーフかスイートで、レタスリーフのほうが葉が大きい。パープルリーフはその名の通り紫色の葉をしていて、葉の外周にギザギザを有する。栽培は比較的に容易ですが、あまりに大量に出来てしまった場合はサッと茹でて水気を切り、オリーブオイルに漬けて置くか茹でたまま小分けにして冷凍しておくと何気に便利。冷気に弱いのでフレッシュを保存するときは冷蔵庫には入れないように。●ローリエスープや濃度のついた比較的汁気の多い料理に重宝するハーブ。その他にはマリネやブーケガルニなどで使用する。ハーブそのものを食べるのではなく、香りを移すという用途に使われる事が多い。今日では乾燥させたものの方が多く出回り、生で使用するよりも苦味が無くて使いやすいが風味が損なわれやすいため、乾燥品でも保存は短期間にする。●チャイヴ(=シブレット)細い筒状の草で、その香りはミニヨン葱(万能葱)に似ているがずっと香りが繊細で、飾りとして細かく刻んでスープやサラダなどに使用してもその風味は生かされる。栽培は比較的簡単なので家で育てれば一年中楽しむ事ができる。保存は水腐りするので、水分をなるべく近づけないようにすること。●コリアンダー前記事で書いたハーブ。当方はあまり好きではないけど、世間一般には比較的好まれていて世界中で食されているハーブの一つでもある。フランス料理ではどちらかというとコリアンダーの種(種子)を使う場合が多い。生命力が強く栽培も容易で、使用する食材は特に魚料理と相性が良い。●ディル葉の形状は細い羽のような形をしていて、種子もハーブとして使用する場合がある。葉のほうは特にサーモンとの相性が抜群で、付け合せなどにも使用用途は多い。サワークリーム、ヨーグルト、ソースなどに刻んで混ぜ込んだりもする。特にディルの香りを移したディル・ビネガーは美味で、サラダなどに使用するとより一層美味しさが増す。当方はこのハーブが一番好み。●マジョラム=オレガノ(スイート、ゴールデン、ポット、ゴールデンティップ)特に肉料理に使用されるが、馴染みの深いところで言うとピザやソーセージなどに使われる事が多い。後述のタイムとの相性がよく、混ぜ合わせて使うときもある。生命力が強く、熱い気候を好むが一旦育ってしまえば寒くなっても中々枯れる事はない。当方の玄関先に大量のマジョラムが育っていて、毎朝出勤しようと玄関を開けるとマジョラムの香りがして良い感じ。●ミント(ペパー、ジンジャー、スペア、ガーデン、アップル、オーデコロン、ベニーロイヤル・・・その他)種類が沢山ありすぎるハーブの一つ。今日でも新たな種がアレヨアレヨと出ては消えていく。シャーベット、酒、デザートなどに多く使われているが主料理にはあまり使われる事は無い。前にアルゼンチンで釣りに行ったときに蚊が大量発生していて、ガイドがミントを揉んで肌に擦り付けていたのを見て真似したら蚊が寄って来なかった。ミント万歳。●パセリ(カーリーリーフ(中国パセリ)、フラットリーフ(イタリアンパセリ))最も一般的で、今日広く親しまれているハーブと言えばパセリでしょう。カーリーリーフパセリはチアガールのボンボンみたいな葉の形状をしていて、刻んで使用したり飾りなどにも多く使われている。魚、肉、ジビエ、甲殻、スープなど使用法を選ばずその他野菜との相性も良い。小さい頃は母親にパセリを食べると血が綺麗になると教えられたけど、実際それが正しいのかは定かではない。●ローズマリー2cmほどの針のような葉をもち、香りが強く、生えている場所に近寄るだけでローズマリーがあると解るくらいの芳香さをアピールする。葉が硬いので細かく刻んで使用する。一昔前には化粧品やリンスなどにも使われていたのを聞いた事があるが、現在どうなっているのかは知らない。使いきれなかったものは、ビネガーやオイルに漬け込んで香りを移すと良い。●セージ(パープル、パイナップル、ゴールデン)これも香りが強いハーブの一つ。育つと綺麗な紫色の花を咲かせ、葉にはほとんど虫食いが無い。牛のレバーやジビエ(家畜)などの香りを誤魔化すために使用されることが多いが、馴染みの深いところで言うとスパゲティのミートソースには必ず入っている。セージだけにソーセージにも使われて、チーズなんかとも相性が良い。