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本編へのワンクッション?ですか?ご感想を頂けると幸いです。
BLです、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。
藤野は訳もなく眠れないでいた。
隣では愛おしい男がスヤスヤと寝息を立て眠っている、この安らかな寝顔を見るとさっきまで愛おしいと思えていた男が小憎らしくなる。
その男を起さぬ様にそっとベッドを抜け出すとパジャマから部屋着のスエットに着替え、近くに有ったパーカーを羽織る部屋を抜け出した。
目的は無い、ただ夜風に当たりたいと思っただけで有った。
エレベーターで一階に降り、エントランスを抜けると表に出る。
空には青白い月が新円に近い円を描き出し、藤野の陰を道路に作り出していた。
静かな春の夜、昼間の街とは違い、車も殆ど通らず、喧騒も聞こえなく、無に近い、藤野はパーカーのポケットに手を入れて、今更ながらこんな軽装で出てきた事後悔したが冬の様な芯から冷える寒さは無かった。
裏道に入り少しの間、暗闇を歩くが怖いとは思わなかった。
その道を抜けた先には桜の並木が参道を覆うように咲き誇り、鳥居に被さるように花がしていた。
側に有る街灯と月明かりが桜を照らし、黒い夜に薄紅色を浮かび上がらせ、幻想的な世界を作り出していた。
チラチラと舞い散る桜の花びらを見ながら藤野は思う、まるで昼に舞う蝶のようだと。。。その幻想的な光景を眺めながら拝殿に腰掛けてタバコを燻らせた。
桜は昼間見せる顔と夜見せる顔はまるで別ものだと藤野は感じていた。
昼間にみる桜は日の光に照らされて少女の様な輝きを魅せるが夜の桜は艶を含み、まるで娼婦のようだと思う、いったいどちらが本当の顔なのかは解らないが桜は女性的で有ると思う。
その時だった、風が桜の枝をなで、花弁を散らした、藤野は手を伸ばし一枚の花弁を受け取るとそれに息をかけ、吹き飛ばした。
れは息吹を送られた蝶の様にヒラヒラと舞い上がり風に乗って飛び去った。
風の冷たさを感じた藤野は桜に心をのこし、来た道を戻り、自分の寝室に向かうとそこには先ほどと変わらぬ表情で栢山がベッドで眠る、その横に体を預けると栢山が藤野を包み込んだ。
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