それはだんだんと記憶が薄くなっていくという意味ではなくて
反対に、ふと横にいるような錯覚をすることが増えてきました
独りに慣れてきたと思っていたのに
心の奥底ではまだまだ納得と理解ができていないのでしょうか
いつもご飯は、テーブルの横並びで食べていました
テレビが見やすいという理由でしたけど
慣れると、横並の方が便利が良かったのです
今日も、ぼんやりと一人でご飯を食べていたら
横で、夫が食べているような気配を感じました
それは夢の中での感覚に似ていますが…
我に返ると、あぁ、いないよね
となるのですけれど、これが何とも言えず気持ちをどんよりさせてしまう
独りになった直後からは、気が張っていたから
こんな現象に囚われなかったもかもしれませんね
2年前には確かに、この横の椅子に座って
テレビの前のソファーに座って微笑んでいたのに
えっと…
居ないのよね・・・なんで?
ウソのようなこんな思考になってしまいます
もしかしたら昨年は、まだ夫のぬくもりや気配が家中に残っていて
見えないけれど存在が感じられていたから
居ない、という感覚は湧いてこなかったのかもしれませんね
季節を一巡して、もうすぐ二巡する今になって
夫の残り香のような気配が完全に消えてしまったから
居ないという現実がはっきりと感じられるから
どうしていないの?という感覚が生まれるのかもしれませんね
良いのか悪いのかわかりませんが
時間は流れていて、その時間の上で私も否応なく
あの夫を見送った時から、どんどん離れていっているのでしょう
昨日から、急に寂しい気持ちが湧いて来て
今日も、なんだかその気持ちから離れられないでいます
きっと、こんな感じで時間を過ごして行って
将来という時間にたどり着くのでしょう
こんな自分の気持ちを観察することも
生きているからこそ見る、人生の景色だから
独りで見る景色は慣れていないけれど
これからは、何もかもが独り景色で
二人で見た景色とは、全く違う景色なのですね
何年経っても、きっと
この一人の不思議、という感覚が無くなることはないのでしょう
これがぽっかりと空いた穴の正体なのかもしれません…
今日もお読みくださってありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
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