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こちらは男性同士の恋愛をテーマに書いています、興味の無い方、嫌悪感を抱かれる方はご入室をお断り致します。
君がいるから
久し振りに二人で過ごす休日、昨日はなし崩し的に抱かれたから今日が休みだということを藤野はすっかり忘れていた。
「先輩、昨日はすみませんでした、俺気遣いの意味間違えていました」
「いや、俺こそ済まなかった。。。仕事の話はここまでにしよう、昨日で資料の作成も終わった訳だし、今日は折角の休みだ」
その言葉に洗い物をしながら振り向いた栢山の笑顔が妙に晴れやかで藤野は一瞬、自分の言葉は間違いでは無かったのかと思ってしまう。
「じゃぁ、出かけますか?先輩の冷蔵庫からですからね、ここらで補充しないといくら忙しいからってインスタントばかりじゃ体に良くないですよ、時間が有れば俺が作ってあげます」
なんて台詞を聞くとまるで栢山は世話女房の様だと内心思う。
「でも」
「はいはい。。。でもはなしって前にも言ったでしょ貴方と俺は上司と部下だけれど恋人同士なんですよ、甘えたい時は甘えて欲しいって言いましたよね」
「そうだけど」
「俺が甘えたい時はちゃんと甘えますからねっ」
着替えましょうとのクローゼットの前に押しやられてしまった。
キッチンではまだ栢山が片付け物の最中で洗濯物までしてくれていることのに申し訳無いと思うと共に自分よりも一人暮らしの短い栢山の方が起用にこなしてしまうのが羨ましく、不器用な自分をこんな時、不甲斐なく思う。
「先輩?出来ましたか?」
「あっあぁ~」
気の無い返事に栢山が寝室を覗くと黒のジップアップセーターに白のハイネックシャツそして細身のジーンズという格好が普段の藤野を少し若く見せていた。
見とれる栢山に藤野が小首をかしげる。
「変か?」
「いえ、似合います、何時もよりちょっとばかり若いですけど」
「悪かったな、お子様顔で」
膨れてそっぽを向く藤野の前に立って顔を覗き込み唇を奪う。
「なっ」
「おはようのキス出来なかったので」
悪びれる様子も無くニヤける栢山に今度は藤野がキスをする、こんなことは今までにないので栢山は呆気に取られ立ち尽くす彼を横目に藤野は勝ち誇った表情でいう。
「栢山愛してる」
先ほどのキスといい愛してるという言葉といい、普段有り得ないことをされた栢山は益々硬直してその場から動けなくなった。
「さっきのお返しだ」
と笑ってみせる藤野は呆然としている栢山を置いて寝室を出た。