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August 29, 2013
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カテゴリ: 音楽
私の場合,ミックスというトータルバランスの概念は電子オルガンから始まった.
電子オルガンでまともに音色エディットし始めたのが中学校くらいから(遅っ!?)
そこからDTM,DAWへと発展していった.
そんなわけで徐々に広がった音を混ぜるというカテゴリー.
小規模から除所に大きくなっていって思うことは,結局のところ音の追求の行きつくところはPA(ミックスやマスタリング含む)だということである.
私自信,12/4chのミキサーを手に入れたのが中学生(←どう考えても変態)
お陰でPAの知識は人並み程度についたけど最近はPAって結局のところ電気事情を知らないといけないのではないかと感じるようになってきた.
ソフト屋からエレキ屋に移行した意義を社会人5年目でやっと見出せるようになった気がする(雑な大人だな)

MG10-2


だが一般的にはPAってなかなか勉強出来ないと思う.

でも,おそらくPA科には電気電子のプロはいないのではないかと思う.
結局,その時教わる人が今までに培ってきたノウハウが中心で理論は後回しになっていることが多いと思う(勿論間違いがなければ問題ないんだろうけど)
学問ではないのだから仕方がないけどクラシックのピアノ科や作曲科の人たちは音楽理論を展開するのになんだか損した気分にはならないだろうか…と思うのは私だけかもしれないが(苦笑)

正直,PA屋って電気博士とは思えない.見た目の話をするのは大変申し訳ないが金髪で革パンはいていかにもって人が実は電気博士号を持っていたらチョット笑ってしまう(実在していたらごめんなさい)
冗談はさておき,PA屋の中には個々のノウハウで仕事をしている人も混在するのだ.
(勿論,ちゃんと電気電子の理論を熟知している人も存在するとは思うが・・・)
DIの使い方一つとったってPA屋によってまちまちだったりするわけだから不思議な世界である.


ちなみに,よくいわれるDIのヒミツを電気的観点から紐解いてみるとどうだろうか?
"DIは電源供給より電池のが音がいい"・・・???
理屈なしに言い切るPAさんをしり目にちょっと考えてみる.
ダイレクトボックスにはアクティブタイプとパッシブタイプがある.

レコーディングの現場では音の収録を妨げることはなるべく避けたい.その時のその瞬間の音が2度と再現できないから当然だかが,DIと言えば楽器と卓をつなぐ重要な危機で電池で駆動させれば電池が切れた際,音が鳴らなくなるのはもちろんである.
では,そのリスクを背負ってまでして何故先人たちは"電池"というのか?

理由を聞くと奇妙な返答があったりする"電池のが音が太い","音に迫力がある","臨場感あふれる",・・・もういいよ(苦笑)

そんなもんは好みの問題だ.
問題はそうじゃない.


通常,電源配給によって動作する機材は基本的にDC/DCコンバータといったICにて駆動電圧をコントロールして使用する.
ファンタム電源の場合MIXERや配給機器の仕様により9V,18V,24V,48VとまちまちであるがDIの中では5Vとかで動いていたりするのである.
入力電圧を動作電圧である5Vとかに落とす為にDC/DCコンバータを用いるのである.
DC/DCコンバータは人間には全く追いつくことがないような早い周期で電源のON/OFFを繰り返して出力電圧をコントロールするという機構を持っている.
なので,早い周期とはいえ電圧が常に上下しているのである.
この電圧上下によって発生する発信が結果ノイズのようになることがある.
もちろんDC/DCコンバータの入出力端にはLCフィルタだとかがあり,悪影響がないレベルまでON/OFF時のスイッチングノイズのようなものを押さえる設計がされるわけだが,レコーディングの現場ではそれすらも影響すると考えられるのである.

ただ,ここで注意してほしいのは,では電池なら絶対発生しないかということである.
答えは微妙だ・・・
正確にはYESのものもNOのものも存在すると考えられる.
電池駆動で動いているDIの電源系統によるのだが例えば9V電池を6Vとかに落として回路を動かしていたらどうだろうか?
先ほどと同じくDC/DCコンバータが使われる可能性が高くなれば現象は同じくなるのだ.
だが,中には9Vを18Vなど上昇させて使用する回路も存在する.
この場合は先ほどのようなスイッチングノイズ的現象のリスクはなくなると考えられる.

