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BL小説です、興味の無い方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。
気不味い空気の中に混ざる芳醇なコーヒーの香り、栢山はさっき無理して買ったあまり美味しくない缶コーヒーを思い出していた。
こんなことならば缶コーヒーを買わなくても良かったとなんだか能天気事を考えてる自分が可笑しくて堪らない。
「お待ちどうさん」
「ああ~ありがとうございます」
「お前が俺に礼を言うなんて、明日、地震でも来なきゃいいがな」
などと揶揄しながら自分の席に着く倉本を眺めながら考えた、これから目の前の男は何を言い出すのか、先ほどの脈絡のない笑顔には何を思っているのか想像も出来ないほど悪戯で怒りさえも緩めてしまう物であった。
そんな倉本だから藤野が長く友人として付き合ってこれたのだろうと想像する。
「なぁ~栢山、お前は藤野のことどこまで聞いてる?」
どこまで?どういう意味だろと栢山は逡巡させる、藤野が栢山に話した自分自身の話、思いだせる限り思い出してみた。
それは、付き合い始めてどれくらいたったころだろうか、藤野の住むアパートを訪れていた、その日の事は覚えてる。