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ホワイトデーまであと数日、倉本舜一は藤野朔耶からの
ホワイトデーお返しを期待してソワソワしていた。
「朔耶は何お返ししてくれるんだろうなぁ~」
ぶつぶつ呟く彼をよそ目に、同じ職場の同僚は冷たい目で
倉本の動向を監視していた。
「ねぇ~倉本さんここのところ変よねぇ~」
「そうそう、ブツブツ独り言が増えたし」
「日ごろのストレスの性かしら?」
なんて声がヒソヒソトと聞こえて来たりもするが本人はお構いなしで
妄想まで始める始末、もう手に負えないと呆れ顔の同僚は
見てみぬ振りを決んだのである。
その日の昼休み倉本が藤野の元にやってきた。
「朔耶くん一緒にランチしない?」
「倉本さんあんた懲りないですね。
先輩は俺のだってこの前忠告したの忘れたんですか?
それにあんたの同僚はとうとうあんたがおかしくなったって噂してますよ。」
「そんなの関係ねぇ~俺は藤野一筋なんじゃ!俺とお前とでは藤野歴が
違うんだお前にとやかく言われたくない。」
相変わらずな栢山と倉本の会話、大人気なく蹴りを入れあう二人に呆れる藤野を
ほったらかしにしたままで言葉争いを続けるふたり。
「ふっ!俺は藤野のあんなこともこんなことも知ってるんだ、お前こそ諦めろ。」
「ふっ!俺なんか先輩のあんな声やこんな声きてるんだ!俺の勝ちだ!」
「はぁ~」
ため息をつき二人を残して立ち去る藤野は独り平和にランチを取るのであった。
部署に戻ると二人はまだ揉め合っていた。
「こらぁ~お前ら何時まで言やってるんだ!休憩時間はとうに終わってるんだ!
倉本頼むから自分の部署戻れ!」 「こいつなんとしてくれ!」
卍固めを決められている倉本、
「栢山!倉本を放してやれ!」
「先輩エコヒイキ!俺だって腕噛まれたんですよ!ほらぁ~」
埒のあかないふたりにうんざりな藤野は栢山の胸倉を掴み、立ち上がらせると唇に
キスをした。
周りからは悲鳴が上がり栢山は腰を抜かす。
「ふ。。。藤野さん」
「ああぁ~~なぁ~~んだつまんねぇの」
と言いさっさと帰って行く倉本を横目に藤野はデスクにつき
何食わぬ顔で仕事を始めるのであった。
藤野:ごめん倉本、ちゃんとお返し考えてるから
栢山:そんなの返さなくて良いんですって
藤野:栢山ぁ~
栢山:済みません
倉本:ざまぁ~みろ!
栢山:ふっ(中指立てる)
君がいるから 番外編 2014年02月13日
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