長くなってしまったが結論を言うと結局はDIの内部回路により善し悪しが違うということである.
都市伝説とまでは言わないまでも先人達の"電池駆動音質最良理論"は絶対なるものではないということである.



音は結局電気に変換されているわけだから電気をクリーンにするのが全てと謳う人もいるけど,電気を程良く汚して得られた音がマッチすることだってある.
だから電気理論の最良が現実音の最良と言うわけでは決してない.
結局,人が耳で聴いて最良なら,経路上に減衰したり位相反転を繰り返していたりする箇所が存在しても構わないのだろう.
そう考えると理論では表せない世界ともいいかえられそうではある.

音楽理論が後付けのようにPA理論も後付けされる日がいつかは訪れるのだろうけど,音は生き物.
人が進化を遂げるとともに好みが変化すれば理論も法律のように"そうあるべきもの"でしかなくなってしまうのである.

だから,今できることは自分が満足できる音をつくること.
そして,徐々に人に支持される音へと進化を遂げさせることが重要だと思うようにしている.


ちなみに私は独学PA知識をなんちゃって電気理論で裏付けして今の知識になっている
だから,まだまだわからないことだらけで他人に展開する程の知識は残念ながらない.

まー,GND LIFT(グランドリフトスイッチ)は回路Aと回路Bがケーブルで接続された際,仮に回路Bのグランドが0Vtypのところ120mVとか浮いていたら回路Aの機器がその影響を受けてGNDが一緒に浮いてしまい結果0Vにならないと不都合な回路が異常を起こしたりして音にノイズが発生したりDCオフセットをしないと波形が浮いてしまったりする現象であるとか理論的に言ったって音楽家にはチンプンカンプンだろうというと思う(出音主義ならノイズが乗ってないならOKでも,まーいいんだけど)

XLRの話ついでにもう少し蘊蓄を並べてみると・・・
過去にXLRケーブルの2ピンと3ピンどちらをHOT(正相)にするかが定義されていなかった時代(~1992年くらいまでだったかと)につくられた機器は2-3ピンが逆のものも混在するために位相反転の仕組みができたが,現在では音の変化(例えばマイクを隣接してならべた際に磁気抵抗の都合で振動が逆転してしまう)等を修復するためにも多用されたりしている(だが,電気的な位相反転を視覚的に調べるすべはほとんどないため聴感上の判断にゆだねられている.経験がものを言う世界である)

上の内容に付随してダイナミックマイクにファンタム電源を流してしまった際,使用したダイナミックマイクが2pin-3pin反転していてHOT-GNDショート状態になったりすると,なんとグランドに最悪の場合48Vが流れてしまう(ファンタム電源は18Vや24Vもあるので48Vとばかりも言えない)
これがどんな影響があるかというと・・・
マイクはグリップやグリルが鉄(導体)で出来ている.そして,ほとんどの場合,フレームはGNDと間接的または直接的に接続されているのだ.
おぉー48V-DCがグリップに流れる~~~
カンが鋭い人ならGND浮いてるから電流が発生しない=電気は流れないと想像がつくと思う.
しかし、、、エレキギターを持ってグリルに口を誤って付けたりするとあら不思議,
マイク-人-ギター-シールド-(間にアンプがあるかも)-DI-XLR-卓(←あくまで経路の例)といった感じで人間を通過するという危険な48Vの回路が出来上がってしまう!
人間に48Vが一瞬でも流れようものなら接点はやけどするだろうし,ほんの少しの間でも流れ続ければ最悪の場合,死に至る危険性があるのだ.

MG_Phontom


こう考えるとPA屋って実は電気工事士の資格を持っていないといけない気がする(よーし今すぐユー○ャン)、、、が,電気工事士は自ら施工しない場合は除く.
PA機器って接続先を脱着するのはPA屋だが電源系統そのものを施工しているわけじゃない・・・
壁コンセントに延長ケーブルをつないで電気ポットをつけるのに国家資格が必要じゃ一般人は電化製品を扱えないもんね.
それと同じで設置された施設で機器を接続するだけでは法律違反にも何にもならない.
人命にかかわる内容を知らずにやっているPA屋も数多く混在している.
自分でもある程度知っておき,事前に注意しておくことが重要だと思わずにはいられない.





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最終更新日  October 14, 2013 10:46:30 AM
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