栽培には少し時間が掛かる。●タラゴン3cmほどの細長い葉を有する。当方は一番最初にこのハーブを食べた時に不味くて吐きそうになったが、今では好んで使用するハーブの一つになった。甲殻類との相性が抜群で、その他魚料理やスープ、タラゴンビネガーなどにも使用される。冷凍保存ができるが、乾燥には向かない。●タイム(ガーデン、シルバー、レモン、ウーリー、ゴールデン、EBアンダーソン・・・その他)細い一つの枝から「これでもか」というくらいに枝分かれして、育つとイバラのようにも見えるハーブ。フレッシュでも乾燥でも保存は長期間可能。特に食肉(チキン、仔牛、ラム、牛)に使用することが多く、魚料理にも勿論使うことができる。栽培も容易で、その辺に種を植えておけば何もしないでも育つ。ニンニクとの相性が良いので、共用すると特に食材を引き立てることが出来る。●アンジェリカ初めて聞く人もいるかもしれませんね、中心が空洞の茎からインパクトの全く無い大き目の葉が一枚づつ生えます。寒い所を好みむので、日本ではあまり出回ることがありません。料理よりもカクテルやリキュールの風味付けに使われる事が多い。薬草として出回っていることもある。●ベルガモットベルガモット茶。聞いた事ありませんかね。薄い透き通るような卵型緑色の葉を有し、花は赤く、オレンジの香りがする。鴨や豚肉との相性が比較的よく、若い葉はサラダにしても食べる事ができます。●チャービル=セルフィユフランス意外では無視されているハーブ。飾りに使用することが多く、香りはかすかに甘くどこかフェンネルに似た上品な味がする。サフラン、タラゴンとの相性がいいが香りが上品過ぎて弱いために、他と併用するときには量を考えながら使用する。当方的には、特に無くても困りはしないハーブかな。●クラーリー毛に覆われたハート型、濃い緑色の葉を持つ。衣をつけて油で揚げて食べたり、若い葉をサラダにしたりする。あまり馴染みはないが、日本で一昔前には比較的流通していたハーブ。生では結構苦味が強い。●コンフリー細かい毛が密集した細長い葉を有する。茎ごと茹でてホウレンソウのようにして食べたり、クロロフィル(青よせ)に使う事も多い。サラダでもいける。●カレーリーフカレーの木に生える葉。形はローリエに似ていて、カレーを作る時のスパイスとして必要不可欠。●フェンネル=ウイキョウ(フローレンス、ローマン、ブロンズ)葉はディルに酷似しているが、成長すると2mほどにもなることから見分けがつく。葉には殆ど香りが無く、根っこ、茎の部分を使用する場合が多い。球根のような茎の部分はセロリを球状にしたような格好で、チャービルに似た香りを有するがチャービルよりも上品ではない。生でも茹でても炒めても使う事ができるが使用食材を選ぶ。甲殻類、スープ、魚料理とは相性がいい。●レモンバーム楕円形の淡緑色で、甘いレモンの香りを有するが食べてもレモンではないところがニクイ。別名メリッサとも呼ばれていて、このレモンバームには蜂が大量につくことでも有名。使用する幅は狭いがカクテル、デザート、お茶などに使う事ができる。●レモングラス細長い硬い皮に覆われた茎で、皮をむいて株の球根を使う。香りが上品で、乾燥させて挽いて粉状にし色々な料理のインパクトに使う事ができる。魚のソース、鴨、豚などその幅も広い。●ラヴィッジイタリアンパセリに良く似た葉の形状を有すが、風味はセロリに似る。湿度の多い場所を好み、栽培も容易。保存は常温で常に水分を補給してやる事。アルゼンチンでは比較的メジャーなハーブだけど香りが強いので国民にはあまり重宝がられていない。●サヴォリー(ウィンター、サマー)ローズマリーに良く似た葉の形状をしているが、香りはタイムに近い。葉が柔らかく、野生的な強い香りを必要としない場合に使用する。ピリッとした辛味があり、ソーセージの臭み抜きや肉料理、マスなどの魚料理に使われる事が多い。●スウィートシサリーオジギソウに良く似た葉をしていて、アニスに似た香りを持つ。デザートに稀に使用されるときもあって、プディングや果物と和えたり、その上品な香りは糖系との相性が良い。●タンジー何処にでも生えている草、草といったらアレですが・・草。