どんよりとした曇り空が続いていて、朝夕は暖房が必要なくらい冷えるので
桜が来週には満開になると聞いても、なぜかピンと来なくて・・・
四季の感覚が、年を重ねるほどに鈍くなってきているように思うのは
私の感覚の問題なのか、地球温暖化による四季の崩れのせいなのか、はわかりませんけれど
季節が移ろう時の、ほんの少しのワクワク感はすっかりなくなってしまいました
時に、桜の季節は寒い時期が終わった嬉しさよりも
環境が変わる戸惑いや不安のほうが、記憶としてしっかり定着していて
心から嬉しいと思ったことはないかもしれません
特に、夫が初めての癌が見つかったときの手術で
命を繋ぐために声を失う事になって、手術のための入院する前日に
鴨川の満開の桜の木の下に二人で座っていた時
桜の花がひとひら、またひとひらと散る姿が
あまりにも儚くて・・・
ふと、横の夫の顔を見ると
涙が頬を伝っていました
声を失うということ
その恐怖と不安はきっと、底なし沼のような無限の物だったんだと思います
何も夫は語りませんでしたが、それは言い表すことすらできないほど大きい不安だったのでしょう
だから、桜の花が散るのを見ると、この時の夫の涙を思い出します
そして、夫がホスピスへ向かうとき
桜並木を通ったときは5分咲きだったのに
旅立った後、自宅へ帰るときは前が見えにくいほどの桜吹雪でした
桜の花が咲くときに始まった、癌との闘い
何度も、その戦いに勝ったと思ったけれど
相手は、そう簡単ではありませんでした
最後の戦いになった4年前
桜が散るころに、、その戦いが終わって
夫は、桜吹雪の向こう側へ行って
、、、もう、帰ってこなくなりました

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