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倉本は藤野の幼馴染で同級生で藤野の事を気に掛けている親友である事を栢山は良く知っていた。
だから安心仕切っていた。
けれど今から思うと倉本はただ親友と言う枠から外れる事を恐れて居たからではないのかのかと友里の言葉からなんとなく察した。
根拠はない。。。けれど不安の文字が栢山の胸の中を過ぎる。
藤野のマンションに着くと彼の部屋に行く、時刻はまだ9時前まだまだ宵の口、食事に出かけただけならば暫くすれば戻るだろと思うが久し振りの倉本の誘い、ただ食べるだけでは終わらないだろうと想像する。
栢山は不安な気持ちをかき消すように部屋の主の不在をかき消す様に電気を付け、冷蔵庫を開けるとビールを取り出し、プルタブを明け、一気に飲み干した。
部屋に響く喉のなる音、不安と一緒に飲み干すと空の缶をゴミ箱に投げ入れたが缶は音を立ててゴミ箱の縁に当たり部屋の隅に転がった。
仕方なくそれを拾うと今度はゴミ箱にそっと入れる、この行動の空しさに栢山はコタツに入ると横になり瞳を閉じて物思いに耽っていたが何時の間にか眠りに堕ちた。
藤野はかなり自分は酒に強いと思っていたが二件目のバーではなぜかなり酔いが回っているように感じられた。
「藤野ちょっとペース速くないか?」
「らいじょうぶ」
舌っ足らずの藤野の声に倉本は心の中でほくそ笑む。
藤野は一気にロックのウイスキーを飲み干し二杯目のウイスキーを頼むが隣の女性の香水の香りが鼻につく、栢山の香りとは違うその香りが鼻について気持ち悪い。
顔色の悪くなる藤野を覗き込み倉本は店を出ることを進め、タクシーを拾うと自分が住んでいるマンションまで藤野を連れて行った。
「大丈夫か?」