ゼンマイの葉に良く似ていて、ケーキスポンジに混ぜ込まれたり、カスタードクリームに添えられたりする事もある。しかし、なまじその辺に生えすぎているので商品価値として見たときにハッキリいって使えない。●クレス=クレソン日本名は水セリ。ピリッとした辛さをもっていて綺麗な淡水が流れる場所の近くに自生する。使用方法は幅広く、スープ、ピューレ、飾りなど素材の味を邪魔しない程度の香りは結構オールマイティ。生命力が弱く、保存は冷蔵庫でもって2日。カイワレ大根などもこの種で、通称ガーデンクレスと呼ばれている。●タンポポその辺に生えているタンポポの葉っぱ。フランスではメジャーな食材のため、タンポポ専用農家などもある。苦味が強く、サラダによく向く。●ラムズレタス=マーシュ=コーンサラダ癖が無く扱いやすい。一般には殆どが生で食べるサラダに使用され、適度な苦味があるがちょっとウンコクサイ。●ネトル大葉に良く似た葉をしているが、触ると棘があり指にプスプス刺さってかなりムカつく。ブイヨンのスープやジャガイモの料理と相性が良く、カクテルやビールなどにも使われている。●パースレーン=プールピエ葉の形状は日本刀を鍔の部分だけにしたような感じで、中心から蕊が何本か出ている変わった形。あまり食欲の沸く形はしていないけども葉に厚みがあって、食べると非常に美味しい。かすかにナッツの風味を有し、その殆どはサラダとして供される。●ロケット=ルッコラ今日比較的有名なサラダ用のハーブ。ゴマの香りがすると形容される事もあるが、そんな香りは全くしない。ピューレにしてグリーンソースに使ったり、飾りとしても使える。ピリッと辛い、そして個性的なハーブ。栽培も容易です。●サラダバーネット太目の茎から可愛らしく小さな葉が連なる。現在はあまり使用されてはいないが、ラヴィコットソースには必ず入れたいハーブ。青臭く、キュウリに香りが似ている。●ソレル(フレンチ、ガーデン)ホウレンソウのような葉と味を持つが酸味がある。スープ、タルト、魚用のソース、オムレツ、シチューなど幅広く使えるわりにあまりメジャーではない。茹でてたり、バターとソテーされて食べられる事もある。 -----◇-----とりあえず羅列してみた。このページをベースにして次回はちょっとした応用料理を説明します☆
2006.05.25
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ハーブの事を書こうと思ったけど話は急展開し、昨日「ダヴィンチ・コード」を見た。ネタバレになるからまだ見てない人やこれから見ようと思っている人は「続きを読む」はクリックしないでね☆ 原作は誰やらのミリオンセラーになった小説で、この小説は専門家から賛否両論と以前聞いた事があるけど間違いなく映画もそうなるだろうね。かつて自称映画オタッキーのエースとして言わせて貰えばこの映画、完全な駄作でしたな。簡単に感想を言わせて貰うと、サスペンス映画として見ている側が一番重要視する「動機」があまりに明確でなく非常に抽象的で不純、完全に犯人と映画を作った側の独りよがりになってしまっていた。何というか、マジでつまらん。ぶっちゃけ12/100点。映画館の椅子に座って、これほどの退屈な時間を過ごすのは以前スピルバーグ監督の「シンドラーのリスト」(8/100点)と、スティーブンキング原作の「ドリームキャッチャー」(11/100点)を見たとき以来かもしれない。ほんとその辺のB級映画のほうがまだ見れるかもね。でも・・だ。褒めるところを無理やり探すならば、言語が英語、字幕スペイン語というのを忘れちゃいけない。理解度は両方あわせても当方の語学能力ならば50%程度。そこでオタッキー妄想能力脳内アドレナリンの出番ですよ。もうね、勝手に自分で言葉を作って物語を完成させちゃいますよ、アレコレアレコレ。話は変わるけど、予告で「ジョニーデップ」の海賊系の映画は面白そうだったなぁ。今度はアレを見よう。あ、アルゼンチンは映画1本見るのに180円弱ですからね、選画に失敗しても、途中で席を立っても全然悔しくない。これは自称映画オタクには大変優しいコストパフォーマンスですよ。さてと、寝るか。
2006.05.23
