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BL小説です。興味の無い方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。
感応2
全の腕は暖かい、抱きしめられるだけでさっきまでの悪寒が和らいだ気がした、僕が陳腐だと侮っていた行為は正しく、間違いで無かったと証明されたのだった。
「全、暖かいね」
「そう良かった、気持ち悪くない?」
全がいう「気持ち悪くない?」という疑問符はどっちをとるべきだろう?
1.男に裸で抱きしめられて気持ち悪い?
2.気分悪くない?
正直、2.は無いただ寒気がしただけだから大丈夫、1.は全の腕なのに気持ち悪いなんて思えないと言うのが僕の正直な気持ちだけれど全はどうなんだろう?
上半身裸の僕を抱きしめてる全、君は僕を抱きしめて気持ち悪くない?
1.仕方が無いからこの状況で有り続けるだけ?
2.僕を抱いていることは嫌じゃないから
ねぇ~全はどっちだろう?
答えのない僕に焦れたのか彼がもう一度、問いかけて来た。
「顕一、大丈夫、眠い?だったらライト消そうか?」
点けられたライトに手が伸びた、長くて筋肉質で綺麗な腕、その腕で何時も抱きしめて欲しい、その腕の中を僕は一人締めにしたい、他の誰かの為に用意された場所で有っても、今は僕の居場所なのだから誰にも渡さない、全、僕以外に誰かをこの場所に包み込んだこと有るのかな、トクっと心が跳ねた、考えも無かった訳ではない、僕よりも年上なのだからそういった経験の1つや2つ、多い人ならばもっと有るだろう僕の知らない全の世界、僕はそれを想像しただけで胸が苦しくなって口元がワナワナと震えだし、今にも涙が溢れそうになるのを必死で我慢したけれどその涙は雫となって全の腕にポタリと落ちた。
「顕一」
不安げな全の声が耳に届いた。
「顕一、どこか痛む、辛いの?」
『うん、辛い君が僕以外の人を愛したと思うだけでこんなにも心が落ち着かない』
そんな言葉を口走りそうになる、駄目、そんな言葉を吐いちゃ駄目。。。
「顕一?」
さっき消したばかりのライトを点けて全が起き上がり僕の顔を覗き込み、指で僕の涙を拭ってくれた。
「ごめん、全、もう、暖まったから。。。だから放れて欲しい」
僕は嘘を付く、これ以上、触れられたら僕は可笑しな事を言い出してしまう、見苦しい僕の想いを知られたく無い、そう、僕は僕のままであり続けなければ。。。
「ごめん、やっぱり駄目だよな。。。顕一。。。」
「ごめんね、お願いしたのは僕なのに。。。明日、医者には連れてってくれるでしょ」
「ああそうだね、その方が良いと思う、俺は向こうのソファーで寝るから何か有ったら呼んでくれるかい」
「全。。。ありがとう」
全は脱いだ服を急いで身に纏うとライトを消して僕の頭をポンポンとするとクローゼットを開ける気配がした。
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