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「すげぇ。こりゃマジ、ハーブの使い方が上手だなぁ・・」なんて事を産まれて初めて思ったのは、当方がまだコックとして働き始めて7年ほどが経っていた頃で、都内のポルトガル料理を食べた時のことを思い出す。周りには高層ビルが立ち並び、時間帯によったら狭い血管の中を慌しく流れる赤血球のような人の流れもできる。そんな忙しい土地のとあるレストランの1テーブルに座った。この店の評判なんか知らない。腹が減ったから飯を食う、ただそれだけの欲求を満たすために、たまたま見かけたポルトガル料理をメインに掲げている料理屋に入った。適当に「本日のオススメ」を出してもらう事にする。店内のつくりは歴史を感じさせていても非常に清潔感がある。やや薄暗い天井にどっしり構えるシャンデリアは、レストラン店内全体を光々と灯すにはやや頼りなかったけれども、それが逆に良い雰囲気を醸し出してくれている。「ここではきっと美味いものが出てくるな。」そんな風に思った。笑顔が決して媚び諂うような愛想笑いと感じさせない接客係の女性が、こちらの注文した料理を運んできた。言ってみればこの笑顔だって充分な精神的スパイスでもある。運ばれてきた料理は、ガーリックを効かせたスープとコリアンダーで味付けし炭火でグリルされた魚というとてもシンプルな料理だったけど、魚の奥底に眠っている微妙な香りがコリアンダーの独特の風味によって上手く起こされている。当方はコリアンダーは今でも苦手なハーブだけど、この時ココまで上手く使われるとハッキリ言ってお手上げだった。もしこれがイタリアだったならば、コリアンダーの代わりにローズマリー・タイムあたりを使うだろう。フランスだったらディル・タラゴンあたりで、日本なら生姜や大葉なんかになると思う。料理の風味と香りの枠に関して言えば、ハーブスパイスに負うところが大きい。そしてそんなハーブやスパイスは、その料理はもちろん土地によっても左右される。例えばチャービル・タラゴン・マジョラムなどはフランス、クミン・ターメリックなどのスパイスはインド、オールスパイスは西インド諸島、生のジンジャーはアジア、といった具合に。イタリアのリゾットやスペインのパエリアにサフランが欠かせないように、料理によって必要不可欠なハーブやスパイスもある。それらはケーキが甘いのがまるで当たり前のようにデフォルトで"決められて"いる場合も多い。決まり事は勿論基本として必要なものであるし、料理を志す人にとったらその線上は必ず通らなければいけない道でもある。これは特に「ハーブ」に言える事だけど何世紀にもわたって積み重ねられてきた伝統、経験、流行によって様々な種類が使用されることは元より、その土地土地で気候的に多く栽培でき、そして比較的安価で食べ続けられてきたものがその土地で日常の食事と共に供される。それとは逆に「スパイス」のほうは大変高価で、サフランなど、物によっては国内を流通する金銭よりも価値のあるものもあった。しかし「ハーブ」に関しては一度として高価だった事が無い。言ってしまえばその辺に生えてる「雑草」と売られている「ハーブ」の違いなんかかなり微々たるものだと思う。例えばタンポポ・ラヴィッジ・バーネットなどのハーブは1980年代までは頻繁に使われていたのに、その後はすっかり忘れ去られた存在となってしまった。それらはやはりハーブに適していない何かが、例えば乱培による値段高騰などがあったのかも知れません。もう一つ、飾りとしてのハーブの存在も忘れてはいけないでしょう。ハーブの知識を学べば学ぶほど、いったい何処から何処までがハーブなんだろうか・・という疑問点に必ず行き着きます。そうであるものと、そうでないもののゾーンがかなり広い。当方的に言うと、オニオンやキャロット、ポワローなどの野菜は完全にハーブに属します。オニオンは何々科、何々亜目、何々属、など「種」として掘り下げていくと色んな発見があります。次回記事は様々なハーブとその効用、使用法などをツラツラと書いてみたいと思います。
2006.05.19
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